Netflixで配信中の『ストレンジャー・シングス』で、シングルマザーのジョイス・バイヤーズ役を演じているウィノナ・ライダー。アラフィフになっても衰えない美貌と、素晴らしい演技が目を惹きつけるウィノナはどういう女優なのかまとめてみました!
ウィノナのプロフィール:90年代を代表する大人気女優だった!
本名:ウィノナ・ローラ・ホロウィッツ
生年月日:1971年10月29日(49歳)
デビュー作:1986年の『ルーカスの初恋メモリー』
『ストレンジャー・シングス』では、主要キャストの1人ウィルの母親ジョイス・バイヤーズを演じています。行方不明になったウィルを心配し、生きていると信じてコンタクトを取ろうとする半狂乱スレスレの熱演が素晴らしい!
若い世代には馴染みがないかもしれませんが、ウィノナ・ライダーと言えば90年代を代表するAリストスターで一時代を築いた女優です。
代表作は『ビートル・ジュース』『シザーハンズ』『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』『リアリティ・バイツ』『若草物語』『キルトに綴る愛』『17歳のカルテ』など多数あり、同世代の憧れ的女優でした。その美しさから、数多くの男性と浮名を流したモテ女優でもありました。
12歳の時に舞台のオーディションに合格して芸能界入り。1986年に『ルーカスの初恋メモリー』で映画デビューし、『スクエア・ダンス』『1969』などの青春映画に出演。映画デビューからトントン拍子に大きな役をつかんで、順調なキャリアを築きます。
ティム・バートン監督の『ビートルジュース』出演後は、ハリウッドのトップ女優に昇りつめ、『恋する人魚たち』『ドラキュラ』『愛と精霊の家』『若草物語』『エイリアン4』『17歳のカルテ』など数多くの話題作に出演し、その演技力が高い評価を得ました。
ティム・バートンとの出会い
それまで青春映画を中心に活躍していたウィノナが、1988年に『ビートルジュース』に出演したことでキャリアが大きく変化します。
『ビートルジュース』はティム・バートン監督のホラーコメディで、新鋭監督だったティム・バートンが大成功を収めた作品としても知られています。
『ビートルジュース』は4週連続1位を獲得する大ヒットとなり、一躍ティム・バートンを人気監督に、ウィノナを人気女優に押し上げた記念すべき作品。
その後もティム・バートン監督の『シザーハンズ』に出演し、ジョニー・デップと共演しました。この映画も大ヒットを記録し、後にウィノナはティム・バートンが自分の人生を変えたと語っています。
恋多き女性
クリスチャン・スレーター、ミュージシャンのデビッド・ピルナー、ダニエル・デイ=ルイス、マット・デイモンなど多くの男性と浮名を流し、恋多き女性としても知られていました。
2011年からエコデザイナーのスコット・マッキンレー・ハーンと交際していて、交際は順調な様子。
かつてジョニー・デップと婚約していたことでも知られ、ジョニーが腕にWinona Foreverとタトゥーを入れていたのは有名。
婚約解消後はWinonaのnaを消して、Wino Foreverと修正しました。ちなみにWino Foreverとは「生涯酒飲み」という意味なのだとか。こっちのほうがジョニーにぴったりですよね。
ショーレースでのノミネート・受賞歴
1990年の『恋する人魚たち』で、ゴールデングローブ賞 助演女優賞にノミネート。
1993年の『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』で、ゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞、アカデミー助演女優賞にノミネート。
1994年の『若草物語』で、アカデミー主演女優賞にノミネート。
2016年の『ストレンジャー・シングス』で、ゴールデングローブ賞ドラマ部門女優賞にノミネート。
プロデューサー
1999年公開の『17歳のカルテ』でプロデューサーと主演を兼ねました。スザンナ・ケイセンによる自伝を映画化し、まだブレイクしていなかったアンジェリーナ・ジョリーを準主役に抜擢。
それまでアンジーは日本劇場未公開作品やテレビ映画を中心に出演していて、知名度はイマイチでした。
そのアンジーの才能を見抜いた、ウィノナの先見の明がスゴイです。アンジーはこの映画でゴールデン・グローブ助演女優賞とアカデミー助演女優賞を受賞し、一躍スーパースターに躍り出ました。
万引き事件
それまで順調なキャリアを築いていたウィノナが、まさかの事件を起こします!2001年にビバリーヒルズの高級百貨店サックス・フィフス・アベニューで、約5500ドルの商品を窃盗した罪で逮捕されました。
当時は一大ニュースになり、ウィノナが万引きする瞬間を捉えた防犯カメラの映像が報じられ、徹底的に叩かれました。
働き詰めだった上に薬物依存気味で、自暴自棄になっていた時期だったと後に語っています。3年の保護観察・社会奉仕・1万ドルの罰金が下されて有罪に。
その後はすっかり業界から干されて、キャリアは失速しあの人は今?的な人になってしまいました。
Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』で復活!
その後も映画やテレビに出演していたものの、当時のような主役からは程遠くすっかり忘れ去られた存在になってしまったウィノナ。
2016年からNetflixでスタートした『ストレンジャー・シングス 未知の世界 』に出演し、主役の子供達を見守るシングル・マザーを、リアリティのある演技で演じて復活!
ドラマではぼさぼさ頭に地味な服装でイマイチその美しさが際立っていませんが、アラフィフとは思えない美貌を今でもしっかりとキープ。
行方不明になった子供を心配し、なりふりかまわず救出しようとする鬼気迫る演技が絶賛されています。
ウィノナ出演のおすすめ映画3作品
数々の大作に出演したウィノナですが、彼女の個性と魅力を引き出した作品は意外にインディ映画や低予算映画だったりします。ウィノナが出演した映画で、おすすめの3作品を紹介します。
リアリティ・バイツ
なかでもイチオシなのが『リアリティ・バイツ』。俳優のベン・スティラーの初監督作品で、映画の出来はもちろんイーサン・ホークのカッコよさとウィノナの美しさが際立っている作品。
恋、仕事、セクシャリティ、将来の進路に悩む4人の若者の青春群像劇で、現実の厳しさに直面するジェネレーションXの生き方を切り取った秀作。
同世代の共感を生み、1990年代のバイブル的な青春映画のひとつになっています。今見ても作品のきらめきは衰えることなく、今の若い世代が観てもきっと共感できるはず。
キルトに綴る愛
女性にぜひおすすめの恋愛映画。ウィノナ・ライダー演じるフィンが、祖母の家に集まりキルト作りをする仲間達のかつての恋愛話を聞きながら、自身のソウルメイトを見つけるラブストーリー。
それぞれの恋愛や結婚のエピソードが、キルトに想いをこめるかのように綴られていきます。
人生いろいろ、恋愛もいろいろ、そんな酸いも甘いも嚙み分けた老女たちの話に、耳を傾けるフィンの恋愛模様が同時進行で語られ女性なら絶対楽しめる恋愛映画。
原題が『How to Make an American Quilt』なのですが、邦題の『キルトに綴る愛』がハマり過ぎて素晴らしい。
17歳のカルテ
舞台は1960年代でパーソナリティ障害を患い精神病院に収容された、ウィノナ演じるスザンナを中心に物語が進行していきます。
病院のボス的存在のアンジェリーナ・ジョリー演じるリサに魅了されつつも、次第に彼女に反発し自分の生き方を見つめ直していく成長物語。
ウィノナ自らも境界線人格障害と診断されたことがあり、この映画の原作を読んで惚れ込み、主演だけでなくプロデューサーとしても名を連ねています。
とにかくアンジェリーナ・ジョリーの圧倒的な存在感と演技が素晴らしい。ウィノナがすっかり食われてしまった感じは否めませんが、心をえぐられるような秀作です。
『ストレンジャー・シングス』で完全復活したウィノナ・ライダー。これからもドラマや映画で活躍して欲しいです!