日本の芸能界に比べると、意外にモデル出身の俳優が少ないハリウッド。今回は生き馬の目を抜くハリウッドで活躍する、トップモデル出身の人気俳優12人をモデル時代の写真と共に紹介します。人気モデルだったの知らなかった~、という俳優がいるかもしれませんよ♪
トップモデルから人気俳優になった男優達
タレント、モデル、アイドルがすぐに俳優デビューできる日本とは違い、高い演技力を求められるハリウッドでは俳優として成功するのは至難の業。
モデルをしていたからといって簡単に演技のキャリアが上手くいくわけではないため、日本に比べるとモデル出身の俳優は意外に少ないのが実情です。
今回はハイブランドのランウェイに登場したり、人気ブランドの広告塔を務めたり人気ファッション誌のカバーを飾ったトップモデル出身で、俳優としての地位を確立した人気男優を12人紹介します♪
トラヴィス・フィメル
オーストラリア出身の俳優トラヴィス・フィメルは、カルヴァン・クラインのモデルとして有名。ジムでトレーニングをしているところを、「チャドウィック・モデルズ」のスカウトマンにスカウトされモデルとしてのキャリアをスタートさせます。
カルバン・クラインの専属モデルとして契約しそのあまりにもセクシーなビルボード広告が話題になり、ビルボート近辺ではわき見運転による女性ドライバーの交通事故が多発し、苦情を受けて撤去されたという都市伝説が誕生するほどでした。
トラヴィス・フィメルは、『セックス・アンド・ザ・シティ』のサマンサの恋人・スミス役のモデルになったとも言われています。
その後ハリウッドの演技指導者イヴァナ・チャバックに演技を学び、2003年のテレビシリーズ「ターザン」で主役に抜擢。
その後数多くの映画とドラマに出演し、2013年~2020年に放送された『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』で、主役のラグナル・ロズブロークを演じブレイクを果たしました。
ボイド・ホルブルック
トップモデルだったことを、意外に知られていないのがボイド・ホルブルック。劇場で大工として働いている時にスカウトされ、大手モデル・エージェンシーのエリート・モデルと契約。
グッチ、ジャンポール・ゴルチエ、モスキーノ、マーク・ジェイコブスなどの有名ブランドのショーのランウェイに登場し、ヒューゴ・ボスやクリスチャン・ディオールの広告塔も務めるトップモデルとして活躍しました。
ニューヨーク大学で映画編集を学びウィリアム・エスパー・スタジオで演技を2年学んだ後、徐々に俳優業にシフトしていきます。
2007年にガス・ヴァン・サント監督に脚本を送ったのがきっかけで映画『ミルク』に出演し、その後は『リトル・アクシデント -闇に埋もれた真実-』『少女が大人に変わる夏』などインディペンデント系映画に出演。
2015年に配信されたNetflixオリジナル・シリーズ『ナルコス』で、主役のスティーブ・マーフィーを演じブレイクします。
その後は映画『LOGAN/ローガン』『ザ・プレデター』などの大作映画に出演し、2022年公開の『インディアナ・ジョーンズ5』への出演が決定しています。
ジェイミー・ドーナン
アイルランド出身で映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のクリスチャン・グレイ役で有名になり、俳優として成功を収めたジェイミー・ドーナン。
俳優になる前はモデルとして活躍し、数々の有名ブランドのランウェイを歩きました。カルバン・クライン、アルマーニ、クリスチャン・ディオール、ドルチェ&ガッバーナなどの広告塔を務め、有名ブランドの顔として活躍した売れっ子モデル。
2005年に俳優になるためロサンゼルスに移り、ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』で映画初出演してラッキーな俳優デビューを飾りました。
アシュトン・カッチャー
1997年にアシュトンの出身地アイオワ州にあるモデル養成事務所にスカウトされ、モデルとしてのキャリアをスタート。
当時大学で生化学を専攻していたアシュトンですが、脳性麻痺を患う双子の兄弟の治療費を稼ぐためモデル業に専念し大学を中退します。
「アバクロンビー&フィッチ」「カルバン・クライン」などのキャンペーンに登場し、数多くのコレクションのランウェイで活躍。
その後1998~2006年に放送された『ザット’70sショー』でメインキャストのマイケル・ケルソー役を獲得し、ラッキーな俳優デビューを飾ります。映画では『ジャスト・マリッジ』『バレンタインデー』などの、ロマンチック・コメディに多く出演。
チャーリー・シーン降板後の『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』で主役ウェルデン・シュミットを務め、人気を不動のものにします。
ちなみに1997年のモデル・オブ・ザ・イヤーでは、当時モデルだったジョシュ・デュアメルがアシュトン・カッチャーを抜いて優勝。
優勝を逃したアシュトンですが、その後はモデル業も俳優業もジョシュ・デュアメルに勝る結果となりました。
イアン・サマーホルダー
『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のデイモン・サルバトーレ役で有名なイアン・サマーホルダーは、十代の時からトップモデルとして活躍していました。
カルバン・クラインやグッチ、ヴェルサーチなどのトップブランドのモデルを務めた後、2000年のドラマ『Young Americans』のハミルトン・フレミング役で俳優のキャリアをスタートさせます。
その後『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』『LOST』などの人気テレビシリーズに出演し、2009年~2014年に放送された『ヴァンパイア・ダイアリーズ』で人気を不動のものにします。
ジョシュ・ホロウェイ
日本での海外ドラマ人気の火付け役となった、人気ドラマ『LOST』のソーヤー役で知られるジョッシュ・ホロウェイ。
俳優になる前の90年代は、ダナ・カラン、ドルチェ&ガッバーナ、カルヴァン・クラインなどのモデルを務めトップモデルとして活躍しました。
モデル引退後はロサンゼルスに移り俳優としてキャリアをスタートさせ、ミュージックビデオ出演や『CSI:科学捜査班』『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』などで端役を演じます。
2004年~2010年に放送され大ヒットしたドラマ『LOST』で、メインキャストのソーヤー役を演じ大ブレイク。
その後はドラマ『COLONY/コロニー』『アメージング・ストーリー』『イエローストーン』などの話題作に出演し、ドラマを中心に順調なキャリアを築いています。
ノーマン・リーダス
2010年から放送されている大ヒット・シリーズ『ウォーキング・デッド』のダリル・ディクソン役で、俳優としての人気を不動のものにしたノーマン・リーダス。
俳優業以前はモデルとして数多くのショーのランウェイに出演し、プラダやダーバンの広告塔を務めその他にもGAP、リーバイス、アレッサンドロ・デラクロアなどのモデルとして出演。
モデル業と並行して、キース・リチャーズ、ビョーク、グー・グー・ドールズなど人気ミュージシャンのビデオにも出演しています。
画家・写真家・彫刻家としても活躍し、アート用の画材資金を調達するため俳優業を始める。1999年の映画『Floating』で俳優デビューし、数多くのドラマや映画の端役を経験した後2010年からスタートした『ウォーキング・デッド』のダリル・ディクソン役で大ブレイク。
2016年から開始したリアリティ番組『ライド with ノーマン・リーダス』も好評で、人気俳優の地位を獲得しました。
ジャイモン・フンスー
57歳という年齢が信じられないほど、若々しいルックスのジャイモン・フンスー。アフリカのダホメ共和国コトヌー出身で13歳の時にフランスに移住し、デザイナーのティエリー・ミュグレーに見出されて21歳の時にモデルのキャリアをスタートします。
カルヴァン・クラインやティエリー・ミュグレーのキャンペーンに登場し、パリでモデルとして大成功を収めました。
その後ロサンゼルスに渡り市民権を獲得後、ミュージック・ビデオに多数出演します。1999年の『ER緊急救命室』に計6話出演して注目を集め、1997年の『アミスタッド』でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされます。
その後も『グラディエーター』で全米映画俳優組合賞キャスト賞、『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』でアカデミー賞助演男優賞、『ブラッド・ダイヤモンド』でアカデミー助演男優賞にノミネートとされました。
高い演技力が認められ、賞レースの常連になり俳優として確固たる地位を築いています。
ジェームズ・マースデン
現在48歳とアラフィフながら若々しいルックスをキープして、映画やドラマで活躍中。俳優としてのキャリアをスタートさせる前の90年代半ばに、ブルース・ウェーバーが撮影したヴェルサーチのキャンペーンに登場。
モデルとして成功を収めた後は、『X-MEN』のサイクロップス役で大ブレイク。その後も役に恵まれ『きみに読む物語』『魔法にかけられて』『スーパーマン リターンズ』などのヒット作に出演し、順調なキャリアを築きます。
映画だけでなく『ウエストワールド』『デッド・トゥ・ミー 〜さようならの裏に〜』『The Stand』などの人気ドラマにも多数出演しています。
チャニング・テイタム
チャニング・テイタムは無名時代にストリッパーをしていた実体験を元に制作された、映画『マジック・マイク』の印象が独り歩きして元ストリッパーの印象が強いですがトップ・モデルとしても活躍していました。
ストリッパーの後はモデルとしてスカウトされ、数々のコレクションやキャンペーンに登場。アバクロンビー&フィッチ、アルマーニ、ドルチェ&ガッバーナなどのモデルを務めた後、リッキー・マーティンのミュージックビデオやコマーシャルに出演し俳優業にシフトしていきます。
2004年に『CSI:マイアミ』で俳優デビューし、2005年の映画『コーチ・カーター』に出演。2006年公開の青春映画『ステップ・アップ』で主役に抜擢され、そのルックスとダンスが注目を集め大ブレイク。
その後は『マジック・マイク』『21ジャンプストリート』などのヒット作に出演し、ハリウッドきっての人気スターとして活躍しています。
トム・ウェリング
90年代にモデルとしてスカウトされ、トミーヒルフィガー、アバクロンビー&フィッチ、カルバン・クラインなどのキャンペーンモデルとして活躍します。
モデルをしながら俳優業も精力的にこなし、『Judging Amy』『スペシャル・ユニット2』などに端役で出演。
2001年~2011年に放送された大ヒット・シリーズ『ヤング・スーパーマン』で主役のクラーク・ケント役を、全国規模のオーディションを勝ち抜いて獲得。
『ヤング・スーパーマン』が彼の代表作になり、その他には映画『12人のパパ』『きみがくれた物語』などの出演。
2017年~2018年に『LUCIFER/ルシファー』でマーカス・ピアース警部補役で出演し、2020年にはドラマ『Professionals』で、主役のヴィンセント・カーボを演じています。
ケラン・ラッツ
10代の頃からモデルとして活躍していたケラン・ラッツは、アバクロンビー&フィッチ、リーバイス、カルヴァン・クラインなどのブランドの広告キャンペーンに出演しました。
モデル引退後は俳優に活動の場を移し、2005年に『CSI:ニューヨーク』『シックス・フィート・アンダー』の端役を演じます。
2008年に『新ビバリーヒルズ青春白書』で計6話出演後、2008年の映画「トワイライト」のエメット・カレン役で人気を獲得。トワイライト・シリーズ計5作品で同役を演じて、人気を不動のものにしました。
その後も『ザ・ヘラクレス』『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』などの大作映画に出演し活躍中です。