Disneyプラスで配信中の『パム&トミー』は、「モトリークルー」のトミー・リーと、元プレイメイトで女優のパメラ・アンダーソンの結婚とプライベートテープ流出事件を描いた実録ドラマ。トミー&パメラの結婚生活のリアルが分かる、イッキ見してしまうおもしろさ♪ 本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしでチェック!
『パム&トミー』あらすじ
トミー・リーは1980年代の大人気ロックバンド「モトリークルー」のドラマーで、破天荒な性格で常に世間を騒がせてきた。
トミーは元プレイメイトのパメラ・アンダーソンと出会い、結婚してマリブの邸宅で暮らしている。あることがきっかけで二人のプライベートを収めたテープが流出し、大スキャンダルへと発展してしまう。
テープは二人のセックスシーンも映っていたため、パメラはひどく傷つき二人の関係にも影を落としていくことになる…。
『パム&トミー』を視聴した感想
ものすごくおもしろくて、最後までノンストップで観てしまいました。筆者はモトリークルー、ラット、ガンズ・アンド・ローゼズなどを聴いて育った洋楽ファンなので、当時を思い出しながら楽しく視聴♪
トミーとパメラのセックステープ流出事件に関しては、そういえばそんなこともあったな…、くらいにしか記憶になかったのですが。
本作は問題のテープがどうやって流出し、どう広まってスキャンダルになってしまったかをトミーとパメラの関係を通して描いていきます。
テープが流出するまでのいきさつはほとんどコメディ・ドラマなのですが、流出してからはパメラの苦悩が描かれかなりシリアスな展開になっていきます。
トミー・リーとパメラ・アンダーソンのことを全く知らない方でもすごく楽しめますが、80年~90年代のアメリカの音楽シーンに詳しい人はさらに楽しめると思います!
ハリウッドが舞台だけあり、エンターテイメント性たっぷりに仕上がっていますよ。
『パム&トミー』キャスト
トミー・リー(セバスチャン・スタン)
モトリークルーのドラマーで、パメラ・アンダーソンと結婚する。常にハイテンションの破天荒な性格で、周りを振り回すがパメラへの愛は本物。
パメラ・アンダーソン(リリー・ジェームズ)
元プレイメイトで女優。人気ドラマ「ベイウォッチ」に出演しているが、それ以外の演技のキャリアはイマイチ。セックステープ流出事件でスキャンダルの渦中となり、ショックのあまり打ちのめされる。
ランド・ゴーティエ(セス・ローゲン)
トミーのマリブの邸宅の改築工事を行っていた大工。たびたび計画を変更して注文を変えるトミーにうんざりし、お金のことでもめてしまう。
ミルティ(ニック・オファーマン)
ポルノ業界で働く監督で、ランドの古い知り合い。セックステープ流出に関して知恵を貸す人物。
エリカ(テイラー・シリング)
ランドの妻で別居中のポルノ女優。ランドが慰謝料を払えないため離婚できないでいるが、何かとランドを心配して気にかけている。
セス(フレッド・ヘッキンジャー)
セックステープ流出で儲けようとする、シアトルに拠点を置くオンラインポルノ業者。トミー&パメラと話をつけるため、ロサンゼルスにやって来る。
『パム&トミー』見どころ
お騒がせカップルのリアルが分かる!
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トミー・リーとパメラ・アンダーソンと言えば、90年代のバカップル的なイメージでタブロイドの格好のネタになっていたお騒がせカップルです。
トミーとパメラのラブストーリーとして楽しめるのも魅力で、意外な感想を持ったのがパメラについて。本作で描かれているパメラは、仕事に真面目で誠実でいつも大人の対応をする思慮深い人物です。
元プレイメイトのセックスシンボルというイメージが先行し、筆者もそういうイメージで彼女を見ていたことを反省してしまいました。本作を観てパメラに好感を持ち、応援してしまった方は多いのではないでしょうか。
逆にトミーはイメージそのまんまという感じで、あんな破天荒でテンションの高い旦那がいたらそりゃ疲れるわ~!と、何だか最後の方はパメラが気の毒になってきてしまいました。
お騒がせカップルのリアルな結婚生活を垣間見れるのも楽しみのひとつです。
前代未聞の仰天シーン!
本作の最大の見どころはどうやってセックステープが流出しどう広まっていくかで、その辺りが実にユニークでおもしろい。これ本当に実話なんだよね?というくらい、奇想天外なストーリーになっています。
それにプラスして、超びっくりの前代未聞の仰天シーンが登場するので覚悟して観てください。筆者は長年映画やドラマを観てきましたが、こんなシーンは始めて観た!と開いた口が塞がらず唖然茫然。
このシーンを子供向け作品が多いDisneyプラスで配信して大丈夫?と心配になるくらいで、もちろん本作はR18指定になっていますが…。
トミー本人はこのシーンについて怒らなかったのかしら?と不思議に思いましたが、逆にトミーだったら喜んでいるのかも⁉
もう一人の主役、大工のランド
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トミーとパメラ以外に、本作のもう一人の主役が大工のランド。あまり詳しく書くとネタバレになるので避けますが、セックステープ流出に大きく関わる人物です。
セス・ローゲン演じるランドがもう本当にダメダメ男で、観ているこっちが辛くなってしまうくらい。
ランドのダメっぷりが何だか笑いを誘ってドラマをよりおもしろくしているのですが、真実は小説より奇なりを絵に描いたような物語を提供してくれます。
トミーを演じたセバスチャン・スタンとパメラを演じたリリー・ジェームズもすごくよかったですが、セス・ローゲンが演じるランドは本当にハマり役でした!
90年代という時代
本作の舞台は1995年~1996年なので、25年以上前の話です。10年ひと昔という言葉がありますが、25年以上も前だと現在と比べるとここまで違うのか!と改めて驚かされます。
インターネットや携帯電話も充分に普及していない時代で、セックステープ流出事件もビデオテープからインターネットへと変わっていく時代の流れを感じさせます。
テープ流出に関する世間の風当たりも、現在では考えられないような90年代らしい展開が特徴。
当時の人気トークショー・ホストのジェイ・レノのジョーク、テープに関する証言聴取、テープ流出についての世間の受け取り方など、本当に女性蔑視が甚だしく同じ女性として憤りを感じずにいられませんでした。
コンプライアンスが厳しく#MeToo運動が起こった現在では考えられないことで、もしテープ流出事件が現在起こったとしたら全く違う結果になったのでは?と思わずにいられません。
女性の社会的立場や権利についても改めて考えさせられるドラマで、そういった時代背景の違いを比べながら観るのもおもしろいのではないでしょうか。
90年代の音楽事情
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1980年代はハードロック全盛期でモトリークルーをはじめ、ボン・ジョヴィ、ガンズ・アンド・ローゼズ、ポイズンなどのバンドがミリオンセラーを連発しました。
ところが90年代になるとシアトルから生まれたグランジロックが台頭し、若者はパール・ジャム、ニルヴァーナ、サウンド・ガーデンなどのグランジバンドに夢中になり、ハードロックバンドはオワコン状態に。
そういった音楽シーンの流れが描かれているのもおもしろく、ドラマではサード・アイ・ブラインド、ニュー・ラディカルズ、ステレオMC、ナイン・インチ・ネイルズなど90年代のヒット曲が散りばめられています。
そう言えばモトリークルーの曲は一曲もかかっていなかったような…、聴き逃したかな?
『パム&トミー』のネット上での評判は?
パム&トミー観終わっていて。
本当に2話目まではやたらハジケたぶっ飛び描写が多くて、そこで視聴者がふるいにかけられてる気がするけれど、話が進むにつれてそれが無くなりリベンジポルノ被害者の描写がどんどん色濃くなっていく。 pic.twitter.com/ZPLA7vdEhL
— 映画好きな主婦ゴリ🦍 (@momomooon_happy) April 10, 2022
Disney+で「パム&トミー」、あのビデオ流出事件を描いたTVシリーズだけど、これディズニーで流していいのかな?と思う描写が多かった。あの事件を知る者としては当時は「あーあ、やっちゃったねー」という気持ちだったが、今改めて見てみるとパメラが可哀想で仕方ない。
— sachie (@sachie) April 7, 2022
『パム&トミー』まとめ
トミーとパメラのことを知らない人でも、とっても楽しめる実録ドラマに仕上がっています。
二人のロマンス、セックステープ流出事件、当時の音楽事情など、見どころが盛りだくさんで最後まで飽きずに楽しめます。
おもしろい海外ドラマや実録ドラマを観たい!と、いうときにぜひおすすめです。Disneyプラスに加入されている方は、是非チェックしてみてください♪