『ベター・コール・ソウル』シーズン6第5話:ラロの魔の手がガスに近づいていく…、ガスの黄色いシャツにも意味がある?

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ついにファイナルシーズンに突入した『ベター・コール・ソウル』。大ヒット作『ブレイキング・バッド』の前日譚ドラマは、シーズンを重ねるごとに本家へと近づいていくのも見どころです。シーズン6はNetflixにて毎週火曜日に配信されます。第5話のあらすじや見どころを早速チェック!(エピソードの解説などネタバレを含むので、視聴されてから読むことをおすすめします。)



『ベター・コール・ソウル』シーズン6第5話あらすじ

サンドバイパーの集団訴訟の会合があり、訴訟の進行具合が遅いことに不満を募らせる顧客に対しハワードが上手く説得する。

ハワードはクリフに素行を疑われていることで、ソウルとキムが背後で仕掛けていることに感づく。キムはかつての同僚ヴィオラと会い、サンドパイパーの調停人の名前を聞き出す。

ハワードはソウルとけりをつけるため、ボクシングジムのリングで決着を付けようと誘う。ガスはラロがいつ現れるか警戒を深め、マイクと共にメスの建設中のラボへ行く。

ラロはドイツに行きメスのラボ建設に関わり死亡したヴェルナーの妻マルガレーテに近づき、ラボの情報を得ようとする。

シーズン6 第4話のレビューはこちらをチェック↓

シーズン6 第5話の見どころ&解説(※ネタバレを含みます)

冒頭シーンの記念品

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第5話の冒頭では、建設に使う定規をガラスの記念品にするシーンが登場。完成品には「In Liebe…Deine Jungs」とドイツ語で書かれてあり、日本語字幕で「愛をこめて子供達より」と書かれています。

マルガレーテはガスのメス工場建設に関わり亡くなったヴェルナーの妻で、バーで話しかけられたラロにヴェルナーが秘密の建設場所で亡くなったことを話します。

マルガレーテの説明で分かりますが、ガラスの記念品はヴェルナーとマルガレーテの子供達から贈られた物ではなく、ヴェルナーと共に働いた建設作業員達からの贈り物。

「In Liebe…Deine Jungs」のDeine Jungsは英語でYour Boysという意味になり、「あなたの部下たちより」という解釈になります。

その後マルガレーテの家に忍び込みラボの手掛かりを探すラロが目を留めたのがこの記念品で、底に会社のラベルが貼られているのを発見。冒頭シーンでも、ラベルが貼られるところがしっかりと登場します。

このラベルを手掛かりに、ラロはヴェルナーの建設チームとガスのラボを突き止めることになるという展開になりそうです。

ボクシングジムでの決着

一連の奇妙な出来事がキムとソウルの企みと知ったハワードは、ソウルとけりをつけるためボクシングジムのリングで決着を付けようとします。

気になったのがこのシーンで使われている色。ヴィンス・ギリガンの作品では赤色は暴力、攻撃、対立、青色は死を意味するモチーフカラーとして使われています。

ソウルのヘッドギアは赤色で、ハワードのタンクトップが青色なんですよね、これは何か意味があるのか…?

リングではハワードにこてんぱんにやられてしまうソウルですが、ハワードは『ブレイキング・バッド』に登場しないことを考えると、ハワードの身にも危険がせまるのか?

死なないまでも『ブレイキング・バッド』でスカイラーの浮気相手がとんでもない末路になったように、ハワードにもよからぬ運命が降りかかるのでは?と考えてしまいます。(考え過ぎかな…。)



ラボでのガスの行動

サラマンカがガスを潰すためには、ガスがカルテルを裏切っている徹底的な裏切りの証拠を見つける必要があります。カルテルが知らない地下の巨大ラボは、まさにカルテルにとっては大きな裏切り。

ラロがどこから攻めてくるか常に気にかけていたガスは、宿敵が遅かれ早かれラボを訪れることを予想し、第5話でマイクと共にラボへ行き脚に携帯していた銃をラボに隠します。

このシーンは暗いうえガスの手元が映っていないので、一瞬何をしているのか分かりづらいのですが。銃を隠すことで、ラボでラロに不意打ちされたときに備えている様子です。

ラロはドイツまで行ってラボについて嗅ぎまわり、ガスが銃を隠したことで地下のラボがガス&ラロの対決場所になる可能性が高そうです。

ガスが黄色いシャツをたくさん持っているワケは?

第4話でガスがクローゼットを開けるシーンが登場し、黄色いシャツをたくさん所有していることが示されました。

確かにガスはよく黄色のシャツを着ていて黒のネクタイと合わせることが多く、一応仕事着のようでもありますが。

第5話でも着用していて、ガスのお店のユニフォームも黄色です。これには多くの意味が隠されているそうで、SCREENRANTに黄色いシャツの解釈があったので紹介します。何だか小難しい解釈ですが、参考までに…。

ガスは『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』の両方で黄色いシャツを愛用しており、ヴィンス・ギリガンの作品では色が重要な役割を持ち赤色は暴力、攻撃、対立、青色は死を意味するモチーフカラーとして使われています。

ガスは表面上はファストフード・チェーン店「ロス・ポジョス・エルマノス」のオーナーですが、裏ではレストランを利用してクリスタルメスを製造、輸送、資金洗浄する麻薬王の顔を持っています。

ガスは秩序と統制にこだわる人物で、いつも同じシャツを着ているのはあらゆる要素に一貫性を求めているから。

自分のクローゼットを完璧に整理して色分けし、ガスの全てにおける完璧さへの欲求を表しています。第5話でもガスはペンをきっちりと机の上に置き、浴室も歯ブラシを使って細かく掃除するシーンが登場するなどとにかく几帳面。

第4話ではガスの完璧主義が麻薬ビジネスだけでなく、ファストフード店にも求めていることが分かるシーンが登場。

ガスはファストフード店の厨房の護衛ロイを気に入らず、マイクは調理より護衛のために入れたと説明するもガスは店の基準以下だと言って却下します。

ガスが好む黄色いシャツは麻薬ビジネスだけなく、ファストフード店の価値観にも反映しているということ。

色彩論で黄色は欺瞞や裏切りと関連する意味があり、それはガスが一番恐れていることでもあります。

ガスの黄色いシャツは自分の帝国全体にもたらしたい支配力の大きさを反映し、ヴィランの動機、欲望、恐怖を完璧に表現しているという解釈です。

黄色のシャツに意味があるなら『ブレイキング・バッド』でウォルターとジェシーがメス製作中に着る防護服の黄色にも、同じような意味があるのかしら?

やはりヴィンス・ギリガンは、色に特別な意味を持たせているのは確かのようです。

 

ジミーの存在がスプージの死に関係?

第4話で『ブレイキング・バッド』のシーズン2に登場したジャンキーのスプージが、ソウルの事務所を訪れました。このシーンの解釈でおもしろい記事を、SCREENRANTで見つけたので紹介します。

スプージはメス中毒のジャンキーで、盗んだATM機で潰されて死ぬという悲惨な最期を遂げます。見た目はまるでホームレスのようでしたが、第4話のスプージはまっとうな人間には見えないけれど身なりは小綺麗で薬物乱用の兆候は全くありません。

ジミーがラロの弁護をしていると聞いて、彼なら大丈夫と思う人は何か犯罪に巻き込まれている可能性がありスプージもその一人と思われます。

犯罪に手を染めていたとしてもまだメス中毒ではなく、軽犯罪の可能性もありもしスプージがソウルに弁護を頼まずに裁判で裁かれていたら何かしら更生の道があったかもしれません。

ソウルが何らかの法的抜け道を見つけ顧客を無罪放免にすれば、すぐに犯罪の世界に戻る可能性が高くなります。

麻薬中毒者や軽犯罪者が法から逃れられるようにすることで、悪党が悪い選択をし続けさらに深刻な犯罪を犯すことを可能にしていると言えるということ。

もしスプージが第4話でソウルの事務所を訪れていなければ、『ブレイキング・バッド』でメス中毒になりATMで潰されることはなかったかもしれない…、という解釈でした。

弁護士はそんな先のことまで責任持てない、という気もしますが(笑)。「もし」という仮説を考えれば、スプージがソウルに出会っていなかったらまた違った結果になっていたのかもしれません。

『ベター・コール・ソウル』と『ブレイキング・バッド』はそこまで深くつながっているのか!と思うと、作り手のこだわりを感じますよね。


シーズン6のネット上での評判は?

シーズン6第5話を視聴した感想

『ベター・コール・ソウル』は何気に観ていたら色々な点を見逃してしまうくらい、奥が深く細かい伏線が張られているな~と思います。

それにしてもヴィンス・ギリガンのモチーフカラーの事を知ってからは、何だか色にばかり目が行ってしまう…(笑)。

ラロが久しぶりに登場し、ガスの弱点に近づいていきスリリングな展開になってきました。前半パートの残りも少なくなってきたので、今後の展開が楽しみです♪

 

参照記事:
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Better Call Saul: The Real Reason Gus Fring Has So Many Yellow Shirts