Netflixドラマ『セルフメイドウーマン 〜マダム・C.J.ウォーカーの場合〜』実話を基に激動の時代に大成功を収めた、黒人女性の波乱万丈物語

出典:https://www.netflix.com/

アフリカ系アメリカ人で女性初の大富豪になった、サラ・ウォーカーの実話を基に製作されたドラマ。どんな逆境にもめげずに信念を持ってビジネスを展開する、強い女性を描いた見応えたっぷりの仕上がりです。観た後はきっと元気をもらえるはず!本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしでレビュー♪



『セルフメイドウーマン』概要

製作・配給:Netflix
配信日:2020年3月20日
ジャンル:ヒューマン・ドラマ、実話
製作国:アメリカ
話数:全4話、1話約45分
日本語吹き替え:あり

『セルフメイドウーマン』あらすじ

1908年アメリカのセントルイス、サラ・ウォーカーは洗濯婦として働いていたがさまざまな問題を抱え脱毛症に悩んでいた。

自分のルックスや髪の毛にコンプレックスを抱いていた時、訪問販売で訪れたアディーのヘアケア商品を使い症状が改善する。

自分もアディーの仕事を手伝おうとするが、プライドの高いアディーに断られてしまう。

サラは自分で商品を作ることを決意し、ライバルのアディーから離れるためインディアナポリスへ引っ越しビジネスを始める。

サラはビジネスの上で自分が黒人で、さらに女性であるというハンデを痛感することになる。

ビジネスが何とか軌道に乗り出すと、夫のCJは妻の影に隠れてしまう日陰の存在に嫌気が差し二人の関係はぎくしゃくしていく…。

『セルフメイドウーマン』感想&評価

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア68% 視聴者スコア64%
IMDb:7.3(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★★☆

ものすごく素敵なドラマで本当に観てよかった!と、大きな感動を味わえました。男性ももちろん楽しめますが、ぜひ女性に観てほしいすごく素敵なドラマです。

本作はどうもタイトルで損をしている気がして、一瞬どんなドラマなのか分らないのが残念でタイトルも長すぎる(笑)。

人種差別の激しい時代に逆境を乗り越え、アフリカ系アメリカ人で女性初の大富豪になった女性のサクセス・ストーリーです。

成功物語ですがさまざまな問題が次々と起こり、それを乗り越えていくサラの生き方が素晴らしくとにかく強い!

どんなことがあっても自分の理念と信念を変えずに、ビジネスで成功しようとするひたむきな姿勢に心を打たれます。

こんな生き方ができる人は本当にスゴイ!と心から感心してしまうし、観た後はきっと元気をもらえるはず。一見地味な印象のドラマですが、絶対に観て損はない素晴らしい作品です。

全4話のリミテッドシリーズなので、短い時間で観られるのも魅力で超おすすめです!


『セルフメイドウーマン』キャスト

サラ・ウォーカー(オクタヴィア・スペンサー)

洗濯婦として働いていたが、生活苦や夫の問題で脱毛に悩んでいた。ある日訪問販売で訪れたアディーのヘアケア商品を使い症状が改善したことで、自分もヘアケア商品を作ろうと一念発起する。

CJ・ウォーカー(ブレア・アンダーウッド)

サラの二番目の夫で、広告関係の仕事をしている。サラが起業した後仕事を手伝うが、サラの活躍で自分が日陰の存在になっていくことに嫌気が差していく。

レリア・ウォーカー(ティファニー・ハディッシュ)

サラの一人娘で、ろくでなし男のジョンと結婚する。サラの仕事を手伝ううちに手腕を発揮していき、ニューヨークに憧れるようになる。

アディー(カルメン・イジョゴ)

サラがヘアケア商品のビジネスを始めるきっかけを作る女性。黒人奴隷と白人の主人との間に生まれ、肌の色が薄く美しい髪をしているのが自慢。

ランサム(ケヴィン・キャロル)

サラの起業を手伝い、顧問弁護士として働く優秀な人物。いつもサラをサポートしてくれる強い味方。

『セルフメイドウーマン』見どころ

実話を基にしたヒューマン・ドラマ

本作は黒人向けのヘアケア商品やサロンを成功させ、アフリカ系アメリカ人の女性で初の大富豪になったサラことマダム・CJ・ウォーカーの実話を基にしています。

本ドラマはアレリア・バンドルスの著書『On Her Own Ground: The Life and Times of Madam C. J. Walker』を基に製作され、マダム・CJ・ウォーカーはアレリア・バンドルスの高祖母です。

全体的にはサクセス・ストーリーですが成功するまでの苦難の道のりがまさに波乱万丈で、あっという間に物語に引き込まれていきます。

サラのビジネス、家族、夫婦関係を描いた見応えのあるヒューマン・ドラマに仕上がっていて、最後までイッキ見してしまうこと間違いなし!

サラという女性

サラは脱毛に悩み、自分のルックスにもコンプレックスを抱えています。アディーの商品を使って自信を取り戻したものの、仕事を手伝おうとするサラを足蹴にしたアディーとの間に確執が生まれます。

サラとアディーの対立はドラマ全般で描かれ、サラのコンプレックスを糧に躍進するエネルギーがとにかくスゴイ。

一度決めたら絶対にやり遂げる、しぶとさと強さがとにかく圧巻です。こんな生き方ができるのは本当にすごいなと素直に思えますが、その分他のことを犠牲にしてしまうことに…。

それでも成功して黒人の地位向上を目指そうとする、サラの強い生き方に拍手を送りたくなります。

黒人差別

物語の舞台は1900年代前半〜1910年代で奴隷解放宣言からまだ数十年しか経っておらず、黒人差別が根強く残っている時代です。

白人による黒人の差別は激しく、当時は黒人が起業することはむずかしく黒人女性となるとそのハンデの大きさは半端ありません。

さらに黒人男性による黒人女性への差別、肌の色が薄い黒人による差別など、差別されている黒人コミュニティ内で起こる黒人同士の差別が描かれているのも興味深い。

成功の秘訣

本作で興味深かったのが、人種によって必要なヘアケア商品が異なるということ。髪が太くちぢり毛の黒人の髪には特別な商品や道具が必要になり、サラは独自で髪にやさしく効果のある商品や道具を開発していきます。

サラが成功した秘訣は商品の良さはもちろん、何と言っても彼女の企業理念。サラのビジネスの目的はお金儲けだけではなく、黒人と黒人女性の地位向上が目的です。

サラの展開する商品工場やサロンが多くの黒人の雇用を生み、売り上げを寄付し地域に貢献しています。

彼女のブレない理念があるからこそ、多くの人々の共感を得て大きな成功につながったと言えるのではないでしょうか。

大きなお金が動くときは、人の心が動くとき。サラの揺るぎない信念が投資家の心を動かしビジネスを成功させ、彼女の理念が多くの黒人層から支持を受けることになります。

タイトルのセルフメイドとは?

タイトルに使われているセルフ・メイド(英語Self-Made)とは、自力で出世した、自己の力で成功したという意味。セルフメイドウーマンとは、自力で出世した女性という意味になります。


『セルフメイドウーマン』のネット上での評判は?

『セルフメイドウーマン』まとめ

思っていた以上に素晴らしいドラマで、本当に観てよかったです。全4話と短いですが当時の人種差別と黒人の苦難が分かり、すごく奥が深いドラマでした。

女性のサクセス・ストーリーとしてもおもしろく、トータルで楽しめるおすすめの作品です。Netflixに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

 

 

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