Netflixドラマ『アンブレラ・アカデミー』 シーズン3 パラドックスのせいで再び人類滅亡の危機に!アンブレラVSスパローの結末は⁉

出典:https://www.laptopmag.com/

Netflixドラマ『アンブレラ・アカデミー』は、ダークホースコミックスの原作を元に製作されたスーパーヒーロードラマ。シーズン3の感想や見どころなどを、ネタバレなしで紹介します!(シーズン3のネタバレはありませんが、これまでのシーズンのネタバレを多少含むのでまだ視聴されていない方はご注意を。)



『アンブレラ・アカデミー』シーズン3概要

製作・配給:Netflix
配信日:2022年6月22日
ジャンル:SF、ミステリー、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
話数:全10話、1話約50分
日本語吹き替え:あり

『アンブレラ・アカデミー』シーズン3あらすじ

2019年に戻ったアンブレラ・アカデミーのメンバー達は、屋敷にスパロー・アカデミーと名乗る別のグループがいることに驚く。

1960年代に時間軸をいじったため、2019年が今までと違う現在になってしまっていた。行き場のないアンブレラ達は、クラウスのお気に入りの「ホテル・オブシディアン」に滞在する。

タイムパラドックスのせいで大切なものを失ったアリソンは荒れた生活を送るようになり、ヴィクターの元にある老人が現れそのことでヴィクターとアリソンは対立する。

ルーサーは新しい恋を見つけ、ディエゴはライラが連れてきた少年スタンの面倒を見ることになり、クラウスと5号は自分達の生みの母親を調べに旅に出ることに。

タイムパラドックスが世界を飲み込むクーゲル・ブリッツを引き起こし、人々や動物が突然消えていき世界の終わりが近づいていた。

アンブレラとスパロー達は世界滅亡の危機を救うため奔走することになるが、ハーグリーブス卿の策略に巻き込まれてしまう。

シーズン2のキャスト&あらすじはこちらをチェック↓

『アンブレラ・アカデミー』シーズン3感想&評価

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア86% 視聴者スコア76%
IMDb:7.9(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★★☆

シーズン3も文句なしの仕上がりでおもしろかった!本作は何と言っても登場人物がユニークなのが魅力で、スパロー・アカデミーのメンバーとして生き返るベンのキャラにもツイストがプラスされておもしろい。

アカデミーのメンバー達の母親の謎、クラウスの新パワー、アリソンの闇、ルーサーの恋、ホテル・オブシディアンの秘密、ハーグリーブス卿の策略、ディエゴとライラの関係など、魅力的なサブプロットを緻密に描いて見応えたっぷり。

1960年代で起きた出来事がシーズン3のエピソードに活かされるなど、前シーズンで散りばめた伏線を上手に回収するくだりも素晴らしい。

ヴァーニャがヴィクターになる展開も、シーズン2で描かれたシシーとの物語の延長線上でうまく描かれストーリーに上手く溶け込んでいました。

タイムパラドックスが多少ややこしい感じはあるものの、最後にしっかりと納得させてくれるストーリーラインが見事で、申し分のない仕上がりです。

色々な謎を残したまま終了したので、シーズン4は絶対あると確信して次回を楽しみに待ちたいと思います♪


『アンブレラ・アカデミー』シーズン3の新キャスト

スパロー1号、マーカス(ジャスティン・コーンウェル)

誠実で頼りがいのある、グループをまとめるリーダー。計算高く情に厚いところがあり、強さと賢さの両方を持ち合わせている。規則正しく理性的に行動し統制がとれている人物で、声を荒げることなくリーダーシップを発揮する。

スパロー2号、ベン(ジャスティン・H・ミン)

アンブレラ・アカデミー6号のベンが、スパロー・アカデミーの2号として登場。番号序列にこだわりナンバー1になるのが夢で、評判を常に気にする意地悪なキャラ。

スパロー3号、フェイ(ブリトニー・オールドフォード)

フェイは特殊な方法で世界を見ており、一人でいることを好んでいるように見えるが本当は友達が欲しいと願っている。自分の目となるカラスといつも行動を共にしている。

スパロー4号、アルフォンソ(ジェイク・エプスタイン)

長年のバトルでアルフォンソの顔と体には、戦いの傷が無数に残っている。それを補うために、アルフォンソは辛辣なユーモアのセンスで武装している。

スパロー5号、スローン(ジェネシス・ロドリゲス)

ロマンチストで夢想家であり宇宙からの高貴な使命を感じ、生い立ちを超えた人生を経験することを熱望している。家族への義務感からアカデミーに縛られ、家族の一線を越えることを恐れている。

スパロー6号、ジェイミー(カジー・デイヴィッド)

ジェイミーはパーカーの下に隠れた一匹狼で、多くを語らないのは語る必要がないからである。ジェイミーは口から黒い液体を放つことで、相手に幻想を見せるパワーを持っている。

スパロー7号、クリストファー

クリストファーは起源不明の念動力のキューブで、部屋を凍てつくように寒くしたり麻痺したような恐怖を与えることができる。スパロー・アカデミーに助言を与える家族の調停役で、信頼が厚く忠実で他の兄弟と同じように扱われる侮れない存在である。

スタンリー(ジャヴォン・ウォルトン)

ライラが連れている子供で、生意気で口が悪い少年。ディエゴが面倒を見ることになるが、次第に信頼関係を築いていく。

レスター・ポケット

カセット・テープを鞄に詰めて持ち歩き、いつもヘッドフォンをしている初老の男性。ある日突然ヴィクターの前に現れる。

『アンブレラ・アカデミー』シーズン3見どころ

アンブレラズVSスパローズ

シーズン3から新しく登場するスパロー・アカデミーは、アンブレラのメンバーが1960年代に時間軸をいじったため、異なる未来を作り出してしまったことから登場します。

死んだはずのベンが生きていてスパローズのメンバーになっていますが、性格は前とは大違い。アンブレラ達に昔のベンの方がいい!と常に比べられて迷惑顔ですが、やたらと番号序列にこだわるなど確かに性格が悪い。

前半はアンブレラズVSスパローズの図式が成立しますが、少しづつ2つのグループに変化が生じていくところに注目です。

タイムパラドックス

1960年代へのタイムトラベルの結果パラドックスが生じ、アンブレラのメンバー達はさまざまな問題に直面します。異なる時間軸ではベンの性格にも違いが出るなど、タイムパラドックスの影響の大きさが伺えます。

タイムトラベルは無限のループになり、説明がつかないパラドックスが生じるのがお約束。

シーズン3では祖父を嫌う孫がタイムスリップして始末しようとする、「祖父のタイムパラドックス」が説明されていますが、ややこしくて何が何だか分らなくなる…。

今回はパラドックスのせいでクーゲルブリッツが起こり、人類とアンブレラ達が危機に直面することに。

タイムパラドックスは一度起こると修正するのが難しいことが描かれ、もしタイムトラベルが実現したとしても、実質的に時間軸をいじると大変なことになってしまう理由がよく分かります。

アリソンの闇

タイムパラドックスのせいで、人生に大きな影響が出てしまうのがアリソン。自分の大切なものを全て失ってしまったアリソンの精神状態は、ギリギリになってしまいます。

しかも昔愛し合っていたルーサーは新しい恋を見つけて、アリソンは眼中にない状態。酒量が増えて喧嘩っ早くなり、今まで一番理性的で落ち着いていたアリソンからは信じられない変貌ぶりです。

シーズン3前半ではとっても仲良しだったヴィクターとも対立するようになり、取り返しがつかないほどの確執が生まれてしまうことに。シーズン4ではアリソンの闇が描かれ、ストーリーに大きな影響を与えます。

ハーグリーブス卿

ハーグリーブス卿はシーズン1&2で子供達に愛情を示さない冷酷な父親として描かれてましたが、シーズン3では人間らしい意外な一面を見せてくれます。

これもいろいろなことに影響を与える時間軸のなせる業なのか?と一瞬騙されそうになりますが、やっぱり彼は侮れない!

それでもクラウスとのトレーニングや、アンブレラ達やスパロー達との交流を通して新しい面を見られるのは確かです。

ホテル・オブシディアン

シーズン3の重要なカギとなるのがホテル・オブシディアン。クラウスのお気に入りの場所として紹介され、シーズン3でホームレスになったアンブレ達の寝ぐらとして大活躍します。

一見普通のホテルに見えるものの、後でとんでもないいわくつきの場所だということが判明することに。

オブシディアンのスイート・ルーム「ホワイト・バッファローの部屋」が大きな鍵になっていて、オブシディアンに人類滅亡を救うヒントが隠されています。


シーズン4の製作は?

シーズン4についてはまだシーズン3が配信されたばかりで、Netflixから公式の発表はありませんが、水面下では既にシーズン4への更新が決定しているのではないかという噂があります。

『アンブレラ・アカデミー』はNetflixの最大の人気番組のひとつであることから、Netflixがシーズン4を見送ることはなさそうです。

シーズン3の最後のクレジットの後にベンらしき人物が電車に乗っているシーンが登場し、次のシーズンへの明確な設定があることからも裏付けられています。

Netflixが大人気のドル箱シリーズを簡単に手放すはずはなく、シーズン4の製作はまず間違いないと見ていいのではないでしょうか。

追記:シーズン4への更新が決定!

Netflixが『アンブレラ・アカデミー』シーズン4への正式に更新し、シーズン4が同シリーズの最終シーズンとなることを発表しています。

ショーランナーのスティーブ・ブラックマンが示唆していたとおり、シーズン4がファイナルになるとのこと。

Netflixは主要キャストが全員戻ってくることを確認しており、シーズン3のフィナーレで設定されたストーリーをそのまま引き継ぐようです。

『アンブレラ・アカデミー』がさらにおもしろくなるトリビア3選

これを知っていると『アンブレラ・アカデミー』がさらにおもしくなるトリビアを、米サイトSCREENRANTから紹介します!

5号に名前がない理由


アンブレラ・アカデミーの兄妹達は5号を除き、全員番号以外の本名を持っています。なぜ5号だけ名前がないのか?

5号は世紀末の未来にタイムスリップし何十年もそこに留まり、元の世界に戻ることができませんでした。

原作コミックではアンブレラ達の母親代わりであるグレースが子供達に名前をつけており、5号の不在中に名前を付けたため、5号だけ名前がないことが説明されています。

ドラマ版ではそれについて言及されていませんが、5号の人生そのものが名前が不要であることを示しています。

メンバーの中でも5号は最も変わった人生を送り、委員会の暗殺者として長年暗躍してきました。

委員会のせいで人間より機械のようになってしまった5号にとって、もはや名前というものは意味を持たず不要であると示唆されています。

チーム番号の順番が意味するもの

アンブレラ・アカデミーのメンバーは全員ハーグリーブス卿によって番号付けされていますが、この番号には意味があります。

アンブレラ・アカデミーのナンバー1はルーサーで、一応チームリーダーということになっています。ナンバー1=強い、リーダーシップがある、頼れるという図式を思い浮かべますが、ルーサーは体は大きいものの性格的にのんきで頼りがいがなくリーダーとしては物足りない印象です。

実はハーグリーブス卿は、自分がコントロールしやすい相手を上の番号に持ってきているのです。

ルーサーは長年ハーグリーブス卿の命令に忠実に従ってきたことからもわかるように、彼に異を唱えずコントロールしやすい相手を上から順番に番号付けしています。

アンブレラのナンバー7はヴィクター(バーニャ)で、ヴィクターはずっと自分に力がないと思い込み疎外感を抱えて生きていました。

ヴィクターに力がないと思い込ませたのは、ハーグリーブス卿がヴィクターの力をコントロールできないほど強いものだと悟っていたからです。

ハーグリーブス卿がヴィクターの力を恐れているからこそ、アリソンにヴィクターには特殊能力がないことを「噂」させ、ヴィクターを薬漬けにすることでパワーをコントロールしていました。

スパロー・アカデミーにもこの番号序列が適用されているのかは分かりませんが、もし同じであればやたらとベンは番号序列にこだわっていましたが、実はナンバー1にこだわる意味は全くないということになります。

ベンの死をめぐる謎

ベンは2006年に17歳で亡くなり、任務に失敗して悲劇が起きたことになっています。

ベンの銅像に刻まれた碑文からベンは自ら命を絶ったとする説が浮上するなど、ファンの間でもベンの死に対する憶測が飛び交っていますが、ドラマ内では未だにはっきりとは言及されていません。

シーズン3ではベンの死に関する情報が新たに追加され、「ジェニファー事件」としてクラウスやルーサーの口から語られています。

ヴィクターはベンの部屋に入ったとき ”ジェニファー “と書かれた女の子の絵で埋め尽くされているのを発見します。

このシーンはベンがアンブレラとスパローの両方の時間軸で、ジェニファーを知っていたことを意味します。

アンブレラ/スパロー・アカデミーは2006年にあるミッションに着手し、ジェニファーという若い女性が何らかの形で関与していた模様。

スパローの時間軸から判断するとベンはすでにジェニファーを知っていて、ロマンチックであろうとなかろうと彼女に対して感情的なつながりを持っていたと推測されます。

ミッションがうまくいかずジェニファーの命が危険にさらされたとき、アンブレラのベンは自分を犠牲にして彼女を救って命を落とし、スパローのベンは自分の命を優先させジェニファーは死んでしまったのかもしれません。

この説は2人のベンの性格の違いと一致し、アンブレラのベンは愛する人のために常に命を捧げる優しい人ですが、スパローのベンはより冷酷な人物で成功と評判に執着している人物です。どっちにしてもジェニファーに関する決断は、スパローのベンを悩ませているよう。

シーズン3でもベンの死の謎は完全に明かされずファンは気になって仕方ないと思いますが、最も人気のある疑問と謎には火をつけたままにしておいて、ファイナル・シーズンまでベンの死の全貌を明らかにしないままずっと引っ張るかもしれません。



あわせて読みたい!シーズン4で答えてほしい8つの疑問点

シーズン4は多くの謎を残すクリフハンガーで終了し、次シーズンがどういう展開になるのか気になります。シーズン4の製作や、シーズン4で答えてほしい8つの疑問点をまとめました!(※シーズン3のネタバレを含むため、視聴してから読むことをお勧めします。)

『アンブレラ・アカデミー』のネット上での評判は?

『アンブレラ・アカデミー』シーズン3まとめ

シーズン3も文句なしのおもしろさで大満足でした!登場人物が多いのに各キャラクターにしっかりと焦点を当てて描き、終始飽きさせず最後までグイグイと物語に引き込んでいきます。

物語もキャラもユニークで他にはないヒーローものに仕上がっています。普段スーパーヒーロー系は観ない、という方にもぜひおすすめのドラマです♪

 

 

 

参照記事:Umbrella Academy: What The Order Of The Team’s Numbers Actually Means

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