長編映画を見るくらい見応えのあった後半パートが配信され、既にシーズン5が待ち切れないファンがたくさんいることと思います。「ウィルが描いた絵の意味は?」「ルーカスがマックスに読む本は?」「エディのタトゥーに彼の運命が刻まれていた⁉」など、シーズン4後半パートに関するトリビア11選をお届けします!(ネタバレを含むため、シーズン4後半パートを視聴されてから読むことをお勧めします。)
エディのタトゥーに彼の運命が刻まれていた⁉
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シーズン4でエディ・マンソンに起こる運命の原因と状況が、2つのタトゥーによって密かに明らかにされていました。
エディの衝撃的な死の状況は、彼のタトゥーによって早い段階で予告されていたのです。エディは仲間達から殺人コウモリを遠ざけるために自ら立ち向かい、自分が犠牲になって死亡します。
エディの腕にはコウモリのタトゥーがあり、彼がどのように死ぬかを密かに明らかにしていたのです。エディのもうひとつのタトゥーは、エディが裏側の世界でどの曲を演奏するか、彼のパペットマスターのタトゥー(右腕の内側にある)によって予告されました。
エディはクリール・ハウスから殺人コウモリを引き離す方法として、メタリカの「マスター・オブ・パペッツ」を演奏し、シーズン4後半パートの見どころのひとつとなっています。
コウモリとパペットマスターのタトゥーが、彼の運命を予告していたとは驚き。本当に製作側の芸が細かい!これに気付いた視聴者はどれくらいいるでのでしょうか?筆者は全く気付きませんでした…。
デモゴルゴン研究所のオマージュは?
ソ連の刑務所でホッパーとジョイス達はデモゴルゴンの研究室を発見し、ロシア人が捕獲したデモゴルゴンの実験を行っていることが判明します。
何体ものモンスターが収容されている研究所は、1997年の映画『エイリアン4』に登場するシーンと視覚的に似ています。
ジョイス役のウィノナ・ライダーが『エイリアン4』で、主役のシガニー・ウィーバーに協力するアナリー・コール役で出演してることから、ウィノナへのオマージュなのかもしれません。確かに画像を見ると似ているどころかソックリです。
エディがかぶっているマスクは何?
シーズン4第8話ではヴェクナと対抗する作戦のため、エディとスティーブ達がトレーラーハウスを盗むシーンが登場。
このときエディが被っているのが、マイケル・マイヤーズのマスク。マイケル・マイヤーズはホラー映画『ハロウィン』シリーズに登場する架空の殺人鬼で、シーズン2ではマックスがハロウィンで同じマスクを着用しています。
マックスにとってそのマスクは友達との楽しい思い出が詰まった重要なアイテムであり、大切に保管していたことが分かり、マックスにとって友人関係がとても重要であることを示しています。
ロビンが恋するヴィッキーのモデルは?
『ストレンジャー・シングス』では、80年代へのオマージュが多く登場します。ヴェクナを倒すために武器を調達中のロビンが、彼氏と一緒にいるヴィッキーを見てショックを受けるシーンが登場。
ヴィッキーはロビンが想いを寄せるブラスバンド部の女の子で、赤毛のショートヘアにスリムな体型が特徴。ヴィッキーは80年代を代表する、青春スターのモリー・リングウォルドがモデルになっています。
モリーは『プリティ・イン・ピンク』『ブレックファスト・クラブ』などに出演した女優で、80年代のファッション・アイコンとしても大人気でした。
言われてみると確かにヴィッキーのヘアスタイルや雰囲気が、モリーを彷彿させます。
エディ役がギターを猛練習
裏側の世界で殺人コウモリと対決するシーンでは、エディがギター・プレイを披露しメタリカの「マスター・オブ・パペッツ」を演奏します。
このシーンはファンの間でも大好評で、シーズン4の人気シーンのひとつになっています。エディ役のジョセフ・クインはこのシーンの撮影のためギターを購入し、できる限り練習して準備したそうです。
ジョセフ・クインは昔ピアノを習っていましたがギターは弾いたことがなく、すぐに練習を始めたのだそう。
曲の演奏はもちろん少なくともソロ以外のすべての演奏ができるようになる必要があったため、撮影の日までひたすら練習したとのこと。
この曲はかなり速いので、速弾きなどの複雑なパートはエイデンという男性が代わりに演奏しているそうです。
メタリカがエディのシーンに反応
シーズン4後半パートでエディがメタリカの「マスター・オブ・パペッツ」を演奏するシーンは大反響を呼び、当のメタリカもバンドのインスタグラムで言及しています。
メタリカはインスタグラムの投稿で、このシーンで自分たちの曲が使われたことについてコメントし、肯定的なコメントを残しています。
バンドはまず『ストレンジャー・シングス』がシリーズを通して音楽を番組に取り入れた方法についてダファー兄弟を賞賛し、自分たちの曲がフィーチャーされることに非常に興奮したことを認めています。
さらに最終的なシークエンスに圧倒され、予告編でギターを弾くクインの手の動きを見ただけで多くのファンが自分たちの曲の名前を言えることに驚かされたそう。
メタリカはダファー兄弟が「マスター・オブ・パペッツ」を番組に取り入れるだけでなく、このような重要なシーンを構築してくれたことに、この上なく興奮していると述べています。
ルーカスがマックスに読む本は?
ホーキンスの仲間たちはヴェクナのおとりになり重傷を追ったマックスを、病院にお見舞いに行って見守ります。
ルーカスが病院で横たわっているマックスに本を読むシーンが登場しますが、マックスが朗読している本はスティーブン・キングとピーター・ストラウブ共著のホラー小説「タリスマン」。
『ストレンジャー・シングス』のクリエイターであるダファー兄弟は、スティーブン・スピルバーグとNetflix向けにこのキングの小説を映画化する企画を現在進行中。
このプロジェクトが初期段階にすぎないとしても、タイムリーなイースターエッグのように思えます。「タリスマン」には地震や異次元が登場し、シーズン4の全体的なプロットに完全に合致することも興味深いです。
ウィルが描いた絵の意味
シーズン4の前半パートでウィルは空港へマイクを迎えに行った際、自分の描いた絵を持って行きますが見せないままになっていました。
後半パートでは車での移動中にマイクに見せて、絵の説明をします。視聴者の間ではこの絵がウィルのマイクへの恋愛告白の一部と推測され、また裏側の世界での体験に関連しており、ヴェクナを倒すための秘密が隠されている可能性もあると推測されました。
ウィルの絵が実際に何であるかが明らかになったことで、どちらの解釈も正しいことが証明されています。
ウィルは絵の説明をしながら自分のマイクへの気持ちを代弁しており、話した後は涙をこらえて外を眺めるウィルの表情にはマイクへの想いが溢れ出ていました。
もう一つの解釈はこの絵が、シーズン1からウィルが裏側の世界とつながり情報を提供し、マイクがリーダー、ダスティンが機械に精通した頑強な戦士、ルーカスが騎士として活躍する姿と相関している点です。
そのためこの絵の意味はシーズン5のフィナーレでチームがどのようにホーキンスを救い、悪を打ち負かすかを暗示している可能性が高く、シーズン5のモンスターの伏線にもなっている可能背が高い。
ウィルは絵についてイレブンが何を描くべきか教えてくれたと言っていますが、これはかなり疑わしく本心をマイクに悟られないためのウィルの言い訳のようです。
ロシア人は何体のデモゴルゴンを所有している?
シーズン4ではソ連を舞台に、ホッパー達がデモゴルゴン相手に大活躍します。シーズン3の終わりは、ロシア人が少なくとも1匹のデモゴルゴンにアクセスできたことを立証しました。
シーズン4ではソ連が実験の一環として、カムチャッカで複数の生物を飼育していたことが確認されました。このことからソ連軍が施設内に、何体のデモゴルゴンを飼っていたのかが疑問になります。
ホッパーたちはカムチャッカの刑務所の一室に入り、そこで6匹のデモドックを見つけそのうちの1匹はテーブルに縛り付けられて解剖され、明らかにロシア人による実験に利用されていました。
他の5匹はある種の仮死状態で、シーズン4のラストでマレーに生きたまま焼かれる前に脱走しています。
ホッパーが最初に殺した1匹を含め、ロシア側は6匹のデモドックと1匹のデモゴルゴンを持っており、合計7匹を所有していたことになります。
ロシア人はどうやってデモゴルゴンを手に入れたのか
シーズン4の後半パートでは、ソ連軍がどうやってモンスターとマインドフレイヤーの黒い塵の一部を手に入れたのかという疑問が生まれました。
その答えはシーズン3にあり、シーズン2に登場したデモドックとデモゴルゴンは、ロシア人がスターコートモールの下に開いたゲートと一緒に捕獲された可能性が高いのです。
シーズン3のあるシーンではエリカとダスティンが檻を見つけ、デモゴルゴンの捕獲用であることをほのめかしていました。
シーズン3ではロシア人がスターコートモールとホーキンズに作戦を移す前に、自国に多くのゲートを開こうとしたことが確認されています。
裏側の世界のゲートはすでにカムチャッカ刑務所があるソ連にあり、モンスターをホーキンスからソ連に輸送するという複雑な事態を避けることができたことが説明できます。
ヴェクナの運命はあの映画に似てる?
『ストレンジャー・シングス』は、さまざまな映画へのオマージュが登場することで知られています。
シーズン4ではホラー映画『ハロウィン』シリーズへのオマージュが多数登場し、ヴェクナの運命が『ハロウィン』の殺人鬼マイケル・マイヤーズの運命と似かよっています。
『ハロウィン』の映画と同様にヴェクナは数回撃たれた後、2階の窓から後ろ向きに落下して地面に着地し、その後『ハロウィン』と同じようにヴェクナの体は消えてしまいます。
ナンシーがショットガンでヴェクナに立ち向かうシーンは、間違いなく『ターミネーター2』のサラ・コナーを彷彿させます。