『セックス・ピストルズ』伝説のパンク・バンドの軌跡を追った、ダニー・ボイル監督がおくる伝記ドラマ!

出典:https://louderthanwar.com/

(※Disneyプラスで7月13日より配信)70年代に世界中で旋風を巻き起こした伝説のパンク・バンド「セックス・ピストルズ」の結成から解散までを追った伝記ドラマ。当時のカルチャー、ファッション、音楽をリアルに描いた、ドキュメント風の仕上がりです。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしでレビュー!



『セックス・ピストルズ』あらすじ

スティーブ・ジョーンズはバンド結成を夢見てメンバーを集め、行きつけのブティックのオーナーのマルコムにバンドのマネージャーになるよう頼む。

あがり症のスティーブはボーカルには向いておらず、ギタリストに転向してギターを猛練習する。

ブティックの客ジョン・ライドンがボーカリストとして加わり、ベースのグレン、ドラムのポールの4人メンバーで編成されバンド名は「セックス・ピストルズ」に決定。

クラブや刑務所で演奏しイギリス北部をツアーし、レコード会社から契約の打診が来る。

マルコムの策略でメンバーの入れ替えがあり、メンバーのドラッグ使用や不仲など問題が勃発し、北米ツアー中にバンド存続の危機に直面してしまう。

『セックス・ピストルズ』を視聴した感想

(※日本での配信は、Disneyプラスで7月13日より配信になります。)筆者は海外在住なので一足先に視聴したのですが、正直な感想はというと結構好き嫌いが分かれる作品かもしれません。

本作はダニー・ボイル監督作で、『トレインスポッティング』を彷彿させる作風です。とにかくすべてがクレイジーで、強烈かつ鮮烈な印象を残すことは確かです。

バンドの伝記ドラマとしてはクオリティが高いと言えますが、ピストルズのメンバーのあまりにも非常識で破天荒な行動をずっと見るのは正直きついものがありました。

ストーリー的にはピストルズが結成され本格活動していく、3話目辺りからおもしろくなってきます。

バンド結成のいきさつや現在の有名人がバンドと関わっているなど、知らない事実があったのは興味深かったです。

ただもう後半にシド・ヴィシャスの出演シーンが増えてくると、もう見てられない!と脱落しそうになりました。態度や行動がめちゃくちゃ過ぎて、おばちゃん筆者にはついてくのがやっと…(笑)。

ある意味それくらいスゴイから、現在でも語り継がれるバンドとして名を残す唯一無二の存在なのかもしれません。

70年代のカルチャーやファッションがリアルに描かれているので、イギリス文化が好きな方はチェックしてみてはどうでしょうか。

セックス・ピストルズのファンの方や、ブリティッシュ・ロック好きの方にもおすすめです。怖いもの見たさで、ぜひ!


『セックス・ピストルズ』キャスト

スティーブ・ジョーンズ(トビー・ウォレス)

バンド結成が夢でボーカル担当になるが、あがり症のためギタリストに転向。転向してからギターを練習し始め、行きつけのショップの店員クリッシーと一緒に練習する。

ジョン・ライドン(アンソン・ブーン)

ヴィヴィアンの店に出入りしていた客で、ピストルズのバンドのボーカリストに選ばれる。歌が上手いというより、そのカリスマ性とユニークさが決め手となる。

マルコム・マクラーレン(トーマス・ブロディ=サングスター)

ヴィヴィアンと共にブティック経営をし、後にセックス・ピストルズのマネージャーになる。以前ニューヨーク・ドールズのマネージャーも務めていた。

クリッシー・ハインド(シドニー・チャンドラー)

ミュージシャン志望のアメリカ人で、ヴィヴィアンのお店のショップ店員。スティーブとギター仲間になり、後にバンド「プリテンダーズ」を結成して成功を収める。

ヴィヴィアン・ウエストウッド(タルーラ・ライリー)

ファッション・デザイナーでマルコムと共にブティック経営し、実生活でもパートナー。スティーブが店の常連だったことから知り合い、セックス・ピストルズをプロデュースする。後にイギリスを代表するファッション・デザイナーになる。

グレン・マトロック(クリスチャン・リー)

セックス・ピストルズの初代ベーシストで、バンドの曲の作曲を担当。ジョニーとの不和とマルコムの策略で、バンドを脱退することになる。

ポール・クック(ジェイコブ・スレイター)

セックス・ピストルズのドラマー。インターンに応募し真面目に就職するつもりだったが、バンドのメンバーになり就職を諦める。

シド・ヴィシャス(ルイス・パートリッジ)

ベーシストのグレンが脱退した後、ピストルズに加入する。ハンサムなルックスでバンドにスター性をもたらすが、ヘロインの常習者で問題を引き起こす。

ナンシー・スパンゲン(エマ・アップルトン)

シドの恋人でアメリカ人。シドにヘロインを渡しジャンキーにさせたことで、バンドメンバーから疎まれる。

 

『セックス・ピストルズ』見どころ・解説・考察

セックス・ピストルズのドキュメント

 

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バンドの軌跡を追うドキュメント風の仕上がりで、バンド結成や関わった人達など、バンドの歴史が分かるのがおもしろい。

バンドメンバーのニックネームの由来なども、ドラマ内で説明されています。

最初は野次ばかりだったライブも次第に人々を魅了していき、当時の若者の怒りを代弁する音楽として受け入れられていく過程が見応えたっぷりです。

ダニー・ボイル監督作

本作は『トレインスポッティング』『スラムドッグ$ミリオネア 』で知られる、ダニー・ボイルが監督を務めています。

ヘロイン中毒の若者達の日常を描いた『トレインスポッティング』の大ヒットで、監督として成功を収めたボイル監督らしい作風の作品です。

イギリス出身で年齢的にも、セックス・ピストルズの成功をリアルタイムで見てきた監督だからこそ撮れる、リアルでエンターテイメント性に溢れた伝記ドラマに仕上がっています。

ピストルズの影響

 

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活動期間は約3年と短命ながら、セックス・ピストルズがファッションやカルチャー、その後のミュージック・シーンに与えた影響は多大なるものがあります。

たった3年の活動期間で現在でもここまで名前が知られ、伝記ドラマが作られるのはセックス・ピストルズだけなのではないでしょうか。

ピストルズが残したインパクトと影響力が、どれだけ大きなものだったかがドラマを観るとよく分かります。

70年代のカルチャー&ファッション

 

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本作の舞台は70年代で、当時のカルチャーやファッションが分かるのが興味深い。

当時まだ駆け出しのデザイナーだった、ヴィヴィアン・ウエストウッドのブティックにピストルズのメンバーがたむろし、ヴィヴィアンのデザインする個性的なファッションがドラマにインパクトを与えています。

ボーカルのジョン・ライドンのスパイキーヘア、安全ピンや紙クリップを使った独特のファッションなど、バンドがカルチャーやファッションに与える影響が分かるのもおもしろいです。


『セックス・ピストルズ』のネット上での評判は?

『セックス・ピストルズ』まとめ

ピストルズのメンバーが破天荒過ぎて途中でついていけなくなりましたが、これぞセックス・ピストルズ、パンク・ロックたる所以なのかもしれません。

歴史に名を刻んだ悪名高きバンドの歴史を見てみたい!という方はぜひご覧あれ。セックス・ピストルズが好きな方はもちろん、ダニー・ボイル監督や『トレインスポッティング』が好きな方にもおすすめです。

Disneyプラスに加入されている方は、ぜひチェックしてみてください♪

 

 

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