Netflixドラマ『サンドマン』緻密なストーリーがおもしろいダークファンタジー!ドラマに登場する眠り病は本当にあった出来事⁉

出典:https://www.geo.tv/

DCコミックスより出版された、ニール・ゲイマン原作コミックをドラマ化したNetflixシリーズ。夢界の王モルフェウスが105年幽閉された後、崩壊した夢界を修復していく物語。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしで早速チェック!



『サンドマン』概要

製作・配給:Netflix
配信日:2022年8月19日
ジャンル:ファンタジー、サスペンス
製作国:アメリカ
話数:全10話、1話約50分
日本語吹き替え:あり

『サンドマン』あらすじ

モルフェウス(ドリーム)は、7体のエンドレスの1人で夢界の王。自称魔術師のロデリック・バージェスが自分の息子を生き返らせる死の召喚の儀式で、間違って現実界に呼び出されてしまう。

夢界の悪夢コリント人は現実界で殺人を楽しみ、ロデリックと息子のアレックスにモルフェウスを幽閉するように命じる。

モルフェウスは105年間幽閉された後脱出するが、彼がいない間に現実界は眠り病が流行し多くの人達が眠りから覚めないでいた。

モルフェウスが戻った夢界は全てが崩壊し、夢界の住人は現実界へと逃げてしまった。モルフェウスはかつてのパワーを取り戻すのに必要な、小袋の砂、ヘルム、ルビーを取り戻すため旅に出る。

夢界と現実界の境目が薄くなる「渦」という現象が起こり、モルフェウスは「渦」を起こす人物を捜すことになる。

『サンドマン』感想&評価

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア87% 視聴者スコア80%
IMDb:7.7(10点中)
総合評価:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆

個人的にはダークファンタジーは苦手なジャンルなのですが、本作は練り込まれたストーリーと独特の世界観が際立ってかなりおもしろかったです。

DCコミックが原作のわりにアクションがビックリするぐらい少ないのですが、キャラクターにスポットを当てた緻密な脚本で、じわりじわりと攻めてくる展開が魅力。

演技に力量のあるキャストを揃え、特にジョン・ディー役のデヴィッド・シューリスが『ファーゴ』ばりの怪演ですごかった!

個人的には大好きなボイド・ホルブルックが、美しくもサイコパスなヴィランを見事に演じていて大満足♪

登場人物がすごく多いので最初は名前を覚えるのが結構大変ですが、DCコミックファンの方はもちろん、『ゲーム・オブ・スローンズ』系のドラマが好きな方にもおすすめです。


『サンドマン』キャスト

モルフェウス / ドリーム(トム・スターリッジ)

夢界の王。ロデリック・バージェスが死んだ息子を呼び戻すための死の召喚の儀式によって現実界に呼び出され、105年間幽閉されてしまう。脱出後崩壊した夢界を修復し、去った者たちを呼び戻そうとする。

ルシエン(ヴィヴィアン・アチャンポン)

夢界の司書。モルフェウスが幽閉されている間、唯一夢界を去らずに守り続けた人物。戻ってきたモルフェウスを支える忠実な部下。

コリント人( ボイド・ホルブルック)

夢界の悪夢。現実界に逃れ、地上で死の快楽を人々に与えるモルフェウスの敵。

ローズ・ウォーカー(キョウ・ラー)

子供の頃に離れ離れになった弟ジェドを探しに、ニューヨークからフロリダへ向かう。ある理由から、モルフェウスとコリント人に追われることになる。

ロデリック・バージェス(チャールズ・ダンス)

亡くなった息子ランダルを取り戻す死の召喚の儀式を行なう。現れたモルフェウスを幽閉し、夢界を支配するのに大切な3つのものを奪う。

デス(カービー・ハウエル=バプティスト)

モルフェウスの姉で死を操る人物。弟を常に心配して相談にのる優しい性格で、モルフェウスが心を開く数少ない人物。

ルシファー(グェンドリン・クリスティー)

地獄の支配者。夢界を修復するための旅に出たモルフェウスは、地獄へ行きルシファーと対決する。

ディザイア(メイソン・アレクサンダー・パーク)

モルフェウスの兄弟。両性具有でモルフェウスが幽閉されている間に、あることを画策する。

エセル・クリップス(ジョエリー・リチャードソン)

ロデリックの愛人で、彼の子供を身ごもる。ロデリックの元を去った後、ニューヨークで成功を収める。

ジョン・ディー(デヴィッド・シューリス)

エセルの息子で精神病棟に隔離されている。嘘を許さず真実を求めるあまり、世界を危険に陥れる。

ユニティ・キンケイド( サンドラ・ジェームズ・ヤング)

モルフェウスが幽閉されていた間に蔓延した眠り病にかかり、永い眠りにつく。眠り病から唯一生還する人物。

マシュー(声:パットン・オズワルト)

ドリームの腹心の部下で、おしゃべりなカラス。モルフェウスの目となり、ターゲットを監視し逐一報告する。

 

『サンドマン』見どころ・解説・考察

モルフェウスが探す3つの物

 

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105年間ロデリックの屋敷の地下に幽閉されたモルフェウスは、何とか脱走するものの戻った夢界は崩壊しかつての面影はまったくありません。

モルフェウス自身も以前のパワーを失い、力を取り戻すためにはかつて持っていたルビー、小袋の砂、ヘルムが必要になります。

幽閉されている間に3つのものは行方が分からなくなり、モルフェウスは取り戻すために旅に出ます。

誰が3つのものを持ちどうやって取り戻すかが前半の見どころになっていて、そこから生まれるさまざまなドラマがおもしろい!

練り込まれた緻密なストーリー

本作は登場人物が多くさまざまな人物が現れますが、本筋に直接関係ないような話が後になって大きく関係してきたり、登場人物同士が意外なところで繋がっていたりと予想外の驚きの展開を見せていきます。

個人的にはジョン・ディーが田舎のダイナーで引き起こす騒動を描いた第5話が好きで、ここでチラっと登場するある人物が後々大きな鍵を握ることになります。

こういうイースターエッグ的な演出がおもしろく、『サンドマン』は各ストーリーに小さな付線を散りばめて、最後でうまく回収するストーリー構成になっているのが見事です。

夢界と現実界

夢界では全ての人々が夢の中で繋がっており、モルフェウスはそれを利用し探し物を見つける手がかりを掴んだり、「渦」の中心人物を探し出したりします。

眠りにつけば誰もが見る夢の世界と、現実界の境界線をなくしていく「渦」についてが後半の見どころのひとつです。

モルフェウスが幽閉されている間に現実界に逃げた夢界の住人が、現実界で与える影響の大きさも描かれます。特に夢界の悪夢コリント人が現実界で殺人を繰り返し、彼の崇拝者が現れるなど彼の与える影響力が恐ろしい。

モルフェウスの不在により夢界が崩壊したことで、交わってはならない夢界と現実界の境界線が危うくなり、大きな影響を与えていくのがドラマの軸になっています。

モルフェウスの成長

夢界の王であるモルフェウスは、自分の感情を表に出さず笑うこともほとんどありません。

唯一自分の気持ちを話せる相手は姉のデスだけで、特に幽閉されている間に人間の最悪の部分を長い間見たことで人を信頼する心を失くしてしまいます。

100年ごとに同じ酒場で会うロバート・カドリングとの関係や、自分を信じてくれる司書のルシエンとの関係を通して、少しずつモルフェウスが変化し信用する気持ちを取り戻していく過程も見どころです。

眠り病は本当にあった出来事⁉

モルフェウスが幽閉されている間に、世界は眠り病が流行り多くの人々が眠ったままの状態になってしまいます。

この眠り病は1916年~1927年にかけて実際に起こった、伝染病を基になっています。脳の炎症である嗜眠性脳炎として知られ、世界中で500万人~1000万人を襲いその半数が短期間のうちに死亡しました。

嗜眠性脳炎の原因となるウイルスははっきりと特定されておらず、眠り病の生存者の多くは回復したように見えても、数年後に麻痺性のパーキンソン症候群のような症状で無力状態になるのが特徴です。

オリバー・サックス博士は、1990年のロビン・ウィリアムズ主演の映画『レナードの朝』の原作となったの医療ノンフィクションを書き、睡眠病とその犠牲者について述べています。

ゲイマンは独創的に実際の病気と『サンドマン』を結びつけ、物語に取り入れたようです。


『サンドマン』は何度も頓挫した企画

プロデューサーのデヴィッド・S・ゴイヤーは10年以上前から、ニール・ゲイマンの人気グラフィックノベルの映画化に取り組んでおり、2013年に初めてワーナーブラザースに映画化の企画を持ちかけます。

ゴイヤーはゲイマンとジョセフ・ゴードン=レヴィットと共に『サンドマン』の映画を製作することが決まっており、ゴードン=レヴィットは主演と監督を務めることで話が進行していました。

何度も書き直されるうちに創造性の相違からゴードン=レヴィットが離脱し、結局このプロジェクトは中止されることに…。

HBOにシリーズ化の企画を持ち込むも断られ、WBTVは『スーパーナチュラル』のクリエイター、エリック・クリプキに企画を持ち込んだもののゲイマンが彼の企画に反対。

Netflixが最終的に2019年半ばに『サンドマン』の権利を獲得し、ゲイマンはゴイヤーや『ワンダーウーマン』のアラン・ハインバーグと共に開発に携わることになります。

全員がこのシリーズの製作総指揮も務めることになり、やっと映像化が実現しました。

シーズン2の製作は?

『サンドマン』は配信前に、既にシーズン2への更新が決定していることが報告されています。プロデューサーのデヴィッド・S・ゴイヤーは、次シーズンの執筆がすでに進行中であることを述べています。

『サンドマン』のシーズン2の撮影がいつ開始するのかなど、詳しい情報は今のところ発表されていません。シーズン2の配信はまだ先になりそうですが、楽しみに待ちましょう♪


シーズン2の製作が決定!

Netflixは『サンドマン』の更新を正式に発表し、ニール・ゲイマンのグラフィック・ノベルをさらに発展させていくことを明らかにしました。

次のストーリーはどうなるのか公式ストーリーの詳細はまだありませんが、ゲイマンのグラフィックノベルは視聴者が次に何を見ることができるかのベースラインを提供してくれています。

シーズン1はグラフィックノベルの最初の2作をドラマ化したので、その流れを汲むと、次は「ドリームカントリー」と「シーズン・オブ・ミスツ」になる可能性が高そうです。

注目すべきは『サンドマン』のシーズン1第11話ですでに、『ドリームカントリー』の人気ストーリー「1000匹の猫の夢」が語られていることです。

またシーズン1第6話でモルフェウスが若き日のウィリアム・シェイクスピアに出会うことで、ゲイマンのグラフィックノベルの本編からの物語を設定しています。

シーズン1のエンディングでは、ルシファーがドリームに復讐を誓うという予告もあったので、このストーリーは今後も展開される可能性がありそうです。

参照記事:The True Story Of The Sandman’s Sleeping Sickness Of 1916

『サンドマン』のネット上での評判は?

『サンドマン』まとめ

個人的に苦手なダークファンタジー系のドラマですが、筆者好みの緻密なストーリー構成がおもしろくかなりハマりました。

キャストの選択もすごくよかったし、次シーズンでスポットを浴びそうなキャラクターがたくさんいるのでシーズン2が楽しみです♪

DCコミックファンや、『ゲーム・オブ・スローン』系のファンタジー・ドラマが好きな方におすすめです!

 

 

 

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