『ジェイコブを守るため』殺人容疑で子供が逮捕!両親は子供を信じることができるのか⁉

出典:https://arigato-ipod.com/

ウィリアム・ランディの同名小説を基に製作された、クリス・エヴァンス主演のApple TV+のオリジナル・ドラマ。いろいろなことを考えさせられる、重厚なサスペンス・ミステリーに仕上がっています。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしでレビューします!



『ジェイコブを守るため』あらすじ

アンディ・ハーバーは優秀な地区検事補で、妻のローリーと一人息子のジェイコブと暮らしている。

ある日ジェイコブの同級生のベンが公園で殺害されているのが発見され、警察と検事補のアンディが捜査に当たる。

ベンの同級生に話を聞くも、誰も何も語らず常に微妙な空気が漂う。性犯罪者のパッツという男性が犯人候補に挙がっていたが、ベンの衣服から指紋が検出され、アンディの息子ジェイコブの指紋と一致する。

ジェイコブの友人デレクのSNSの書き込みと指紋一致が証拠となり、警察に連行され起訴されてしまう。

アンディとローリーはジェイコブを救うため奔走し、アンディはある理由から何十年も会っていなかった父親ビリーに会いに行く。

『ジェイコブを守るため』を視聴した感想

ものすごく見応えがありましたが、かなりシリアスで重いドラマです。

14歳の息子が殺人容疑で逮捕され両親はジェイコブを信じて助けるために奔走しますが、ジェイコブに怪しい点が次々見つかり信じる気持ちが揺らいでいく…、というかなりつらいストーリー。

ジェイコブが犯人なのか?という点はもちろん、両親の息子を信じる気持ちともし犯人だったらどうするべきか?という葛藤に鋭く切り込んで、いろいろと考えさせられます。

登場人物それぞれの視点から描き、途中で思わぬ展開になったりとスリリングなストーリーから目が離せません。

ラストは釈然としない気持ちにさせられますが、この結末にしたのも本作のテーマに対する親それぞれの答えが違うからだと感じました。

観た後にいろいろな思いが湧き上がるドラマで、重厚で見応えのあるドラマを観たいという方にぜひおすすめです!


『ジェイコブを守るため』キャスト

アンディ・バーバー(クリス・エヴァンス)

優秀な地区検事補で、ベン殺害の捜査を警察と共に行う。捜査線上にジェイコブが浮上したことで、息子を救うため長年会っていなかった父親に会いに行くことになる。

ローリー・バーバー(ミシェル・ドッカリー)

アンディの妻で、児童養護施設で働いている。ジェイコブに容疑がかかってからは、自分の子育てを振り返りジェイコブを信じる気持ちが揺らいでしまう。

ジェイコブ・バーバー(ジェイデン・マーテル)

14歳の中学生で、ベン殺害の容疑で逮捕される。無実を訴えるも捜査が進むにつれ、ジェイコブの抱える問題が明らかになっていく。

ジョアンナ・クライン(チェリー・ジョーンズ)

ジェイコブを弁護する弁護士。非常に優秀で、検事補のアンディからの信頼も厚い。

 ビリー・バーバー(J・K・シモンズ)

アンディの父親で、子供の頃に別れて以来一度も会っていない。ジェイコブが逮捕されたことで、アンディに協力を求められ数十年ぶりに再会する。

パム・ダッフィ(ベッティ・ガブリエル)

アンディ殺害事件を捜査する刑事。アンディと何度か仕事で組んだことがあり、秘密裏に捜査情報を提供する。

 

『ジェイコブを守るため』見どころ・解説・考察

ジェイコブは犯人なのか?

事の発端は同級生ベンが殺害された事件で、捜査が進むにつれジェイコブの名前が捜査線上に浮上します。

ジェイコブに対するSNSの書き込みやベンの服についた指紋が証拠となり起訴されますが、全て状況証拠のみでジェイコブが犯人だと言える決定的な証拠はないままです。

捜査が進むにつれジェイコブの隠された性格や嗜好などが語られ、ジェイコブだけでなく父親のアンディの秘密も明らかになります。

途中で予想外の展開になるなど、二転三転するストーリーに翻弄されっぱなし。誰が犯人なのかというミステリー展開で、最後の最後まで視聴者を引っ張っていきます。

ジェイコブと両親の関係

ジェイコブが殺人容疑で逮捕されたことで、母親のローリーと父親のアンディのジェイコブとの関係や思いが描かれていきます。

子供のことを知っているようで実は分かっていなかった、という部分も明らかになっていき、親としては複雑な心境に…。

特に現代は子供がネットやSNSを利用するため、親がすべてを把握できないという問題もあります。

ローリーとアンディの反応が対極的なのも興味深く、子供がいる方は自分は子供のことを本当に理解できているのか?と考えさせられるはず。

子供が罪に問われたら?

本作はベンを殺害した犯人が誰なのか?というミステリー展開と共に、子供が罪に問われたら親は子供を信じることができるのか、もし犯人だとしたらどうすべきなのか?という点が描かれています。

どちらかといえば後者の方がメインの軸で、結末が視聴者の解釈次第という見方ができるのもそのためなのではと考えます。

親がいる数だけ答えがあり、それぞれの出す答えが違うということ…、ということなのではないでしょうか。

子供を最後まで信じることができるのか?もし犯人だったら…?と、自分の立場に置き換えて考えずにはいられません。

アンディと父親

意外な展開を見せるのがアンディの父親の登場で、アンディは父親についてずっと家族に伏せていて、アンディの秘密がジェイコブの事件をきっかけに明るみになります。

アンディと父親ビリーとの再会が思わぬ展開になっていき、事態がさらに複雑になってしまうことに。

ビリーの対処の仕方が悪い親の見本のようで、改めて「親」によって物事の捉え方や対処法が異なるということが描かれています。


『ジェイコブを守るため』のネット上での評判は?

『ジェイコブを守るため』まとめ

視聴した後は釈然としない気持ちが残りどうもすっきりしないのですが、いろいろなことを考えさせられるドラマです。

シリアスで重いストーリーですが、見応えはたっぷり。重厚なドラマを観たいという方におすすめで、Apple TV+に加入されている方は是非チェックしてみてください♪

 

 

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