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ついに先日ファイナルを迎えた『ベター・コール・ソウル』。『ブレイキング・バッド』の前日譚のスピンオフとして、本家越えのクオリティの高さで絶賛されたドラマです。ファンは次なるスピンオフが登場するのか、とっても気になるところ。製作されるなら次のスピンオフの主役は誰になるか、ちょっとだけ予想してみました♪
スピンオフの可能性について、クリエイターが語る
『ベター・コール・ソウル』の共同クリエイター、ヴィンス・ギリガンが、新たな『ブレイキング・バッド』のスピンオフ作品の製作の可能性について語っています。
ギリガンは当面はこのフランチャイズから離れるのがベストかもしれないと強調し、今後数年は何か新しいことをやりたいとのこと。
ギリガンは次のように述べています。
「いつか必ずスピンオフを再び手掛けることが想像できるし、この作品を続けるためにそうしたい。でも同じ世界観でやりすぎたという気もするし、私が最も恐れているのは一本調子になりすぎることです。
この世界ではもっといろいろなことができるはずだし、いつかはそうするかもしれない。でも今は何か新しいことをする時期なのだと感じています。
常にそのドアを開けておき、ウォルター・ホワイトとソウル・グッドマンの世界ではまだ語られていない話があるから。」
『ベター・コール・ソウル』と『ブレイキング・バッド』を製作したAMCの幹部ダン・マクダーモットは、『ブレイキング・バッド』のさらなるスピンオフの可能性について次のように語っています。
「ギリガンやピーター・グールドがアイデアを持ちかけてきた場合、ネットワークは喜んで『ブレイキング・バッド』のコンテンツをさらに製作する。」と強調しました。
同シリーズの共同クリエイターであるピーター・グールドは、前2作と同じ世界を舞台にしたスピンオフの可能性について聞かれ、次のように答えています。
「これらの登場人物の一人一人が、まるまる一本の番組を持つことができるんだ。つまり、キム・ウェクスラー、マイク・エルマントラウト、ハンク・シュレイダーなどだね。」
まだ何も発表されておらず、グールドも少なくともこのフランチャイズからしばらく離れることをほのめかしています。
彼が実現可能な選択肢となりうるキャラクターを簡単に並べ立てたという事実は、さらなるスピンオフを待ち望むファンにとって、すでにアイデアが検討されていることを示すよい兆候かもしれません。
ヴィンス・ギリガンの次の新番組は?
『ベター・コール・ソウル』が最終回を迎え、同シリーズのクリエイターであるヴィンス・ギリガンの次回作がどのようなものになるか気になるところ。
ギリガンは『ローンガンマン』や『X-ファイル』といった番組でTVのキャリアをスタートし、『ブレイキング・バッド』を製作する前に技術を磨きました。
米サイトDeadlineによると、ギリガンはソニー・ピクチャーズTVが提供する次のテレビプロジェクトの買い付けを開始する準備をしており、『ブレイキング・バッド』の犯罪の裏社会から大きくシフトすることになると語っています。
新番組はギリガンが『Xファイル』を手掛けていた頃に戻り、『X-ファイル』や『トワイライト・ゾーン』のような番組になるとのこと。
ギリガンは『ブレイキング・バッド』の世界に戻ることはいつかはあり得るが、「一本調子」にはなりたくないし、最終的には新しいことをする時期だと語っています。
『X-ファイル』でのギリガンのキャラクターワークは素晴らしく、過去2作で彼がより地に足の着いた現実を描いてきたことを考えると、SF的でジャンルを超えた領域への挑戦は楽しいものになるはずです。
次のスピンオフの主人公をちょっとだけ予想♪
『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』は数々の重要なキャラクターが登場し、次のスピンオフの主人公が誰になるのか予想するのも楽しいですよね。
上記のクリエイターの話からすると、制作されるにしてもまだまだ先になる様子。
『ブレイキング・バッド』終了から既に9年が経ち、次のスピンオフの製作もいつになるのか分からないため、前日譚で同じ俳優を続役で出演させるのは年齢的にも結構厳しいかもしれません。
『ベター・コール・ソウル』も『ブレイキング・バッド』の時間軸より前の話なのに、出演者がみんな老けて見える結果になりました。
同じ俳優を主役に続役で出演させるのであれば、一番昔と見た目が変わっていないハンクが適任かもと思ったり(笑)。
マイクも元々髪がないため(失礼!)あまり違和感なく続役できそうですが、マイク役のジョナサン・バンクスは現在75歳と高齢のため、いつまで俳優活動ができるのかも心配なところ。
前日譚を作るのであれば、キャラクターの若い頃の物語を若い世代の俳優に演じさせる可能性もありそうです。
『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』のキャラクターのなかから、次のスピンオフの主役になるのは誰か少しだけ予想したいと思います♪
ガス・フリング
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個人的にスピンオフの主人公にしたら、一番おもしろいと思うのがガス・フリング。ガスを演じるジャンカルロ・エスポジートは、何年も前からガスをベースにしたスピンオフに興味を示しているそうです。
彼のキャラクターの出自と権力を握るまでの物語は、さらなる探求をするのに十分な興味をそそると主張してます。
『ベター・コール・ソウル』シーズン4で、7歳のガスは兄弟と一緒に極貧生活を送り、生きるために自分で果物を栽培することを余儀なくされたことが分かりました。
フリングはマドリガル社の飲食店部門担当のぺーター・シュラーと生涯の絆を築きましたが、彼らがどのように出会ったのか、またなぜ彼らのパートナーシップがそれほど強力なものなのかは分かっていません。
シーズン6第7話でガスは青少年育成協会に多額の寄付金を手渡しますが、自分が子供時代に貧しい生活を送っていたことから、子供達の成長を助けたいという純粋な思いがあるようです。
彼の生い立ちや若い頃の物語は謎が多く、掘り下げていくには十分な素材と言えます。
ガスのセクシャリティについてもさまざまな憶測が飛び交っていて、ガスは友人でありビジネスパートナーでもある、マックス・アルシニエガを殺害したカルテルに数十年間恨みを抱いていました。
その復讐を実行する情熱は、マックスがガスにとってどれだけ重要な存在だったかということを示唆しています。
その愛はカルテルのギャングたち、特に引き金を引いたヘクター・サラマンカへの復讐を後押ししたとも言えます。
ガスとマックスが恋人同士だったのかも現時点では不明で、この辺りの疑問も解明してほしいところ。彼が麻薬王になるまでの過程をスピンオフで描いたら、魅力的な物語になる余地は十分にありそうです。
キム・ウェクスラー
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キム役のレア・シーホーンは「キムの物語も含めて、語り続ける価値のある物語がある 」と考えていると、米サイトDeadlineのインタビューでシリーズの可能性について言及しています。
新しいスピンオフを構想するためにキムの過去について、十分なストーリーがあると彼女自身がが考えているのは興味深いことです。
『ベター・コール・ソウル』ではキムは幼い頃に母親と確執があり、決して幸福な子供時代を送っていたわけではないことが描かれていました。
苦労して弁護士になったこともあり、キムの人生をベースにしたスピンオフは確かに興味深いものになりそうです。
彼女の過去を描くことで、彼女の性格や『ベター・コール・ソウル』でのキャラクターアークをより深く知ることができるかもしれません。
『ブレイキング・バッド』でキムは一切登場しませんが、その間に彼女が何をしていたかを明らかにするのは確かにおもしろいアイディアです。
『ベター・コール・ソウル』のジーンの時間軸と結びつく可能性もあり、新たなスピンオフの主役としては申し分ないと言えます。
何といってもハンク、ガス、マイクは物語上では既に故人のため、スピンオフを製作するのであれば前日譚に限られてしまいます。
現在も生きているキムが主役になると、前日譚と『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』の時間軸で幅広く描くことができるのも魅力です。
ハンク・シュレイダー
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『ベター・コール・ソウル』ではガス・フリングが大活躍しましたが、DEA捜査官のハンク・シュレイダーはゲスト出演のみにとどまり少し寂しい印象でした。
ピーター・グールドはキャラクターの中でも一番ハンク・シュレイダーのスピンオフに興味を示しているようで、「ハンク・シュレイダーの番組は絶対に見られるだろう。」とインタビューで語っています。
ハンクは『ブレイキング・バッド』のなかでもユーモアのある愛すべきキャラで、悪人が多く登場する中で最後まで正義感のある良心的な人物でした。
ハンクは『ブレイキング・バッド』で亡くなっているため、スピンオフは前日譚となりハンクがDEAに入ったいきさつや赴任中の活躍などを描くDEAを軸にしたドラマになる可能性が高そうです。
ハイゼンベルクになる前の普通のウォルターが登場することも考えられ、ハンクのDEAの活躍を通してアルバカーキの裏社会をさらに深く描くことは大いに興味をそそります。
ここでガス・フリングが登場したり、新たなる悪役が登場するのもありかもしれません。
マイク・エルマントラウト
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登場人物の中でもスピンオフの主役になるのに、十分なネタをたくさん持っているのがマイク・エルマントラウト。
『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』では裏社会のフィクサー的存在で、何でもやってのけてしまう凄腕の必殺仕事人です。
『ベター・コール・ソウル』シーズン1第6話では、マイクの息子の殉職やマイクの復讐が描かれました。
『ベター・コール・ソウル』シーズン6最終話でマイクはタイムマシンで戻るなら、「賄賂を受け取ったとき」に戻ると後悔の念を示しています。
マイクの大まかな過去は知っているものの、マイクがどのようにして今のスキルを身につけたのかなど掘り下げていく部分は多いのではないでしょうか。
ポーカーフェイスで無口なフィクサーながら、孫には甘いやさしいおじいちゃんという別の顔も持ち合わせています。
元警官のマイクが裏社会を行き来する間に揺れるモラルを描きながら、裏社会で生きていく人生のスピンオフはぜひ観てみたいですね。
バッジャー&スキニー・ピート
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『ブレイキング・バッド』のサブキャラのなかで、個人的にお気に入りなのがバッジャーとスキニー・ピートです。
『ブレイキング・バッド』ファミリーの中でも特に愛されているキャラで、コメディ・パートを一身に請け負いユーモアたっぷりの二人のコンビが大いに笑わせてくれました。
『エル・カミーノ』では旧友ジェシーを助けるために協力するなど、情にも熱い人物です。
二人が主役のスピンオフは掘り下げる部分が少なく、独立した番組として最適なアイデアとは言えないかもしれませんが、スピンオフ・コメディとしてリミテッド・シリーズでやってもおもしろかも。
バッジャーとスキニー・ピートのブロマンスを、コメディ要素たっぷりで見てみたいです。
参照記事:Gus Fring’s Backstory Tease Could Set Up Breaking Bad’s Next