【シェフ 三ツ星フードトラック始めました】男のロマンを感じる隠れた名作&食テロ映画!

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『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』は、ジョン・ファブロー監督・製作・脚本・主演の映画。一流レストランで総料理長を務めるカール・キャスパーが、フードトラックで人生をやり直す男のロマンたっぷりの隠れた名作。本作の見どころや、才能豊かなジョン・ファブローについて紹介します!



『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のあらすじ

ロサンゼルスの一流レストランで総料理長を務めるカールは、ある日レストランで食事をした料理評論家のラムジーにネットで料理を酷評されてしまいます。

始めたばかりで使い勝手がよく分からないtwitterで、ラムジーに罵りコメントを返したところ大炎上。再び店にやって来たラムジーを怒鳴り散らして、その動画が拡散してさらに大炎上してしまいます。

店をクビになったカールはフードトラックを手に入れて、屋台ビジネスを始めることを決意。息子と同僚と一緒にマイアミからロサンゼルスを移動しながら、フードトラックでキューバ・サンドイッチを売ることになります。

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のみどころ

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一度一流シェフとして成功したカールがどん底に突き落とされて、人生をやり直す人生再生ストーリー。一流シェフとしてのプライドを捨てて、フードトラックで本当に美味しくてリーズナブルなサンドイッチを提供するところにとってもロマンを感じます。

フードトラックのビジネスを始めたことで、家族と息子とのかかわり方も変わってくるのもみどころのひとつ。厨房の中にいたときには分からなかった、お客の反応を直接感じながら仕事をするカールがとっても生き生きとしています。

「失敗は成功のもと」そんな言葉がぴったりで、見終わった後にものすごくハッピーな気分になれる映画。しかも出てくる料理が全部おいしそうで、空腹時に観るとドカ食いしそうになる食テロ映画です。


実話にインスパイアされたストーリー

この映画は実話にインスパイアされています。アメリカでフードトラックビジネスを成功させた、韓国系アメリカ人のロイ・チョイが主人公のモデル。

ヒルトンホテルで総料理長を務めた後、韓国の焼き肉をトルティーヤで包んだ韓国料理とメキシコ料理を融合させた屋台料理「Kogi」を始めました。

Twitterで評判が広まり大成功を収め、それ以降アメリカにフードトラックの屋台が定着したと言われています。この映画ではロイ本人が監修を務め、映画に出てくる料理も担当していてどれも本当においしそう!

Twitterが小道具に

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』では、Twitterが大きな役割を果たしています。カールがTwitterの使い方を間違えて大炎上し、料理評論家のラムジーに怒鳴り散らす動画がTwitterで拡散しまたまた大炎上。

仕事も地位も失ってどん底に落ちてしまい、Twitterのせいで散々な目にあってしまいます。ところがフードトラックで屋台を始めると、Twitterが大活躍。

カールの息子のパーシーがTwitterで常に情報を発信したおかげで、屋台が大評判になり今度はTwitterのおかげでビジネスが軌道に乗ります。

胃袋をつかめ!

主演のジョン・ファブローは決してイケメンではないけれど、大きなテディベアみたいで何だかかわいい♡でもですね…、レストランの従業員のモリー役でチョイ役出演しているスカーレット・ヨハンソンと、何だか恋仲の関係ぽく描かれているんですよ!

え~、これはちょっと無理があるんじゃ!?しかもその後に登場するカールの元妻のイネズを演じるのがソフィア・ベルガラ!これはもうファブローさん、職権乱用なんじゃ…。

と思ったけれど、カールがありあわせの材料でモリーにちゃちゃっとパスタを作るシーンがあるんですが、もうそれがめちゃくちゃ美味しそう~、これは絶対食べたい!よく男を落とすには胃袋をつかめ、というけれど、逆もありで女を落とすなら胃袋をつかめ、ということでいいでしょうか?

男3人のロードムービー

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『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のみどころのひとつが、映画の後半がロードムービー仕立てになっていること。

マイアミでフードトラックを手に入れて、自宅のあるロサンゼルスまで旅をしながら息子と同僚のマーティンとフードトラックでサンドイッチを売りながら帰ります。

それがとっても楽しそう!息子のパーシーはまだ10歳なんですが夏休み中なので旅に同行して、屋台を手伝ってしっかりと即戦力になっています。離婚後一緒に過ごす時間が少なかった二人の、父子の絆が強まる過程も感動です。

ニューオーリンズやアトランタなどに寄りながら、美味しいサンドイッチを売って評判を上げていくところが見ていてとっても気持ちいい!

 

ジョン・ファブローってどんな人?

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『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』で監督・製作・脚本・主演をこなしているジョン・ファブロー。俳優・脚本家・映画監督・映画プロデューサーとして活躍する多彩な持ち主。

ウォール街で働いたのちに、スタンダップ・コメディアンになるためにシカゴに移住。その後ロサンゼルスに移り、テレビや映画に出演後1996年の映画『スウィンガーズ』でスマッシュヒットを飛ばしてブレイクしました。『アイアンマン』『ライオン・キング』の監督や『アベンジャーズ』シリーズの製作を担当するなど、大ヒット作を数多く手がけています。

出典元:https://after5detroit.com/

メジャー映画の監督というイメージが強いですが、筆者にとってはジョン・ファブローといえば何と言っても『スウィンガーズ』!1996年のダグ・リーマン監督の映画で、ジョン・ファブローは製作・脚本・出演を務めています。

ハリウッドで映画俳優を夢見る若者たちの青春群像劇で、筆者にとっては1990年代の傑作映画のひとつ。この映画のジョン・ファブローが本当に最高で、筆者はそれ以来彼の大ファンです。

スティーブン・スピルバーグが『スウィンガーズ』をいたく気に入り、主要キャストだったヴィンス・ボーンを『ロスト・ワールド/ ジュラシック・パーク』に抜擢したのは有名な話。その後ジョン・ファブローは大作映画を撮るようになり、あっという間に大出世しました。


ジョン・ファブローが原点に戻った作品

数多くの大作を監督&製作してきたジョン・ファブローですが、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』を製作するために『アイアンマン3』の監督を断っています。

大作映画が続いたことで少し疲弊していて、自らの原点に戻るため低予算の本作を手がけました。

筆者にとっては、やっと『スウィンガース』みたいな低予算だけれど本当にいい映画を撮ってくれたな~!という気持ちです。ジョンの思い入れがいっぱい詰まった本作は、絶対に観て損しない名作ですよ。

『アイアンマン』と『アベンジャーズ』キャストがゲスト出演

出典元:https://guysfilmquest.wordpress.com/

『アイアンマン』と『アベンジャーズ』に出演している、スカーレット・ヨハンソンとロバート・ダウニー・ジュニアがチョイ役でゲスト出演しています。

これはもう完全に友情出演でしょう。低予算映画なのにこうやって大物スターの二人がゲスト出演しているのは、きっとジョン・ファブローの人柄あってのことでしょうね。

『ザ・シェフ・ショー 〜だから料理は楽しい!〜』ジョンとロイの料理ドキュメンタリー

Netflixで配信中の『ザ・シェフ・ショー 〜だから料理は楽しい!〜』は、ジョン・ファブローと本作の主人公のモデルになったロイ・チョイの料理ドキュメンタリー。

映画撮影後も二人の交流は続いて、一緒に料理ドキュメンタリーを作ってしまいました。ジョンとロイが和気あいあいと料理を一緒に作っていて、とっても楽しそう。

セレブシェフのウォルフギャング・パック、サム・ライミ監督、トム・ホランド、ロバート・ダウニー・ジュニア、グイネス・パルトローなどが、ゲスト出演しているのもみどころ。ジョン・ファブローはこの番組で、みごとなサワードウブレッドを披露していて料理好きなのが伺えます。

 

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