『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~』男女平等憲法修正条項を巡り、女達の壮絶なバトルが描かれる!

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1970年代に男女平等憲法修正条項を巡って繰り広げられた、賛成派と反対派の女性達の戦いを描いたヒューマン・ドラマ。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしで早速チェック♪ Disney+で配信中!



『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~』あらすじ

1972年にERA(男女平等憲法修正条項)が連邦議会で発議され、各州の承認にかけられる。

保守派の政治活動家フィリス・シュラフリーは女性が徴兵されることや女性としての幸せが奪われることを掲げ、主婦たちを巻き込み反対派のグループ「ストップERA」を発足させる。

ERA成立に必要な38州の批准をめぐり、ERAを指示するフェミニスト団体とストップERAが対立していく。

フェミニズム運動活動家のグロリア、ベラ、ベティ、黒人女性として初めて米大統領選へ出馬したシャーリー・チザム達が、ERAを潰そうと奔走する。

全米で女達のバトルが過熱していくが、対立する二つのグループの活動がアメリカを二つに分断していくことになる。

『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~』を視聴した感想

恥ずかしながら男女平等憲法修正条項について何も知らなかったのですが、すごく勉強になったしおもしろかったです。

男女平等法を巡って女性達が反対派と肯定派に別れバトルを繰り広げますが、1970年代では男女の平等を望まない女性がいたことにも驚かされました。

女性がみんなフェミニズムを求めているわけではなく、女性である自分が女性をひとくくりにして考えていたことにも反省させられました。

人それぞれによって考えの違いがあり、保守的な考えの人もいればリベラルな人もいる、それでも時代が違えば多少異なる結果になっていたのかも?と、思えてしまいます。

政治ドラマなので話が複雑で分かりにくい部分もありましたが、女性だからこそ自分達の問題を何とかしたい!という熱い思いがビシっと伝わってきます。

フェミニズムと反フェミニズムの対立がもたらす結果は皮肉ですが、それでも女性達が自分の主張を掲げて戦う姿にエールを送りたくなるはず。

ケイト・ブランシェットやローズ・バーンをはじめとする演技派キャストの演技が素晴らしく、女性はもちろん男性にもぜひ観てほしいおすすめドラマです。


『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~』キャスト

フィリス・シュラフリー(ケイト・ブランシェット)

保守派の政治活動家で、男女平等憲法修正条項に反対しストップERAを発足する。野心家で弁が立ち、カリスマ性のある人物。

フレッド・シュラフリー(ジョン・スラッテリー)

フィリスの夫で弁護士。フィリスの活動を支持し、弁護士としての助言をする。

アリス・マックレー(サラ・ポールソン)

フィリスに心酔し、ストップERAの活動を手伝う主婦。活動を通じて働くことの意義を見出していく。

グロリア・スタイネム(ローズ・バーン)

ERA賛成派のリーダーで、フェミニズム雑誌「ミズ」の発行者。グロリアのルックスと活動により、フェミニズム運動のアイコン的な存在になる。

ベラ・アプツーグ(マーゴ・マーチンデール)

元弁護士で、グロリアを政治の世界に引き込もうとする。全国規模の女性会議の委員長に任命される。

シャーリー・チザム(ウゾ・アドゥバ)

黒人女性として初めて米大統領選へ出馬するが、現実は彼女の理想とはほど遠いことを思い知らされる。

ベティ・フリーダン(トレーシー・ウルマン)

フェミニズム運動の母。フェミニズム運動の先駆者として影響力を発揮するが、気難しい性格のせいで周りとトラブルを起こしがち。

ジル・ラッケルズハウス(エリザベス・バンクス)

フェミニズム活動家で、全米女性組織(NOW)と全米女性会議の共同設立者。共和党全国大会でERA反対派のフィリスに対抗して、党の統一を図るために戦うことになる。

 

『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~』見どころ

ERA(男女平等憲法修正条項)とは?

アメリカの憲法修正第27条で、雇用や教育の機会などすべての面で包括的に男女平等の権利を訴え、性別を理由に法の下の平等を否定したり奪ってはならないという修正案。

82年までに全50州の「4分の3」の38州の批准が修正の成立要件でしたが、期限までに35州の批准にとどまり廃案になっています。

ERA反対派「ストップERA」

政治活動家のフィリスは、男女平等憲法修正条項に反対する主婦たちを巻き込んでストップERAを発足させます。

ERAは男女の平等をうたうと共に女性にも徴兵制が課せられるなど、女性の反対意見が多かったのも事実です。偽りの男女平等は望まないERA反対派のフィリス達は、中絶や同性愛にも異を唱える保守派の存在。

フィリスは女性達が徴兵されることや、女性の家庭での幸せが奪われることを強く訴えます。そのためフィリス側につく女性たちは、働いたことのない主婦中心なのが特徴です。

「ストップERA」の活動を通して今まで働いたことのなかった女性達が、実際に働くことを経験していくという矛盾が生じていくのも興味深い(笑)。

ERA肯定派のフェミニズム運動

ERAを巡る論争がフェミニズム運動を活発化させたことは確かで、ウーマンリブの象徴にもなりました。

男女間の賃金格差など女性が男性同等の権利をうたい、保守派のフィリス達とは違って中絶や同性愛を肯定し中絶の合法化を目指すリベラルな考え方です。

全く異なる考え方の「ストップERA」は、グロリアやベラ達にとってフェミニズム運動を妨げるまさに目の上のたんこぶのような存在。

フィリス達を潰すためにKKKの関与の噂を流すなど、両グループの対立が激化していきます。

グループ内での軋轢

ERA反対派とERA肯定派が対立するなか、本来ならグループが一致団結しないといけない状況です。「ストップERA」では、グループを牛耳るフィリスのやり方に反発したり出し抜く人物が現れます。

フェミニズム運動ではグロリアがマクガヴァン議員に女性票を流すため、シャーリー・チザㇺを支持する振りをするなど政治の根回しや策を講じるなど、グループ内での軋轢を描いているのもおもしろい。

女性の権利を掲げていても結局政治は汚いやり方で出し抜き、政治家は信用できないという出来事を描いているのも見どころのひとつです。

壮絶な女たちのバトル

ERA反対派と肯定派に大きく分かれ運動が全国各地に広がり、そこに政治が絡みアメリカを大きく分断することになっていきます。

本来なら同じ女性同士が協力してなし遂げるべきことを、二つのグループに分かれ対立してしまったことが皮肉な結果をもたらすことに。

1972年は50年前なので、もし時代が現代だったら結果は違ったものになったかもしれません。それでも自分達の思いを声高に主張し活動する女性の姿は、強さと行動力に溢れています。

反ERAの運動は同性愛や中絶問題の論争にも発展し、全米を大きく揺るがすことになります。

女同士の壮絶なバトルは皮肉な結果になったとは言え、女性が抑圧されていた時代に声を上げて戦う女性達に拍手を送らずにはいられません。


『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~』のネット上の評判は?

『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~』まとめ

こんな実話があったのも知らなかったので、男女平等憲法修正条項についてもすごく勉強になりました。こういう問題はそれぞれの意見があり、ひとつの正解がないからこそむずかしいのかもしれません。

フェミニズムを巡る女同士のバトルは見応えたっぷりで、ぜひたくさんの方に観て欲しいおすすめヒューマン・ドラマです。

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