『WE OWN THIS CITY -不正と汚職が支配する街 – 』警官の汚職に鋭く切り込む、実話を基にした社会派ドラマ

出典:https://www.radiofrance.fr/

ボルチモア警察の汚職を暴く、実話に基づいた社会派ドラマ。キャストの素晴らしい演技と、骨太なストーリーが見応えのあるドラマに仕上がっています。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしで早速チェック!



『WE OWN THIS CITY -不正と汚職が支配する街 – 』あらすじ

ボルチモアは犯罪率が高く、警官による市民に対する暴行や横暴な態度が問題視されていた。2015年に起きたフレディ・グレイ事件による暴動以来、警察は逮捕しづらくなり検挙率がいちじるしく下がってる。

ボルチモア警察の「ガン・トレース・タスクフォース」に所属するウェイン・ジェンキンスは、リーダーシップと度胸で検挙率を挙げていく。

司法省公民権課の弁護士ニコールは、苦情件数が異常に多いハーセル捜査官について調査を開始する。

ボルチモアで麻薬の過剰摂取による死亡事件が相次ぎ、市警が調査をするうちに売人と麻薬捜査官の癒着が浮上する。

捜査を進めるうちにタスクフォースによる、大掛かりな汚職事件が明るみになっていく。

『WE OWN THIS CITY -不正と汚職が支配する街 – 』を視聴した感想

実話を基に製作されたドラマで、ものすごく見応えがあっておもしろかったです。

登場人物が多く時間軸が前後するので多少ややこしい部分はありましたが、テンポがいいのであまりそこは気にならず、1話60分があっという間に感じるくらいでした。

警察官による汚職と人種差別問題に鋭く切り込んで、重厚で骨太なドラマに仕上がっています。これが実話とは本当に恐ろしい…。

LA暴動やブラック・ライヴ・マターなど大きな暴動やデモが起きる理由が、本作を視聴して分かったような気がします。

警察が権力を振りかざし支配していく恐ろしさを、スリリングな展開でテンポよく描いています。骨太で見応えのあるドラマが好きな方にぜひおすすめです!


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『WE OWN THIS CITY -不正と汚職が支配する街 – 』キャスト

ウェイン・ジェンキンス(ジョン・バーンサル)

ボルチモア警察の「ガン・トレース・タスクフォース」に所属する私服刑事。検挙率が高く次第にタスクフォースのなかで立場が強くなり、部下を従わせ汚職に手を染めていく。

ダニエル・ハーセル(ジョシュ・チャールズ)

ボルチモアで苦情ナンバーワンの悪徳警官。容疑者に殴る蹴るの暴行を加えることも多く、司法省の公民権課に目を付けられる。

ショーン・サルター(ジェイミー・ヘクター)

ボルチモア警察の殺人課の刑事。かつてタスクフォースに所属しジェンキンスと共に仕事をした経験があり、彼を要注意人物だと認めている。

ニコール・スティール(ウンミ・モサク)

司法省の公民権課の弁護士。暴行を働いた警官が起訴されないことに苛立ち、苦情の多いハーセルについて調査を開始する。

モモドゥ・ゴンド(マッキンリー・ベルチャー三世)

タスクフォースに所属する私服刑事。ジェンキンスの元で働き、汚職に手を染めていく。

デヴィッド・マクドゥガル(デヴィッド・コレスウェット)

ボルチモア市警の捜査官。麻薬の過剰摂取による死亡事件を捜査するうちにある売人に辿り着き、その売人が警察と癒着している事実を突き止める。

スコット・キルパトリック(ラリー・ミッチェル)

デヴィッドの捜査に協力することになる、ハートフォード郡の捜査官。デヴィッドと協力して調査するうちに、警察の汚職を知ることになる。

エリカ・ジェンセン(ダグマーラ・ドミンスク)

タスクフォースの汚職事件を調べるFBI捜査官。ジェンキンスの部下を聴取するうちに、警察内の汚職の大きさを知ることになる。

ジョン・シエラッキ(ドン・ハーヴェイ)

エリカの同僚で、タスクフォースの調査を担当するFBI捜査官。

 

『WE OWN THIS CITY -不正と汚職が支配する街 – 』見どころ・解説・考察

フレディ・グレイ事件とは?

ドラマ内で直接警察が関わる事件ではありませんが、ボルチモアの警察体制に大きな影響を与えたのがフレディ・グレイ事件です。

ドラマ内で何度も言及されますが、事件の内容は詳しく説明されていないのでここで簡単に紹介します。

2015年米メリーランド州ボルティモアで、警察官に拘束された黒人青年が移送中に負傷してその後死亡した事件。

当時25歳だったフレディ・グレイさんが警察官を見て逃走した後に拘束された際、警察車両の後部座席で手足を拘束された状態で移送中に脊椎を骨折。

グレイさんは1週間後に死亡したが、警察は事故だったと主張した。

警察官6人が起訴され、第2級暴行罪や過失致死などの罪に問われていたが、これまでに裁判で3人が無罪判決を言い渡されていた。

検察は、残る3人についても同じ結果になる可能性が高いとして起訴を取り下げた。(引用元:ボルティモア黒人死亡事件、警官全員が罪に問われず 起訴取り下げ

警察の汚職事件

 

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本作はボルチモア警察で実際に起きた汚職事件を基に製作され、本来なら市民を守るはずの警察が権力をかざし、市民を脅かし私欲を肥やしていく過程を描いています。

なぜ汚職に手を染めることになったのかという点を、深く掘り下げているところも見どころのひとつです。

汚職の中心となるのが銃を取り締まる「ガン・トレース・タスクフォース」で、銃だけでなく押収した現金を報告することなくチームで分け、薬物は売人に横流しするなどやりたい放題。

検挙率を挙げるためだけに問題のない人たちに職質をかけ、何かと理由をつけて逮捕したり、残業代を水増し請求したりと汚職にまみれた実態が明かされていきます。

市民から苦情の多い警官でも検挙率がよければ起訴されることはなく野放し状態で、警察の隠蔽体質や古い組織体制も問題視されることに。

フレディ・グレイ事件をきっかけに、治安が悪化したボルチモアの警察の汚職事件を、時間軸を交差させてさまざまな視点からがっつりと描いています。

テンポのいい社会派ドラマ

警察の汚職事件を描いた社会派ドラマですが、そこに絡む人種問題や警察と犯罪組織の癒着をスリリングに描いて見応えたっぷり。

時間軸が複雑で登場人物が多いため、ストーリーに追いつくのがやや大変な印象がありますが、テンポがいいのでそこまで気にならずイッキ見できるおもしろさです。

警官が汚職に手を染めていく過程がよく分かる構成で、権力はそれを持つ人間次第で悪にも善にもなり得ることが描かれています。

観終わった後は様々な感情が湧き上がってくるドラマで、結末で多少は救われた気持ちになるものの、市民を守る警官の悪行を見るのはやはり後味が悪いと言わざるを得ません。

人種差別問題

アメリカのドラマで、必ずと言っていいほど描かれるのが人種差別問題です。

いつも疑われひどい目に合うのは下層の黒人達で、本作も黒人という理由で街を歩いているだけで職質をかけられ、警官に言いがかりをつけられた挙句暴力を振るわれ逮捕されてしまいます。

無実の罪で検挙された黒人達が声を挙げても、苦情の多い警官が処分を受けたり起訴されたりすることはほとんどありません。

抑圧された黒人達の怒りはフレディ・グレイ事件で爆発することになりますが、LA暴動やブラック・ライヴ・マターのデモが起こるのも理解できる…、と思ってしまうほど黒人に対する差別と偏見が未だに根強く残っているのが分かります。

ジョン・バーンサルがハマり役

 

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本作で問題となる「ガン・トレース・タスクフォース」で実権を握っているのが、ジョン・バーンサル演じるウェイン・ジェンキンスです。

弁が立つ人物でカリスマ性を備えたウェインに逆らえないメンバーもいて、タスクフォースを汚職へと染めていく張本人です。

冒頭シーンの警察内での説得力のある演説が素晴らしく、彼が善良な警官だと思わず勘違いしてしまうほど。その後に描かれていく彼のクズっぷりがスゴイ!

自分の立場が危うくなると証拠を捏造し、現金や薬物を懐に入れる真の悪党。検挙率や銃の押収数が他の警官と比べると桁違いのため、はたから見ると仕事熱心に見えてしまうのがやっかいです。

そんな裏表のある顔を持つジェンキンスを演じる、ジョン・バーンサルの演技が圧巻で大絶賛!見事なハマり役で、彼の代表作として記憶に残ることは間違いありません。


『WE OWN THIS CITY -不正と汚職が支配する街 – 』のネット上での評判は?

『WE OWN THIS CITY -不正と汚職が支配する街 – 』まとめ

テンポのいいスリリングな展開が飽きさせず、おもしろくてイッキ見でした!

これが実話とは本当に怖いというのが正直な感想で、市民を守る警察がこんな汚職に手を染めていては市民は誰を信じればいいの?と思ってしまいます。

キャストの演技も素晴らしく、見応えのある社会派ドラマや骨太な作品が好きな方にぜひおすすめです。

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