Netflixドラマ『ザ・ウォッチャー』夢のマイホームが一転して悪夢に…、不思議な手紙から始まる世にも奇妙な物語

出典:https://www.heavenofhorror.com/

アメリカで実際に起きた事件を基に製作された、世にも奇妙で不思議な物語。夢のマイホームを購入した一家に待ち受けていたものは、予想だにしていない生活だった…。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしで早速チェック!



『ザ・ウォッチャー』概要

製作・配給:Netflix
配信日:2022年10月13日
ジャンル:サスペンス、ミステリー、ホラー
製作国:アメリカ
話数:全7話、1話約50分
日本語吹き替え:なし

『ザ・ウォッチャー』あらすじ

ノラとディーンは静かで安全な環境を求めて、ニューヨークからニュージャージー州の郊外に大きな一軒家を購入する。

家の価格は330万ドルで、二人にとっては無理してローンを組んで購入した高額物件。

早速キッチンと地下の改修工事を始めるが、隣人のミッチ&モーリーン夫妻やパールに改修工事について口出しされてしまう。

さらに奇妙な手紙が届くようになり、手紙は657番地に暮らす住人に宛てたもので、差出人は「ザ・ウォッチャー」と名乗っていた。

ノラとディーンは警察に行くががまともに取り合ってくれず、家の売買を担当したカレンに相談するが差出人は謎のまま。

次々と奇妙で不気味な出来事が起こり、ディーンは探偵のセオドラを雇い一緒に捜査を開始する。

『ザ・ウォッチャー』感想&評価

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア56% 視聴者スコア35%
IMDb:6.5(10点中)
総合評価:★★★☆☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★☆☆☆☆

アメリカでは辛口批評サイトRotten Tomatoesの視聴者スコアが、53%とかなり評価が低いのですが、筆者はすごく楽しめました。

実際に起きた奇妙な事件が基になっており、「ザ・ウォッチャー」と名乗る犯人を探すため、主人公のディーンが捜査していく謎解きのような展開がおもしろかったです。

ホラーやオカルトというほど怖くもなく、素敵な豪邸で起こるぞわっとするような出来事がジワジワと恐怖に転じていく過程がスリリング。

大金をはたいて購入し安全で平和な環境を求めて引っ越したのに、逆に恐ろしい目にあうとはなんという不幸…。

近所の隣人たちも奇妙かつ変な人ばかりで、警察や不動産会社も何か隠しているようで胡散臭い。全ての人が怪しく見えて、二転三転するストーリーが最後まで飽きさせません。

ラストは少しモヤっとしたものが残りますが、「世にも奇妙な物語」のようなストーリーが好きな方におすすめです。


『ザ・ウォッチャー』キャスト

ノラ・ブラノック (ナオミ・ワッツ)

陶芸家で展覧会が好評。ニュージャージー州の新居での生活を楽しみにしていたが、謎の脅迫文と不可解な出来事に怯えてしまう。

ディーン・ブラノック(ボビー・カナヴェイル)

「ザ・ウォッチャー」が誰かをつきとめるため、取りつかれたように犯人捜しを始める。年頃の娘エリーに口うるさくなり、娘との間に溝ができてしまう。

エリー・ブラノック(イザベル・グラヴィット)

ノラとディーンの長女。ニュージャージーに引っ越したため、友達と離れたことに不満を感じてしまう。家のセキュリティ・システムを担当したダコタと親しくなる。

カーター・ブラノック(ルーク・デヴィッド・ブラム)

ノラとディーンの長男。ペットのフェレットを可愛がっている。

セオドラ(ノーマ・ドゥメズウェニ)

「ザ・ウォッチャー」を探すために、ディーンが雇う探偵。頼りにならない警察と違い、見事な捜査力で関係者を洗い出していく。

カレン(ジェニファー・クーリッジ)

ブラノック一家が購入した、家の不動産を担当した女性。ノラの学校時代の同級生で、離婚して独身を謳歌している。

ダコタ(ヘンリー・ハンター・ホール)

まだ19歳だがセキュリティ会社を経営している。新会社のため他の会社より格安で、ディーンに家のセキュリティ・システムを任される。

 

『ザ・ウォッチャー』見どころ・解説・考察

実際に起きたザ・ウォッチャー事件

出典:https://housekaboodle.com/

本作はニュージャージー州のウォッチャーハウスで起きた、実話を基に製作されたドラマです。

写真が実際のウォッチャーハウスで、ドラマの方が大きくて豪華な印象ですが、それでも日本の家のサイズとは桁違いですよね。

実際この家を購入したブローダス家は、ドラマと同じように謎の脅迫文を受け取り警察や探偵に捜査を依頼しましたが、結局半年後に家を売りに出したそうです。

どこまで事実に忠実に描かれているかは分かりませんが、ドラマの印象ではかなり話を盛っているはず。ドラマで登場する食事を運ぶ小さなエレベーターは、実際のウォッチャーハウスにはないそうです。

ブローダス家が引っ越した後新しい住人が引っ越してきましたが、現在も住んでおり脅迫文などは受け取っていないとのことです。

ディーンの捜査力

脅迫文を受け取ってからノラとディーンは街の警察に相談に行きますが、事件が起きたわけではなく取り合ってもらえません。

気味の悪いことが続きディーンは探偵のセオドラを雇い、一緒に犯人探しに乗り出します。容疑者ボードを壁に貼り犯人像を割り出していく過程は、刑事さながらで案外捜査の才能があるのかも!?

取り憑かれたように犯人探しに没頭し、仕事や家族がおざなりになってしまうのが困りものですが…。

家族を脅かす存在が一体誰なのか分かるまでは、安心して眠ることもできずストレスマックスの状態に陥ってしまいます。

家に執着するように、犯人探しにも執着してしまうディーンの変化も見どころで、やっぱりあの家には何か不思議な力があるのでしょうか!?

奇妙な隣人たち

近所の隣人たちも相当変わり者で、ノラ達は引っ越してすぐに隣人に悩まされることになります。

いつの間にか家の敷地に入り込んでいるジャスパーや改修工事に口を出す姉のパール、向かいの家から双眼鏡で覗き込むミッチ&モーリーン夫妻など、明らかに干渉し過ぎです。

家について何かを隠していそうなチャンバーランド刑事、やたらと家を売るように勧める不動産会社のカレンも怪しく、家の前の持ち主にまつわる話も相当不気味。

登場する人物がみんな怪しく見えてしまい、一体誰が犯人なのか思いを巡らすことになります。

家への執着心

本作は「ザ・ウォッチャー」と名乗る謎の人物が誰なのかというポイントと共に、マイホームや家への執着心が描かれています。

夢のマイホームを購入したブラノック一家、歴史のある家の保存にこだわる隣人たち、素敵な家にラブレターを書く学校教師など、家への執着心が強い人物が多数登場するのが特徴です。

家への異常な執着心が事件を引き起こしたのは明らかで、やっと夢の一軒家を手に入れたノラとディーンも、隣人や脅迫文に悩まされながらも家を守ろうと必死に抵抗します。

家への執着を手放してしまえば楽になれるのに、そうできない人間たち…。

妙な執着心が人々を不幸にさせていく連鎖が不気味で、「家」という大きな箱に魅せられた人達の奇妙な物語はどういう結末を迎えるのでしょうか。


シーズン2の製作が決定!

Netflixは『ザ・ウォッチャー』シーズン2の製作を発表しました。『ザ・ウォッチャー』は配信開始から18日間で3億4100万時間の視聴時間を獲得し、この数字を追い風にシーズン2への更新を決定しました。

シーズン2のクリエイティブ・プランが伏せられているため、同じストーリーが続くのかアンソロジーのような形式になるのかは不明です。シーズン2がどのような物語になるのか楽しみですね♪

『ザ・ウォッチャー』のネット上での評判は?

『ザ・ウォッチャー』まとめ

夢のマイホームに引っ越したとたん大変な目に合う家族の物語で、思わず自分に置き換えて観てしまう人もいるかもしれません。

ここまで奇妙でなくても、変な隣人に悩まされたり騒音やごみ屋敷など、家を巡るトラブルは身近な問題なだけに他人事とは思えない…。多少中途半端な感じは否めませんが、謎が謎を呼ぶ展開が飽きさせません。

「世にも奇妙な物語」のようなドラマが好きな方におすすめで、Netflix に加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

 

 

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