Apple TV+『リトル・アメリカ』アメリカで暮らす移民たちへの応援歌♪感動のオムニバス・ドラマ

出典:https://thekoalition.com/

アメリカで暮らす移民の日常を切り取った、温かい気持ちにさせてくれるオムニバス・ドラマ。頑張る移民たちの姿に元気をもらえる、愛に溢れたハートフルな仕上がりです。本作のあらすじやレビューを、ネタバレなしで紹介します♪



『リトル・アメリカ』あらすじ

第1話『支配人』

モーテルを経営しているインドからの移民家族。両親のビザ問題のため息子のカビールをアメリカに残し、両親はインドへ戻ってしまう。カビールはモーテルの支配人をしながら、スペリング大会出場のためワシントンDCへ行く。

第2話『ジャガー』

メキシコ系移民のマリソルは、ある日スカッシュの無料レッスンに参加する。コーチに素質があると言われたマリソルは、レッスンに参加するようになり本格的にスカッシュにのめり込んでいく。

第3話『カウボーイ』

ナイジェリアからオクラホマ州の大学に留学中のイウェブナは、英会話のレッスンを受けながら勉強に励んでいる。ナイジェリアへの飛行機代を稼ぐため、イウェブナは大学教授の助手に申し込む。

第4話『沈黙』

シルヴィアンヌは他の人と話をしない沈黙のワークショップに参加するが、人と全く話をしない環境での瞑想や健康食にうんざり気味。ある日ジャックという男性が参加し、シルヴィアンヌは彼のことが気になってしまう。

第5話 『クッキー店』

ウガンダからアメリカの大学へ留学したビアトリスは、アメリカで結婚し出産するが離婚してしまう。ウェイトレスの仕事で食いつないでいたがクビになり、得意のクッキーを売って生活を立てようとする。

第6話『大賞当選者』

アイは中国からの移民で、夫と離婚し子供二人を育てている。シングルマザーで家計は厳しく、家族旅行に一回も連れて行ったことがない。大雪の日に開かれたエキスポへ、旅行くじに申し込むため一人で車を走らせる。

第7話『岩』

イランからの移民のファラーズは、駐車場で働いている。古いアパートにはねずみが住みつき、妻はいつも不満を口にしている。土地なら買えると貯金をはたいて敷地を購入するが、そこには大きな岩があり撤去するため奔走する。

第8話『息子』

シリアに住むラフィークは同性愛者で、国では同性愛が禁止されているため家族にも内緒にしている。自由を求めて家を飛び出し、難民申請をしてヨルダンで働きながら申請が認可されるのを待つ。

 

『リトル・アメリカ』を視聴した感想

すごく素敵なオムニバス・ドラマで、温かい気持ちにさせられました。全8話にさまざまな国や人種の移民が登場し、アメリカで奮闘する姿を彼らの日常を切り取りながら描いています。

アメリカで一旗揚げたり大成功を収めたという話ではなく、アメリカで自分の居場所を見つけること、自身のアイデンティティーを花開かせていく物語です。

もちろんそれなりに成功を収めた人も登場しますが、どちらかといえば自分の周りに居そうな普通の人達が主人公なのが逆に魅力を感じました。

自分の文化や言葉と上手く折り合いをつけながらアメリカで奮闘していく姿は、応援したくなるし元気をもらえるはず。筆者も海外生活20年以上なので、移民の気持ちがよく分かり共感しまくりでした。

自分の人生ももしかしたらドラマになっちゃう⁉なんてちょっとだけ妄想してみたり…、ネタがなさ過ぎて無理ですが(笑)。

物語に登場する移民たちがすごく身近に感じたし、外国に住んだことがない方でもいろいろな点で共感することが多いと思います。ハートフルで感動できるドラマが観たいときに、ぴったりのおすすめドラマです♪


お気に入りのエピソード

第4話『沈黙』

どれもおもしろかったですが、お気に入りのエピソードをいくつか紹介したいと思います。ユニークな視点が面白かったのが第4話の『沈黙』で、タイトル通り沈黙がテーマです。

言葉を交わさない沈黙のワークショップに参加した女性が、そこで気になる男性と出会うという結構単純なストーリーなのですが…。

沈黙のまま物語が進むのがおもしろく、全員沈黙のため、主人公の女性がアメリカ人なのか外国からの移民なのかも分かりません。会話がないのに飽きさせない展開が新鮮で、すごく印象に残ったエピソードです。

第5話『クッキー店』


第5話の『クッキー店』はシングルマザーで生活ギリギリの女性が、得意のクッキーを売る物語。

どうやったらクッキーが売れるのか、壁にぶち当たりながらも突き進んでいくバイタリティがとっても好き。人種や国に関係なく母親は強し!

クッキーが評判になっていくポイントも、彼女の出身国が関わっているのもよくて、見終わった後はチョコチップクッキーがすごく食べたくなるはず♪

第6話 『大賞当選者』

中国からの移民女性が主人公で、同じアジア人ママということで共感する部分が多かったです。

主人公のアイは夫と離婚し二人の子供を女手ひとつで育てていきますが、子供の成長と共に子供と母親との関係が変化していく過程がとってもリアルです。

子供たちに家族旅行をプレゼントしようと頑張ったのに、何だか思ったのと違う結果になるのが何とも悲しくもありました。

それでもエピソードの最後にビックリが用意されていて、ほっこりとした気持ちにさせられるはず。やっぱり母親ってスゴイ!

第7話『岩』

イランからの移民男性が、家族のために家を買おうと奮闘する物語。主役のショーン・トーブはスパイ・ドラマで悪役を演じることが多いので、普通のやさしいお父さん役がとってもよかったです。

イランからアメリカに移住した後は、ねずみが住みつくアパート暮らしになりながらも、明るくポジティブに生きていく姿がすがすがしい!

敷地を買ったものの大きな岩をどかすのに四苦八苦するところが笑いを誘いますが、家族の愛がとっても素敵です。

『リトル・アメリカ』見どころ

クオリティの高いオムニバス・ドラマ

基本は普通のオムニバス・ドラマなのですが、ときどきファンタジックな展開が登場したり、沈黙でまったく会話がないエピソードがあったりと、ユニークな構成になっているのがおもしろい。

Apple TV+のドラマは総じてクオリティが高いですが、本作も素晴らしい仕上がりで大満足。

Appleドラマは映像が美しく音楽の挿入の仕方もおしゃれなものが多く、本作も各エピソードに合う映像が素敵でAppleドラマの底力を感じる仕上がりです。

移民への応援歌

移民国家アメリカは人種差別や貧富や階級差など、さまざまな問題を抱えています。移民の生活は決して楽ではなく、言葉や文化の違いで苦労することもたくさんあるのは確かです。

そんなアメリカで暮らす移民の生活を彼らの視点で描いているのが心地よく、移民への応援歌になっているように感じます。

全てのエピソードの視点が温かく、やさしい空気に包まれているのが魅力で、観終わった後は爽やかな感動が残ります。


『リトル・アメリカ』のネット上での評判は?

『リトル・アメリカ』まとめ

個人的にオムニバス・ドラマがすごく好きなのですが、本作は本当に素敵なドラマでお気に入りのひとつになりました。

自分が海外移住者のため余計に共感したのもあると思いますが、それを差し引いてもクオリティの高いドラマに仕上がっていると思います。

各話の内容が異なるので飽きずに楽しめるし、1話30分と短いのも見やすいです。Apple TV+に加入されている方は、ぜひチェックしてみてください♪