作品数が少ないため、イマイチ魅力に欠けるという印象を持たれがちなApple TV+。実はクオリティの高い、見応えのある作品がたくさんあります!海外ドラマファンにぜひおすすめの、Apple TV+製作のドラマを14作品を紹介します♪
Apple TV+製作ドラマは高クオリティ!
まだ歴史の浅い動画配信サービスで、NetflixやAmazonプライムに比べると作品数が少なく、イマイチ興味を引かれないという方も多いかもしれません。
筆者のブログでもNetflixやAmazonプライムのドラマのレビューはアクセスが多いのに対し、Apple TV+作品のレビューのアクセスはすごく少ない(涙)。
作品数が少ないのは裏を返せば、クオリティにこだわった質の高い作品が多いということ。
筆者的には海外ドラマを観るなら、NetflixとApple TV+の2択でいい!というくらいApple TV+のドラマはクオリティが高くておもしろい!
目の肥えたドラマファンの期待に応える作品が多く、海外作品中心のため海外ドラマや洋画ファンの方にピッタリです。
ぜひApple TV+のドラマの魅力を伝えたい!ということで、今回はApple TV+のおすすめ海外ドラマを14作品ピックアップして紹介します。
Apple TV+製作のおすすめドラマ14選
テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく
アメリカン・フットボールのコーチが、イギリスの弱小サッカーチームのコーチになりチームを変えていく傑作コメディ・ドラマ。
レベッカ・ウェルトンは夫と離婚し、サッカーチーム・AFCリッチモンドの新オーナーに就任する。アメリカン・フットボールのコーチ、テッド・ラッソを新コーチとしてチームに迎える。
テッドはサッカーの経験はなく知識は素人同然だったが、彼の人柄と独自のやり方でメンバーをまとめてチームに変化をもたらす。
主人公テッドのユーモアのセンスが抜群で、キャラクター設定やストーリーが最高におもしろくて爆笑の連続です。
ドラマを観てこんなに笑うことってあるの?というくらい笑えて、ツボにハマること間違いなし。
テッドはとにかく元気でポジティブで、見終わった後の爽快感がスゴイ!元気がないときや落ち込んでいるときにおすすめで、Apple TV+でまず一番に視聴してほしい超おすすめドラマです。
We Crashed〜スタートアップ狂騒曲〜
シェアワークスペースWeWork社を創立した、アダム・ニューマンの実話を基に製作されたドラマ。
アダム・ニューマンはオフィスをシェアするシェアワークスペースに注目し、投資家から資金を集めWeWorkを創業する。
オフィスを世界展開して会社を急成長させ一気に超富裕層の仲間入りをするが、彼の破天荒な性格と経営方針で会社は危機に陥る。
イスラエルからの移民がゼロから起業し、アメリカン・ドリームを成し遂げる物語はめちゃくちゃおもしろかったです!
起業当初のワクワク感やスリルが伝わってきて、テンポよく進むストーリーと駆け抜けるような疾走感にあふれたエキサイティングなドラマに仕上がっています。
スタートアップの物語だけでなく、アダムとレベッカのラブストーリーも描かれているのもポイントです。
主演のジャレット・レトとアン・ハサウェイの圧倒的な演技が素晴らしく、実話を基にしたドラマが好きな方は必見です。
フォー・オール・マンカインド
人類初の月面着陸をしたのはソビエトだった!という衝撃的な冒頭から始まる、もしも…だったら的な歴史改変SFドラマ。
1969年、ソビエトはアメリカに先立って月面着陸に成功する。アメリカ政府とNASAはソビエトに勝つための宇宙開発計画を進め月レースが過熱していく。
個人的にはApple TV+のなかで一番おもしろい超傑作ドラマ!とイチオシしたいです。
SFや宇宙に興味ないし…と言わず絶対に観てほしい超絶おもしろいドラマで、筆者もこんなにおもしろいならもっと早く観ておけばよかったと後悔したほど。
シーズン3まで配信中で1話60分全10話と長いですが、まるで長さを感じさせないおもしろさです。
宇宙開発に携わる人々を月と地球という二つの舞台で描く壮大な物語と、圧倒的な映像美が圧巻で本当に素晴らしい。
Apple TV+の底力を感じさせる力量に溢れた仕上がりで、超おすすめです!
となりの精神科医
ウィル・フェレルとポール・ラッド主演による、実話を基にしたリアルに怖い物語。
マーティは親から引き継いだ生地会社を営む内気な中年男性で、ときどきパニック発作を起こすため妹のフィリスに精神科医の診察を受けるよう勧められる。
マーティは精神科医のアイク・ハーシュホフの診察を受けるようになり、医師と患者という枠を超えプライベートでも親しくなる。
上昇志向が強く野心満々のアイクはマーティの資産を利用し、精神科医以外の活動をするようになりマーティはアイクのペースに巻き込まれていく…。
殺人が起きるわけでもなく、サスペンスでもスリラーでもないのに何でこんなに怖いの⁉と、実話らしいリアルな展開が恐ろしかったです。
マーティがお人好し過ぎてアイクに漬け込まれまくり、人の心を操作して洗脳していく過程が本当に恐い。
本来なら癖のある役がぴったりのウィル・フェレルが気の弱いマーティ役で、お人好しの印象が強いポール・ラッドが悪役という配役も見事です。
会話の多い会話劇ながら、一切中だるみすることなくグイグイと最後まで引き込む脚本が素晴らしい!
リトル・アメリカ
アメリカで暮らす移民の日常を切り取った、温かい気持ちにさせてくれるオムニバス・ドラマ。
モーテルを経営するインドからの移民家族、ナイジェリアからオクラホマに留学した青年、クッキーを売るウガンダ人女性、家族に旅行をプレゼントする中国人シングルマザーなど、アメリカへ移住した移民たちに焦点を当てています。
全8話にさまざまな国や人種の移民が登場し、アメリカで奮闘する姿を彼らの日常を切り取りながら描いています。
アメリカで一旗揚げたり大成功を収めたという話ではなく、アメリカで自分の居場所を見つけ自身のアイデンティティーを花開かせていく物語です。
自分の文化や言葉と上手く折り合いをつけながらアメリカで奮闘していく姿は、応援したくなるし元気をもらえるはず。
ハートフルで感動できるドラマが観たいときに、ぴったりのおすすめドラマです。
モスキート・コースト
ハリソン・フォード主演の映画『モスキート・コースト』をリメイクしたサスペンス・ドラマ。アリー・フォックスは、カリフォルニア州のストックトンで暮らす発明家。
発明品の特許申請をしているが思うようにいかず、日雇いの仕事をしながら暮らしている。アリーの子供たちは貧乏な生活に嫌気が指していたが、アリーは実は指名手配犯で家族全員でメキシコへ逃亡することになる。
ドラマ版があまりにも映画版とストーリーが違うので正直面食らいましたが、ドラマ版も別のおもしろさがあり楽しめます。
父親が発明家、独特の家庭環境、南米が関わる物語は映画版と同じで、家族がひたすら逃げて逃げまくる逃走劇はかなりスリリング!
父親のアリーが、一体どんな罪で逃げているのか明かされないところもおもしろい。
一体何をやってこんなに逃げてるの⁉と想像を巡らせながら、フォックス家の逃亡劇に引き込まれていきます。
フィルターをかけたようなくすんだ砂漠の景色など、思わず見入ってしまうほどの映像美も必見です。
窓際のスパイ
MI5の落ちこぼれ諜報員達が活躍する、ミック・ヘロンの小説シリーズを元に製作されたスパイ・ドラマ。
リヴァー・カートライトはMI5本部で大失態をしたせいで、ミスを犯した職員が集まるMI5の別棟スラウハウスへ左遷されてしまう。
カートライトは本部の指示で記者のホブデンをマークするが、極右グループ「アルビオンの息子たち」がイスラム系の青年を誘拐する事件が起こる。カートライトは記者のホブデンと誘拐事件の関連性を疑い、独自に調査を開始する。
本部から左遷され掃きだめのようなスラウハウスでくすぶる諜報員達が、協力して捜査していくストーリーが最高におもしろい!
第1話の冒頭からこれはめっちゃおもしろそう!と期待感爆上げで、テンポの早いスピード感に溢れた展開がグイグイと物語に引き込んでいきます。
スパイドラマが好きな方におすすめで、全6話と短いのであっという間に観終わってしまうはず♪
ブラックバード
連続殺人犯から情報を引き出すために、凶悪犯が収容されている刑務所に潜入する囚人の物語。
ジミー・キーンは密売で逮捕され刑務所に収監されるが、少女連続殺人事件を捜査しているマッカリ―捜査官に、犯人のラリーから死体を埋めた場所を聞き出して欲しいと頼まれる。
ジミーは任務を引き受け、ラリーに近づき彼の警戒を解きながら事件の真相を聞き出していく。
本作は実話から着想を得たドラマで、囚人のジミーがFBIにリクルートされ、別の刑務所に収監されているシリアルキラーから情報を引き出すという嘘みたいな本当の話がすごい。
ジミー役のタロン・エガートンと、ラリー役のポール・ウォルター・ハウザーの演技が鳥肌が立つくらい素晴らしかったです。
1話60分と長めですが全く長さを感じさせないおもしろさで、グイグイと物語に引き込まれていきます。
「真実は小説より奇なり」を地で行くような物語で、サイコスリラーや重厚なドラマが好きな方にぜひおすすめです。
マネー ~彼女が手に入れたもの~
大富豪の夫と離婚して870億ドルを手にしたモリーの人生再出発物語を、笑いをたっぷり交えて描くコメディ・ドラマ。
モリーは大富豪の夫ジョンの浮気が原因で離婚し870億ドルを手に入れ、自分がかつて設立した慈善団体で働くことになる。
個性的なチームと共に人生の再出発をすることになったモリーは、最初は迷走するものの一緒に働くチームメンバーに助けられ自分の進むべき道を模索していく。
「女性版テッド・ラッソ」というふれこみのコメディ・ドラマで、笑えて元気をもらえること間違いなし。最初はモリーのおバカっぷりにイラっとするかもしれませんが、モリーが人間的に成長していく姿が爽快です。
とにかく登場人物のキャラや会話がおもしろ過ぎて、超笑えるコメディ・ドラマに仕上がっています。テンポのいいおもしろいドラマや、思いっきり笑えて元気が出るドラマが観たいという時に超おすすめです♪
テヘラン
イスラエルの諜報員がイランに潜入する、スリリングなスパイ・ドラマ。タマルはイスラエルのモサドの諜報員で、イランの核ミサイル製造を阻止する任務に就く。
イランで逃走する身になったタマルは、ハッカーのミラドの協力を得て新たな作戦に挑むことになるが、イランの革命防衛隊のファラズはタマルに目を付け執拗に彼女を追う。
イスラエル製作ドラマで有名な俳優は出演していませんが、スパイスリラーの醍醐味を十分に堪能できるストーリーが見応えたっぷりです。
アクションは控えめながら、じっと座っていられないほどのスリリングな展開が見逃せません。
次はどうなる?この危機をどう脱するの?とハラハラどきどきの連続で、終始手に汗握る展開にやきもきさせられっぱなしです。
スパイ・スリラーは話が複雑で分かりにくいものもありますが、本作はストーリーがすごく分かりやすいのも魅力です。
『ホームランド』のようなスパイスリラーが好きな方に超おすすめ!現在シーズン2まで配信中です。
真相 – Truth Be Told
キャスリーン・バーバーの小説を基にしたサスペンス・ドラマ。ポピー・パーネルはジャーナリストで、犯罪ポッドキャストを運営している。
19年前に取材した殺人事件の犯人ウォーレン・ケイブの冤罪の可能性が浮上し、事件を報じたポピーは責任を感じ事件を再び調べなおす。
ウォーレンに殺害されたとされる、チャック・バーマンの双子の娘レイニーの証言は信ぴょう性に欠け、ポピーはウォーレンの父親に疑いの目を向ける。
事件に関する新事実が次々と明らかになり、ポピーは事件の核心に迫っていく。
ものすごく重厚でシリアスなドラマで、次第に事件の真相が明らかになっていく過程がスリリングです。事件を調べるポピーの物語も奥が深く、彼女の家族関係や過去のトラウマを事件と絡めて描いていて見応えたっぷり。
ポピーが周りの人間を巻き込み危険にさらす身勝手さに腹が立ち、主人公に共感できないところがマイナスポイントですが…。
主演のオクタヴィア・スペンサーとアーロン・ポールの演技が素晴らしく、上質のサスペンス・ミステリーに仕上がっています。重厚なドラマや、サスペンスが好きな方にぜひおすすめです!
アフターパーティー
高校の同窓会の二次会で起きた殺人事件を描くコメディ・ミステリー。高校の同窓会が開かれ、同窓生で人気シンガーのエグゼビアの豪邸で二次会が開かれる。
エグゼビアの遺体が海岸で発見され、捜査にあたったダナー捜査官は二次会に参加した同窓生たちを順番に事情聴取する。
高校時代の因縁や人間関係が絡み、エグゼビア殺害の犯人は誰なのか、ダナー捜査官は事情聴取しながら核心に迫っていく。
殺人ミステリーとコメディを掛け合わせた異色作で、ノリとテンポのいい殺人ミステリーというのがユニークでおもしろい。
爆笑シーンがありながらも、ミステリーとしても上出来という上質のドラマに仕上がっています。
最初は普通の殺人ミステリーと思わせて、いきなりのコメディ路線で笑わせつつも緻密な付線とディテールを散りばめて、最後に見事にピッタリとハマる付線回収がアッパレ!
登場人物のキャラもおもしろく、それぞれの視点から描いたエピソードがユニーク♪
最後まで犯人が分からないミステリー展開は上出来で、個人的には2022年の新作ドラマのトップ10に入るお気に入りです。
ジェイコブを守るため
ウィリアム・ランディの同名小説を基に製作された、クリス・エヴァンス主演のサスペンス・ミステリー。
アンディ・ハーバーは優秀な地区検事補で、ジェイコブの同級生のベンが公園で殺害されているのが発見され警察と共に捜査に当たる。
ベンの衣服から指紋が検出されアンディの息子ジェイコブの指紋と一致し、ジェイコブの友人のSNSの書き込みと指紋一致が証拠となり、ジェイコブは警察に連行され起訴されてしまう。
アンディと妻のローリーは、ジェイコブを救うため奔走する…。ジェイコブに怪しい点が次々見つかり、両親の息子を信じる気持ちが揺らいでいく、というかなりつらいストーリーです。
ジェイコブが犯人なのか?という点はもちろん、両親の息子を信じる気持ちと犯人だったらどうするべきか?という葛藤に鋭く切り込んで、いろいろと考えさせられます。
登場人物それぞれの視点から描き、途中で思わぬ展開になったりとスリリングなストーリーから目が離せません。
観た後にいろいろな思いが湧き上がるドラマで、重厚で見応えのあるドラマを観たいという方にぜひおすすめです!
メモリアル病院の5日間
2005年にハリケーン・カトリーナで被災した病院で起きた出来事を、実話に基づいて描いたヒューマン・ドラマ。
ニューオーリンズにハリケーン・カトリーナが直撃し病院は停電し、医師や看護師はうだるような暑さのなか患者のケアに当たる。
ヘリやボートを使い少しずつ患者の移動を始めるが、暑さと疲れで思ったように作業が進まない。
病院からの全員退去を命じられ退去の時間が迫るなか、生きている患者を救うために究極の選択を迫られることになる。
災害の恐ろしさはもちろん、災害が起こった時の病院の対応、患者の救助、スタッフの人間ドラマが描かれ、真に迫った描写がリアリティたっぷりです。
本物のニュース映像も盛り込み、メモリアル病院で何が起こったのかが次第に明らかになっていきます。
人間の倫理とモラルを問いかける内容で、地獄絵図のようなギリギリの状態で医師が下す決断ともたらす結果が、何とも言えない気持ちにさせられます。
ずっしりと心に響く重厚なテーマで、ぜひ多くの方に観てほしいおすすめのヒューマン・ドラマです。
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