異人種カップルが真剣に恋して結婚することになったら…?想像以上に宗教、価値観、世代ギャップがスゴすぎた!ジョナ・ヒル、エディ・マーフィといった豪華キャストが共演する、おもしろいけど考えさせられるコメディ映画です。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしで早速チェック!
『ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~』概要
配信日:2023年1月27日
ジャンル:ラブコメディ
製作国:アメリカ
話数:1時間58分
日本語吹き替え:あり
『ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~』あらすじ
エズラはロサンゼルスで暮らすブローカーで、趣味で親友とポッドキャストを運営しているユダヤ系青年。ある日アミラという黒人女性と出会い、二人は恋に落ち真剣に付き合い始める。
双方の両親に紹介することなり、エズラの両親はアミラを温かく迎え入れるが、人種ネタでスベって目も当てられない状態に。
一方アミラの両親は白人のエズラを全く受け入れようとせず、エズラとアミラは家族が揃う食事会を計画する。
食事会で大論争に発展し人種と宗教が二つの家族の間に溝を作り、二人は家族関係を修復しようとするがうまくいかない。不安を抱えたまま二人は結婚の準備を始めるが…。
『ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~』感想&評価
IMDb:5.5(10点中)
総合評価:★★☆☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★☆☆☆☆
個人的には自分が国際結婚なので、文化や習慣の違いを経験しているだけにすごくツボにハマりました。
ユダヤ系青年とイスラム教を信仰する黒人女性の恋愛を、双方の宗教、人種、価値観の違いを絡めて描いていておもしろかったです。それにしても最初からテンポ早くて、情報量が多い!(笑)。
お互い大好きでこれ以上の人は絶対に現れない!という確信があるのに、人種間の壁は想像以上に大きいという現実を突き付けられます。
親の発言が危なすぎてエズラとアミラは常にハラハラ状態で、この辺りの世代ギャップが痛すぎる(笑)。
オブラートに包んだような表現でなくかなり直球で、アメリカ人のなかにはグサッとくる方も多いのでは?と思ってしまいました。
特に家族みんなでの食事会は人種ネタで大論争に展開し、あわやこれまでかというときにコメディ映画らしい爆笑シーンで一応鎮火…となるものの、そこから先は苦難の連続です。
結婚は当人たちの問題だけでは済まされない、というのがよく分かる映画かもしれません。
すごく笑えるけれど実は奥が深いコメディ映画に仕上がっていて、人種や宗教間の壁の大きさを垣間見ることができます。
『ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~』キャスト
エズラ・コーエン(ジョナ・ヒル)
恋愛がうまくいかない35歳のユダヤ系青年。仕事はブローカーだが趣味で親友と一緒に、ポッドキャストでカルチャーについて情報発信している。
アミラ・モハメド(ローレン・ロンドン)
イスラム教徒の黒人女性。初めて白人男性と付き合い、親に猛反対される。
アクバル・モハメド(エディ・マーフィー)
アミラの父親で敬虔なイスラム教徒。エズラを娘に紹介され、真っ向から反対する。
ファティマ・モハメド(ニーナ・ロング)
アミラの母親。娘が白人男性と真剣交際していると知りショックを受ける。
シェリー・コーエン(ジュリア・ルイス=ドレイファス)
エズラの母親。アミラを温かく迎え入れるが、無知な発言で失態を演じてしまう。
アーノルド・コーエン(デヴィッド・ドゥカブニー)
エズラの父親。代々から医師として働き、妻同様に失言でアミラの家族を怒らせてしまう。
モー(サム・ジェイ)
エズラの親友でよき相談相手。一緒にポッドキャストを運営している。
『ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~』見どころ・解説・考察
豪華キャストのコメディ・ドラマ
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ジョナ・ヒル、エディ・マーフィー、ジュリア・ルイス=ドレイファス、デヴィッド・ドゥカブニーと豪華キャストが揃ったNetflixのオリジナル映画です。
演技派の安定した演技で安心して観られるコメディ映画で、シリアスになりがちな宗教や人種問題を笑いを交えて描いています。
笑えるけれどグサッと刺さるセリフも登場し、ただのコメディ映画ではなくいろいろと考えさせられるはず。テンポよく進むストーリーでサクッと楽しめますが、意外に中身のある仕上がりになっていますよ。
異人種カップルの結婚
国際結婚ではなくアメリカ人同士の結婚を描いてるのに、人種や宗教が違うとこんなに大変なものなの⁉と驚くかもしれません。
エズラがユダヤ教、アミラがイスラム教を信仰し、宗教的な行事が多く食べ物に制限があるなど違いがはっきりと別れる宗教です。
しかも白人と黒人という人種の違いも加わって、家族の食事会で奴隷制とホロコーストについて大論争に発展。
二人はお互いが大好きで一緒になりたいだけなのに、宗教、習慣、歴史、文化、人種が異なると、ここまで大変なんだなということがよく分かります。
LAは人種のパッチワーク
#YouPeople Review: Barris’ Feature Is A Mixed Bag Of Laughs & Safe Commentary https://t.co/CNEdk0m5Yn pic.twitter.com/CZfkkBkLD9
— Screen Rant (@screenrant) January 21, 2023
アメリカはよく「人種のサラダボウル」と言われますが、本作の舞台になっているロサンゼルスはどちらかというと「人種のパッチワーク」と言えるかもしれません。
筆者が6年間ロサンゼルスで暮らした時の印象ですが、LAは黒人、ヒスパニック、韓国人、日本人、富裕層の白人が暮らすエリアがはっきり分かれていて、コミュニティがすごく大きいのが特徴です。
そのため子供達はそのコミュニティ内で育ち学校に行くため、付き合う友達はほぼ同じ人種です。
パッチワークのようにきれいに分かれているため、他の人種が境界を越えて交流することはほぼないと言っていいと思います。
筆者のかつてのボスは日系2世で仲良しの友達はみんな日系人か日本人で、白人や黒人の友達はいるのかと聞くと、一人もいないとのこと。
ずっと日系コミュニティで育ってきたため、わざわざ他の人種と付き合うこともないし、日系人だと食事や習慣が同じだから楽だし一番気が合うと言っていたのが印象的でした。
このことからも本作のエズラとアミラのカップルはアメリカでも特殊で、紹介された家族が戸惑ってしまうのも仕方ないのかもしれません。
『ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~』のネット上での評判は?
結婚を決めたユダヤ人と黒人のカップル。互いの家族に挨拶に行くが、黒人以外とは分かり会えないと拒否する父やマイクロアグレッション全開の母のお陰で二人の未来は前途多難…Netflix映画『ユー・ピープル』鑑賞。ジョナ・ヒル&エディ・マーフィ出演のカルチャーネタ沢山で楽しいファミリーコメディ。 pic.twitter.com/yCa5Z4Czvw
— ISO (@iso_zin_) January 28, 2023
「ユー・ピープル〜僕らはこんなに違うけど〜」
うん…面白かったよ…面白かった…人種でひとくくりにせず、その人自身を見て偏見や傲慢さを無くしていこうねってのは全然好きなのだが…
結局みんな良い人なので上手くいったが、現実に問題がある中それで良いんか…とか
うん… pic.twitter.com/20o2ShCgTe— 赤だるま🍢🧁 (@AkadarumakawaE) January 28, 2023
『ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~』まとめ
異人種カップルが結婚までの騒動を描いたコメディで、王道系ながらいろいろ考えさせられておもしろかったです。
サクッと観れるけれど考えさせられる、おもしろいコメディ映画が観たい!という時におすすめです。Netflixに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪