Netflix『自由の国アメリカ: 闘いと変革の150年』海外ドラマファン必見!アメリカの平等への歴史を振り返る傑作ドキュメンタリー

出典元:https://www.netflix.com/

奴隷解放運動、男女平等法、同性婚、移民問題に焦点を当て、アメリカにおける自由と平等への戦いを描いた胸熱必至の傑作ドキュメンタリー。米国ドラマを観て抱く疑問点の答えがここにある!本作の作品紹介や見どころなどを紹介します♪



『自由の国アメリカ: 闘いと変革の150年』作品紹介

アメリカが建国されてから現在に至るまで、アメリカは奴隷解放運動を皮切りに女性の権利、同性婚、移民の権利といった自由と平等を求める問題に直面してきました。

150年の歴史を振り返りながら、人々が平等を得るまでの過程を年表を使って分かりやすく嚙み砕いて説明しています。

歴史を動かした活動家にスポットを当てながら、アメリカが歩んできた自由への歴史を知ることができます。合衆国憲法修正第14条をめぐる、さまざまな解釈と時代の変革について学べるおすすめ作品です。

『自由の国アメリカ: 闘いと変革の150年』を視聴した感想

作品のクオリティの高さに心から感嘆すると共に、アメリカで虐げられてきた人々が自由と平等を得るまでの道のりを知ることができてよかったと思います。

アメリカの自由への歩みが勉強できるとともに、人種差別や性差別についてさまざまなことを考えさせられました。米国ドラマを観ていると、必ず登場すると言っていいのが人種差別問題です。

アメリカの人種差別は奴隷制度に起因しているのは何となく想像できるにしても、個人的にどうして現代まで根強く差別が残っているのか?という疑問を持ち続けていました。

本作を観て初めてその理由が理解できたし、米国ドラマに登場する女性の権利、性差別、同性婚、移民問題といった社会問題についてがっつりと描かれていて勉強になります。

本作を観ることで米国ドラマへの理解がさらに深まり、より深く海外ドラマを楽しめるのではないでしょうか。

分かりやすく噛み砕いて説明されていますが、すごく奥の深い内容で傑作という言葉をあえて使いたい秀逸のドキュメンタリーです。

ウィル・スミスがホストを務めており、その他にも豪華な俳優人がナビゲーターで登場するのも見どころです。


『自由の国アメリカ: 闘いと変革の150年』見どころ・解説・考察

スゴすぎる憲法修正第14条

本作の大きなキーポイントとなるのが「憲法修正第14条」です。南北戦争後に成立した黒人に市民権を与えるという内容の条項で、黒人への市民権以外に平等権などについても記されています。

この「憲法修正第14条」の解釈を巡り、人種差別、女性平等権利、移民の権利といった自由と平等を巡る戦いが展開していくことになります。

ドキュメンタリーを観た印象では「憲法修正第14条」は実にざっくりとした内容で、どのようにも解釈できる余地が残された条項です。

そのため女性差別、同性婚の禁止、移民の迫害は「憲法修正第14条」に違反するのでは?と、時代の流れによりさまざまな運動が起こることになります。

「憲法修正第14条」が、いかに多くの人々を自由と平等へと導いたかがよく分かるはず。

第14条では人種や性別について事細かに記載されていないため、いかようにも解釈でき時代に合わせて対応できる余地を残しているところがスゴイ。

「憲法修正第14条」がなかったら、今ある自由や平等は実現しなかったかもしれません。

奴隷制度と人種差別

全6話のドキュメンタリーのうち、3話分が奴隷解放運動と人種差別について描かれています。

奴隷制を巡り対立した北部と南部による南北戦争、リンカーン大統領による奴隷解放、KKKによる人種的テロ、公民権運動といった歴史が描かれ、黒人の苦難の道のりはいたたまれない気持ちさせられます。

奴隷に市民権を与えるべく活動し「憲法修正第14条」を実現させたフレデリック・ダグラス、KKKによる反リンチ運動に生涯を捧げたアイダ・B・ウェルス、公民権運動の父キング牧師といった活動家について知ることができます。

同じ人間なのにどうして当たり前であるべき、自由と平等のために戦わなければいけないのか?

理不尽きまわりない事実に胸が痛くなってしまいますが、本作を観ることで米国ドラマで描かれるアメリカの人種差別の根強さの理由が分かるはずです。

男女平等法

本作は男女平等法についても描かれており、70年代に女性達は「憲法修正第14条」が定める平等保護の解釈を性差別にも適用すべきだと運動を起こします。

ERA(男女平等憲法修正条項)を実現すべく、全米でウーマンリブ運動が広がることに。ERAについては、ケイト・ブランシェット主演のドラマ『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~』で詳しく描かれています。

現在も「#MeToo運動」が起こるなど、第二市民として男性より下の存在に見られてきた女性の戦いは続いています。

 

同性婚の合法化

第5話では、長い間大きな論争となっていた同性婚についてが登場します。「憲法修正第14条」は同性同士の結婚にも適用すべきだと、合法化をめざして最高裁で裁判が行われます。

同性同士の結婚は宗教や倫理の問題から長い間無視されてきましたが、ついに大きな変化が起こることに。

個人的にこのエピソードは泣いてしまい、自分達の権利、自由、平等を求めて戦う人たちの姿に涙してしまいました。

移民の国アメリカ

アメリカは移民の国ですが、特に中国人やメキシコ人といった有色人種の移民の迫害にスポットが当てられています。

ここでも「憲法修正第14条」が活躍して、第14条恐るべし!とその存在感と意義に感嘆してしまうはず。

アメリカはもともと他国からの移民から成り立っている国なのに、白人以外の有色人種の移民は権利を奪われるという事実がまかり通っていることに怒りを隠せません。

トランプ政権によるアメリカの分断も描かれ、奴隷解放から180年たった現在も昔と何も変わっていないのでは?と正直悲しくなる一面も…。

ウィル・スミスが最後に「我が国は、先住民以外はみんな異国からの子孫である」と語っていて、みんな同じ移民なのだから手を取り合って国をよくしていこう!となって欲しいなと思わずにいられません。

豪華なナビゲーター達

本作はウィル・スミスがホストを務めていますが、その他にマハーシャラ・アリ、ジョセフ・ゴードン・レヴィット、ペドロ・パスカル、ダイアン・レイン、サミュエル・L・ジャクソンといった俳優がナビゲーターを務めています。

ほかにもたくさんの俳優陣が出演していて、その豪華さに驚くはず。誰が登場するのかも楽しみで、海外ドラマファンのおなじみの俳優がたくさん登場するのも見どころです。


『自由の国アメリカ: 闘いと変革の150年』のネット上での評判は?

『自由の国アメリカ: 闘いと変革の150年』まとめ

本当に見応えがあって勉強になるドキュメンタリーで、イッキ見してしまいました。

ドキュメンタリーというと堅苦しくてつまらないという印象もありますが、歴史を分かりやすく噛み砕いて説明していて、飽きることなく最後まで観ることができます。

内容的におもしろいという表現を使っていいのか分かりませんが、映像作品を称える言葉として「超絶おもしろい!」と賞賛したいと思います。

特に海外ドラマファンの方にはぜひ観てほしい作品で、Netflixに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

 

 

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