Apple TV+『シャンタラム』インドのスラムに流れ着いた脱獄囚の贖罪への道、スリル満載のヒューマン・ドラマ!

出典元:https://www.apple.com/

オーストリアの刑務所を脱獄した囚人が、ボンベイのスラムに流れ着き自分の居場所を見つけて行く物語。自伝的ベストセラー小説を基にしたヒューマン・ドラマは、冒険と人情に溢れ見応えたっぷり!本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしでレビュー♪



『シャンタラム』あらすじ

デイルはオーストラリアの刑務所を脱獄し、偽造パスポートでインドのボンベイへと渡りリン・フォードと名乗る。インド人ガイドのプラブと仲良くなり、ボンベイでの自由な生活を謳歌する。

カフェでカーラやディディエたちと知り合い、カーラの友人のリサがトラブルに巻き込まれリンが手助けをすることになるが、そのことがきっかけでボンベイの犯罪組織に狙われてしまう。

プラブが暮らすサーガル区のスラムに身を寄せることになり、元救命士だったリンは、スラムの人達の治療に当たることになる。

スラムで自分の居場所を見つけ生きがいを見出していくが、さまざまなトラブルが襲いリンはボンベイを離れることを決める…。

『シャンタラム』を視聴した感想

視聴する前に番組がキャンセルになりシーズン2はないとのことで、さほど期待せずに観たのですが、めちゃくちゃおもしろいじゃん!と夢中になって視聴しました。

レビューでもスローテンポだとかあまり評価がよくないのですが、何でー⁉と不思議で仕方ありません。こんなにおもしろいのに、どうしてキャンセルになるのか本当にもったいない。

リンがボンベイのスラムで居場所を見つけて行く過程、ボンベイの犯罪社会、リンとプラブの友情、どのエピソードをとってもすごく見応えがあって、人情溢れるストーリーに心を動かされました。

特にチャーリー・ハナム演じるリンが本当に魅力的!こんなに素敵な主人公はそういないというくらい素晴らしく、魅了されっぱなし♪

リンがオーストラリアで犯した罪をボンベイで償っていく過程は見応えがあるし、インドの犯罪社会に不本意ながら巻き込まれていく展開もスリリングです。

リンのボンベイでの生活はスリルとロマンに溢れた冒険物語のようで、バックパッカーのバイブルと言われる沢木耕太郎の『深夜特急』を彷彿させます。

タイムスリップものではないものの、何だかインド版『JIN -仁-』みたいと思ったのは筆者だけ⁉

リンが別世界で医療行為を通して自分の居場所を見つけて行くところや、娼館、政治、犯罪社会、ミステリアスな女性が登場するところが何だかよく似てるなと思いました。

本作は自伝的ベストセラー小説を基に製作されているので、これはぜひ原作小説も読まねば!と思うくらい、自分的には高得点のお気に入りドラマです。



『シャンタラム』キャスト

リン・フォード(チャーリー・ハナム)

本名はデイル・コンティで元救命士。オーストラリアの刑務所を脱獄し、インドのボンベイへ渡る。ボンベイのスラムに流れ着き、スラムの住民たちと交流していくうち自分の居場所を見つけて行く。

プラブ(シューバム・カラフ)

ボンベイの旅行ガイド。口が上手くお調子者だが情に厚く、外国人のリンと本物の友情を築いていく。

カーラ・サーラネン(アントニア・デスプラ)

ボンベイの犯罪王カーデルの元で働いている。謎めいた雰囲気でリンを魅了する。

リサ(エレクトラ・キルビー)

カーラの友人で娼婦。ヘロイン中毒だったが、リンの忠告でヘロインを断つことを決意する。

カーデル・カーン(アレクサンダー・シディグ)

ボンベイの犯罪王。スラム出身でリンと知り合い、彼の人柄を認めリンの医療行為を援助する。

アブドゥラ(フェイザル・バジ)

カーデルの部下。リンの誠実さと人柄を好きになり、友人になる。

ディディエ(ヴァンサン・カッセル)

ボンベイの裏社会に通じる仲介人。リンと親しくなり、困ったときに助け合う仲になる。

パールヴァディ(レイチェル・カマート)

スラムの住人で、プラブが想いを寄せている女性。リンの医療行為を手伝うが、母親に反対される。

ウォリー・ナイチンゲイル(デヴィッド・フィールド)

リンがオーストラリアで起こした事件を担当する刑事。執拗にリンを探して追いかける。

 

『シャンタラム』見どころ・解説・考察

リンの人生再生物語

リンはオーストラリアである罪を犯しますが刑務所を脱獄して、ボンベイへと辿り着きます。リンの過去の人生は褒められたものではありませんが、根っこはものすごく誠実で情の厚い人物です。

ボンベイで出会う人々、特にスラムで暮らす住人たちとの交流を通して、リンは贖罪への道を歩むことになります。リンが本当に魅力的で、こんなに素敵な主人公はそういない!と筆者は魅了されまくり。

オーストラリアでは居場所のなかったリンが、インドという異国で自分の居場所を見つけて行く過程がおもしろく、人情あふれる物語に感動してしまうはず。

リンの人間的な魅力が人々に影響を及ぼしていく過程が見応えたっぷりで、インドでの人生再生物語から目が離せません。

ボンベイでの冒険

リンのボンベイでの生活はスリルとロマンに溢れた冒険物語のようで、スリリングな展開に満ちています。

スラムでの生活、犯罪王カーデルとの関係、オーストラリア警察の追跡、とハラハラどきどきの物語が最高におもしろい!

リンは脱獄犯なので目立つ行動や犯罪組織との関わりはご法度なのですが、リンの善行が人々の注目を集め、不本意ながら犯罪組織とも関わり合うことに…。

何度ボンベイを離れようとしても、何かが起こり彼を引き留める展開が運命を感じさせます。

ミステリアスな女性カーラとの関係も、じれったいくらい二人の関係がなかなか進展しないのが逆によい!海外ドラマはすぐにベッドインする早い展開が多いですが、リンとカーラの距離が少しずつ縮まっていく大人の関係が素敵♡

リンのスリル満点のボンベイ生活は冒険小説そのもので、インドでサバイバルしていく姿に応援したくなるはずです。


リン&プラブのブロマンス

出典元:https://www.indiatimes.com/

本作の魅力のひとつが、リンとインド人ガイドのブラプとの友情。知人が一人もいない異国の地で一番最初に話しかけてきたのが旅行ガイドのブラプで、口が上手くお調子者のブラプとリンはすっかり仲良くなります。

一時的な付き合いではなく、生涯の親友と呼べる熱い友情に胸がグッとくること間違いなし。いいときだけではなく困った時やピンチの時に必ず駆けつけて助け合う、男の友情が熱すぎる!

筆者は二人のブロマンスに思わず涙してしまい、人種を超えた真の友情に拍手を送らずにいられませんでした。胸熱のブロマンスが好きな方に、ぜひおすすめしたいドラマです。

傑作自伝的小説が原作、ちょっとだけインド版『JIN −仁−』!?

筆者は原作小説の『シャンタラム』は未読なのですが、上中下と1800ページを超える大作ながら、レビューを読むと人生を変える一冊、生涯のベストと傑作の呼び声が高い。

「全世界のバックパッカーと、名だたるハリウッド・セレブを虜にした大著」と言われており、この名だたるハリウッド・セレブとはジョニー・デップのこと。

ジョニーがプロデューサーと主演を務め映画化する予定でしたが、さまざまなトラブルに見舞われ実現しなったそうです。

数奇な運命をたどる嘘のような自伝的小説とあり、これはぜひ読みたいと早速原作小説を注文しました。本作を中盤まで観たところで、何だかインド版『JIN −仁−』のようではないか⁉と思ってしまいました。

『JIN −仁−』は大沢たかお主演のドラマで、現代の脳外科医が幕末の江戸にタイムスリップし、江戸の医療に革命を起こしていく物語です。

『シャンタラム』は元囚人の救命士が、インドのスラムで医療行為を通して自分の居場所を見つけて行く物語。

『JIN −仁−』は主人公の仁と坂本龍馬の友情、吉原の遊女の野風との関係が描かれ、奥医師と蘭方医の対立、幕末の政治に巻き込まれていくという展開です。

本作はインド人ガイドとリンの友情、犯罪王カーデルの元で働くミステリアスな女性カーラとの関係が描かれ、ボンベイの犯罪組織の抗争に巻き込まれていくストーリー。何だか似てません…?

ちなみに『JIN −仁−』は漫画が原作になっています。

『シャンタラム』のネット上での評判は?

『シャンタラム』まとめ

番組がキャンセルになったのが信じられないくらい気に入ったので、シーズン2がないのが本当に残念です。どこか他のプラットフォームが拾ってくれないかな…。

スリリングかつ人情溢れるヒューマン・ドラマで、重厚で見応えのあるドラマが観たい!という時にぜひおすすめです。Apple TV+に加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

 

 

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