養子縁組を考えるカップルの道のりを描いた、とっても素敵なコメディ・ドラマ。イギリス製ドラマらしい、シニカルでウィットに富んだリアルな会話がおもしろい!本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしでレビューします♪
『Trying〜親になるステップ〜』シーズン1あらすじ
ニッキ―とジェイソンは付き合って3年のカップル。子供を持ちたいと妊活中だがなかなか恵まれず、養子縁組を考えるようになる。
経済的に余裕があるわけではなく家族にも養子縁組を賛成してもらえないが、二人は養子斡旋所に登録して説明会やイベントに参加する。
ニッキ―は斡旋所で出会う裕福で学歴の高い夫婦を見ていると、自分たちと比べて劣等感を感じてしまう。斡旋所の担当者ペニーはニッキ―とジェイソンを心から応援してくれ、少しずつ二人の家族も理解を示していく。
ついに養子縁組の審査会の日が訪れ、二人は緊張しながらも自分らしくいようと審査会に挑む。
『Trying〜親になるステップ〜』シーズン1を視聴した感想
養子縁組への道のりを描くイギリス製のコメディ・ドラマで、どこにでもいそうなカップルを中心に描く、地に足が着いた物語になっています。
大げさな設定はないのにグイグイと物語に引き込まれ、笑えるセリフがたくさん登場するリアルな会話がおもしろい。
ニッキ―とジェイソンの関係、友達夫婦のエピソード、二人の職場、妊活、養子縁組と盛りだくさんの内容を、ギュッと詰め込んで飽きることなく最後まで楽しめます。
テーマが養子縁組ですが、夫婦愛、家族、友情、子育てといった普遍的なテーマを描いているため、性別や世代を問わず楽しめるはず。
コメディですが心が温かくなるようなハートフルな仕上がりで、特に最終話では思わず感動して涙してしまいました。
ニッキ―&ジェイソンのカップルがとっても素敵で、二人なら絶対いい親になれるはずと応援したくなります。
ロンドンのカムデン・エリアが舞台で、ロンドンの雰囲気を堪能できるしニッキ―のファッションもおしゃれ♪1話30分、全8話と短いので、サクッと楽しめるコメディ・ドラマを観たいときにおすすめです。
『Trying〜親になるステップ〜』シーズン1キャスト
ニッキー(エスター・スミス)
ジェイソンのパートナーで、レンタカー会社のオペレーター。妊活中だがなかなか子供を授からず、養子縁組を本格的に考え始める。
ジェイソン(レイフ・スポール)
ニッキーのパートナーで、英会話学校で外国人に英語を教えている。冗談好きの気のいい性格。
ペニー(イメルダ・スタウントン)
養子斡旋所の職員。ニッキーとジェイソンを担当することになり、二人を心からサポートする。
エリカ(オフィリア・ラヴィボンド)
ニッキーの親友で二人目の出産を控えている。最近夫のフレディと関係がぎくしゃくしている。
フレディ(オリヴァー・クリス)
エリカの夫でジェイソンの親友。子供のいる生活に疲れていて、養子を考えるジェイソンに考え直せと諭す。
カレン(シャーン・ブルック)
ニッキーの姉で学校教師。恋人のスコットが失業中で、家族にいろいろ言われて困惑している。
スコット(ダレン・スコット)
カレンの恋人で失業中。選り好みばかりしてなかなか就職活動をせず、カレンの家族に嫌われている。
『Trying〜親になるステップ〜』シーズン1見どころ・解説・考察
普通の人々の素敵な物語
From parenting errors to relatable obstacles, it’s never a dull moment.
Season 1 of #Trying is free for a limited time on Apple TV+ https://t.co/pgvhVgNYCH pic.twitter.com/cX3NwYznPJ
— Apple TV+ (@AppleTVPlus) July 15, 2022
養子縁組を希望するニッキ―とジェイソンは、お金持ちでもなければエリートでもない、どこにでもいそうな普通のカップルです。
カップルの関係、金銭問題、家族問題など、決して大げさではないけれど、思わず頷いてしまうリアルな設定が共感を呼びます。
最終話では思わずじーんときて涙が出てしまい、爽やかな気持ちになれるハートフルなドラマに仕上がっています。
養子を迎えるということ
筆者を含め養子縁組について知識ゼロで観る方がほとんどだと思いますが、子供を養子に迎え入れるまでのプロセスは想像以上に大変です。
個人情報はもちろん、家族、友人、仕事場にまでチェックが入り、養子縁組までの道のりは本当に長い。養子を迎えるには財政面に加え整った環境かどうか、親として適任かなど多くのことを調査されます。
他のエリートの親に比べると、ニッキ―は学歴も収入も人並みなことに劣等感を感じて迷走してしまうことに。
さまざまな壁にぶつかりながらも自分と向き合い、人間として一皮むけていく姿が見応えたっぷりです。
ニッキー&ジェイソン
ニッキ―は他のエリートの親と比べて劣等感を感じてしまいますが、一方ジェイソンはマイペースな性格で、不安定なニッキ―を励まし支えてくれる心強い存在です。
二人の相性がいいからこそ、こういった複雑で長いプロセスも乗り切れるのだなというのが分かります。
妊活や養子縁組は男女の温度差が生じやすいですが、常にニッキ―をサポートするジェイソンの人間性が本当に素敵♪ニッキ―とジェイソンの関係が本当に素晴らしく、二人の絆に思わず涙してしまうはず。
筆者もですがジェイソンの爪の垢を煎じて自分の旦那に飲ませたい!という人、結構多いのではないでしょうか(笑)。
ペニーの存在
本作でとにかく脇で光っているのが、養子斡旋所の担当者ペニーです。養子縁組に消極的なニッキ―とジェイソンの家族をはじめ、友人たちもあまり頼りになる存在とは言えません。
ペニーは斡旋所に勤めて30年の大ベテランで、ニッキ―とジェイソンを心から応援してくれる強い味方です。
くじけそうになる二人に喝を入れ的確なアドバイスを与えて、担当者以上の存在になっていくところも見どころです。
ペニーを演じるイメルダ・スタウントンがハマり役で、ユーモアたっぷりの正直な物言いで笑わせてくれます。
『Trying〜親になるステップ〜』のネット上での評判は?
『Trying〜親になるステップ〜』シーズン1
養子を貰い受けるための審査までの過程を描くドラマ。
コミカルで明るい内容。ニッキーとジェイソン、2人の主役が人間味あふれててよかった!
最終話でニッキーが着ていたワンピースがとても可愛かった…♪ pic.twitter.com/UfaYuOFBmF— Rio (@nami11star1) September 9, 2021
『Trying 〜親になるステップ〜』S1、養子を迎えることを決めたふたりが、審査を乗り越え、無事承認を得られるか?というお話。良い親だと思われたい一心で、家庭訪問をギリギリで準備するふたりのあのやり方は笑った。S2が決まってるそうなので、その後の様子が見れるのがたのしみ。 pic.twitter.com/YlRX5j3iVj
— Chαi (@chaiteacha) September 10, 2020
『Trying〜親になるステップ〜』シーズン1まとめ
何となく観始めたのですが、当たりのドラマですごくおもしろかったです!観た後にこんなに心が温まって、爽やかな気持ちになれるドラマは意外に少ないかもしれません。
性別問わず幅広い世代で楽しめるドラマで、Apple TV+に加入されている方はぜひチェックしてみてください♪