アイルランドを舞台に5姉妹が織りなすゲス夫殺害計画を描く、超おもしろいおすすめドラマ。緻密なプロットと巧みなキャラクター作りで、観だしたら止まらないおもしろさです。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしで早速チェック♪
『バッド・シスターズ』あらすじ
イーバ、ビビ、アースラ、ベッカ、グレースは、アイルランドで暮らす仲良し姉妹。グレースの夫ジョン・ポールが亡くなり、クラフィン&サンズ保険のトーマスとマットは、ジョン・ポールの保険金に関する調査をする。
物語は6か月前に遡り、5姉妹はとっても仲良しだが、ジョン・ポールはサディスティックなゲス夫でグレース以外の4姉妹は心底彼を嫌っていた。
ジョン・ポールの嫌がらせがエスカレートしていくなか、ビビは彼を殺害しようとイーバに持ち掛ける。
ジョン・ポールに弱みを握られているアースラと彼に騙されたビビも計画に加わり、ジョン・ポールを殺害する計画を練る。
果たしてジョン・ポールは誰にどうやって殺されたのか?保険会社の思惑も絡みながら、ジョン・ポールの死の謎が明かされていく。
『バッド・シスターズ』を視聴した感想
ものすごくおもしろくてイッキ見してしまいました!ゲス夫殺害計画を描くブラック・コメディで、テンポがよくて緻密なプロットが素晴らしく、グイグイと物語に引き込まれていきます。
設定は『ビッグ・リトル・ライズ』に似ていますが、本作の方がブラックな笑いを交えて描いているのが特徴です。
とにかくジョン・ポールのクズっぷりがすご過ぎて、闇討ちしたいレベル。彼のクズっぷりも、ある意味ドラマの見どころのひとつと言えるかもしれません。
第1話の冒頭からジョン・ポールの遺体が登場するので死んでいるのを前提に話が進むのですが、殺害計画が失敗続きなのが笑いを誘います。
正直笑えない展開もあるのですが、サバイバルし続ける悪運の強いジョン・ポールが、誰にどうやって殺されるのかを最後まで見届けたくなること間違いなし。
1話約60分、全10話と長めですが、長さを感じさせないほどのおもしろさです。5姉妹のキャラとそれぞれの物語をしっかりと描いているし、保険会社のトーマス&マットの物語も絶妙に絡む緻密な脚本が素晴らしい。
おもしろい海外ドラマを観たい!というときに、イチオシのドラマですよ♪
『バッド・シスターズ』キャスト
イーバ・ガーベイ(シャロン・ホーガン)
5姉妹の長女で、独身の一人暮らし。両親が亡くなった後妹たちを育てたしっかり者で、ジョン・ポールと同じ職場で働いている。
ビビ・ガーベイ(セーラ・グリーン)
右目を失明して、いつも黒の眼帯をつけている。めったに笑わないクールな性格。
アースラ・ガーベイ(エヴァ・バーシッスル)
看護師で夫と3人の子供と暮らしている。ジョン・ポールに弱みを握られ、嫌がらせを受ける。
ベッカ・ガーベイ(イヴ・ヒューソン)
5姉妹の末っ子でマッサージ師。行き当たりばったりの性格で、ジョン・ポールの母親ミンナと仲良し。
グレース・ウィリアムズ(アンヌ=マリー・ダフ)
ジョン・ポールの妻で専業主婦。家庭を守ることを強要され働かせてもらえないが、夫との関係は良好。
ジョン・ポール・ウィリアムズ(クリス・バンク)
グレースの夫で、ガーベイ家の姉妹全員から心底嫌われている。サディスティックな性格のモラハラ夫で、人の弱みを握ってもて遊ぶのが生きがい。
トーマス・クラフィン(ブライアン・グリーソン)
クラフィン&サンズ保険の経営者。ジョン・ポール死亡の保険案件を調べ、ガーベイ家の姉妹が死に関わっているのではと疑う。
マット・クラフィン(ダリル・マコーマック)
トーマスの異母兄弟で、保険の調査員。ベッカと知り合い惹かれていくが、ジョン・ポールの死に関係しているのではと疑ってしまう。
『バッド・シスターズ』見どころ・解説・考察
ゲス夫の殺害計画指南書
Check out an EXCLUSIVE clip from this week’s episode of @AppleTVPlus‘ #BadSisters, featuring @SharonHorgan & Sarah Greene finding new ways to get away with murder: https://t.co/7OqFc4EpSP pic.twitter.com/If0XASxMEN
— Screen Rant (@screenrant) August 25, 2022
グレースの夫のジョン・ポールは、人の弱みを握ってもてあそぶのを楽しむ超ゲスな性格です。
あまりにも度を越したサディスティックな行動に、ガーベイ家の姉妹達の堪忍袋の緒が切れてしまい、ついに殺害計画を立てることに…。
物語の冒頭から棺桶に入ったジョン・ポールが登場するので、死んでいるのは分かっているのですが、ゲス夫がどうやって殺害されるのか毎回楽しみでハマっていくこと間違いなし。
ぜひゲス夫の殺害指南書&共犯感覚で楽しんでください(笑)。姉妹の立てる殺害計画に合わせて、それぞれの姉妹がどういう恨みを彼に抱いているのかが明かされていく展開もおもしろい♪
ゲス男のジョン・ポール
本作の見どころのひとつがジョン・ポールのゲスっぷり。設定が『ビッグ・リトル・ライズ』に似ていますが、『ビッグ・リトル・ライズ』に登場するDV夫の方が全然マシ!と思えるくらい、ジョン・ポールは酷すぎます。
全視聴者が「ジョン・ポール、はよ死んでまえー!」と思わずにいられないほど、ゲスの頂点を極めています。数あるドラマに登場するクズ夫の中で、おそらくトップ5に必ず入るはず。
DV夫でもなく、酒癖が悪いわけでもなく、浮気するでもない…、それでこのゲスっぷりとはどんだけ⁉ ぜひ実際に見て確かめてください!
脚本が最高♪
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姉妹の殺害計画&ジョン・ポールのクズっぷり以外におもしろいのが、ジョン・ポールの死亡案件を調査する保険調査員のトーマス&マット兄弟の物語です。
二人はジョン・ポールの死が事故ではなく殺人ではないかと疑い、刑事ばりに調査していきます。
ただ疑っているだけかと思いきや実は保険会社の裏事情が絡んでいて、姉妹の殺害計画と並行して描かれているのがおもしろい。そこにマットとベッカの恋バナが入り乱れ、さらにややこしい事態になっていきます。
本作は殺害計画に絡むサブプロットが非常に上手く、脇役キャラも見事に描く緻密な脚本が本当に素晴らしい。
物語の落としどころもすごくよかったし、素晴らしい脚本がいいドラマを作るというお手本のような作品です。
アイルランドが舞台
本作はアイルランドが舞台で、アイルランドの美しい風景を楽しめるのもポイントです。海に囲まれた美しい国で、寒中水泳が人気なのかと新しい情報を得たりと見ていてすごく興味をそそられました。
ベッカ役のイブ・ヒューソンは、アイルランドを代表するバンドU2のボノの娘として有名です。英語圏のドラマと言えばイギリスとアメリカが多いので、アイルランドの景色と雰囲気をぜひ楽しんでください♪
シーズン2の製作は?
Apple TV+は2022年11月8日に、シーズン2の製作を公式に確認しています。
姉妹の一人イーバを演じ製作も兼ねたシャロン・ホーガンは、「この番組に対する反応は、私たちが期待した以上のものでした。世界的なプラットフォームがないストーリーに、光を当てる機会を与えてくれました。」と語っています。
世界的なプラットフォームがないストーリーと言っているのは、シーズン1はベルギー製作の「クラン」を基に製作されているためです。
「クラン」は1シーズンで1話完結のストーリーで、『バッド・シスターズ』シーズン1もきれいに完結しています。
シーズン2で何が描かれるのかはまだ分かりませんが、ガーベイ家の姉妹が再びトラブルに巻き込まれる展開になるのは必至でしょう(笑)。どういうストーリーになるのか今から楽しみですね♪
『バッド・シスターズ』のネット上での評判は?
Apple TV+『バッド・シスターズ』鑑賞開始。最低最悪な夫に虐げられる次女を救うために、4人の姉妹が殺害計画を企てる…という筋書きから、彼を「どう殺したのか」を徐々に解き明かす序盤2話、ダークコメディとして上々の幕開け。坂元裕二のドラマを思わせる捻れた磁力の面白さ。これ…弾けるかも! pic.twitter.com/8ZL4BqFCUw
— Takeman (@takeman75) August 21, 2022
『バッド・シスターズ』完走。
清々しい程のクズを演じ切ったジョン・ポール役のクレス・バングに拍手を送りたい。5姉妹もそれぞれみんな良かった。ブラックな笑いがたっぷりで、ラストもとても良い終わり方だった。めちゃくちゃ綺麗に終わったけどS2はどうするんだろうか? pic.twitter.com/56eUj2majZ— ろうむーびー (@roumovie_) December 25, 2022
『バッド・シスターズ』まとめ
Apple TV+製作のドラマは総じてクオリティが高いですが、本作もおもしろいストーリー、濃いキャラ設定、緻密なプロットが揃った見応えたっぷりのドラマに仕上がっています。
ブラックな笑いがちょうどよく、テンポがいいので最後まで飽きることなく楽しめます。Apple TV+に加入されている方は、ぜひチェックしてみてください♪