
出典元:https://www.sho.com/
2000年代に大ヒットした、LGBTQドラマ『Lの世界』のスピンオフの第3シーズン。ロサンゼルスを舞台に、LGBTQの世界を描いた刺激的なドラマは、もつれる恋模様が最高におもしろい♡シーズン3のキャスト、あらすじ、感想、評価、見どころなどを、ネタバレあり&なしでレビューします。
『Lの世界 ジェネレーションQ』シーズン3概要
配信日:2023年4月21日
ジャンル:恋愛、ヒューマン・ドラマ、LGBTQ
製作国:アメリカ
話数:全10話、1話約45分
日本語吹き替え:あり
『Lの世界 ジェネレーションQ』シーズン3あらすじ(ネタバレなし)
シェーンはテスと彼女の母親と共に暮らし、テスはバーの二軒目を出店しようとシェーンに相談する。ダニとジジは同棲することを話し合っているが、ジジは元パートナーのナットとの間に子供がいるため相談する必要があった。
マイカはマリベルと真剣交際しプロポーズしようと計画中で、フィンリーはリハビリ施設から戻って来る。アンジーは大学に進学し新たな恋を見つけるが、ベットとティナのことで困惑してしまう。
アリスはプライベートの暴言を撮影され、動画がSNSで拡散されキャリアのピンチに陥る。ソフィはフィンリーとの関係が上手くいかず、浮気性の自分の性格が気になってしまう。
フィンリーは禁酒会繋がりでキャリーと仲良くなり、二人は親しくなっていく。マイカとマリベルは子供を作ることを考え、精子ドナーの提供者を探すが難航する。
シェーンは浮気の虫がうずいてアリスに浮気癖を咎められ、フィンリーは母親が会いに来て感謝祭のディナーで修羅場になってしまう。
アリスは運命の人に会えないのではないかと考えてしまうが、思いがけない人物と再会する…。
『Lの世界 ジェネレーションQ』シーズン3感想&評価(ネタバレなし)
IMDb:7.4(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆
『Lの世界』はもつれまくる恋模様が見どころなのですが、シーズン3もみんなの関係がもつれまくっておもしろかったです。
あまりにもみんなが移り気で相手がコロコロ変わるし、こんなんじゃ誰も幸せになれないのでは…?と見ていてヤキモキしてしまいます。
そこがおもしろいところなのですが、そろそろ誰か幸せになって欲しいと思っていたところに、タイムリーに一組のカップルに幸せが訪れることに。
すごくいいラストだったし、シーズン3で打ち切りなると発表があったのである意味いい終わり方だったと思います。
シーズン1~2ではオリジナル版からのキャストの登場が少なかったのですが、シーズン3ではなんと3人も登場!しかも3人とも重要なメイン・キャラだった人物なので、いきなり登場した時はビックリでうれしい限り。
本家ファンとしては過去のキャストが今どうしているか知るのはすごくうれしいし、本家とスピンオフの繋がりが強いのはやっぱりおもしろい♪
いろいろな意味で満足できるシーズンで、これで終わってしまうのが本当に惜しいです(涙)。
『Lの世界 ジェネレーションQ』を視聴できる動画配信サービスは?
現在『Lの世界 ジェネレーションQ』を視聴できる動画配信サービスは、Huluのみになっています。
Huluは100,000本以上の映画・ドラマ・アニメ・バラエティを楽しめるオンライン動画配信サービスで、人気の作品が見放題で視聴可能です。
※紹介している作品は、2023年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。
『Lの世界 ジェネレーションQ』キャスト
ベット・ポーター(ジェニファー・ビールス)
ロサンゼルスで活躍するアート・ディレクター。元パートナーのティナとの間に、大学生の娘アンジーがいる。
シェーン・マッカチョン(キャサリン・メーニッヒ)
レズビアン・バー「デイナズ」の経営者で、過去にヘアスタイリストとして成功していた。中世的なハンサム・ウーマンで女性にモテまくる。
アリス・ピエゼッキー( レイシャ・ヘイリー)
人気番組「アリス」の司会者。シェーンとは長年親友同士で、お互いの過去をすべて知っている。
ティナ・ケナード(ローレル・ホロマン)
ベットの元パートナーでTVプロデューサー。婚約者だったキャリーと別れ、現在はトロントで仕事をしている。
ダニ・ヌーニェス(アリアンヌ・マンディ)
ベットの元部下で、ソフィと結婚目前でドタキャンされた過去を持つ。今は広報の仕事をして、さまざまなイベントを手掛けている。
ソフィ・スアレス(ロザリー・ザヤス)
アリスの部下で番組のプロデューサー。ダニと別れてフィンリーと交際するが、自分の浮気癖が気になっている。
サラ・フィンリー(ジャクリーン・トボーニ)
アルコール問題を克服するためリハビリ施設に入り、現在は禁酒会に通っている。ソフィのことを真剣に愛している。
マイカ・リー(レオ・シェン)
カウンセラーで、マリベルと交際しているトランジェスター。マリベルと子供を持とうと、精子ドナーを探している。
テス(ジェイミー・クレイトン)
シェーンの恋人で一緒にバーを経営している。元アルコール中毒者で、禁酒会のスポンサーを務めている。
マリベル・スアレス(ジリアン・メルカド)
ソフィの妹でマイカの恋人。フィンリーのことが嫌いで、ソフィとフィンリーが付き合うことに反対している。
ジジ・ゴルバニ(セピデ・モアフィ)
不動産エージェントで、元パートナーのナットとの間に二人子供がいる。ダニと付き合っているが、ナットと子供達との関係が障害になってしまう。
アンジェリカ・ポーター=ケナード(ジョーダン・ハル)
ベットとティナの娘。大学に進学して、新しい恋を見つける。
キャリー(ロージー・オドネル)
ティナの元婚約者で弁護士。気難しく誤解されやすい性格で、元アルコール中毒のため禁酒会に通っている。
『Lの世界 ジェネレーションQ』シーズン3全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)
it’s them for us 👏 still amazed by this cast who put their all into this season ❤️ pic.twitter.com/FUU6qxCwXq
— The L Word on Showtime (@SHO_TheLWord) January 28, 2023
※重大なネタバレを含むため要注意
アンジーは大学に進学し寮生活を始め、シェーンはテスと彼女の母親と一緒に暮らしている。フィンリーはアルコール中毒を克服するため施設に入っていたが治療を終えて家に戻り、テスはシェーンに二軒目のバーをオープンしようと提案する。
アンジーはジョルディと別れ、ベットとティナは仲直りしてキスしているところをアンジーが見てしまう。マイカはマリベルにプロポーズするがマリベルは結婚より子供が欲しいと言い、マリベルはフィンリーがリハビリ中にソフィが浮気したことをバラしてしまい、フィンリーとソフィの関係が微妙になる。
ティナとベットは仕事のことで喧嘩になるが、ベットはティナを追いかけて自分がトロントへ引っ越すと言う。ダニはジジと同棲を計画中だったが、ジジが交通事故にあい怪我したことで元妻のナットが間に割って入ってしまう。シェーンはアリスの仕事スタッフのアイビーと浮気してしまい、キャリーとフィンリーは禁酒会繋がりで親しくなっていく。
アリスは番組企画のマッチングデートでテイラーという女性と出会い付き合うようになるが、テイラーが他の人とデートしているところに居合わせ、暴言を吐いたところを他人に録画され動画が拡散してしまう。シェーンの浮気がテスにばれてしまい、シェーンは家を出ていく。
マリベルとマイカは精子ドナー探しに忙しくなり、フィンリーはソフィを信用できず二人は口論が絶えなくなる。アンジーは大学の講師とデートするようになるが、生徒と先生という立場で関係がなかなか進展しない。ダニはソフィの浮気相手のドレーと知り合いお互い惹かれあうが、ソフィもドレーのことを忘れられないでいた。
アリスは自分は運命の人と出会えるのかと考えるようになり、トムに連絡を取るがトムはすでに恋人がいることが分かる。ソフィと別れたフィンリーはキャリーの家にしばらく滞在することになり、テスの母親が亡くなってしまう。フィンリーの母親はいきなりロサンゼルスにやって来て、デイナズでの感謝祭ディナーが修羅場となりフィンリーは母親と決裂する。
マリベルはマイカにプロポーズするが、子供を持つことで意見が分かれ喧嘩になってしまう。感謝祭のディナーの後キャリーが倒れてしまい、フィンリーとミスティがキャリーの面倒を見る。アンジーは大学の先生と別れてしまうが、大学の朗読会を見に来たベットとティナに先生との交際がバレて、みんなの前で恥をかいてしまう。
アリスの飼い猫が木から降りられなくなり救助隊を呼ぶが、現れたのは消防隊員となったかつての恋人ターシャだった。ティナとベットはお互いプロポーズし結婚式を挙げることになり、結婚式当日に再び飲酒するようになったテスが醜態をさらしてしまう。
ベットとティナは冷蔵庫に間違って閉じ込められてしまい、アリスとシェーンはターシャに連絡して二人を救出してもらう。波乱含みの結婚式だったが、無事にベットとティナは結婚し永遠の愛を誓いあう。
『Lの世界 ジェネレーションQ』シーズン3見どころ・解説・考察(ネタバレあり)
※ネタバレを含むため要注意
もつれる恋模様
この投稿をInstagramで見る
本作は登場人物が多いうえ相関図を作ったら、矢印があちこちに出まくってもつれてしまいそうなくらい関係がややこしい(笑)。シーズン3ではソフィとシェーンの浮気癖が出て、テスとフィンリーが振り回されるという展開でした。
それにしてもみんな次から次へと他の相手が次々と現れて忙しいこと!今回ソフィとダニはコロコロと相手が変わって、今誰と付き合ってるんだっけ?と分からなくなるくらい。
元恋人同士だったソフィとダニですが、シーズン3では同じ人を好きになってしまうという展開に。フィンリーはおちゃらけた性格のわりに意外と一途で、ソフィが自分がリハビリ中に浮気したことを引きずってしまいます。
みんないろいろあり過ぎて誰も幸せになれないんじゃ…?と思ったところで、ベットとティナが復縁し再婚するというラストで幕を閉じました。
ベットとティナも20年間の歴史の中でくっついたり離れたりを繰り返してきたので、年を取って子供が手を離れやっと本当の幸せを掴むことができたという気がします。
少なくとも一組は幸せなカップルが誕生して、何だかホッとしました(笑)。ベットとティナを見ていると人に歴史あり、ということがよく分かる気がします。
それぞれの変化&成長
Besties, we’re rolling!!! #TheLWord Season 3 is OFFICIALLY IN PRODUCTION!!! pic.twitter.com/sLeUykvGZJ
— The L Word on Showtime (@SHO_TheLWord) June 9, 2022
シーズン3では登場人物のそれぞれの変化と成長が、しっかりと描かれていました。ベットは今までいつも自分本位でティナがベットに合わせてきたことで関係が上手くいかなくなりましたが、今回やっとベットはティナのために自分がキャリアを捨ててトロントに行くことを決意します。
ベットは短気で気の強い性格でしたが、年を重ねて性格が丸くなった印象です。シェーンはテスと落ち着いた関係を築いていたのに、再び浮気の虫がうずいて関係をぶち壊してしまうといういつものパターンに…。
シェーンは『Lの世界』から本当に変わっていないんですが、今回自分の浮気癖について自分で分析。浮気を繰り返すのはそういう自分にすがって生きてきて、浮気をやめるとその自分を見失うのではと思うと怖くなると語っています。
シェーンは家庭環境が悪く里親をたらい回しにされて育ったため、誰かを愛し愛される方法が分からないのかもしれません。これまで荒れていたフィンリーは禁酒して心入れ替え、人間的にかなり成長しました。
同じ禁酒仲間のキャリーとの友情もすごくよかったし、フィンリー、テス、キャリーとなぜかジェンレーションQは禁酒会繋がりの関係が多い(笑)。
テスはせっかく禁酒に成功していたのに、シェーンとの別れや母親の死がショックで、再び飲酒しベットとティナの結婚式で醜態をさらすことに…。
成長する人も入れば転落していく人もいて、それぞれの変化と成長が見応えたっぷりです。
オリジナル版からのキャストが登場!
still turned on from a few cameos 🥵 pic.twitter.com/emkiXa0r78
— The L Word on Showtime (@SHO_TheLWord) January 31, 2023
メインキャラだけでもすごい人数なのに、シーズン3ではアンジーの恋の相手の大学講師や、ソフィとダニが好きになるシンガーのドレ―、ダニの友人のロクシ―など新たな登場人物がいっぱい。しかも『Lの世界』の元キャストがいきなり登場してもうびっくり!
登場したのがマックス、デイナ、ターシャの3人で、最初に登場したマックスを見て驚きのあまり「マックス~!」と叫んでしまいました(笑)。
マックスは昔とあんまり変わっていませんでしたが、デイナの老け具合にはもうびっくりで言われなかったら分からなかった…。ターシャの若々しさには驚愕で、もう不老不死のレベル。やっぱり過去キャストが登場してくれるのはうれしいし、気分が上がります。
みんなの会話のなかにベットの過去の浮気や、シェーンがカルメンとの結婚式をドタキャンした話が登場したりして、やっぱり本家のファンは『Lの世界』のキャラやストーリーが登場するのはうれしいですよね。
シーズン4の製作は?
シーズン3で打ちきりに!
残念ながら『Lの世界 ジェネレーションQ』はシーズン3をもって、打ち切られることが発表されました。
同ネットワークが今年末にParamount+と合併するのに伴い、他の人気番組もキャンセルされたことを受けての決定とのこと。
今年後半に予定されているParamount+との統合に向けて、ネットワークの番組枠を再評価する一環としてなされたものだそうです。
視聴率や評価が悪かったわけではないようですが、次シーズンが製作されないのは本当に残念です。
新たなスピンオフの製作が進行中
『Lの世界 ジェネレーションQ』はキャンセルとなりましたが、米サイトDeadlineは、『Lの世界』のクリエイターであるアイリーン・チェイケンが、ニューヨークを舞台にしたリブートに取り組んでいると報じています。
『Lの世界』のフランチャイズは継続されるようで、タイトルは『The L Word: New York(仮題)』。まだ企画段階ですが『Lの世界』からオリジナル・キャストが登場するなどオリジナル版との繋がりがあるとうれしいですね。
これからもThe L Wordバースは続くとことを祈って、リブート版に期待しましょう♪
参照記事:‘The L Word: Generation Q’ Cancelled After Three Seasons at Showtime
『Lの世界 ジェネレーションQ』シーズン3のネット上での評判は?
Lの世界 ジェネレーションQ S3完走。これで打ち切りなんて寂しすぎるけど、ベットとティナの愛の行方を見届けられたので無事昇天しました。今の方がずっといい、という歳を重ねた50代の2人の言葉に泣く。大切なみんなが幸せでありますように。アリスの運命の人で遂に推しが登場し大歓喜! #海外ドラマ pic.twitter.com/0qrY9SJMfe
— ドスティ (@drinkbarkamo) April 26, 2023
試写で『Lの世界 ジェネレーションQ』完走。『Lの世界』の10年後を描いた続編で、オリジナルキャストはもちろん新しい世代のクィアな面々も一緒に群像劇を展開していくドラマ。異なる世代・社会的立場の問題を描き分けられるのは10年経ったからこそだなと。社会がいかに進んだかにも思いを馳せました。 pic.twitter.com/Hsy3whd37T
— セメントTHING (@cement_thing) April 23, 2023
『Lの世界 ジェネレーションQ』シーズン3まとめ
『Lの世界』のもつれまくる恋模様はやっぱりおもしろい!筆者がLA在住時代にハマったドラマなので思い入れがあるし、シーズン3で打ち切りになったのは本当に残念…。
リブート版に期待しながら続報を待ちたいと思います。海外ガールズ・ドラマが好きな方は必見のドラマで、huluに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪