『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン1 やっぱり女はコワイ⁉3つの時代を舞台に女たちが繰り広げる愛憎劇

出典元:https://www.tvguide.com/

『デスパレートな妻たち』のクリエイターが送る、3つの時代の女性達を描いたサスペンス・コメディ。愛あり復讐劇ありの超濃いドラマは、観始めたら止められない中毒性の高いおもしろさ。シーズン1のあらすじ、キャスト、感想、評価、見どころ、解説などをネタバレあり&なしでレビュー!



『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン1概要

製作・配給:製作CBS、配給hulu(日本)
ジャンル:ブラック・コメディ、恋愛、ミステリー、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
話数:全10話、1話約45分
日本語吹き替え:あり

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン1あらすじ(ネタバレなし)

1963年
べス・アンは夫のロブとロサンゼルスの豪邸に引っ越してくる。べス・アンは主婦で、家事を完璧にこなす理想の妻。

隣人のシーラと夫からある情報を聞き、ロブの行動に不信感を持ち、後をつけるとある事実を知りショックを受ける。

その日からべス・アンはロブの近辺を嗅ぎまわり、問題に対処していこうとするが、日に日に復讐心が増していく。

1984年
シモーヌは画廊を経営する慈善家で、夫のカールは3番目の夫。シモーヌはプライドが高くいつも高級ブランドに身を包んでいるが、夫のある秘密を知って激怒する。

夫との仲に亀裂が入っていくが、シモーヌにも若い愛人ができる。離婚を話し合うシモーヌとカールだったが、カールにある問題が起き二人の関係が意外な方向へと転んでいく。

2019年
テイラーは弁護士で、脚本家のイーライと結婚している。複数の相手と交際するオープン・マリッジの関係で、テイラーの恋人のジェイドが家に転がり込んでくる。

3人の共同生活が始まり最初は上手くいっていたが、三角関係が次第にバランスを崩していってしまう。

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン1感想&評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア67% 視聴者スコア95%
IMDb:8.3(10点中)
おすすめ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★★★
感動:★★★☆☆

何気なく観始めたのですが、めちゃくちゃおもしろくてイッキ見でした!これは本当に中毒性が高くて、観だしたら止められないおもしろさ。

『デスパレートな妻たち』のクリエイターのドラマだけあって、女心を掴むスリリングな物語を笑いを交えて描いていて飽きることなく楽しめます。

3つの時代を生きる女性達を主人公にしたアンソロジー・ドラマのような構成で、3つのストーリーがどれも異色でユニークで本当におもしろい!

3つの物語がシンクロしても情報過多になり過ぎず、すごく分かりやすくまとまっているのもポイントです。

60年代と80年代の物語ではカラフルで華やかな当時のファッションを楽しめて、スタイリッシュでおしゃれな仕上がりなのも魅力。

やっぱり女はコワイ!と言いたくなるような、腹に一物ありの腹黒い女性達がたくさん登場してスリルたっぷり。

それぞれの結婚の問題やあり方を妻、夫、愛人の視点から描いている、緻密で完成度の高い脚本が素晴らしい。ぜひ多くの方に観てほしい、超おもしろいおすすめドラマです♪

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』を視聴できる動画配信サービスは?

現在『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』を視聴できる動画配信サービスは、Huluのみになっています。

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『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン1キャスト

1963年

べス・アン・スタントン(ジェニファー・グッドウィン)

家事を完ぺきにこなす主婦。一見大人しく従順に見えるが、夫ロブの秘密を知り徹底的に介入していく。

ロブ・スタントン(サム・イェーガー)

べス・アンの夫。妻には主婦で家を守ってほしいと望んでいるが、自分は好き勝手をして妻を悩ませる。

エイプリル(サディ・カルヴァ―ノ)

ダイナーのウェイトレスで、歌手になることを夢見ている。

シーラ(アリシア・コッポラ)

べス・アンの隣人で、引っ越し後最初に友人になる人物。べス・アンの相談相手となり、彼女の問題に協力する。

メアリー(リオ・ティプトン)

べス・アンの隣人で、夫にDVを受けている。

1984年

シモーヌ・グローヴ(ルーシー・リュー)

画廊を経営している慈善家。いつも高級ブランドに身を包み、他人から注目されることに生きがいを感じている。

カール・グローヴ(ジャック・ダヴェンポート)

シモーヌの3番目の夫。シモーヌに自分の秘密がバレてしまい、離婚寸前になってしまう。

ナオミ・ハート(ケイティ・フィネラン)

シモーヌの親友で未亡人。息子のトミーを溺愛している。

トミー・ハート(レオ・ハワード)

ナオミの息子で18歳。子供の頃からシモーヌに憧れている。

2019年

テイラー・ハーディング(カービー・ハウエル=バティスト)

弁護士でイーライと結婚しているが、オープン・マリッジの関係を続けている。

イーライ・コーエン(リード・スコット)

テイラーの夫で、売れない脚本家。長い間スランプに苦しむが、ジェイドが家に来てから運が向いてくる。

ジェイド(アレクサンドラ・ダダリオ)

テイラーの恋人。元恋人デュークから逃れるため、テイラーとイーライの家に滞在する。

 

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン1見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

※重大なネタバレがあるため要注意

3つの時代とある共通点


本作は1963年、1984年、2019年の3つの時代を舞台に物語が進み、3つの物語の主人公たちには、ロサンゼルスのパサディナにある同じ豪邸に住んでいるという共通点があります。

この家を舞台にある殺人事件が起こり、誰がどういう理由で殺されたのかを描いていきます。素敵な豪邸なのですが殺人事件が起きた事故物件でもあり、ある意味怨念に取りつかれているのかも…。

3つの時代とひとつの家を舞台に、スリリングかつ濃い人間模様をコメディタッチで描いていて最高におもしろい!

愛と復讐劇

1963年


3つの物語で起こる共通の問題点は夫婦の不仲。1963年のべス・アンは夫の浮気に悩みますが、なんと夫の浮気相手のエイプリルと仲良くなっていくという意外な展開に驚かされます。

べス・アンは偽名を使ってエイプリルに近づき、不倫に悩みながらもロブを愛する切ない思いをロブの妻とは知らずにべス・アンに相談していくことに…。

結果的にべス・アンはロブに嘘をつき続け、一方ロブも妻が浮気を知っているとは露知らず嘘をつき、二人とも嘘の上塗りの繰り返し。

べス・アンとロブの夫婦関係は綱渡り状態で、物語がどう転んでいくのかハラハラどきどき。べス・アンの人物像も興味深く、一見従順な主婦なのに夫の浮気が分かってもすぐに追求せずに、浮気相手に近づくところが何ともコワイ。

夫のDVに悩む近所のメアリーを助けるなど芯は強い女性で、初対面は素敵な人という印象なのですが、次第にべス・アンの怖さというか本性が表れていきます。

DVに悩むメアリーも結局はべス・アンの復讐に利用されることになり、べス・アンのしたたかさが何とも恐ろしい。最後には自分の欲しいものをしっかり手に入れる策士として、主人公の女達の中で実は一番怖いかも…。

1984年


3つの物語の中で唯一ハッピーエンド?と言えるのが、1984年の主人公シモーヌと夫のカールの物語。シモーヌはプライドの高い女性で、最初の印象は高慢で嫌な女性という印象です。

夫が実はゲイだったと知りプライドをズタボロにされてしまい、若い愛人を持ちセックス・ライフはお盛んになっても、腹の虫はなかなかおさまりません。泥沼離婚になるのかと思いきや、シモーヌが夫の同性愛を受け入れてからは親友同士に。

シモーヌのキャラ変具合がおもしろく、泥沼の関係から美しい関係に変化していく過程が見応えたっぷり。カールが病気になってからも親身に介護して添い遂げる、真実の愛が本当に美しかった。

ある意味、離婚後の夫婦のあるべき理想像のようで、夫婦の不和が全て悲惨なことになるとは限らないと言える、ひとつの例と言えるかもしれません。

2019年


ユニークなのが2019年のテイラー、イーライ、ジェイドの三角関係。オープン・マリッジからジェイドを加えた3人婚へ発展しますが、元はテイラーとイーライが夫婦で、テイラーとジェイドは恋人同士という設定です。

イーライとジェイドは他人同士でしたが、一緒に暮らしていくうちに二人の絆が強くなっていき、テイラーが爪弾きにされるという意外な展開へと発展。

テイラーは何とかしようと奔走しますが、どんどん空回りしていくのが何とも虚しい。ジェイドは実はやばい奴だった!と分かってからは超怖い展開へ…。

ジェイドは人を利用してお金や幸せを手に入れようとする女性で、彼女の本性を知らないテイラーとイーライが振り回されていくことに。

ジェイドの本性が徐々に現れていき、何か企んでるなと気付き始めた頃には時すでに遅し。この夫婦も結果オーライの結末を迎えますが、ここまで来るのに遠回りし過ぎた気もします。

妻、夫、愛人の視点

本作は妻、夫、愛人の視点から描かれ、ときどき友人や隣人の目線からも語られ、様々な人たちの視点で描かれているのがユニークです。

同じ物語も違った視点から描くとまったく違ったストーリーとなることがあり、ひとつの物語を違った側面に切り取っていく構成がおもしろい。

自分は誰の視点からだと一番共感するのか?と思いながら観ると、さらにおもしろくなるかもしれません。

一体誰の死体なのか!?

物語はパサディナの家で殺人事件が起こり、誰かが殺されたという設定で描かれていきます。死体は3つあり最後まで誰が亡くなるのか分からないため、誰がいつどういう理由で殺されるのか想像しながら観ていくのがおもしろい。

筆者は誰が死ぬのか予想しながら観ていましたが、結局予想が当たったのは一名のみでした(笑)。

ミステリー仕立ての構成が絶妙で、死体以外にもべス・アンの物語の最後に驚きの展開があるなど、どんでん返しのあるストーリーが最高にエキサイティングです。

シーズン3の製作は?打ち切り?

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』は2021年12月にシーズン3の更新が決まったものの、2022年7月1日パラマウント+は、シーズン3のキャンセルを発表しました。

シリーズが打ち切られる理由はいくつもありますが、同シリーズがなぜキャンセルされたのか、具体的な理由は明らかにされていません。

本作はアンソロジー・シリーズのため、最終話がクリフハンガーで尻切れトンボにならなかったのが救いです。すごくおもしろいドラマだったので、打ち切りになったのは残念です。

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン1のネット上での評判は?

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン1まとめ

これは本当におすすめです!『デスパレートな妻たち』のファンの方はもちろん、デスパ妻を観ていない方や男性も絶対楽しめると思います。

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