Amazonドラマ『パワー』女性が手にする特別なパワーで世界が変わる!フェミニズム溢れる社会派サスペンス

出典元:https://www.bt.com/

ナオミ・オルダーマンの小説を基に製作された、フェミニズム溢れる骨太な社会派サスペンス。突然女性が放電能力を持つようになり、男女のパワーバランスが逆転していく様がスリリング!本作のあらすじ・キャスト・感想・評価・解説を、ネタバレあり&なしで紹介します。



『パワー』概要

製作・配給:Amazonプライム・ビデオ
配信日:2023年3月31日
ジャンル:サスペンス、スリラー、政治、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
話数:全9話、1話約55分
日本語吹き替え:あり

『パワー』あらすじ(ネタバレなし)

アリーは小さい頃から数々の里親にたらい回しにされ半年間口を聞いておらず、ある日突然頭の中で声がして、その声に従って行動するようになる。

ナイジェリアに住むトゥンデは女性とキスしたときに、電気のようなものを感じて驚く。ロンドンに住むギャングのボスの娘ロクシーは、自分が母親違いの娘のため家族から冷遇されていると感じていた。

シアトル市長のマーゴットの娘ジョスは自分の体の変化を感じていたが、仕事で忙しい母親とはきちんと話せていない。トゥンデは魔女の集会へ友人と一緒に行くが、そこで信じられない光景を見る。

タチアナは元体操選手で若くして年上のデクランと若くして結婚し、デクランは大統領となりタチアナは大統領夫人となるが満たされない日々を送っていた。

ナイジェリアで起きた出来事を発端に電気を放つ女性たちが世界中に現れ、アリー、ジョス、ロクシーたちもパワーを手にする。

女性が電気を放つパワーはEODと呼ばれ、女性が特別なパワーを持つことで男女のパワーバランスが崩れ世界が変化していく…。

『パワー』感想&評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア74% 視聴者スコア79%
IMDb:6.2(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆

女性が放電するパワーを持ち、男女のパワーバランスが逆転していく見応えのあるドラマでした。

世界各地の女性たちに焦点を当て、女性がパワーを持つことをユニークな切り口で描く斬新なストーリーがおもしろかったです。

女性蔑視や女性差別といった問題が浮き彫りになっていき、女性の社会的立場の弱さについて改めて考えさせられました。

パワーを手にする女性達の立場や生い立ちにより、パワーの使い方が異なるのがおもしろく、それぞれの女性達の物語を緻密に描いて見応えたっぷり。

女性が男性より優位な能力を身に着けたらどうなるのか?というテーマを、サスペンス要素たっぷりにスリリングに描く秀作ドラマです。

男性と女性で感想が分かれるかも?という印象を受け、好き嫌いが分かれるドラマかもしれません。

それでも本作を観た後は男女平等について考えさせられるはずで、女性の視点からフェミニズムを痛烈かつリアルに描いたドラマは一見の価値ありです。


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『パワー』キャスト

マーゴット・クリアリー・ロペス(トニ・コレット)

シアトル市長。世界中で女性が放電能力を持つことについて調査し、EODを持つ女性達を守ろうとする。

ロブ・ロペス(ジョン・レグイザモ)

マーゴットの夫で医師。仕事で忙しい妻をサポートし、家事もこなす良き夫。

ジョス・クリアリー・ロペス(アウリイ・クラヴァーリョ)

マーゴットとロブの娘で高校生。突然EODを持つことになり戸惑うが、次第にその能力を受け入れていく。

トゥンデ・オジョ(トヒーブ・ジモー)

ナイジェリアのジャーナリスト。EODを初めて世界に紹介した人物で、EODを持つ女性たちを取材する。

ダニエル・ダントン(ジョシュ・チャールズ)

シアトル知事。マーゴットのライバルで、EODを抑圧する法案を提示する。

ロキシー・モンク(リア・ズミトロヴィッチ)

ロンドンに住むギャングの娘。婚外子のため一家ののけ者的存在で、EODを個人的な復讐に使っていく。

アリー(ハル・ブッシュ)

子供の頃から里親をたらい回しにされ、ずっと口を効いていない。頭の中で神の声がし、その声に従ってEODを使い教祖的な存在になっていく。

バーニー・モンク(エディ・マーサン)

ロキシーの父親でギャングのボス。婚外子のロキシーを、のけ者扱いしている。

タチアナ・ドニチ(ズリンカ・ツヴィテシッチ)

有望な元体操選手で、家族のために年上のパトロンと結婚するが夫のことを憎んでいる。

 

『パワー』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

 

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アリーは子供の頃から里親をたらい回しにされ、里親の父親に性的虐待を受けていた。ナイジェリアに住むトゥンデは魔女の集いを取材にしに行き、体から放電する女性達に遭遇し動画をSNSで配信する。ロンドンに住むロキシーはギャングの娘だが、婚外子のため家族から冷遇されていた。

シアトル市長のマーゴットの娘のジョスは、体から電気を放つようになるが家族にも友達にも言えず悩んでいる。アリーは頭の中で神の声が聞こえるよういなり、EODを使って父親を殺害する。トゥンデの動画が拡散し、世界中で放電能力を持つ女性達の存在が話題になっていた。

タチアナは有望な元体操選手だったが、有力者のデクランに見初められ、家族に売られる形で彼の妻となり虚しい人生を送っている。マーゴットの夫で医師のロブは、EODについて調べスケインと呼ばれる体の部位が電気放電に関係していることを突き止める。

ロキシーは母親を何者かに殺され父の家で暮らすようになり、母親を殺害した関係者をEODを使い復讐していく。アリーは父親を殺害した後逃亡して修道院に身を隠し、修道院の少女たちを神の声に従い統制していく。ジョスは誤って弟のマティを感電させて怪我をさせてしまい、マティはそのせいでEODを敵視し、ミソジニストのアーバンドクスに傾倒していく。

トゥンデはEODを取材しにサウジアラビアへ行き、抑圧された女性達がEODを使い暴徒化していく様子をカメラに収める。マーゴットはジョスからEODを感染させてほしいと頼みEODを手に入れるが、ジョスの恋人のライアンは男なのにEODを持つことが判明する。マーゴットはダントンがEODを弾圧しないよう、自分も上院議員選に立候補することを決意。

トゥンデは売春組織から逃亡した女性達を取材するためカルパチアへ行き、女性達のリーダーのゾーヤと知り合うが、ゾーヤはタイアナの妹だということを知る。タチアナは部下の女性にEODを感染させてもらい、夫を撲殺し部下を感電させて殺害し夫殺しの犯人に仕立て上げる。マーゴットが出馬して以来夫のロブと関係がうまくいかず、ロブは離婚を切り出す。

息子マティはライアンが電気を放つ動画をSNSで配信し、ジョスとマーゴットの怒りを買う。ロキシーは父親が母を殺した犯人と知る。ロキシーとアリーはSNS上で連絡を取り合うようになり、ロキシーはアリーに会いにアメリカへ渡った。マーゴットはダントンとのディベートで言い合いになり、思わずEODを使ってダントンを感電させてしまう。


『パワー』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

パワーを手にした女性達

 

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パワーを手にした女性たちのそれぞれの物語が興味深く、自分の地位を強靭なものにしたり、宗教に目覚めEODのパワーで人々を統括していく人、復讐に利用するなど、パワーの使い道はさまざまです。            

ある女性がEODを持つことは無理やり銃を持たされるようなものと言い、自分の意思に反して持たされた銃をどうするのかというのは、その人次第なところが恐ろしくもあります。

権力と同じで女性にしても男性にしても、パワーを持つ人がそれをどう使うのかが一番の重点となるはず。改めて力を持つことの意義と活かし方を考えさせられる、骨太な社会派ドラマに仕上がっていて見応えたっぷりです。

男女の立場が逆転

 

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指から電気を放ち人を感電させることができるのは女性だけ…、そんな状況になったら完全に男女の立場が逆転しパワーバランスが崩れてしまうのは必至です。

今まで抑圧され虐げられて来た女性たちの怒りが爆発し、中東では女性たちが暴徒化するなど、パワーを持った女性たちの制御が効かなくなるシーンも登場。

男女のパワーバランスが逆になることで、アーバンドクスという女性嫌悪を表明し男の怒りを煽るミソジニストが登場するなど、国が分断していくことになってしまいます。

女性がパワーを持つことをよしとしない男性が、肯定派よりはるかに多いのが何とも残念。潜在的な女性蔑視や差別が浮き彫りになっていき、改めて女性の立場の弱さを思い知らされたように感じました。

男性からの視点

 

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本作は女性が電気を放つパワーを持つことに対し、男性の視点からも描かれているのがおもしろい。

政治家のダンドンは徹底的にEODを弾圧しようとし、トゥンデはEODに肯定的な態度を示し、EODを持つ女性たちを取材していきます。

マーゴットの夫は医師という社会的地位がありながらも、家事をこなし忙しい妻をサポートしてきましたが、マーゴットがEODに感染したことを隠していたことから関係に亀裂が生じていくことに。

マーゴットの息子のマティは、ジョスに感電させられたことで女性がパワーを持つことを危惧し、ミソジニストのインフルエンサーに傾倒していきます。

女性がパワーを持った時、あなたのそばにいる男性はどういう反応を示すのか?と考えながら見るのもおもしろいかもしれません。

知事のダントンはEODを抑圧する法案を提示しますが、女性の体を法律で縛ろうとする展開は今も続く避妊や中絶の論争にも通じるものがあります。

女性がパワーを持つことで、男の立場が弱くなることを恐れる男性たちの本性が浮き彫りになるのが何とも興味深い。


『パワー』のネット上での評判は?

『パワー』まとめ

最初の数話は多少盛り上がりに欠けるものの、男女のパワーバランスが崩れていく中盤からはかなり見応えのある展開になっていきます。

女性だけが放電できる能力を持つようになったら…、という「もしも」の世界を、想定できてしまうリアルな展開でスリリングに描いているのがおもしろい。

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