『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン2 普通の主婦が犯罪を重ね転落していく様が恐ろしい!おすすめサスペンス・ドラマ

出典元:https://www.hulu.jp/

『デスパレートな妻たち』のクリエイターが送る、見応えたっぷりのユニークなサスペンス・ドラマ。ひとりの女性が自分の望みを叶えるため、深みにはまっていく様は観始めたら止められないおもしろさ。シーズン2のあらすじ、キャスト、感想、評価、見どころ、解説などを、ネタバレあり&なしでレビュー!



『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン2概要

製作・配給:製作CBS、配給hulu(日本)
ジャンル:ブラック・コメディ、サスペンス、ミステリー、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
話数:全10話、1話約45分
日本語吹き替え:あり

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン2あらすじ

1949年のハリウッド。アルマは獣医の夫バートラムと、娘のディーと一緒に暮らしている主婦。アルマはガーデニングが好きで、街の上流階級だけが入れるガーデン・クラブに憧れていた。

ガーデン・クラブの代表のリタは富豪の夫がいるが、愛人のスクーターをアパートに囲い、彼の浮気を疑って探偵バーンを雇う。

アルマはリタに何とか取り入り、ガーデン・クラブのパーティーへ誘われる。アルマは屋根裏に隠されている箱を見つけ、そこにタグ付けされた記念品のような品々が保管されていることを奇妙に感じる。

そこで見つけたブローチをパーティーへ付けていくが、そのことから夫のバートラムの意外な趣味が発覚し驚愕してしまう。

バートラムの秘密がとんでもない方向へ転がっていき、アルマは引き返せないほどの沼にハマっていく…。

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン2感想&評価

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア86% 視聴者スコア82%
IMDb:8.3(10点中)
おすすめ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆

シーズン1とは全く物語が異なるアンソロジーになっており、今回は上流階級に憧れる主婦が、犯罪の沼にハマっていく怖い物語。シーズン1とは違う趣向ですが、シーズン2もすごくおもしろかったです。

上流階級に憧れ注目されたい主婦アルマが、夫の隠された趣味を知ったことからとんでもない事件に巻き込まれていくことに。

最初は夫の趣味に反発し怒りを感じるアルマですが、エピソードを重ねるごとにアルマの方が怖くなっていく過程が恐ろしい。

後半ではもはや最初の頃のアルマの姿は全くなく、罪を重ねながら自分の欲しいものを手に入れていく強欲な女性に変化していくのがおもしろい。

サスペンス・ドラマながらホラーな展開も用意され、ユニークな異色作に仕上がっています。ガーデン・クラブのリタとその愛人、リタの娘のディー、探偵のバーンの物語を絶妙に絡ませた、緻密なストーリーが本当におもしろい!

ユニークなサスペンス・ドラマが好きな方は絶対ハマる、おすすめのドラマです。


『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』を視聴できる動画配信サービスは?

現在『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』を視聴できる動画配信サービスは、Huluのみになっています。

Huluは100,000本以上の映画・ドラマ・アニメ・バラエティを楽しめるオンライン動画配信サービスで、人気の作品が見放題で視聴可能です。

※紹介している作品は、2023年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。

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『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン2キャスト

アルマ・フィルコット(アリソン・トルマン)

ハリウッドで暮らす平凡な主婦。ガーデニングが好きで、憧れのガーデン・クラブに入会しようと手を尽くす。

バートラム・フィルコット(ニック・フロスト)

アルマの夫で獣医。妻に自分の趣味が見つかったことで、二人の関係が微妙になっていく。

リタ・カスティーヨ(ラナ・パリラ)

ガーデン・クラブの代表。80歳の富豪と結婚しているが、愛人のスクーターをアパートに囲っている。

ディー・フィルコット(B.K・キャノン)

アルマとバートラムの娘で、ダイナーでウェイトレスをしている。

スクーター・ポラースキー(マシュー・ダダリオ)

リタの愛人で俳優志望。リタのことを好きだが、彼女の勝手さに振り回されている。

バーン・ルーミス(ジョーダン・クリスティー)

リタが雇う探偵。第2次世界大戦で負傷し、そのことがトラウマになっている。

キャサリン・カスティーヨ(ヴェロニカ・ファルコン)

リタの夫カルロの娘。テキサスから訪れリタの屋敷に滞在し、遺産狙いのリタを追い出そうと画策する。

カルロ・カスティーヨ(ダニエル・サカパ)

リタの夫で富豪。リタを大切にしないため、妻から恨まれている。

イザベル(アイリーン・ガリンド)

リタの従姉で屋敷の家政婦。いつもリタの味方になって助けている。

 

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン2全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

1949年のハリウッド。アルマは獣医の夫バートラムと、娘のディーと一緒に暮らしている主婦。アルマは街の上流階級だけが入れるガーデン・クラブに憧れ、クラブの代表リタは富豪の夫がいるが、愛人のスクーターをアパートに囲い彼の浮気を疑って探偵バーンを雇う。屋根裏で見たことがないブローチを見つけ、棚を動かすと壁に穴がありそこに隠された箱にはタグが付いた小物がたくさん入っていた。

アルマはリタに取り入りガーデン・クラブのパーティーへ招待されるが、屋根裏で見つけたブローチをパーティーへ付けていく。そのブローチはガーデン・クラブのメンバーの祖母のものだったと言われ、アルマはブローチを返す。アルマの娘ディーはリタの愛人スクーターと付き合っていて、リタに雇われた探偵バーンにマークされてしまう。バートラムはラウンジで出会った女性が病気で余命少ないと知り、彼女を安楽死させるがそのことをアルマに知られてしまう。

屋根裏の箱はバートラムがこれまで安楽死させてきた人々の遺品で、余命少ない人たちを安楽死させ遺品を集めるのが彼の趣味だった。アルマは夫と口論になるが、話を聞こうと2階の外から様子を伺っていた隣人のヨスト夫人が転落して、剪定ばさみが体に刺さり死んでしまう。アルマとバートラムはヨスト夫人の遺体を庭に埋め、ヨストが旅行に行ったことして死を偽造する。アルマはパーティーでブローチを返した夫人に感謝され、ガーデン・クラブの新メンバーの候補に推される。

アルマはヨスト夫人の服や家具を家に持ち帰り、上流階級のような装いを楽しむようになり次第に生活が派手になっていく。リタの夫カルロの娘キャサリンが屋敷に滞在するようになり、キャサリンは遺産狙いのリタを追い出そうと躍起になる。リタはキャサリンをハメるため愛人のスクーターを使い、キャサリンとスクーターの密会写真を撮ってくれとバーンに依頼する。

ディーはスクーターの子供を妊娠したことが分かるが、スクーターがアルマの娘と付き合っていると知ったリタはアルマに嫌がらせを開始する。アルマはリタへの復讐にバートラムを使い、リタの夫を安楽死の薬で殺し、リタに罪を擦り付けようと考える。アルマとバートラムは屋敷に忍び込みカルロを殺害するが、キャサリンとスクーターの密会写真を撮影していたバーンの写真に写り込んでしまう。リタは夫殺しの罪で警察に逮捕され、リタはバーンに真犯人を見つけるようにと頼む。

ディーとバーンは付き合うようになり、ディーがスクーターの子を身ごもっていることを受け入れプロポーズする。リタはガーデン・クラブを除名され、リタが新メンバーに選ばれ代表に立候補する。リタの従姉のイザベルは、バーンが撮った写真にアルマが写り込んでいるのを見つけアルマを脅す。アルマとバートラムはイザベルに薬を注射して殺害し自殺を偽造するが、バーンはアルマとバートラムが一連の殺人事件の犯人だとつきとめる。

アルマのガーデン・クラブの会長就任式の日、容疑が晴れて出所したリタが現れるが、夫殺しを追求されたアルマはリタを撃ち殺す。逃げられないと踏んだバートラムは一緒に死のうとアルマに自殺を提案し、薬を注射するがアルマは気が変わりバートラムだけ死んでしまう。アルマはバートラムの眼鏡にタグをつけて箱にしまい、アルマは逮捕され有罪となる。裁判所に入るときアルマは新聞記者や群衆に囲まれ、人生で最大の自分への注目を喜び楽しむのだった。


『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン2見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

バートラムの趣味

最初はてっきり悪役はアルマの方かと思っていたら、お人好しそうな獣医の夫バートラムが悪い奴でビックリ。獣医は仕事柄動物を安楽死させることがありますが、バートラムは同じことを人間にも施します。

バートラムには病気の母親がいて、幼い時に母親に頼まれ注射を打ち安楽死させたのが事の始まり。

この時は母親に頼まれましたが、その後バートラムは手にかける人々から了解を得ているわけではなく、すべてバートラムの自己判断。

病気で苦しんでいる人がいたら助けたいと思うのが正常な心情ですが、バートラムの場合は安楽死させて楽にさせたい衝動を止められないという、かなり病的な性格の持ち主です。

一見お人好しでやさしい夫という印象ですが、実はシリアルキラーだっというギャップが怖い。バートラムの趣味がアルマに変化を与え、最後は自分自身が犠牲になってしまう顛末が何とも皮肉で恐ろしい。

アルマの変化

アルマはガーデニングが好きで、上流階級に憧れている主婦です。野暮ったくて人付き合いも下手で、見ていて何だかイタイ女性です。隣人のヨスト夫人が誤って死んでしまい、庭に遺体を埋めたことからアルマが大きく変化していくことに。

ヨスト夫人の洒落た服や家具を家に持ち帰り、上流階級の真似事を始めてからは彼女の自己顕示欲はどんどん大きくなっていきます。

最初はバートラムの趣味を知って激怒し関係が悪化しますが、自己顕示欲が強くなり人から注目されたい一心で、バートラムの趣味を悪事に利用するように…。

罪を重ねるごとにアルマの虚栄心も膨らみますが、アルマの服も家具も上流階級との交流も、全てアルマの嘘によって手に入れた空っぽのもの。

それでも満足しているアルマにバートラムの方が付いていけなくなる展開がおもしろく、最後はあの野暮ったい主婦は見る影もありません。

悪い夫と良き妻の立場が逆転していく、パワー・バランスの変化が見どころのひとつになっています。

緻密なストーリーがおもしろい

本作はアルマとバートラムの物語の他に、ガーデン・クラブの代表リタと愛人のスクーター、娘のディーと探偵バーン、カルロの娘キャサリンの物語が絶妙に絡んでいく展開が見事です。

アルマの自己顕示欲を、ヨスト夫人の死とガーデン・クラブを使って上手く表現していく演出も見事です。物語で張った付線を絶妙に繋げてきれいに回収していく、緻密な人間関係を描いた脚本が素晴らしい。

小さなきっかけが雪だるま式に膨らんでいく過程がおもしろく、二転三転するストーリーに目が釘付けになること間違いなし!


シーズン3の製作は?打ち切り?

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』は2021年12月にシーズン3の更新が決まったものの、2022年7月1日パラマウント+は、シーズン3のキャンセルを発表しました。

シリーズが打ち切られる理由はいくつもありますが、同シリーズがなぜキャンセルされたのか、具体的な理由は明らかにされていません。

本作はアンソロジー・シリーズのため、最終話がクリフハンガーで尻切れトンボにならなかったのが救いです。すごくおもしろいドラマだったので、打ち切りになったのは残念です。

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン2のネット上での評判は?

『Why Women Kill 〜ファビュラスな女たち〜』シーズン2まとめ

シーズン1もおもしろかったですが、シーズン2も違うテイストの完成度の高いストーリーで見応えたっぷりです。少し変わったユニークなサスペンス・ドラマが好きな方におすすめで、huluに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

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