Netflixドラマ『FUBAR/フーバー』シーズン1 父と娘がCIAのスパイで活躍、テンポのいいアクション・コメディ!

出典元:https://www.netflix.com/

引退間近のCIAのスパイが娘とコンビを組むことになる、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のスパイ・コメディ。アクション満載のテンポのいい仕上がりで、飽きずに楽しめます。シーズン1のあらすじ、キャスト、感想、見どころ、評価などをネタバレあり&なしでレビュー!



『FUBAR』シーズン1概要

製作・配給:Netflix
配信日:2023年5月25日
ジャンル:アクション、コメディ
製作国:アメリカ
製作総指揮:ニック・サントーラ
話数:全8話、1話約50分
日本語吹き替え:なし

『FUBAR』シーズン1あらすじ(ネタバレなし)

ルーク・ブルンナーはCIAのスパイで引退間近。妻と子供には運動器具の販売ビジネスをしていると偽り、スパイだということを隠している。

娘のエマは成績優秀でいつも両親の期待に応えてきた優等生だったが、実はCIAの局員だった。

引退パーティーを開いたルークだったが、かつてルークが殺害したポロ二アの息子ボロが武装組織を拡大し、ボロと面識のあるルークが担当するように指令が下る。

ルークはボロに会いに行くが、そこで思いもよらぬ相手と遭遇し目を疑ってしまう。不本意ながらルークは新たな相棒と共に、ボロの組織に対抗することになる。

『FUBAR』感想&評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア50% 視聴者スコア73%
IMDb:6.5(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆

全体的にひと昔前のアクション映画のようで、最初はいまいちハマれなかったのですが、段々とおもしろくなってきて楽しめました。

かなりコメディ要素が強く笑えるシーンがたくさんあり、キャラ設定も個性的でテンポのいいスパイ・コメディに仕上がっていると思います。

アクションの見せ場もたくさんあり、スパイの作戦も色々なバージョンが用意されていてスパイ・ドラマの醍醐味もたっぷり。恋愛ネタもうるさくない程度に盛り込まれていて、おもしろさをギュッと凝縮した仕上がりです。

シュワちゃんが何だか可愛くて、かつての強面の筋肉アクション・スターからうまく脱して新境地を開いたのではと思います。

見た後に心に残って余韻に浸るようなドラマではなく、ひたすら楽しんでスカっとするポップコーン・ムービーのような作品。個人的にこういう作品が好きだし、幅広い世代で楽しめると思います。

IMDbの評価が10点中6.5、辛口批評サイトROTTEN TOMATOESの批評家スコアが50%とかなり低め。

配信されたばかりなのでこれから評価が上がるかもしれませんが、筆者的にはテンポがよくストーリーもよくできていたし、もっと評価されてもいいのでは?と感じます。

笑えるアクション・コメディが好きな方におすすめです!


『FUBAR』シーズン1キャスト

ルーク・ブルンナー(アーノルド・シュワルツェネッガー)

引退間近のCIAのスパイ。離婚して15年だが、まだ妻に未練がありヨリを戻そうとしている。

エマ・ブルンナー(モニカ・バルバロ)

ルークの娘。成績トップでCIAに入局するが、家族や恋人には秘密にしている。

バリー(ミラン・カーター)

CIA局員でIT担当。ブルンナー家とは昔からの付き合いで、アニメやフィギアが好きなオタク。

タリー・ブルンナー(ファビアナ・ウーデニオ)

ルークの元妻。今は映画関係の仕事をしているバリーと交際中。

ボロ(ガブリエル・ルナ)

勢力を増している武装組織のボス。ルークがCIAのスパイとは知らず、恩人だと勘違いしている。

カーター(ジェイ・バルチェル)

エマの恋人で幼稚園の先生。出張が多いエマの仕事に時々不満を感じている。

ルー(フォーチュン・フィームスター)

CIA局員。口が悪くいつもバリーのことをディスっている。

アルドン(トラヴィス・ヴァン・ウィンクル)

CIA局員。外国語が得意で多言語を話し、イケメンのルックスと筋肉が自慢。

ティナ(アパルナ・ブリエル)

CIA局員。IT担当で、バリーが想いを寄せている相手。

ドニー(アンディ・バックリー)

タリーの恋人。ルークとタリーが離婚してから、タリーが初めて真剣に交際している男性。

 

『FUBAR』シーズン1全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

ルーク・ブルンナーはCIAのスパイで引退間近。妻と子供には運動器具の販売ビジネスをしていると偽り、スパイだということを隠している。ルークは妻のタリーと離婚して15年経つが未練たらたらで、タリーは新しい恋人ドニーと交際中。娘のエマは成績優秀でいつも両親の期待に応えてきた優等生だったが、実はCIAの局員だった。

かつてルークが殺害したポロ二アの息子ボロが武装組織を拡大し、ボロと面識のあるルークがかばん型爆弾を回収するよう指令が下る。ルークは昔ボロの父親を殺し罪滅ぼしのためボロの学費を払い陰ながら面倒を見ていたいきさつがあり、ボロは父親殺しの犯人とは知らずルークを恩人だと慕っていた。武装組織の施設である女性が格闘中だったが、ルークはそれが娘のエマだと気付いて驚く。

エマはCIAのスパイで家族や恋人に内緒で、世界中をまたにかけてスパイ活動をしていた。ルークとエマはボロを裏切ったことがバレたため逃走し、バリー達がヘリで救出しに来る。CIAの上司はルークとエマにコンビを組むように命じ、ファイファー博士がアドバイザーとしてカウンセリングすることになる。エマの恋人のカーターは、エマにプロポーズしようと計画する。

ボロの側近のケインが中央アジアで目撃され、核廃棄物を輸送中の列車をボロたちが廃棄物を奪うと見てルークたちは現地へ飛び、ルークとエマが協力してミッションを成し遂げる。ボロが手に入れた核廃棄物から武器を作るのに必要な機材を調べるため、エマがハニートラップで情報を手に入れようとするが、ルークは気が気でなくミッションに集中できない。カーターは帰ってきたエマにプロポーズし、エマはイエスと答えるが、カーターは二人の行く末が心配でならなかった。

核廃棄物から武器を作るのにはミニチュア原子炉が必要なことが分かり、情報通のデーンの力が必要になり、トルコの刑務所にいるデーンを脱獄させることになる。ルークとエマが口論中に原子炉を乗せたトラックが盗まれてしまうが、協力して原子炉を取り戻しボロを捕らえることに成功する。米国はジンバブエに恩を売ってリチウム鉱山の採掘権を得るため、ボロをジンバブエに引き渡すことになる。ミッションをこなすうちにエマとアルビンの距離が近づき、心配したルークはカーターに二人のことを話し忠告する。

ボロの側近のケインがロシアのポーカー大会に出席する情報を掴み、顔が割れていないバリーとティナがポーカーゲームに参加しケインから情報を盗み出す。ルーク達はポーカーゲームに参加するはずだった老夫婦を出場させないため夫婦の家に行くが、誤って地下の核シェルターに閉じ込められてしまう。ポーカーゲームのミッションは成功するが、ゲームに現れたボロを捕らえることはできなかった。エマを信じられなくなったカーターは別れることを決め、エマはカーターに振られてしまう。

ルークとエマ達はボロを追ってサルドビアに潜入するがアルビンが被弾し、ルークとエマがアジトに乗り込む。ボロの仲間たちと銃撃戦になり手榴弾の爆発で建物が崩壊し、ボロとエマが密室に取り残されてしまう。建物が燃え盛り温度が上昇し、ボロが開発した核爆弾が高温にさらされると爆発してしまう危機に直面し、ルークはエマを救うため最後まで諦めず建物に残る。エマはボロを説得し協力して建物の外に脱出するが、ルークはエマだけ救いボロを置き去りにして建物は爆発する。

数か月後タリーはドニ―を結婚式を挙げることになるが、エマはルークにタリーを取り戻せと説得する。ルークはタリーに自分がCIA局員だと真実を話すが、その後結婚式場にボロと手下が乱入しタリーが人質になってしまう。ルークの機転でエマとルークはボロを射殺するが、ルークたちみんなの素性が敵側にばれて、全員車に乗り逃走しながらこれからの身の振り方を話し合う。


『FUBAR』シーズン1見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

父娘のCIAコンビ


スパイ映画やドラマは多いですが、父と娘がコンビを組む設定は意外になくてめずらしい。普通の職場でも親子が一緒に働くのは大変なのは想像つきますが、危ないCIAのスパイとなればさらに困ったことになるのは確実です。

あんな危ない現場に娘と一緒にいたら、ミッションそっちのけで娘を心配して仕事に集中できなくなってしまうのは当たり前。

エマにしてみれば心配や干渉はうざいだけで、二人の喧嘩や掛け合いをコメディ・タッチで描いているのがおもしろい。

特にルーク、エマ、アルビン、ルーが核シェルターに閉じ込められてしまうシーンは、みんなの思いが爆発して激しい言い合いに発展。

父娘の関係が周りの同僚の感情まで巻き込んでしまうことになり、父娘が一緒に働くことの難しさがよく分かります。

スカッと楽しめるアクション・コメディ


全体的にひと昔前のアクション映画のような作風ですが、アクション・シーンをたっぷり盛り込みCIAのミッションをテンポよく描いていてとっても観やすい。

小ネタの効いた脚本が上手く、一見くだらないネタに思えることが物語の進展に大きく影響するなど、細かい付線の張り方が見事です。

ルークやエマ以外のCIA局員のキャラの掘り下げもしっかりしていて、キャラの設定もユニークかつ個性的でサブキャラのサイドストーリーもしっかり描かれているのもよかったです。

シュワちゃんが『トゥルーライズ』で共演したトム・アーノルドがチョイ役で出演していたり、『ツインズ』で共演したダニー・デヴィ―ドに言及したりと、遊び心いっぱいの仕上がりで楽しませてくれます。


シュワちゃんの新境地

本作はアーノルド・シュワルツェネッガーが、初めて主演するドラマとしても話題です。ドラマ内では65歳という設定ですが、実年齢は75歳。

シュワちゃん主演のアクション・ドラマと聞いて、どんな仕上がりになるのかと最初は少し心配していました(笑)。

おじいちゃんになっても若手とアクションを競い合っていたらイタイですが、アクション・シーンは若手に譲ってサポートに回っていたのが良かったです。

ドラマの見せ場のひとつの列車強奪シーンも娘のエマに譲り、自分は娘をしっかりサポート。人間はやはり引き際が大切です。

相変わらず演技はヘタクソですが(失礼!)、おじいちゃんになって何だか可愛さが増した気がします。

かつて『キンダガートン・コップ』『ツインズ』などのコメディ映画に主演しましたが、思いっきり演技ですべっていました。

それが年を重ねて愛嬌と可愛さが増したせいで、コメディ演技もしっくりときて無理なく役になじんでいたように思います。

かつての筋肉隆々のアクション・スターから、コメディもできるシニア俳優へと転じ新境地を開いたのではないでしょうか。

昔のアクション・スターたるシュワちゃんはどこへ…?と悲しむか、シニアになって魅力が増したと取るかは視聴者次第と言ったところかもしれません。

FUBARの意味は?

タイトルのFUBARの意味は一体何?と思った方は多いのではないでしょうか。

各エピソードの冒頭で登場するFUBARのロゴが趣向を凝らしていましたが、ドラマ内でFUBARという言葉が出てきたのは最終話でシュワちゃんが言うセリフ一回のみでした。

ネットで調べてみると、FUBARは軍隊で生まれた頭字語で、”fucked up beyond all recognition”、または “fucked up beyond all repair “の頭文字から取った造語なのだとか。

損傷したり制御不能になった状況を表しているそうで、FUBARは第二次世界大戦中にアメリカ兵によって広められたそうです。

最後のとんでもない展開の後、この状況こそFUBARだ!とつぶやくのにはまさにぴったりの言葉です。


シーズン2の製作が決定!

数々の続編に出演してきたシュワちゃんですが、初めてドラマの主役に挑戦した『FUBAR』もシーズン2への更新が決定しました!これまでのプロジェクトと同様に、大きなアクション・フランチャイズになる可能性がありそうです。シーズン2が楽しみですね♪

『FUBAR』シーズン1のネット上での評判は?

『FUBAR』シーズン1まとめ

テンポがよくストーリーもおもしろくて、最後まで飽きることなく楽しめました。シュワちゃんも75歳で新境地を開いて、初ドラマに挑戦して正解だったのではと思います。

サクッと楽しめるアクション・コメディが好きな方におすすめで、Netflixに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

 

 

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