保安官になりすました犯罪者がバンシーという町で引き起こす事件を描いた、アントニー・スター主演のアクション・ドラマ。バイオレンスとアクションが凄まじい、見応えのあるドラマに仕上がっています。シーズン1のあらすじ・キャスト・感想・見どころなどを、ネタバレあり&なしでレビューします!
『バンシー』シーズン1概要
ジャンル:犯罪、アクション、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
脚本・監督・製作:ジョナサン・トロッパー
話数:全10話、1話約45分
日本語吹き替え:なし
『バンシー』シーズン1あらすじ(ネタバレなし)
ある男が刑務所から出所し、かつての恋人アナを探しにバンシーという町へ行く。町にあるバーにいるとき喧嘩に巻き込まれ、その場にいた保安官が死んでしまう。
訳ありの人生を送ってきた男は、保安官のルーカス・フッドに成りすまして自分の目的を果たすことを決心する。バーの店主のシュガーと親しくなり、昔の仕事仲間のジョブも町へやって来る。
フッドは犯罪者ながら、保安官として町で起こる揉め事や事件に関わるうちに、保安官としての使命感のようなものを感じていく。
フッドを探す組織の追手が迫り、バンシーの町の人々を巻き込んでいくことになる。
『バンシー』シーズン1感想&評価(ネタバレなし)
IMDb:8.4(10点中)
おすすめ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆
筆者の大好きなドラマ『ウォリアー』を監督したジョナサン・トロッパーが、脚本・監督・製作を手掛けたアクション・ドラマ。
本作は『ウォリアー』を超えるエログロの多さで、壮絶なバイオレンスは目を背けてしまうシーンが多数登場します。
グロいのが苦手な方は要注意ですが、元犯罪者のフッドが保安官に成りすますことで、妙な正義感を培っていく人間の二面性を描いたストーリーがおもしろい!
アーミッシュや先住民などマイノリティのコミュニティを物語に絡ませたユニークなストーリーが傑出しているし、登場人物も個性的でトータルでクオリティの高い仕上がりです。
危険な香りに満ちた男臭い独特の世界観がかっこよく、特に男性の方はハマるのではないでしょうか。
地味な印象の作品ですがアントニー・スターの演技も素晴らしく、もっと評価されてほしい見応えのあるドラマです。
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『バンシー』シーズン1キャスト
ルーカス・フッド(アントニー・スター)
刑務所に15年間服役し、出所後亡くなった保安官ルーカス・フッドになりすます。喧嘩っ早いが腕っぷしが強く、物事に筋を通す性格。
キャリー・ホープウェル(イワナ・ミルセヴィッチ)
バンシーの町の地方検事、ゴードン・ホープウェルの妻。フッドが町に来たことで、さまざまなトラブルに巻き込まれる。
カイ・プロクター(ウルリク・トムセン)
バンシーの町を仕切る犯罪組織のボス。表面では精肉業を営んでいるが、裏家業を取り仕切り先住民のカジノ建設にも口を出している。
シュガー・ベイツ(フランキー・フェイソン)
バンシーの町にあるバーの経営者。元ボクサーの犯罪者で、フッドの面倒を見てくれる親切な老人。
ジョブ(フーン・リー)
フッドの元犯罪者仲間でITに強い。フッドに借りを返してもらうため、バンシーの町まで追いかけてくる。
ゴードン・ホープウェル(ラス・ブラックウェル)
アナの夫で地方検事。フッドが町に来て以来、妻の様子がおかしいことに気付く。
デヴァ・ホープウェル(ライアン・シェーン)
アナとゴードンの娘。学校をさぼり悪い仲間とつるむなど、素行が悪く親を心配させる。
ミスター・ラビット(ベン・クロス)
ウクライナのギャングのボス。フッドに昔痛い目に合わされたことがあり、執拗に追いかける。
レベッカ・ボーマン(リリ・シモンズ)
アーミッシュのコミュニティで暮らす少女。厳格なコミュニティを抜け出して、シュガーの酒場にたびたびやって来る。
アレックス・ロングシャドー(アンソニー・ルイヴィヴァー)
キナホ族の首長の息子。先住民が手掛けるホテル建設を取り仕切っている。
『バンシー』シーズン1』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)
ある男が刑務所から出所し、かつての恋人アナを探しにバンシーという町へやって来る。町にあるバーにいるとき喧嘩に巻き込まれ、その場にいた保安官が死んでしまう。バーの店主のシュガーが保安官の遺体を埋めるのを手伝ったことから親しくなり、シュガーは家の倉庫をフッドに寝ぐらとして貸し出す。訳ありの人生を送ってきた男は、死んだ保安官のルーカス・フッドに成りすまして自分の目的を果たすことを決心する。フッドは15年前ダイヤモンド強奪で逮捕され、アナの父親のミスター・ラビットに追われている。
犯罪組織のカイ・プロクターがバンシーの町を牛耳っており、彼のパーティーでフッドはアナと再会するが、アナは地方検事のゴードンと結婚しキャリーと名乗っていた。フッドはバーで知り合った女性レベッカと関係を持つが、彼女はアーミッシュの一員でプロクターの姪だった。町でレイブパーティーが開かれ、プロクターが仕切る違法薬物で少年が死亡し、アナの娘デヴァの証言でプロクターが逮捕される。プロクター主催のボクシング試合が開催されるが、ボクサーが女性に暴行する事件が起こる。
プロクターはボクサーの逮捕を試合が終わるまで待てとフッドに言うが、フッドはボクサーと対決しフルボッコにして倒す。フッドはプロクターに買収されていたこれまでの保安官とは、明らかに違うことを示し同僚達の彼を見る目が変わる。プロクターは先住民が手掛けるカジノホテルに関わっていたが、殺人事件で起訴されたためホテル開発は一緒にできないと言われてしまう。プロクターの事件にFBIが介入するが、プロクターの有罪を握る証人が殺害され、証拠不十分で起訴を免れ解放される。
フッドの昔の仕事仲間のジョブが、フッドに借りを返してもらうためバンシーを訪れ滞在することになる。お祭りの日キャリーとシュガーがバイカーに襲われるが、女性警官のショバーンがバイカーを殺害し、その報復で家を燃やされてしまう。フッドはショバーンのために、バイカーのアジトを襲い復讐する。フッドの刑務所仲間だったヴィックスがバンシーにやって来たため、フッドが面倒を見るが裏切る可能性を考えシュガーと共謀してヴィックスを湖に沈めてしまう。
キャリーとフッドは昔強奪したダイヤモンドを売ることにするが、キャリーは自分がラビットから自由の身になるため、フッドに注射を打って眠らせラビットに引き渡す。町でコンビニ強盗事件が起こり、犯人が逃げて高校の体育館へ逃げ、デヴァと高校生たちが人質になってしまう。ラビットに捕まる前にジョブに助けられたフッドは、立てこもり事件の現場へ駆けつけ、犯人を射殺して人質全員を救う。キャリーはフッドをハメたことを誤り、フッドはデヴァが自分の子供だとキャリーから知らされる。
レベッカはアーミッシュの村を追い出されたため、叔父のプロクターの屋敷に滞在する。ゴードンはキャリーが何かを隠していると悟り証拠を探し回り、ラビットの手下のオレックがキャリーとフッドを探しにバンシーに現れる。キャリーとオレックが大乱闘になり、キャリーはオレックを殺害するが自分も重傷を負ってしまう。フッドがキャリーを病院へ運ぶが、ラビットが自分の家族を襲うと悟ったキャリーは病院を抜け出し、息子のマックスを迎えに行くがマックスは連れ去られてしまった。
フッドはラビットの追手に勝つため、プロクターに助けを求め危ないところを救われる。フッドは誘拐されたマックスの身代わりとして自分を差し出し、それを知ったシュガー、ジョブ、キャリーが救出へ向かう。途中でフッドの部下たちも仲間に加わり、ラビットたちと対決する。森の中でハンターが地面に埋まった、本物のルーカス・フッドの遺体を見つける。
『バンシー』シーズン1見どころ・解説・考察(ネタバレあり)
フッドの二面性
フッドは刑務所を出所後、15年間会っていない恋人のアナを探しにバンシーへやって来ます。
そこで街に到着したばかりの保安官の死に遭遇したことで、自分がルーカス・フッドになりすまし、バンシーを牛耳るプロクターや町の悪党たちに対抗していくことに。
フッドは喧嘩っ早いのが玉にきずですが猪突猛進していく性格で、悪党ながら物事に筋を通すところが彼の魅力でもあります。
元犯罪者のフッドが、保安官として働くうちに妙な使命感が芽生えていくところがおもしろい。犯罪者と保安官という二つの顔を持ち、彼の中にある二面性を上手く反映させたストーリーが見事です。
それでも人間はそんなに簡単に更生できるものではなく、保安官になっても美術館に盗みに入るなど犯罪者の自分も捨てきれません。
アントニー・スターがフッドの持つ二面性と矛盾性を、絶妙に演じわけていてとっても上手い。
フッドの過去
フッドはバンシーの町にやって来てから死んだ保安官になりすまし、ルーカス・フッドと名乗ります。フッドの本名は明かされておらず、彼の過去についても謎が多いのが興味深い。
フッドの過去についてはキャリーとダイアモンド強盗を働いて、キャリーの父親のラビットに追われていること、キャリーを逃がして自分が逮捕され服役したことくらいしか描かれていません。
これからフッドの過去が、次第に明らかになっていくのかも気になるところです。偽物の保安官だといつバレるのかという点もはらはらしてしまい、二転三転するストーリーから目が離せません。
壮絶なバイオレンス&アクション
本作の見どころは何と言っても、壮絶なバイオレンスとアクション!CGに頼り過ぎない生身のフィスト・ファイトのオンパレードで、思わず痛い!と叫んで目を背けてしまうようなシーンの連続です。
カーチェイスやガンファイトだけではない、体と体がぶつかり合うアクション・シーンは迫力満点。アクション系が好きな方にぜひおすすめで、特に男性の方はハマるドラマなのではと思います。
危険な香りに満ちた、超アブない男たちのストーリーは一見の価値ありです。
緻密なストーリーと多様性
シーズン1が製作されたのが2013年ですが、10年前とは思えない多様性のある登場人物とストーリーに驚かされます。
いまでこそ多様性が当たり前になり、登場人物の人種やLGBTQといった設定に配慮されるようになりましたが、10年前はまだまだ白人中心の配役と内容が多かったのが事実です。
本作はフッドとタッグを組む仲間が、黒人のシュガーとアジア人でゲイのジョブというのが何とも驚き。
バンシーの町に暮らす先住民のキナホ族、昔ながらの生活様式を保持するアーミッシュ、ウクライナのギャングといった、アメリカで虐げられたり異端とされている人達を上手く物語に絡めています。
多様性に溢れた設定と、フッドの二面性を反映させた緻密なストーリーが素晴らしく、すっかりそのおもしろさに魅せられてしまいました。
『バンシー』シーズン1のネット上での評判は?
バンシーってドラマの主人公がスティーヴン・アメルに似ててカッコイイな〜と思って見始めたのだが、よく見りゃホームランダーじゃねーか!雰囲気が全然違うね。
15年の刑期を終えて出所した主人公はひょんなことから保安官になり変わる機会を得る。このドラマはハマれそうだ!#アマプラ #AntonyStarr pic.twitter.com/eLaUvNEgUf— チキ (@Chikizuku) March 23, 2020
バンシー 8/10点
個人的にめちゃめちゃはハマったドラマ、バンシー。泥棒がひょんなことから田舎町の警官として生きていくことに。なぜかあんまり流行らなかった?ようだけど、面白さは保証しますのでぜひ! pic.twitter.com/gfsgoWCoFr— オズモンド (@ozmondmf) January 31, 2020
『バンシー』シーズン1まとめ
『ウォリアー』を視聴して監督のジョナサン・トロッパーのファンになり、本作を視聴したのですが期待を裏切らない仕上がりでした。
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