Netflix映画『タイラー・レイク -命の奪還-2』タイラーがギャングから人質を救出!辛口レビュー

出典元:https://www.netflix.com/

特殊工作員タイラー・レイクが命を懸けて人質を救出する、クリス・ヘムズワース主演のアクション映画。本作のあらすじ・キャスト・感想・見どころなどを、ネタバレあり&なしでレビューします。



『タイラー・レイク -命の奪還-2』概要

製作・配給:Netflix
配信日:2023年6月16日
ジャンル:アクション、アドベンチャー
製作国:アメリカ
監督:サム・ハーグレイヴ
日本語吹き替え:あり

『タイラー・レイク -命の奪還-2』あらすじ(ネタバレなし)

タイラーはムンバイでの人質救出作戦で被弾し川に転落するが、九死に一生を得てドバイの病院へ運ばれる。

リハビリを終えオーストリアの山小屋で暮らしていたが、タイラーの元妻ミアの妹ケテヴァンと子供たちをジョージアのギャングから救い出してほしいと依頼される。

タイラーはニックとヤズと共に、ケテヴァン達を救出しにジョージアへ向かう。

『タイラー・レイク -命の奪還-2』感想&評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア74% 視聴者スコア90%
IMDb:7.4(10点中)
おすすめ度:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★☆☆☆☆

前作も派手なアクションが話題となりましたが、『タイラー・レイク2』でもど派手なアクションは健在。アクションは確かに見応えがあるのですが、ただ本当にそれだけ…という感じがしてしまうのは筆者だけ?

人間ドラマもキャラの掘り下げもほとんどなく、タイラーが人質を救うために人を殺しまくって終わります。

副題が「命の奪還」なのですが、人質の命を救うためにものすごい数の人間が死んでいくというすごく矛盾を感じる映画です。

これも好みの問題だと思いますが、個人的にはアクション重視の作品でも、人間ドラマやキャラの掘り下げがないとつまらないと感じてしまうのでかなり採点は低めです。

アクションもガンファイト中心で、フィスト・ファイト系の肉弾戦が少なく何だか物足りない印象でした。

特に最近グロさマックス・レベルの壮絶なアクション・ドラマ『バンシー』を観たばかりなので、『バンシー』の壮絶な肉弾戦に比べたら『タイラー・レイク』は可愛いくらいのレベルです。

とにかく何も考えずスカッとアクションを楽しみたいときに観る映画で、クリス・ヘムズワースのファンや派手なアクション映画が好きな方は楽しめると思います。


『タイラー・レイク -命の奪還-2』キャスト

タイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)

元オーストラリアSAS連隊の傭兵で、一人息子が病気でなくなったことがトラウマになっている。

ニック(ゴルシフテ・ファラハニ)

傭兵のリーダー。タイラーと組んで仕事をしていて、タイラーの窮地にいつも駆けつける。

ヤズ(アダム・ベッサ)

ニックの弟。ニックとタイラーを影ながら援護する優秀な兵士。

ケテヴァン・ラディア二(ティナティン・ダラキシュヴィリ)

タイラーの元妻ミアの妹。ジョージアのギャングのダヴィッドの妻で、ダヴィッドと子供たちと共に刑務所で暮らしている。

ズラブ・ラディア二(トルニケ・ゴグリキアーニ)

ダヴィッドの兄で、ギャングのナガジのリーダー。子供の頃からダヴィッドの面倒を見て生きてきた。

ダヴィッド・ラディア二(Tornike Bziava)

ケテヴァンの夫。刑務所に収監されており、妻と子供たちも自分と過ごすため一緒に刑務所に滞在させている。

サンドロ・ラディア二(Andro Japaridze)

ケテヴァンの息子。父親のダヴィッドに、ナガジの一員として育てられる。

ミア(オルガ・キュリレンコ)

タイラーの元妻。息子が病気で亡くなった後離婚したが、妹を救出するためタイラーに助けを求める。

 

『タイラー・レイク -命の奪還-2』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

タイラーはムンバイでの救出作戦で被弾し川に転落するが、九死に一生を得てドバイの病院へ運ばれる。長い間意識不明だったが目を覚まし、リハビリ生活を経てオーストリアの山小屋に滞在する。

元妻ミアの使者が現れ、ミアの妹ケテヴァンと子供たちがジョージアのギャングの夫ダヴィッドと共に刑務所に滞在しており、救出してほしいと頼まれる。

ダヴィッドと兄のズラブは、ギャングのナガジを率いるリーダーだった。タイラーはニックとヤズと共にジョージアへ行き、タイラーは刑務所に侵入しケテヴァン達を見つけるが、敵に取り囲まれてしまう。

ニックとヤズが援護に回り、タイラー達の侵入を知った囚人たちが暴動を起こし刑務所はカオスと化す。何とか刑務所から脱出し列車に乗って逃げるが、ナガジの追手が執拗に襲ってくる。

何とかヘリコプターに乗って逃亡するが、ケテヴァンの息子サンドロはタイラーが父のダヴィッドを殺害したと知り、叔父のズラブに自分たちの居場所を教えてしまう。

再びナガジの一団が襲撃してきて、サンドロはズラブの元へ行ってしまう。銃撃戦でヤズが撃たれて死んでしまい、ヘリコプターを奪い全員脱出に成功するが、ニックはヤズが死んだことにショックを受ける。

タイラーは一人でサンドロを助けに行くが、敵に囲まれ窮地に陥ったところをニックに救われる。ニックはヤズの敵討ちでズラブを殺害するが、駆け付けた警官にタイラーと共に逮捕されてしまう。

ケテヴァンと子供たちは証人保護プログラムを受けアメリカで暮らすことになり、タイラーとニックのもとへ使者が現れ次の仕事を依頼される。


『タイラー・レイク -命の奪還-2』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

派手なアクション

本作の見どころは何といっても派手なアクション!というかアクションしか見どころがない映画ですが…。

前作は1テイクで撮るワンショット・アクションが話題になりましたが、今回のワンショットは 21分以上あるというから、その長さはさすがにスゴイ。

アクションは派手ですが、個人的にはガンファイトばかりで壮絶という言葉で表現するほどのアクションでもないな…、という印象です。

それでもアクション・シーンのオンパレードなので、何も考えずスカッとアクションを楽しみたいときにぴったりの映画と言えるかもしれません。

タイラーのトラウマ

タイラーは息子が病気で亡くなったとき従軍中で、看取れなかったことを今も後悔しています。

息子の死に直面する勇気がなかった自分の弱さを攻め続けて生きてきましたが、前作で人質になったオヴィを助けることがある意味息子への贖罪のようなものだったのかもしれません。

今回救出するのは元妻の妹と子供たちという肉親だけに、タイラーの意気込みも人一倍。久しぶりに元妻のミアと再会し、息子はタイラーが病室を去っていく姿を世界を救いに行くヒーローとして見ていたと話します。

タイラーが大切に持っている息子が描いた絵も、地球の上に兵士のタイラーがヒーローのように立っている絵でした。タイラーはその言葉を聞いて、息子の死のトラウマから少しだけ解放されたのではないでしょうか。

クリヘムを愛でる映画

本作はクリヘムによるクリヘムのための作品で、まさにクリヘムを愛でる映画とも言えます。

個人的に全くクリヘム・ファンではないのでクリヘム主演だからといってグッとくるものもなく、ストーリー性が乏しくキャラの掘り下げや人間ドラマが薄く、見どころは本当にアクションだけとう内容の薄さにかなりガッカリでした。

筆者はレビューを書くのにストーリー、展開、見どころなどをメモしながら観るのですが、2時間の映画で普通はノート2ページ分くらい要するのに対し、本作はなんとたったの半ページ(笑)。

それくらいストーリーをメモる必要がなく、ただアクションの連続だったということがよく分かります。

派手なアクションを楽しみたいという単純明快な理由で視聴する方は満足度が高いと思いますが、アクションと同時に重厚なストーリーを楽しみたい方には向いていないと思います。

それに命の奪還をするのに、あんなに人を殺すのはいかがなものか⁉そういうことは考えずに、ただアクションだけを見てくれ!という映画なんですよね、きっと。


『タイラー・レイク -命の奪還-2』のネット上での評判は?

『タイラー・レイク -命の奪還-2』まとめ

個人的にはかなり辛口採点でしたが、あくまで個人的な意見なのであしからず。ただ何も考えず楽しめるブロックバスター映画や、王道系アクション映画が好きな方は楽しめると思います。

派手なアクションがひたすら続くので、アクション映画ファンは必見の仕上がりです。Netflixに加入されている方は、チェックしてみてください♪

 

 

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