Netflixドラマ『ブラック・ミラー』シーズン6 話題のオムニバス・シリーズ第6弾、シュールな世界がおもしろい!

出典元:https://www.hindustantimes.com/

ユニークな世界観で描く、シュールな物語を集めたオムニバス・シリーズ。シーズン6も見応えのあるおもしろいエピソードが揃っています。シーズン6のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしで紹介します。



『ブラック・ミラー』シーズン6概要

製作・配給:Netflix
配信日:2023年6月15日
ジャンル:SF、サスペンス、スリラー
製作国:イギリス
話数:全5話、1話約45~80分
日本語吹き替え:あり

『ブラック・ミラー』シーズン6あらすじ(ネタバレなし)

第1話:ジョーンはひどい人

ジョーンは仕事で会社の部下をリストラし、帰宅後婚約者と一緒にストリームベリーという配信サービスで『ジョーンはひどい人』というドラマを視聴する。

ジョーンによく似た女性が登場し、ヘアスタイルや名前がジョーンと同じどころか今日起こった出来事がそのまま画面に映っていて驚く。

ジョーン役はサルマ・ハエックで、あまりにも露骨なリアルさにジョーンは弁護士に相談するが打つ手はないと言われてしまう。ジョーンはサルマ・ハエックを怒らせたら、何か変わるのではと突飛な行動に出る。

第2話:ヘンリー湖

デイヴィスは恋人のピアを連れて映画製作のため実家を訪れ、過去に町で連続殺人事件が起きたことから観光客が来なくなっていた。

デイヴィスとピアは予定を変更して、連続殺人事件のドキュメンタリーを作ることにする。事件について調べ始めたデイヴィス達だったが、意外な真相が判明していく…。

第3話:ビヨンド・ザ・シー

デヴィッド・ロスとクリフ・スタンフィールドは宇宙飛行士で、二人は宇宙ステーションで作業に当たっている。地球では二人のレプリカのロボットがデヴィッドとクリフの代わりとなり、家族と一緒に過ごしていた。

デヴィッドはある事件に巻き込まれ平静を失っていき、クリフは自分のリンクを使って、地球に戻り気分転換してはと提案する。

デヴィッドはクリフのレプリカの意識に入り家でしばらく過ごすことになるが、クリフの妻のラナは夫の姿が同じでも中身の違う状況に困惑してしまう。

第4話:メイジー・デイ

ボーはパパラッチ・カメラマンだったがある事件をきっかけに仕事を辞め、業界から遠ざかっていた。人気女優のメイジ―・デイが撮影中のチェコで失踪し、ボーのパパラッチ仲間のヘクターがメイジ―の写真を撮れば高額で売れると連絡してくる。

現金が必要なボーはメイジ―の写真を撮影するべく滞在先を調べるが、思ってもみない事態に巻き込まれることになる。

第5話:デーモン79

ニーダはインド系女性で靴屋で販売員をしている。同僚や上司はニーダが有色人種のため態度が冷たく、辛い思いをしていた。ある日仕事場の地下で奇妙なマークがついた小物を見つけ家に持って帰るが、突然その小物から悪魔が現れる。

悪魔のガープはニーダに3日間で3人を生贄にしないと、世界が終ると告げる。ニーダは仕方なくガープの命令に従うことになるが、次第に悪魔に影響されていく。


『ブラック・ミラー』シーズン6感想&評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア82% 視聴者スコア82%
IMDb:8.8(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆

SF、ホラー、サスペンス、スリラーといった、スリリングな展開の物語で構成されたオムニバス・ドラマ。ユニークなストーリーと視点で描いた物語がおもしろく、まるで短編映画を観ているような仕上がりです。

ヒューマンドラマやコメディといった分かりやすい内容というよりは、少し変わった異色作が揃っているのがおもしろい。

王道系ドラマに飽きた時におすすめで、筆者は特に第1話の『ジョーンはひどい人』がすごく気に入りました。サルマ・ハエックが本人役で出演していて、サルマの吹っ切れた演技が最高過ぎる!

シュールな笑いとNetflixを風刺した内容がおもしろく、こういうドラマをもっと観たいと思いました。

第2話『ヘンリー湖』と第3話の『ビヨンド・ザ・シー』もお気に入りで、特に『ビヨンド・ザ・シー』は80分という尺の長さでまるで一本の映画を観終わったような充実感です。

少し風変わりなユニークなドラマが好きな方におすすめで、全5話が異なる物語なので飽きずに楽しめます!

『ブラック・ミラー』シーズン6キャスト

第1話:ジョーンはひどい人

ジョーン(アニー・マーフィー)

突然自分がドラマの主人公にされ、人生を滅茶苦茶にされてしまう。自分を演じているサルマ・ハエックを怒らせて、配信を止めようと試みる。

サルマ・ハエック(サルマ・ハエック)

ドラマでジョーンの役を演じている女優で、ジョーンの突飛な行動に巻き込まれてしまう。

第2話:ヘンリー湖

デイヴィス(サミュエル・ブレンキン)

ドキュメンタリー映画を製作している映像作家。町で起きた連続殺人事件を調査し、ドキュメンタリーを製作しようとする。

ピア(マイハラ・ヘロルド)

デイヴィスの恋人でアメリカ人。デイヴィスの母親に気に入られようとするが、いつもミスをしてしまう。

スチュアート(ダニエル・ポートマン)

デイヴィスの幼馴染。町でバーを経営していて、デイヴィス達と一緒に連続殺人事件について調べる。

第3話:ビヨンド・ザ・シー

クリス・スタンフィールド(アーロン・ポール)

宇宙飛行士で妻と子供3人暮らし。いい人だが遊び心に欠けるところが、妻の不満の種になっている。

デイヴィス・ロス(ジョシュ・ハートネット)

宇宙飛行士で、妻と子供3人がいる。ある事件をきっかけに平静を失っていく。

ラナ・スタンフィールド(ケイト・マーラ)

クリスの妻。クリスの要望で田舎に引っ越したが、孤独を感じている。

第4話:メイジー・デイ

ボー(ザジー・ビーツ)

パパラッチ・カメラマンだったが、業界から足を洗う。仲間のヘクターに誘われ、再びパパラッチの仕事をすることになる。

メイジ―・デイ(クララ・ラガード)

人気女優。チェコで撮影中に失踪し、行方が分からなくなる。

第5話:デーモン79

ニーダ(Anjana Vasan)

インド系のため、仕事場で冷遇されている。ガープと出会い、自分の中で何かが変わっていく。

ガープ(Paapa Essiedu)

ニーダとつながっている悪魔。ニーダに世界を救うため、3日間で3人を生贄にしろと命令する。


『ブラック・ミラー』シーズン6見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

Netflixを風刺したエピソード

出典元:https://www.thewrap.com/

第1話の『ジョーンはひどい人』では、主人公のジョーンがNetflixにそっくりな配信サービスのストリームベリーのドラマで自分の生活をパロディにされてしまいます。

ストリームベリーで作品が始まる前の音楽やロゴもそっくりで、Netflixを風刺したストーリーがおもしろい。

第2話の『ヘンリー湖』では、主人公のデイヴィスが自分の故郷の町で起こった連続殺人事件のドキュメンタリーを作り、それがストリームベリーで配信されるという結末でした。

Netflix自体を茶化して風刺するユニークなストーリーは、一見の価値ありです。

お気に入りのエピソード

出典元:https://www.gq-magazine.co.uk/

全5話のうちやはり一番見応えがあったのが、第3話の『ビヨンド・ザ・シー』。

アーロン・ポールとジョシュ・ハートネットが主演するエピソードで、80分という尺の長さはまるで一本の映画を観ているような充実感があります。

宇宙飛行士の二人が宇宙ステーションで働き、地球では自分のレプリカが家族と生活していて、リンクを使って睡眠中に意識を飛ばし地球の家族と共に過ごすという近未来の物語。

近未来ながらレトロな世界観が、まるで『フォー・オール・マンカインド』のよう。途中で展開が何となく予想できてしまうものの、アーロン・ポールとジョシュ・ハートネットの素晴らしい演技とスケールの大きな物語が最後まで飽きさせません。

第1話の『ジョーンはひどい人』は奇想天外なユニークなストーリーがおもしろかったし、第2話の『ヘンリー湖』も多少胸くそ悪くなる系の物語ながらホラー要素たっぷりでスリル満点でした。


『ブラック・ミラー』シーズン6のネット上での評判は?

『ブラック・ミラー』シーズン6まとめ

オムニバス形式でユニークなストーリーが揃っていて、最後まで飽きずに楽しめます。観たいエピソードだけ観てもいいし、観る順序も選ばないのでおすすめです。Netflixに加入されている方は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

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