保安官に成りすました犯罪者がバンシーという町で引き起こす事件を描いた、アントニー・スター主演のアクション・ドラマ。壮絶なバイオレンスとアクションが凄まじい、見応えのあるドラマに仕上がっています。シーズン3のあらすじ・キャスト・感想・見どころなどを、ネタバレあり&なしでレビューします!
『バンシー』シーズン3概要
ジャンル:犯罪、アクション、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
脚本・監督・製作:ジョナサン・トロッパー
話数:全10話、1話約45分
日本語吹き替え:なし
『バンシー』シーズン3あらすじ(ネタバレなし)
フッド、ブロック、ショバーンはエメットの仇を取るため、彼を殺害した犯人を捜す。
チェイトン率いるレッドボーンの一団が海軍のトラックを襲撃し、捜査に当たったフッドは新たな現金強盗のターゲットを見つけ計画を進めていく。
新しく赴任した保安官補佐のレイヴンへの報復のため、レッドボーンの一団が保安官事務所を襲い大変な事態となる。
チェイトンがニューオーリンズにいる情報を掴んだブロックは、フッドと共にニューオーリンズへ向かう。
レベッカはプロクターに秘密でギャングと取引きをするが、そのことがきっかけでプロクターをトラブルに巻き込んでしまう。
強盗計画の報復で仲間を拉致されたフッドは、ゴードンと共に救出へ向かうが、フッドは痛恨のミスを犯してしまうことになる。
シーズン2のレビューはこちらをチェック↓
『バンシー』シーズン3感想&評価(ネタバレなし)
IMDb:8.4(10点中)
おすすめ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆
シーズン3はシーズン2に負けない傑作シーズンで、めちゃくちゃ見応えがありました。壮絶なバイオレンスにさらに磨きがかかり、特に保安官事務所がレッドボーンに襲撃される第5話はまさに神回!
これでもかというほどの銃撃戦とスリル満点の展開は、手に汗握ってしまう迫力と壮絶さです。保安官事務所のメンバー達もさらにキャラ立ちしていき、特にブロックのキャラクターの掘り下げと変化がおもしろい。
脇役にもしっかりと焦点を当てた物語が傑出していて、個性的なキャラクターがみんな生き生きとしていて本当に素晴らしい。
スリリングな先の読めない展開はハラハラどきどきの連続で、息もつかせぬストーリーに引き込まれっぱなしです。
シーズン3になってやっとフッドとジョブの出会いが描かれるのもおもしろく、キャラクターの謎の部分を小出しにしていくのがものすごく上手い。
壮絶なアクションとバイオレンスを魅力的なストーリーに重ねていく見事な手腕で、視聴者を最後まで飽きさせません。危険な香りに満ちた骨太な海外ドラマが好きな方に、イチオシの超おすすめドラマです。
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『バンシー』シーズン3キャスト
ルーカス・フッド(アントニー・スター)
刑務所に15年間服役し、バンシーを訪れ保安官のルーカス・フッドになりすます。喧嘩っ早いが腕っぷしが強く、物事に筋を通す性格。
キャリー・ホープウェル(イワナ・ミルセヴィッチ)
バンシーの町の地方検事、ゴードン・ホープウェルの妻。フッドが町に来たことで、さまざまなトラブルに巻き込まれる。
カイ・プロクター(ウルリク・トムセン)
バンシーの町を仕切る犯罪組織のボス。表面では精肉業を営んでいるが、裏家業を取り仕切り先住民のカジノ建設にも口を出している。
シュガー・ベイツ(フランキー・フェイソン)
バンシーの町にあるバーの経営者。元ボクサーの犯罪者で、フッドの面倒を見てくれる親切な老人。
ジョブ(フーン・リー)
フッドの元犯罪者仲間でITに強い。バンシーに滞在し、フッドの強盗計画を手伝う。
ゴードン・ホープウェル(ラス・ブラックウェル)
アナの夫で地方検事。フッドが町に来て以来、妻の様子がおかしいことに気付く。
レベッカ・ボーマン(リリ・シモンズ)
アーミッシュのコミュニティで暮らしていた少女。厳格なコミュニティを追い出され、叔父のプロクターの家で暮らすようになる。
ブロック・ロータス(マット・セルヴィット)
保安官補佐。フッドの素性を疑いつつも、フッドの行動力と決断力に従うよき部下。
ショバーン(トリエスト・ケリー・デュン)
保安官補佐。最初はフッドの無鉄砲さに戸惑うが、悪を恐れない行動力に感化されていく。
カート・バンカー(トム・ペルフリー)
保安官補佐の仕事に申し込む、元ネオナチのメンバー。レッドボーンが事務所を襲撃した時に居合わせ、活躍する。
『バンシー』シーズン3全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)
フッド、ブロック、ショバーンはエメットの仇を取るため、エメットを殺害した男を襲撃する。エメットの後任にレイヴンが保安官補佐になり、キャリーはゴードンと離婚して、軍人のダグラス・ストウと肉体関係にあった。レベッカはプロクターの仕事を本格的に手伝うようになり、ストリップクラブを任される。チェイトン率いるレッドボーンの一団が海軍のトラックを襲撃し、フッドが捜査に当たるが軍事基地の金庫に大量の現金が保管されることを知り現金強奪を企てる。
ジョブはニューヨークでファット・ラウと仕事をしていたが、フッドから連絡を受けバンシーへ戻って来る。フッドとショバーンは付き合い始めて、いい関係を築いていた。プロクターの母親が癌になったため自宅へ引き取り、介護士にブロックの元妻のエミリーが雇われる。フッドの元へFBI捜査官のフィリップが現れ、フッドが偽物だということを知っていると話す。フッドはフィリップス捜査官に連れられニューヨークへ行く途中、ジェイソンを追っていたレイモンド・ブランドリーに襲われ拉致される。
フッドは隙を見て逃げ出してフィリップス捜査官を救出し、フィリップスは暗黙の了解でフッドの正体は明かさないと約束した。プロクターのストリップクラブをレッドボーンの一団が襲撃し、レイヴンがチェイトンの弟を射殺する。ショバーンはフッドが偽物だと気付き、辞表を出して町から出ろと言って突き放す。ジョブとシュガーは軍事基地のアルゴリズム侵入に成功し、現金強奪の準備を進めていく。ゴードンはプロクターの司法取引を取り下げ、フッドがプロクターを逮捕する。
弟をレイヴンに殺されたチェイトンは報復のため保安官事務所を襲撃し、ものすごい銃撃戦となる。たまたま保安官補佐に応募していたカート・バンカーが居合わせ、フッド達と共に反撃する。チェイトンはショバーンを捕らえ、フッドの目の前で彼女の首の骨を折って殺害してしまう。保安官事務所の留置所にいたプロクターは自分の仲間を呼びにいき、銃撃戦は収まるがチェイトンは逃亡する。カートは襲撃事件での活躍が認められ保安官補佐として採用され、FBIはチェイトンを追うが姿を消し行方が分からなくなる。
フッド達は軍事基地の現金強奪計画を実行に移すが、ショバーンを目の前で殺害されたフッドは計画に集中できず、仲間を危険にさらしてしまう。チェイトンがニューオーリンズにいる情報を掴んだブロックはフッドと共に現地へ行き、チェイトンを仕留めショバーンの復讐を果たす。ストウ大佐は軍事基地の強奪事件で、自分の指紋と音声が使われたことから肉体関係にあったキャリーに疑いの目を向ける。軍は現金強奪でジョブとシュガーの身元を割り出し、ジョブ、シュガー、キャリーはストウ大佐に捕まり拷問される。
フッドとゴードンは3人を救うため基地に乗り込み、フッドは3人を助け出すがゴードンが撃たれた隙にジョブが誘拐されてしまう。フッドはブロックに仕事を託すと言って辞表を出し、保安官補佐となったカートはネオナチ友愛会の弟に裏切者と言われ鍵十字の入れ墨をバーナーで焼かれてしまう。フッドとシュガーは、ジョブをどうやって探すか途方に暮れてしまう。
『バンシー』シーズン3見どころ・解説・考察(ネタバレあり)
レッドボーンの反撃
シーズン3の最大の見どころはチェイトン率いる、レッドボーンと保安官事務所の対決です。
シーズン2で先住民の少女が殺害された事件でチェイトンの弟が疑われ、職務質問を行ったフッド達と大乱闘になってしまいました。
チェイトンと保安官事務所との間に軋轢ができたところで、さらに新任保安官補佐のレイヴンがストリップクラブでチェイトンの弟を射殺。
レイヴンも先住民のため仲間を裏切ったと逆恨みされ、レッドボーン一団が保安課事務所を襲撃します。
この襲撃事件を描いた第5話の壮絶さは筆舌に尽くしがたいほどで、まさにシーズン3の神回。壮絶なバイオレンスとアクションで描いた、先住民と保安課事務所の対決が凄まじい!
フッドとジョブの出会い
物語の主要キャラのフッドとジョブは謎が多く、彼らの過去については多くは語られていません。二人の出会いのきっかけも、シーズン3になってやっと登場し秘密を小出しにしていく手腕がとっても上手い。
こんな出会いだったのね!と引っ張った分だけ、観る側も思わず前のめりになってしまいます。
喧嘩してもなぜかいつも元さやに戻る、二人の腐れ縁がおもしろい。なんだかんだ言いつつ窮地のときは絶対に助けに行く、男同士の絆がとっても熱くてブロマンスを感じさせます。
もしもあのとき…
シーズン3ではフッドの後悔が描かれているのも見どころのひとつで、チェイトンがフッドの目の前でショバーンを殺害したことから、フッドは大きな精神的ダメージを負ってしまいます。
もし自分がバンシーに来た時、シュガーのバーで喧嘩沙汰を起こさず本物のルーカス・フッド生きていたら…、と考えてしまうことに。
もし彼が生きていたらフッドは保安官に成りすますことはなかったし、ショバーンも生きていたはず。
ジェイソンも実のフッドに会って父子の再会を果たしていたはずで、自分が人々を巻き込んでしまったことを後悔することに…。
いつも諸突猛進のフッドですが、シーズン3では彼の弱さを上手く引き出すストーリーがさらにドラマをおもしろくしています。
フッドの女性遍歴
刑務所に15年間収監されていたフッドは、恋人だったアナのことだけを考えて生きてきました。
出所して真っ先にアナを探しに行きますが、見つけたアナはキャリーと名乗り結婚して子供と夫がいる幸せな生活を送っていることを知りショックを受けます。
キャリーを想いつつも、イケメンのフッドはモテまくりで女性に不自由しません。プロクターの姪のレベッカ、アレックスの妹のノラ、ショバーン、行きずりの女性達とフッドの女性遍歴のすごいこと!
やっぱりイケメンで危険な男は女性が放っておかず、座っているだけで美女たちが群がってきます(笑)。フッドの華麗なる女性遍歴と激しいラブシーンも、本作の見どころのひとつとなっています。
『バンシー』のネット上での評判は?
ザ・ボーイズのホームランダー役でブレイクしたアントニー・スターの主演ドラマ「バンシー」は非常に面白く、カンフー映画や千葉真一の殺人拳シリーズへのオマージュなども感じられるバイオレンスドラマなのですが、アマプラ見放題で見れなくなってしまいました。日本版DVDも出ていません。 pic.twitter.com/PC7jw1BH8W
— メキシカン忍者𓆏霧隠サブロー (@combatzandig) June 18, 2022
バンシーのドラマは個人的にめちゃヒットだった。
米軍基地の強盗シーンとかも良かったし、ジョブとかのキャラも立ってた。— BK477 (@BK477) October 17, 2019
『バンシー』シーズン3まとめ
シーズン3もめちゃくちゃおもしろかったです!『バンシー』はキャラ設定やストーリーが本当に傑出していて、田舎町が舞台ながらディープで危険な香りに満ちたスリル満点のドラマです。
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