俳優活動を休業していたマシュー・フォックスが、約7年振りに主演した復帰作。細菌による汚染で世界中の石油が使えなくなり、エネルギー危機に陥り世紀末のような世界になっていく様を描いたサスペンス・スリラーです。本作のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしでレビューします。
『ラストライト ~地球の灯が消える時~』概要
配信日:2023年3月31日
ジャンル:サスペンス、スリラー
製作国:アメリカ
話数:全5話、1話約45分
日本語吹き替え:なし
『ラストライト ~地球の灯が消える時~』あらすじ(ネタバレなし)
アンディ・イエーツは石油化学の専門家で、中東の石油会社ラズラ石油の依頼で、アルシザル製油所の設備の故障を調査しに行く。
アンティの息子のサムは盲目でフランスで手術を受けることになり、妻のエレナがサムを連れてフランスへ渡っていた。
娘のローラは環境保護に熱心で、環境保護のデモに参加している。アンディはミカ・バーシュと共に製油所の調査を行うが、サンプルを摂取後移動中の砂漠で何者かに襲われてしまう。
イギリスとフランスで大規模な停電が起き、飛行機、タンカー、車などが次々と故障し事故を起こしていく。アンディは調査をしながら、家族のもとへ戻ろうと奔走する…。
『ラストライト ~地球の灯が消える時~』感想&評価(ネタバレなし)
IMDb:5.4(10点中)
おすすめ度:★★☆☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エンタメ性:★★☆☆☆
感動:★☆☆☆☆
マシュー・フォックスの7年振りの俳優復帰作でしたが、作品の良し悪しより先にまずマシュー、老けちゃった!というのが一番の感想でした…。
アラフィフの7年間のギャップは本当に大きいというのを痛感させられましたが、次に残念だったの作品の仕上がり。
ROTTEN TOMATOESでスコア18% 視聴者スコア32%という今までに見たことないような低い数字で、スコアの通り本当にいろいろと残念な点が多かったです。
サスペンス・スリラーなのにスリル感に欠け、何かすごく物足りない印象です。石油の細菌感染によるエネルギー危機という壮大なストーリーを、全5話、1話40分の尺に押し込もうとしたのがまず間違い。
ストーリーの発想は悪くないのですが、黒幕の正体も驚きがなく新鮮味に欠けていました。
唯一スリルがあったのが妻のエレナが盲目の息子サムを連れて、イギリスへ戻るためフランスを脱出しようとする展開です。
この部分は同じ母親として自分がこのような境遇になったら…と置き換えて考えてしまい、エレナの勇気と行動力に思わず共感。
ラストの世紀末を予想させるシネマトグラフィーなど、映像的にはすごくよくできていたのにストーリーが物足りなかったのが残念です。
マシュー・フォックスのファンの方や、短いエピソード数のサスペンス・スリラーが観たい方はチェックしてみてください。
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『ラストライト ~地球の灯が消える時~』キャスト
アンディ・イエーツ(マシュー・フォックス)
石油化学の専門家。中東の製油所の設備の故障を調べにいくが、エネルギー危機が起こりその原因を突き止めるようMI6に依頼される。
エレナ・イエーツ(ジョアンヌ・フロガット)
アンディの妻で弁護士。盲目の息子サムの目の手術のため、サムを連れてフランスへ渡る。
ローラ・イエーツ(アリス・ロス)
アンディとエレナの娘。環境問題に関心が高く、環境保護のデモに参加している。
サム・イエーツ(テイラー・フェイ)
アンディとエレナの息子。盲目で最先端の手術を受けるため、母親と共にフランスへ渡る。
ミカ・バカーシュ(アンバー・ローズ・レヴァ)
アンディの調査に同行する調査員。調査後に砂漠で襲撃され、アンディを助ける。
オーウェン・ジョーンズ(ヴィクター・アリ)
ローラの友人。ローラと共に行動を共にすることで、命を狙われてしまう。
カール・バーグマン(トム・ヴラシア)
MI6の対策本部の責任者。
ルーカス(サミル・ボアタール)
フランスの病院の医師。サムの手術を担当する医師で、サムの症状をよく知っていて新しい手術を勧める。
『ラストライト ~地球の灯が消える時~』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)
Last Light: Trailer zur Supergau-Serie mit Matthew Fox #LastLight https://t.co/QCDTZsxLjz pic.twitter.com/J8pPpK7fRP
— serienjunkies (@serienjunkies) August 17, 2022
アンディ・イエーツは石油化学の専門家で、中東の石油会社ラズラ石油の依頼で、アルシザル製油所の設備の故障を調査しに行く。アンティの息子のサムは盲目でフランスで手術を受ける予定で、妻のエレナがサムを連れてフランスへ渡っていた。娘のローラは環境保護に熱心で、環境保護のデモに参加している。アンディはミカ・バーシュと共に製油所の調査を行うが、サンプルを摂取後移動中の砂漠で何者かに襲われてしまう。
イギリスとフランスで大規模な停電が起き、飛行機、タンカー、車などが次々と故障し事故を起こしていく。飛行機がすべて欠航になりエレナとサムは足止めされてしまうが、ルーカス医師が二人の出国を手伝うも途中で車にはねられて死んでしまう。エレナはヤナという移民女性に助けられ、彼女の手引きで地下道のトンネルを通って出国しようとするが捕らわれてしまう。タンカーや飛行機が事故を起こし車が立ち往生し、石油が細菌に感染したことによる不具合で世界中でエネルギー危機が起こってしまう。
アンディに同行したミカはMI6の局員で、アンディに石油の細菌感染を調査するように依頼する。アンディは研究所へサンプルを持っていくが、再び訪れると研究所の人々が殺されていてアンディはサンプル結果が入ったラップトップを持って逃げる。石油の細菌感染はアポカリプス・ウォッチというテロ集団の仕業で、MI6がテロ集団を追っていた。ローラはアポカリプスの一団に狙われ、友人のオーウェンが撃たれてしまう。
アンディはローラにサンプル分析の裏付けのため、自分のオフィスにある書類の写真を撮って送るように頼む。ローラはアンディの頼みを実行に移し写真を送るが、テロ集団に拉致されてしまう。ミカはアンディが何か隠していると睨み彼のメールを調べ、アンディが昔石油を分解する細菌を作ったことを突き止める。アンディがテロの首謀者と疑われMI6に拘束されるが、昔一緒に細菌を開発したトビアスが黒幕なのではと確信する。
実はMI6の対策部のカール・バーグマンはテロ集団の首謀者で、本名はトビアス・ヘラーだということが分かる。バーグマンは環境保護に熱心なローラを説得して仲間に引き込もうとし、アンディをテロ組織のアジトへ呼び寄せる。エレナの機転でアンディとローラの居場所を突き止め、MI6に追い詰められたバーグマンは崖から飛び降り自殺を図る。エネルギー危機に陥った地球は各地で暴動が起こり世紀末のような様相だったが、人々は団結し問題に立ち向かおうとしていた。
『ラストライト ~地球の灯が消える時~』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)
地球が直面する問題
本作は石油が細菌に感染し飛行機、タンカー、車が事故を起こし、世界中がエネルギー危機に見舞われる恐怖を描いています。
石油が細菌に感染したことで使い物にならなくなり、人々の生活に大きな影響を及ぼす様が恐ろしい。
これまでもオイル・ショックなど世界に影響を及ぼしてきた出来事がありましたが、石油自体が使い物にならなくなったら…という発想が恐ろしく、そういう事態に陥った時のことを想像せずにはいられません。
10億トン以上のCO₂の排出を止めようとするテロ集団が世界を混乱に陥れることになり、地球の汚染を止める行為が人々を傷つけることになる結果にやるせなさを感じます。
環境保護と環境テロのぎりぎりのラインに警笛を鳴らすと共に、地球にやさしいクリーン・エネルギーへの移行を謳うメッセージも強く込められているように感じました。
エレナとサムの逃亡劇
スリラーなのに全体的にスリル感が足りないのが残念でしたが、一番ハラハラどきどきしたのがフランスからイギリスへ戻ろうとするエレナとサムの脱出劇。
頼みの綱だったルーカス医師が車にはねられ死んでしまうという事態に見舞われ、エレナは一人でサムを連れて脱出する手段を見つけなければならなくなります。
言葉が思うように伝わらない外国で、盲目の息子を連れての逃避行はどれだけ心細いことか…。
もし自分がエレナの状況に陥ったらと考えずにはいられず、エレナを助ける移民女性ヤナの勇気ある行動も素敵でした。
やっぱり母はは強し!というのを見せつけられ、世界で一番強いのはやっぱり子供を守る母親なんだなと思わされました。
世紀末のシネマトグラフィー
いろいろと残念な点が多いドラマでしたが、世紀末を予感させるダークなシネマトグラフィーがリアルでよかったです。
各地で起こる暴動シーンや外出禁止令が出て人がいない街をアンディが自転車で疾走するシーン、ラストの人々が移動して歩く映像などアポカリプスの雰囲気がたっぷりです。
海外ドラマは国内ドラマと違い、シネマトグラフィーが凝っているのが魅力です。
『ラストライト ~地球の灯が消える時~』のネット上での評判は?
『ラストライト ~地球の灯が消える時』を観終わった。良きも悪きも意識高い系。微妙。石油がダメになって電力不足で混沌としてるのに国境は煌々と明かりがついてたり、何だかなぁ。環境問題や難民問題をとりあげるのは素晴らしいけれど、そこに切り込むならもう少し誠実に扱えるんじゃないか。 https://t.co/nlMeE5qMpP
— なきマック (@CuckooCalls) May 20, 2023
ラストライト ~地球の灯が消える時~みた。ミニシリーズかな。環境保護過激派。映画を薄めたような感じの流れなんだけど、最後のほうは力なくしぼんでいって説教臭くなって終わる… https://t.co/1phCQovIFR
— 貧乏 (@yauaa) May 17, 2023
『ラストライト ~地球の灯が消える時~』まとめ
冒頭からマシュー・フォックスの老けっぷりにショックを受けたのを皮切りに、いろいろと残念な点が多くてかなり点数低めのドラマです。
それでも全5話と短く退屈せずに楽しめる内容なので、サクッとサスペンス・スリラーが観たいときにいいかもしれません。Amazonプライムに加入されている方は、チェックしてみてください。