Netflixドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1 英バーミンガムのギャング抗争を描いた、見応えたっぷりの犯罪ドラマ

出典元:https://www.rottentomatoes.com/

20世紀初頭の英バーミンガムを舞台に、熾烈なギャング抗争を描いた見応えたっぷりの犯罪ドラマ。ギャングものや見応えのある犯罪ドラマが好きな方はおすすめ!シーズン1のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしで紹介します♪



『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1概要

製作・配給:Netflix
ジャンル:犯罪、ヒューマン・ドラマ、アクション
製作国:イギリス
話数:全6話、1話約55分
日本語吹き替え:あり

『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1あらすじ(ネタバレなし)

1919年のイギリス、バーミンガム。トミーとアーサーのシェルビー兄弟は、ピーキー・ブラインダーズというギャング組織を仕切っている。

主に競馬での儲けが中心になっているが、トミーはバイクを盗むつもりが埠頭を間違え大量の武器を盗んでしまう。

武器強盗を捜査するためロンドンからキャンベル警部補がやって来て捜査を開始し、ピーキー・ブラインダーズに目を付ける。

キャンベル警部は組織を探るためスパイを送り込むが、キャンベル警部補の思惑とは違う方向へ行ってしまう…。

『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1感想&評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア88% 視聴者スコア95%
IMDb:8.8(10点中)
おすすめ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆

いまさらながらという感じですが、やっとこさ視聴した『ピーキー・ブラインダーズ』。レビューを読むとつまらないという人とめちゃハマったという両極端な感じですが、筆者はめちゃくちゃ好みでした!

20世紀初頭のイギリスの雰囲気も好きだし、ストーリーもおもしろくてトータルでクールな仕上がりで大満足。ただギャング抗争を描いている割にはアクションが少なめで、バイオレンス度もギャング系ドラマにしては大人しめの印象です。

ぐいっと引き込む吸引力が少し足りない気がするものの、ピーキーのメンバーの人間関係、キャンベル警部補による追跡、ピーキーに探りを入れるスパイ…、といった物語がすごく魅力的でおもしろい!

1話約60分という尺が長いですが、全6話と短いのであっという間に完走してしまいました。

第一次世界大戦後の不安定な世の中で、トミー達が経験した戦時中の経験がストーリーに影響しているところや、IRAや共産主義といった当時の政治や社会情勢が反映されているのも興味深かったです。

視聴した後はハンチング帽を被りたくなってしまいますね(笑)。犯罪ドラマやギャング物、見応えのある重厚な海外ドラマが好きな方におすすめです。


『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1キャスト

トーマス・シェルビー(キリアン・マーフィー)

ピーキー・ブラインダーズのリーダー、通称トミー。常にポーカーフェイスで、冷静さを失わない。戦争のトラウマを抱え、ときどき戦時中の記憶や夢がフラッシュバックし悩まされる。

キャンベル警部補(サム・ニール)

ロンドンからバーミンガムへ、武器強盗を捜査しにやって来る警部補。ピーキー・ブラインダーズに目を付け、捜査を開始する。

ポリー(ヘレン・マックローリー)

トミー達の叔母。戦時中トム達が出兵している間、組織を女手一つで仕切っていた。

グレース・バーグス(アナベラ・ウォーリス)

トミー達の行きつけのパブで働くバーテンダー。IRA(アイルランド共和軍)に強い恨みを持っている。

アーサー・シェルビー(ポール・アンダーソン)

トミーの兄。トミーほど頭が切れず、弟に対して劣等感を抱いている。

ジョン・シェルビー(ジョー・コール)

トミーの弟。まだ若い男やもめで、4人子供がいるため再婚を考えている。

エイダ・シェルビー(ソフィ・ランドル)

トミーの妹。共産主義者のフレディと恋人関係にある。

フレディ・ソーン(イド・ゴールドバーグ)

BSA社の労働組合長で、トミーの幼馴染。革命を起こすことを考えている共産主義者。

 

『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

出典元:https://deadline.com/

1919年のイギリス、バーミンガム。トミーとアーサーのシェルビー兄弟は、ピーキー・ブラインダーズというギャング組織を仕切っている。主に競馬での儲けが中心になっているが、トミーはバイクを盗むつもりが埠頭を間違え大量の武器を盗んでしまう。

武器強盗を操作するためロンドンからキャンベル警部補がやって来て捜査を開始し、ピーキー・ブラインダーズに目を付ける。グレースという女性がトミー達の行きつけのバーに、バーテンダーの職を求めて現れる。グレースは採用されバーテンダーとして働き始めるが、彼女はキャンベル警部補が送り込んだスパイだった。

トミーの妹のエイダは共産主義者のフレディと恋人関係にあり、妊娠していることが分かる。トミー達の叔母のポーリーはエイダに中絶を勧めるが、エイダは一人でも生むことを決意する。キャンベルはグレースの情報からトミーが武器強盗の犯人だと知るが、トミーはキャンベルに武器のありかを教える代わりに組織のビジネスに口出ししないことを条件に取引を持ち掛ける。

キャンベルはグレースに、武器のある場所を何が何でも探し出せと念を押す。縄張り争いの件でビリー・キンバーがバーに現れ、トミーはキンバーと組んでリー家への手助けを約束する。リー家は競馬場で胴元をだまして、キンバーの金を巻き上げていた。

フレディはエイダにプロポーズし二人は結婚し、バーミンガムを離れるようにとポーリーが200ポンドを渡すがフレディは出ていかない。ピーキーは競馬場でリーからお金を巻き上げキンバーに渡すが、後日リー達がピーキーのアジトを報復のため襲撃してきた。

警察に追われていたフレディは、ポリーからもらった200ボンドを共産主義者のチャップマンに渡していた。エイダは出産するが、フレディはグレースの密告により警察に逮捕されてしまう。トミーはチャップマンの情報をキャンベルに流し、チャップマンを逮捕させる代わりにフレディとエイダを逃がすようにと約束させる。

トミーはグレースのバーでの働きぶりに感心し、自分の秘書兼会計士にならないかと頼む。トミーの弟のジョンは男やもめで、トミーはリー家との抗争を収めるためリー家の娘とジョンを政略結婚させる。シェルビー家とリー家が同盟を結んだことで、組織の戦争は終わる。

トミーとグレースは愛し合うようになり、グレースはスパイから手を引きたいとキャンベルに申し出て、武器の隠し場所をキャンベルに教えて武器は警察に押収される。キャンベルはトミーとグレースの関係を知り、グレースを愛しているキャンベルは嫉妬に狂う。

ピーキー一団は政府認定の競馬のブックメイカー協会に加入し、シェルビー・ブラザーズとして合法的な競馬ビジネスができるようになる。トミー達はキンバーを倒す計画とフレディを脱獄させる計画を一気に決行し、トミーがキンバーを倒しフレディも無事脱獄に成功する。

シェルビー・ブラザーズは国内第3位の合法ブックメーカーとなり、ビジネスが大躍進する。キャンベルはグレースの正体をトミーにばらし、グレースは街を出ていこうとするがキャンベルに銃で狙われる。


『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

ギャング組織「ピーキー・ブラインダーズ」

出典元:https://labibliothequedaelinel.com/

本作はバーミンガムのギャング組織「ピーキー・ブラインダーズ」を中心に、ギャングたちの抗争を重厚に描いた見応えのあるドラマです。

組織を率いるリーダーがシェルビー家の次男のトミーで、冷静沈着でポーカーフェイスを崩さずあまり笑うこともありません。

何を考えているのか表情から読み取るのがむずかしい人ですが、行動力と肝っ玉の強さは誰よりもすごい切れ者です。

猪突猛進タイプではなく、相手の出方や策略を予想し必要であれば警官に駆け引きを持ちかける策士でもあります。

ギャング組織ながら政府認定の競馬のブックメイカー協会に加入するなど、合法ビジネスにも手を付ける手腕を見せ、トミーのリーダーシップでピーキー・ブラインダーズはさらに高みへと登っていきます。

トミーの人間像

出典元:https://www.netflix.com/

アーサーはトミーより年上ですが、喧嘩っぱやい血の気が多さが災いしてリーダーの器ではなくトミーが組織の実験を握っています。

アーサーがトミーに引けを感じているのは明らかで、久しぶりに会った実父がお金に困っているのを知り、組織のお金を渡してしまい窮地に立たされることに。

思いつめて自殺を図ろうとするも死にきれなかったアーサーに、トミーは合法ビジネスをするピーキー・ブラザーズを立ち上げ責めることなく兄を迎え入れます。

一方男やもめの弟ジョンには当日になって政略結婚を知らせ、リー家と同盟を結ぶために無理やり結婚させるという暴挙に出ることに。

家族思いなのと同時に、組織のためなら政略結婚もいとわないところがリーダーとしてのトミーの器と言えるかもしれません。

結果的にジョンは新婦と幸せな結婚生活を送ることになるので、結果よければすべてよし(笑)。

妹エイダとの関係もエイダの恋人フレディを巡ってすったもんだがありますが、トミーは獄中のフレディを脱獄させエイダのもとへ帰らせるという男気を見せるからさすがです。

一方グレースがスパイであることをなかなか見抜けなかったのが唯一のトミーの失敗で、やはり恋は盲目ということなのでしょうか。

リーダーとしてのトミーと、一人の男としてのトミーのギャップが描かれているのも興味深い。

第一次世界大戦で心に深い傷を負ったトミーは、今も戦時のフラッシュバックに悩まされています。トミーが抱えるトラウマが、ストーリーに反映されているところも見どころです。

女が強い!

出典元:https://www.sktv.fr/

本作の魅力のひとつは女が強いこと。トミー達の叔母のポーリーは、トミーやアーサーが第一次世界大戦の出征中にピーキーの組織をまとめた女家長。

今もポーリーの権力は強く、ポーリーに睨まれると組織のメンバーもたじたじになってしまうほど。

ピーキーの組織を探るグレースも、いつバレるかという危険と隣り合わせながらキャンベル警部補と組織の間でスパイ活動を続けます。

トミーの妹のエイダもみんなの反対をよそに、共産主義者のフレディと駆け落ち同然で結婚し、最後のキンバーとの抗争では自分の息子を盾に組織間の争いを収めようとする肝っ玉の持ち主です。

ピーキーを取り巻く女たちの強さが最高にカッコよく、ドラマをさらにおもしろくしています。


『ピーキー・ブラインダーズ』のネット上での評判は?

『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1まとめ

20世紀初頭のギャングの抗争を描いたシリアスな犯罪ドラマは、最高にクールでおもしろい!犯罪ドラマにしては多少アクションが少ない気がするものの、緻密なストーリーがおもしろく最後まで飽きさせません。

重厚で気骨のあるドラマや見応えのある犯罪ドラマが好きな方におすすめで、Netflixに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

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