Amazonドラマ『僕は乙女座』シーズン1 身長4メートルの青年が騒動を巻き起こすシュールな青春ドラマ

出典元:https://www.amazon.co.jp/

19年間隔離されて育った身長4メートルの青年が、外の世界に飛び出して騒動を巻き起こす不思議な世界観のシュールな青春ドラマ。シーズン1のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしでレビューします。



『僕は乙女座』シーズン1概要

製作・配給:Amazonプライム
配信日:2023年6月23日
ジャンル:ファンタジー、SF、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
話数:全7話、1話約25分
日本語吹き替え:あり

『僕は乙女座』シーズン1あらすじ(ネタバレなし)

クーティは身長が4メートルある19歳の青年。世間に利用されることを心配した育ての親に、ずっと家の中で隔離されて育った。

クーティはテレビやコミックで世の中を知るしかなかったが、ある日家の垣根の向こうからフェリックス、ジョーンズ、スキャットに声を掛けられ外の世界へ足を踏み入れる。

人々は大男のクーティに最初は驚くものの彼を受け入れ、クーティは初めての友達と出かけ、初恋を経験し青春を楽しむ。

クーティは大ファンの「ザ・ヒーロー」と出会うが、テレビやコミックの世界とは違う現実の世界を知っていくことになる。

『僕は乙女座』シーズン1感想&評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア95% 視聴者スコア81%
IMDb:7.2(10点中)
おすすめ度:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆

正直思っていた内容と全然違い、かなりシュールで不思議な世界観の異色作で驚きました。

身長4メートルのクーティが初めて外の世界で経験する青春ドラマであると同時に、人種差別や資本主義を風刺したメッセージ性の強い作品です。

そのメッセージ性を読み砕くことができるかできないかで、おもしろいかおもしろくないかが分かれ、見る人を選ぶドラマというのは確かです。

スティーブ・ジョブズを連想させるカルト集団が登場したり、身長30センチくらいの小人が登場したりと、SFとファンタジーをプラスしたかなり奇妙な世界観。

ROTTEN TOMATOESの批評家スコアが95% 視聴者スコアが81%とかなり高得点ですが、個人的には自分の好みにはまったく合わない作品でした(笑)。

シュールで不思議な世界観や、癖のある異色作が好きな方は好きかもしれません。1話約30分全7話と観やすい長さなので、チェックしてみてください。


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『僕は乙女座』シーズン1キャスト

クーティ(ジャレル・ジェローム)

身長4メートルの19歳の青年。隔離されて育ったため、世の中のことをよく分かっていない。

フェリックス(ブレット・グレイ)

クーティと友達になる青年。愛車にクーティを乗せてドライブし、クーティに青春の楽しさを教える。

ジョーンズ(カーラ・ヤング)

クーティと友達になるティーンの少女。社会問題に関心が高く、デモに参加している。

スキャット(アリアス・バーンズ)

クーティと友達になる青年。フェリックスとジョーンズといつもつるんでいる。

フローラ(オリヴィア・ワシントン)

ビンバン・バーガーの店員。高速で動く能力があり、クーティのことを好きになる。

マルティス(マイク・エップス)

クーティの育ての父親で、物作りが得意。。クーティが外で危ない目に遭ったり利用されないようにと、家に隔離して育てた。

ラフランシーヌ(カルメン・イジョゴ)

クーティの育ての母親。体に悪いからとクーティにハンバーガーを食べさせず、多少過保護に育ててきた。

ジェイ・ウィトル(ウォルトン・ゴギンズ)

億万長者の起業家。「ザ・ヒーロー」と名づけられたスーパーヒーローのコミックを創作し、実生活でもザ・ヒーローとなりオークランド上空をパトロールしている。

 

『僕は乙女座』シーズン1全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

 

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クーティは身長が4メートルある19歳の青年。世間に利用されることを心配した育ての親に、ずっと家の中で隔離されて育った。クーティはテレビやコミックで世の中を知るしかなく、食べてみたいハンバーガーも体に悪いからと食べさせてもらえない。

クーティは夜一人で内緒で外出し、木に扮して体をカモフラージュしたところをフェリックスに見られてしまう。家の垣根の向こうからフェリックス、ジョーンズ、スキャットに声を掛けられ、外の世界へと足を踏み入れる。

初めて車に乗りクラブに行き外での世界を楽しむクーティーは、ずっと食べたかったビンバン・バーガーへ行き、そこでフローラという女性と出会いお互い好意を抱く。

ジョーンズがクーティに女性の口説き方や付き合い方を伝授し、クーティとフローラは付き合うようになる。クーティに目を付けたエージェントのサム・スピーゲルは、クーティにモデルの仕事をさせるが、クーティはモデルの仕事が好きになれない。

スキャットは自転車で転んで怪我を負い病院に行くが、保険未加入のため診てもらえずバス停で倒れているところをフェリックスが発見する。病院に運ぶが時すでに遅く、スキャットは死んでしまう。ジョーンズはスキャットが病院で治療を受けられなかったことから、病院の前でデモを決行する。

クーティが大好きな「ザ・ヒーロー」は上空からパトロールしているとき、クーティたちを見て脅威とみなしクーティを捕らえる。クーティは足に追跡装置を付けられ行動制限され、メディアは4メートルの巨人を悪者呼ばわりする。

ラフランシーヌとマルティスはクーティがやはり悪者にされたと嘆くが、こういう事態を想定して物作りが特異なマルティスが地下にハイテク基地を建築していた。クーティは世間が自分を悪者にしたいのなら、本物の悪役になり悪役の英雄になってやると決める。

クーティを目の敵にするザ・ヒーローが再びクーティのもとへやって来て二人は格闘するが、ジョーンズがザ・ヒーローを言いくるめて退散させる。クーティは体に湿疹ができて気になっていたが、体に穴が開くほど湿疹がひどくなっていた。


『僕は乙女座』シーズン1見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

身長4メートルのクーティの物語

『僕は乙女座』の見どころは何といっても身長4メートルのクーティで、ずっと家の中で育ったクーティはテレビやコミックでしか外の世界を知る術がなく、世間知らずな19歳のまま外の世界へ一歩を踏み出します。

世の中にはびこる人種問題や社会問題を知らないクーティが、現実の厳しさを経験していくことに。初めての友達、初めての恋、初めてのハンバーガー…、と初めて尽くしの青春ストーリーと、親の元から羽ばたいて成長していく姿を切り取っています。

クーティの青春ドラマと同時に、身体的特徴のある一人の黒人青年を通して見る現実社会を痛烈に風刺した内容も見どころのひとつです。

社会問題を風刺したドラマ

 

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ドラマ内ではさまざまな社会問題を風刺していて、クーティの友人スキャットが怪我をするも、保険未加入のため診てもらえず命を落とすという悲劇に見舞われます。

きちんと手当すれば命を落とすような怪我ではなかったのに手遅れになってしまい、保険に加入できない低層階が存在する階級社会の問題を提起しています。

クーティはエージェントにスカウトされプロスポーツでの活躍を目論みますが、試す前からスポーツ界への禁止を言い渡されてしまうことに…。

クーティのような人がスポーツ界に入れば、全てを覆す成績を残すことは目に見えているわけで、黒人の運動能力の優位性を活かす場と機会を最初から奪うという痛烈な風刺となっています。

スポーツがだめならモデルを…、とエージェントはストリートファッション系のモデルの仕事を振りますが、人種的なステレオタイプへとクーティを導く過程も皮肉たっぷりです。

黒人差別への痛烈な風刺が散りばめられており、商業主義や資本主義への批判も含めトータルで社会問題を意識した仕上がりになっています。

ザ・ヒーロー

クーティはコミックが大好きで、なかでも「ザ・ヒーロー」の大ファンです。「ザ・ヒーロー」を生み出したジェイ・ウィトルは、オークランド上空を飛び回ってパトロールし、似たような服装をした若者が集まっているとギャングと見なす考えの偏った人種差別主義者。

クーティは最初コミュニティに受け入れられ人気者になりますが、クーティが悪役になってしまうのはザ・ヒーローが登場してからです。

クーティがザ・ヒーローの目の敵にされ、悪者に仕立て上げられていく過程は社会が黒人を危険な存在として見ていることを誇示しているように思えます。

特に大男のクーティは脅威に映り、白人のヒーローがクーティを目の敵にし脅威とみなしたことから世間の風向きが変わっていくことに…。

隔離されて育ったクーティは人種差別問題という認識がなく、最初は黒人を残酷に取り締まることの問題点にも気付いていませんでした。

大好きだったザ・ヒーローに裏切られるような形になり、クーティは自分の無知とナイーブさに気付くことになります。

可愛い子には旅をさせろとよく言いますが、クーティの両親はもっと早くクーティを外に出してあげるべきだったのではと思えてなりません。


『僕は乙女座』シーズン1のネット上での評判は?

『僕は乙女座』シーズン1まとめ

かなり好き嫌いの分かれる作品で個人的にはあまりハマれなかったのですが、癖のあるユニークな異色作やシュールな作品が好みの方は好きかもしれません。Amazonプライムに加入されている方は、チェックしてみてください♪

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