20世紀初頭の英バーミンガムを舞台に、熾烈なギャング抗争を描いた見応えたっぷりの犯罪ドラマ。ギャングものや見応えのある犯罪ドラマが好きな方はおすすめ!シーズン2のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしで紹介します♪
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン2概要
ジャンル:犯罪、ヒューマン・ドラマ、アクション
製作国:イギリス
話数:全6話、1話約55分
日本語吹き替え:あり
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン2あらすじ(ネタバレなし)
キャンベルがトミーの前に現れ、アイルランド反体制派の男を殺害するように脅迫し、キャンベルに政治的な駆け引きに利用されるようになる。
トミーはロンドンで合法ビジネスをしようと事業拡張に乗り出し、ロンドンのユダヤ人ギャングのソロモンズに接触する。
ポリーは生き別れた娘と息子を今も探しており、トミーが捜索するのを手伝うことを約束する。
ピーキー・ブラインダーズはロンドンに進出するが、ユダヤ人ギャング、イタリア人ギャング、警察との摩擦が絶えない。
トミーはエプソムの競馬場で、ある二つの計画を同時に決行することにする。
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン2感想&評価(ネタバレなし)
IMDb:8.0(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆
バーミンガムで向かうところ敵なしのピーキー・ブラインダーズは、ロンドン進出を目指します。
トミーとグレースの関係に嫉妬したキャンベル警部は、シーズン2もねちねちとトミーを追い回し悪役度がさらにアップ。
ギャングのピーキーではなく、警官のキャンベルが嫌な奴に描かれているのがおもしろく、キャンベルのキャラがドラマにいい毒気をプラスしています。
ロンドン進出後もユダヤ人ギャングとイタリア人ギャングとすったもんだの抗争があり、スリリングな展開から目が離せません。
シーズン2に入り、それぞれの登場人物のキャラクター・アークが構築されていき、ストーリーをさらにおもしろくしています。20世紀初頭が舞台ですが、使われている音楽が現代のロックミュージックなのがかっこいい!
アーティック・モンキーズ、ロイヤル・ブラッド、ホワイト・ストライプスといったブリティッシュ・ロックが、作品全体を盛り上げています。
オープニングに使われているニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズの「Red Right Hand」は、ドラマの雰囲気にぴったり!
ストーリーやバイオレンスの激しいアクションはもちろん、音楽・ファッション・シネマトグラフィーとトータルでクールな仕上がりで見応えたっぷりです。
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン2キャスト
トーマス・シェルビー(キリアン・マーフィー)
ピーキー・ブラインダーズのリーダー、通称トミー。常にポーカーフェイスで、冷静さを失わない。戦争のトラウマを抱え、ときどき戦時中の記憶や夢がフラッシュバックし悩まされる。
キャンベル警部補(サム・ニール)
ロンドンの秘密情報部の幹部。ピーキー・ブラインダーズに目を付け、トミーに個人的な恨みを抱き執拗に付け狙う。
ポリー(ヘレン・マックローリー)
トミー達の叔母。子供達と幼いころに引き離され、今も息子と娘の行方を捜している。
グレース・バーグス(アナベラ・ウォーリス)
キャンベル警部補の送り込んだ元スパイ。トミーと愛し合うようになり、キャンベルを撃った後はアメリカへ渡る。
アーサー・シェルビー(ポール・アンダーソン)
トミーの兄。トミーほど頭が切れず、弟に対して劣等感を抱いている。戦争経験の後遺症で精神的に不安定。
ジョン・シェルビー(ジョー・コール)
トミーの弟。若い男やもめで4人子供持ちだったが、リー家のエスメと再婚し幸せな結婚生活を送っている。
エイダ・シェルビー(ソフィ・ランドル)
トミーの妹。共産主義者のフレディと結婚し、息子のルーカスを出産する。
アルフィー・ソロモンズ(トム・ハーディ)
ロンドンのユダヤ人ギャングのボス。ラム酒の醸造&密売を行っており、イタリア系ギャングのサディーニと対立関係にある。
ダービー・サディーニ(ノア・テイラー)
ロンドンのイタリア系ギャングのボス。ピーキー・ブラインダーズがロンドンに進出してきたのが気に入らない。エプソムの競馬場の賭博営業許可書の持ち主。
マイケル・グレイ(フィン・コール)
ポリーと生き別れた息子。ポリーが息子と娘を探していることを知ったトミーが、マイケルの居場所を探し出した。
メイ・カールトン(シャーロット・ライリー)
馬の調教師で、トミーの馬を調教することになる。
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン2全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)
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グレースはキャンベル警部に撃たれそうになるが、バッグに隠し持っていた銃でキャンベルを撃って逃げる。2年後ピーキー・ブラインダーズの溜まり場のパブが爆破され、アイルランド人の仕業だと分かる。エイダの夫のフレディが亡くなるが、エイダはシェルビー家と距離を置いていた。キャンベルがトミーの前に現れ、アイルランド反体制派のダガンを殺害するように脅迫する。トミーは仕方なくダガンを殺害するが、キャンベルの政治的な駆け引きに利用されるようになる。
トミーはロンドンで合法ビジネスをしようと事業拡張に乗り出し、ロンドンのユダヤ人ギャングのソロモンズと手を組む。トミーはポリーの生き別れになった子供達の捜索を手伝い、娘はすでに亡くなっていたが息子のマイケルの居場所を見つける。トミーはチャーチル大臣に手紙を書き、輸出業の許可を求める。ポリーは息子のマイケルと再会し、マイケルはバーミンガムに残って事業を手伝うことになる。
トミーは馬の調教師のメイ・カールトンと知り合い、逢瀬を重ねるようになるがグレースのことが忘れられない。トミー達はロンドンのイタリア人ギャングのサビー二のエデンクラブを襲撃し、サビー二はソロモンズにピーキー・ブラインダーズに反撃しようと強力を求め協定を結ぶ。ロンドンにあるピーキーのアジトがユダヤ人ギャング、イタリア人ギャング、警察に襲撃され、アーサーとマイケルが逮捕されてしまう。
グレースはトミーに電話して、二人は久しぶりに話す。キャンベルはマイケル釈放の見返りとしてポリーに体の関係を求め、ポリーは息子を助けるため応じるが後でマイケルに軽蔑されてしまう。グレースは結婚して夫がいるが子供ができないため治療中だったが、トミーと再会してお互い気持ちを確かめ合い一夜を共にする。トミーはキャンベルにラッセル陸軍元師の殺人を依頼されるが、もしものときのために証拠を残す手紙を書き、キャンベルが秘密組織フィニアンと手を組み、IRAに罪を着せようとしていると書き記し手紙をエイダに渡す。
トミーはソロモンズとの話し合いで手投げ弾を仕掛けたとはったりをかまし、取引を有利に持っていく。トミー達はロンドンの競馬場で、ラッセル陸軍元師の殺人計画と、サビー二から競馬場の賭博許可証を奪う計画を同時に実行する。競馬場にグレースが現れ、トミーの子を妊娠したと告げる。トミーは秘書のリジーにラッセルを誘惑させた隙に殺害して騒ぎを起こし、その間にアーサーがサビー二の賭博許可証を燃やした。許可証の再申請は却下されるはずで、そうなるとピーキー・ブラインダーズが市場を独占することになる。
ポリーはキャンベル警部を銃で撃ち、トミーはキャンベルの息がかかったアルスター義勇軍に拉致されてしまう。トミーは田舎に連れられ墓穴の前で覚悟を決めるが、チャーチル大臣の送り込んだスパイに助けられ、チャーチルが仕事を頼みたいと言っている旨を伝える。パブではサビー二から賭博許可証を奪ったお祝いが開かれ、マイケルはポリーに稼業から抜けるように言われていたが、自分はトミーと大金を稼ぎたいと話す。
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン2見どころ・解説・考察(ネタバレあり)
ピーキー・ブラインダーズのロンドン進出
シーズン2の大きな見どころは、ピーキー・ブラインダーズのロンドン進出。シーズン1でピーキーは政府認定の競馬のブックメイカー協会に加入し、国内第3位の合法ブックメーカーとなります。
ライバルはロンドンのイタリア人ギャングのサビー二と、ユダヤ人ギャングのソロモンズ。
トミーはさっそくソロモンズと手を組みますが、ピーキーがサビー二のエデンクラブを襲撃した後から流れが変わり、もともと対立していたソロモンズとサビー二が協定を結ぶことになります。
それでトミーがひるむわけがなく、命を落とすのを覚悟でキャンベルに頼まれた暗殺とサビー二から賭博許可証を奪う計画を同時に決行。
シーズン1でもトミーはキンバーを倒す計画とフレディを脱獄させる計画を一気に成し遂げましたが、今回もトミーの手腕のすごさは健在です。
ロンドン進出の足掛かりを掴んだピーキー・ブラインダーズは、さらに大きな組織へと成長していくのは間違いありません。
キャンベル警部の悪役っぷり
トミーを執拗に追うキャンベル警部は、かなりゆがんだ性格の持ち主です。
自分の部下だったグレースを愛するがためにトミーとグレースの関係に嫉妬し、挙句にグレースに撃たれて杖が必要な体になり、ますます性格の悪さに磨きかかかることに(笑)。
トミーを自分の駒に使って利用したり、ポリーの息子マイケルを釈放させる代わりに体の関係を強要したりと、やりたい放題の倒錯キャラ。
トミーがいなくてもグレースとの間は何も発展しなかったはずなのに、トミーに逆恨みしてねちねちと追い回す何という性格の悪さよ…。
ポリーに関係を迫り自分との間に何かあると感じたいキャンベルは、誰にも愛されない孤独な人物なのでしょう。
グレースに撃たれた後は今度はポリーに撃たれるという悲しい結末を迎え、自分のやってきたことが全て仇となって返ってきてしまいました。
ピーキー・ブラインダーズの新メンバー
シーズン2でポリーの長年行方が分からなかった息子のマイケルが、新しくピーキーに加わります。
ポリーは長い間行方が分からず探し続けてきた息子と再会しますが、マイケルはトミーに感銘を受け事業を手伝いたいと申し出て経理を担当することに。
やっと会えた息子に危ない仕事をしてほしくないポリーは、大金を渡してロンドンへ行くようにと頼みますが、マイケルは受け入れません。
兄のアーサーは戦争の後遺症で精神的に不安定でコカインにはまり、弟のジョンは妻子ある身でロンドン進出にも及び腰でした。
トミーにとってマイケルは聡明でガッツと勇気のある若者で、ポリーの意志の強さも持ち合わせた頼りになる新しい存在。
最終話でも命からがら逃げてきたトミーが一緒に酒を酌み交わすのはマイケルで、自分が結婚することを最初に告げる相手もマイケルと、かなり特別な存在になっているよう。
これからマイケルがどうピーキー・ブラインダーズに関わり、立場がどう変化していくのか気になります。
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン2のネット上での評判は?
絶賛復習しておりますピーキー・ブラインダーズですがシーズン2が終わりまして、マイケル役のフィン・コール君とジョン役のジョー・コール兄弟が可愛くて可愛くて仕方がねぇ!!
あとシーズン2からトムハがトムハなキャラで出てくるの草wwそんなことより私もキリアンに夜這いされたい… pic.twitter.com/p10OHrf0A0
— 僕はジャックのムダな人生です (@akagi0109) June 8, 2022
Netflixの「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン2最終話を観て、体が震えてしまったワイが通りまつよ。
いや、マジでオモロいドラマや😆— たー (@leglock_tapout) June 24, 2023
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン2まとめ
シーズン2もスリリングなストーリーがおもしろく、バイオレンス度もアップしてトータルで見応えのある仕上がりでした。
観だしたらピーキーの世界観にすっかりハマってしまうこと間違いなしで、Netflixに加入されている方は是非チェックしてみてください♪