ティーンの少女の出会いが運命を狂わせていく、見応えたっぷりの青春サスペンス・ミステリー。シーズン1の物語とは異なるアンソロジー・ドラマになっています。シーズン2のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしで紹介します!
『クルーエルサマー』シーズン2概要
配信日:2023年8月11日
ジャンル:青春、ミステリー、サスペンス
製作国:アメリカ
制作:ジェシカ・ビール、ジェイソン・ニース
監督:ビル・パープル他
話数:全10話、1話約40分
日本語吹き替え:あり
『クルーエルサマー』シーズン2あらすじ(ネタバレなし)
メーガンは母親と妹の3人暮らしで、母親のデビーがイザベラという学生を1年間ホームステイさせる。イザベラは世界中で暮らしたことのあるお金持ちの少女だったが、親の愛を得られず孤独を感じていた。
メーガンは最初イザベラの存在をうっとうしく思っていたが、次第に打ち解けて二人は親友になる。メーガンの幼馴染のルークがイザベラと付き合い始めるが、メーガンは複雑な気持ちになっていく。
ある日イザベラの友人だというトレヴァーが町を訪れ、イザベラは慌てた様子を隠せない。湖である死体が発見され、メーガンとイザベラの周りで起きた出来事が次第に明かされていく…。
シーズン1のあらすじ・キャスト・レビューはこちらをチェック↓
『クルーエルサマー』シーズン2感想&評価(ネタバレなし)
IMDb:7.4(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆
『クルーエルサマー』は、シーズン1とシーズン2が異なる物語のアンソロジー・ドラマです。メーガンの家にホームステイするイザベラとの関係や、イザベラが町に来たことで起こる変化を3つの時間軸で描いています。
時間軸があちこち飛ぶのでぼーっと観ていると時々混乱してしまいますが、比較的分かりやすくまとまっていると思います。
ティーンの人間関係や恋模様をミステリーと絡めて描いていて、最後までどうなるのか行く末を見届けたくなります。
ただ少し内容的に引っ張り過ぎというか、このストーリーなら全10話ではなく8話くらいでまとめたほうがよかったかもという気もしますが…。
最後の最後でうわ!そういう事だったの⁉と驚愕するので、いい意味で最後まで見逃せないストーリーはよかったと思います。
サスペンスやミステリーが好きな方におすすめで、海外青春ドラマが好きな方はぜひ!
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『クルーエルサマー』シーズン2キャスト
メーガン・ランドリー(セイディ・スタンリー)
海沿いの町チャタムで暮らす高校生。コンピューターが得意で、奨学金で大学進学を目指している。イザベラのことを最初気に入らなかったが、次第に打ち解けて親友になる。
イザベラ・ラルー(レクシー・アンダーウッド)
世界中で暮らしたことのあるリッチな高校生。普通の高校生活に憧れ、チャタムの町でホームステイする。
デビー・ランドリー(ケイディー・ストリックランド)
メーガンの母親。シングルマザーで二人の娘を女手ひとつで育てている。ルークの父親の会社で働いている。
ルーク・チェンバース(グリフィン・グラック)
メーガンの幼馴染で、家が町の名士なことをうっとおしく思っている。イザベラと知り合い付き合うようになる。
スティーヴ・チェンバース(ポール・アデルスタイン)
ルークの父親。昔妻を交通事故で亡くし、息子二人を育てたシングルファーザー。事業で成功している町の名士。
ブレント・チェンバース(Braeden De La Garza)
ルークの兄。女性好きのゲス男で、メーガンやイザベラから嫌われている。
ジェフ(ナイル・バロック)
メーガンの友人。映画監督志望で、いつもビデオカメラで撮影している。メーガンのことが好き。
ジャック・メイヤー(ショーン・ブレイクモア)
町の保安官。ルークと個人的に親しく、ルークの良き相談相手。
『クルーエルサマー』シーズン2全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)
メーガンは母親と妹の3人暮らしで、母親のデビーがイザベラという学生を1年間ホームステイさせる。イザベラはお金持ちの少女だったが、親の愛を得られず孤独を感じていた。メーガンはコンピューターが得意で、大学の奨学金を得てコンピューターサイエンスを学びたいと思っている。メーガンは最初イザベラの存在をうっとうしく思っていたが、次第に打ち解けて二人は親友になる。ルークはイザベラと付き合い始めるが、メーガンは複雑な気持ちになっていく。メーガンは友人のジェフと一緒に、お酒を買うための偽造IDを制作する。
ある日イザベラの友人だというトレヴァーが町を訪れ、イザベラは慌てた様子を隠せない。トレヴァーの妹のリザはイザベラの親友で、海で溺死していた。メーガンはルークのことが好きだという気持ちをメーガンに話し、イザベラはメーガンの気持ちを優先してルークと別れる。メーガンはルークの17歳の誕生日パーティーを主催し、その後二人は付き合い始める。クリスマスパーティーがルークの家で開かれ、クリスマスムービーの上映のとき、なぜかルークのセックステープが流れてしまう。相手はメーガンだったが、そばに置いてあるカーディガンの色からイザベラだと勘違いされてしまう。
ビデオに映っているのがメーガンだとバレると、大学の奨学金が取り消されてしまうため、イザベラは勘違いされたままでいいと言う。セックステープを盗撮したのはルークの兄のブラントだと誰もが思っていたが、作ったのはルークで、パーティーでビデオを流したのもルーク本人だった。セックステープの件以来二人の友情がギクシャクし出し、ルークとメーガンの関係にも影響し始める。メーガンはルークの子供を妊娠していることが分かりルークに話すが、彼のそっけない反応に失望する。メーガンはルークが男友達にイザベラとメーガンを、二股にかけるのは簡単だと自慢しているのを聞いて激怒する。
ルークの人柄に腹を立てたメーガンはイザベラと復讐することを決め、大晦日のパーティーの後ルークを山のコテージへ誘い出す。薬を飲ませベッドにロープで縛りつけるが、イザベラが銃を取り出して脅し間違ってルークの耳を撃ってしまう。二人はルークを山小屋に残して去るが、ルークは自力で脱出して湖まで行き、ブラントに助けを求める。ブラントがやって来るが二人は口論となり、押したはずみでルークは湖へ転落してしまう。
ブラントは飛び込んで探すが見つからず、父親に事の次第を話す。父親のスティーヴは、ルークが家出したと作り話をする。メーガンは偽造IDを作ったことがバレて奨学金が取り消され、大学へ進学できなかった。その年の夏に湖からルークの遺体が発見され、捜査が開始されるが保安官のジャックはイザベラとメーガンに目を付ける。スティーヴは二人に罪を擦り付けて逃げ切るつもりだった。イザベラとメーガンの友人関係は破綻しており、イザベラは山小屋でルークを脅している場面のテープを編集してメーガンが犯人のように思わせ、保安官に証拠として提出した後町を去る。
メーガンは殺人罪で逮捕されるが、それを知ったブラントは自分がルークを殺したと自首する。メーガンは釈放され湖に行くが、遠くにセキュリティカメラがあることに気付き、ハッキングして事件のあった夜の映像をチェックする。ルークは湖に落ちた後岸辺まで自力で上がったが、イザベラが意識朦朧のルークの頭を水中に押し付け溺死させる様子が映っていた。
『クルーエルサマー』シーズン2見どころ・解説・考察(ネタバレあり)
3つの時間軸
A glimpse at tonight’s vibe. See you at 10|9c for the new episode of #CruelSummer on @FreeformTV. pic.twitter.com/1xgxOmrPky
— Cruel Summer (@cruelsummer) June 20, 2023
『クルーエルサマー』はシーズン1も3つの時間軸で描かれましたが、シーズン2も同じく1999年7月19日頃、1999年12月19日頃、2000年7月19日頃の3つの時間軸で進行します。
1999年7月19日頃を軸にその半年後と1年後が前後して描かれ、1999年7月19日頃は夏らしい明るいトーンの映像です。
半年後と1年後は青いフィルターがかかったような暗めのトーンで、メーガンとイザベラの髪型とメイクも変化しているため分かりやすい。
ただあちこち時間軸が飛ぶため、ぼーっと見ていると一瞬どの時間軸だったかな?と思ってしまう瞬間もちらほら…。
それでも複雑な時間軸で描いている割には、比較的わかりやすくまとまっていると思います。ころころと変わる時間軸が逆に物語の展開をスピーディーにして、テンポよく進む物語が最後まで飽きさせません。
メーガンとイザベラの関係
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物語の中心となるのがメーガンとイザベラ。メーガンはシングルマザーに育てられ、アルバイトをしながら家計を支えている苦労人。一方イザベラは親が外交官で、世界各地で生活したことのあるお嬢様。
まったく異なるバックグラウンドで育ったため、二人の金銭感覚は大違い。クリスマスプレゼントの交換でメーガンは思い出の写真をアルバムにして渡しますが、イザベラは高級なコンピューターのモニターを贈ってメーガンを困惑させることに…。
金銭感覚の差だけでなく二人の育った環境の違いも、二人の関係に影を落としていきます。父親がいなく金銭で苦労しているメーガンですが、母親のデビーは理解がありいつも娘の話を聞いてくれるよき母親です。
母と良好な関係を築き友人に囲まれているメーガンは、孤独を感じたことがありません。イザベラはメーガンと逆で、親は金持ちでも関心を持ってもらえず孤独を抱えています。
そのためイザベラはメーガンとの友情関係に執着し、セックステープの件でも身代わりとなり、メーガンのルークへの気持ちを知った後は自分が身を引きます。
ルークに腹を立てたメーガンと一緒に復讐を企てるなど、メーガンのためなら何でもするイザベラの行動は正直重い…。
自分の想いが報われないと分かるや否や、あっけなくメーガンを裏切りルーク殺しの犯人に仕立て上げるのだから恐ろしい。
女の友情はハムより薄い⁉を実践する内容で、イザベラと出会ったがためにメーガンは人生を狂わされることになります。
ルークという人物
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— Cruel Summer (@cruelsummer) July 20, 2023
メーガンとイザベラの両方と付き合うルークは、イケメンで人当たりのいい好青年。メーガンもイザベラもそう思って付き合うのですが、実はいい人を装っていた仮面が次第にはがれていくことに…。
母を若くして亡くし、親の愛が兄に向いていると感じているルークは自己肯定感がすごく低い。自分をよく見せようと周りにいい顔をするものの、彼の本質がバレて周りから総スカンされ、ゲス男の兄のブラントの方が全然マシ!と言われる始末。
後半までゲス男で描かれているブラントですが、自分がルークを死なせてしまった罪の意識にさいなまれることになります。
しかもメーガンが冤罪で逮捕されたと知るや、自分が殺したと自首してメーガンを助け男っぷりを上げることに。ルークとブラントの兄弟を対比させて描き、最初のイメージと逆になる設定がおもしろい。
シーズン1との接点
『クルーエルサマー』は全く異なる物語のアンソロジー・ドラマですが、小さいながらも接点を発見しました!
メーガンはミステリー好きで、ドラマ内で読んでいる本は「ケイト・ウォレス事件」を題材にしたもの。ケイト・ウォレスはシーズン1で、物語の中心となる登場人物です。
シーズン1の主人公についての小説を読みながら、自分もとんでもない事件に巻き込まれる展開が何とも皮肉。ストーリーは違いますが、夏が舞台で二人のティーンの少女の物語というところも同じです。
『クルーエルサマー』シーズン2のネット上での評判は?
シーズン1も2も面白かった。一気見じゃないとよくわからんくなる。クルーエルサマー
— さりくか (@sarikuka84) August 14, 2023
『クルーエルサマー』シーズン2まとめ
多少引っ張り過ぎて間延びした感があったのものの、最後まで気の抜けないミステリー展開がおもしろかったです。
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