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家族を亡くした男が復讐に燃え、「パニッシャー」として悪者を処刑していく復讐ドラマ。壮絶なバイオレンスと骨太なストーリーで、一人の男の復讐物語を見応えたっぷりに描いています。シーズン1のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしで紹介します。
『パニッシャー』シーズン1概要
ジャンル:犯罪、アクション、ヒーロー、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
企画・制作:スティーヴ・ライトフィット
話数:13話 1話約55分
日本語吹き替え:あり
『パニッシャー』シーズン1あらすじ(ネタバレなし)
フランク・キャッスルは殺害された家族に関わった悪者を抹殺し、ピートと名乗り解体作業場で働いている。国土安全保障省の捜査官のマダ二は、アフガニスタンで殺害されたアーマッド・ズバイルの事件を捜査中だった。
マイクロと名乗る元NSA分析官がフランクに接触してきて、彼が所持していたズバイル殺害事件の映像を見せられる。
マダ二はフランクの元同僚で、民間軍事組織アンヴィルを経営しているルッソと知り合う。フランクとマイクロは同じ目的があると知り、利害が一致したことから協力して共通の敵を倒すため計画を練る。
捜査を進めていくとフランクが参加していた「ケルベロス作戦」の裏に、大きな陰謀が隠されていたことが明るみになっていく…。
『パニッシャー』シーズン1感想&評価(ネタバレなし)
IMDb:8.5(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆
『デアデビル』のシーズン2に登場したパニッシャーが主人公の、バイオレンス満載のアクション・ドラマ。家族を殺害され復讐に燃える処刑人パニッシャーと、ハッカーのマイクロが手を組んで陰謀に立ち向かっていくリベンジ・ドラマです。
マーベル作品なので一応カテゴリーとしてはヒーローものなのですが、パニッシャーは全然ヒーローらしくない。
悪者を次々と処刑していく様は決してヒーローとは言い難く、メディアからも殺人鬼やテロリスト呼ばわりされています。
自分の信じる道義をまっとうしていくパニッシャーは誤解されがちですが、本当のフランクを知っている人たちは彼が決して悪い人間ではないことを知っているわけです。
マイクロと友情関係と絆を築き、成り行きでマイクロの家族の世話をすることになり少しずつ人を信じ人間らしさを取り戻していく過程も見どころです。
全編を通して壮絶なバイオレンスとアクションで描かれる、骨太なアクション・ドラマは見応えたっぷり。マーベル系作品はあまり観ないという方にもおすすめで、順序的に『デアデビル』から先に視聴しましょう♪
『パニッシャー』シーズン1キャスト
フランク・キャッスル(ジョン・バーンサル)
元海兵隊員で、セントラルパーク乱射事件で家族を亡くしてしまう。復讐に燃えパニッシャーとして、犯罪者を処刑していく。
デヴィッド・リーバーマン(エボン・モス・バクラック)
元NSA分析官。カンダーハルで起きた、米兵によるアーマッド・ズバイルの殺人に関する証拠を持っていることから、命を狙われ死を偽装する。
ビリー・ルッソ (ベン・バーンズ)
フランクの友人の元海兵隊員。アンヴィルという民間軍事会社を経営している。
ダイナ・マダニ(アンバー・ローズ・レヴァ)
国土安全保障省の捜査官。アーマッド・ズバイル殺害事件について調査するうちにビリーと知り合い、深い仲になっていく。
カレン・ペイジ(デボラ・アン・ウォール)
ブルティン社の記者。フランクと信頼関係を築いており、パニッシャーのイメージを払拭しようとする。
カーティス・ホイル(ジェイソン・R・ムーア)
フランクの友人で元衛生兵。戦争で片足を失い、帰還兵のための自助会を主宰している。
サム・ステイン( マイケル・ナサンソン)
国土安全保障省の捜査官でマダニの相棒。マダニが唯一信じている人物。
サラ・リバーマン(ジェイミー・レイ・ニューマン)
マイクロの妻。フランクと知り合い、親交を深めていく。
ルイス・ウィルソン(ダニエル・ウェバー)
陸軍の帰還兵で偏った思想の持ち主。カーティスの主宰する自助会に通っている。
『パニッシャー』シーズン1全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

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フランク・キャッスルは殺害された家族に関わった悪者を抹殺し、自分の死を偽装しピートと名乗り解体作業場で働いている。国土安全保障省の捜査官のマダ二は、カンダハールで米兵によるヘロイン密輸事件を調査していたが、捜査に協力していた地元の刑事ズバイルを殺され、今も事件を捜査している。マイクロを名乗るハッカーがフランクに接触してきて、彼が所持していたズバイル殺害事件の映像を見せられる。マイクロの名前はデヴィッド・リバーマンで、家族を守るため死を偽装してカンダハールの事件を調査していた。
フランクはカンダハールで起きた事実を知ることになり、ブレティンの記者のカレンからマイクロは捜査官のカーソン・ウォルフに射殺されたと聞かされる。フランクはウォルフの自宅を襲撃して尋問し、フランクを殺すため周りの大勢が巻き添えになったことを聞かされる。マダ二はフランクの元同僚で、民間軍事組織アンヴィルを経営しているビリー・ルッソと知り合い、深い仲になっていく。フランクは元軍人で友人のカーティスと協力してマイクロを捕まえ、二人は同じ目的があると知り、利害が一致したことから協力して共通の敵を倒すため計画を練る。
フランクとルッソが関わったカンダハールで施行された「ケルベロス作戦」には、エージェント・オレンジと名乗る黒幕がいること分かる。カーティスは元軍人のための自助会を主催しており、帰還兵のルイスが危険であると感じ懸念する。フランクとマイクロはエージェント・オレンジに対抗するのに必要な武器を調達するため、ギリシャ人組織から武器を奪う。フランクは元戦友のグンナーと再会するが、エージェント・オレンジ率いる武装集団に襲われグンナーは死に、フランクは大怪我を負う。現場に残された血痕から、フランクが生存しているのがマダニに知られてしまう。
ルッソもフランクの生存を知ることとなり、フランクと再会し国外で一緒に働こうとIDを用意することを約束する。フランクはルッソとの約束の場所に現れず、ルッソはエージェント・オレンジに報告する。ルッソとエージェント・オレンジは繋がっており、フランクの家族が殺害された事件にも関与していた。フランクとマイクロは、エージェント・オレンジが、CIAのウィリアム・ローリンズだと突き止める。マダ二は自分のオフィスが盗聴され情報が洩れていることを知り、相棒のサムとフランクを捕らえる偽計画を盗聴器の前で話し、関わっている人物をおびき出す作戦に出る。
ローリンズはルッソ達にフランク抹殺を命じるが、待ち受けていたマダニ達に襲撃され、ルッソはサムを刺殺して逃走する。帰還兵のルイスはニューヨークのいたる所に爆弾を仕掛け、銃規制派のオリ議員に対抗しテロ行為を繰り返す。フランクはルイスとグルだとデマを流され警察に追われるが、ルイスの標的にされたカレンを助けに行く。マダ二はサムが殺害されたおとり捜査で亡くなった部隊が、4人ともルッソの経営するアンヴィルの元社員だと知りルッソを疑う。フランクもルッソが、エージェント・オレンジと組んでいることを知る。
フランクはカレンの救助に成功し、追い詰められたルイスは自爆してしまう。ローリンズはマイクロの妻と息子を誘拐し、娘は隙を見て逃げ父親のマイクロと再会する。フランクとマイクロを抹殺するため、アンヴィルの部隊がマイクロの隠れ家を占拠するがフランクが待ち伏せしていた。フランクは部隊を倒し、証拠を渡す代わりにマイクロの家族の解放を約束させる。無事にマイクロの家族を取り戻すが、フランクはルッソとローリンズに捕らわれてしまう。
フランクは隙を見てローリンズを殺害するが、ルッソは逃走しフランクは大怪我を負いマダニの実家で手当てを受けた。ルッソとフランクはフランクの家族が殺害されたセントラルパークのメリーゴーランドで対決することになり、フランクはルッソをフルボッコにして病院送りにする。マダ二の取引によりフランクは罪に問われず自由の身となり、フランクはカーティスの自助会でカーティスに自分の思いを話し始める。
『パニッシャー』シーズン1見どころ・解説・考察(ネタバレあり)
型破りなヒーロー・ドラマ
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『パニッシャー』は一応ヒーローのカテゴリーに分類されるのですが、パニッシャーは到底ヒーローとは程遠い存在です。フランクの原動力は家族を殺害された復讐で、事件に関わった人達を抹殺していくまさに復讐の鬼。
そのためものすごい人数を倒していくことになり、世間では殺人鬼と呼ばれルイスと組んでいるテロリストだと勘違いされてしまいます。
それでも捜査官のマダ二や記者のカレンは、フランクの行動を正しいとは言わないまでも、彼のことを決して悪人とは思っていません。
フランクの標的はあくまで家族を殺害した事件に関わる人物で、対象はすべて悪党ばかり。マダ二もカレンもそこを見抜き、フランクの筋を通す性格と自分なりの正義を全うする姿を見て、ほおっておけなくなります。
リバーマンの妻のサラもフランクに惹かれていくし、意外に女性の母性本能をくすぐるタイプかもしれません(笑)。ヒーローらしくない型破りなヒーロー像を、壮絶な復讐劇とバイオレンスで描く骨太なドラマは見応えたっぷりです。
パニッシャーとマイクロのブロマンス

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『デアデビル』ではマットとフォギーのブロマンスが描かれましたが、『パニッシャー』ではパニッシャーとマイクロの奇妙な友情と絆が描かれるのも見どころのひとつ。
最初はお互いの素性が分からず、フランクは情報を引き出そうとマイクロを拷問するという結構えぐい出会いです(笑)。隙を見てマイクロがフランクに注射して気絶させてしまうという、決していい始まりではありませんでした。
それでもお互いの利害が一致してからは協力関係を結び、共通の敵を倒すためにタッグを組むことに。フランクがマイクロの妻子と仲良くなっていくのを、マイクロがセキュリティカメラを通して見るなど微妙な展開もありましたが(笑)。
数々の試練と修羅場を乗り越えた男の友情と絆がかっこよく、最高のブロマンスを楽しませてくれます。
帰還兵の苦悩
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フランクは戦争の経験と妻子を殺害されたPTSDに悩まされていますが、本作では戦争での壮絶な体験の後で帰国後にうまく社会復帰できず、PTSDに苦しむなど帰還兵の抱える問題が描かれているのもポイントです。
フランクと同じ軍にいた衛生兵のカーティスは、帰還兵のための自助会を主宰し、帰還兵が問題や悩みを共有できる場所を提供しています。
その自助会に参加する若い帰還兵のルイスが本当に危ない奴で、カーティスも話してすぐに彼の危険性を見抜きますが、悪い予感は的中。
ルイスは銃規制派の議員に対してテロ行為を行い、悲しい結末を迎えてしまうことに…。ルイスの物語もサブストーリーとして実によくできていて、帰還兵の問題を深く掘り下げ物語に深みを持たせています。
デアデビルを先に観よう!
順番としては『パニッシャー』を視聴する前に、まず『デアデビル』を先に視聴しましょう。『デアデビル』のシーズン2にパニッシャーが登場し、本作はその後日譚となっているため順番を間違えないように。
『デアデビル』で登場した記者のカレン、マホニー刑事、カレンの上司のエリソンが『パニッシャー』に登場し、ドラマをさらに盛り上げています。
『デアデビル』のダーク&ディープな世界観を引き継ぎ、壮絶なバイオレンスと骨太なドラマで描く見応えのある作品に仕上がっています。
『デアデビル』もめちゃくちゃおもしろいので、『デアデビル』と『パニッシャー』をぜひセットで楽しんでください♪
『パニッシャー』シーズン1のネット上での評判は?
もうシーズン1の終盤ですが、パニッシャーおもろー!
夜に1話観ることを希望に、なんとか毎日仕事頑張れてます。 pic.twitter.com/nYT2k66KkI— マーク86 (@lu7H9dTDZcggaFo) October 24, 2022
#パニッシャー シーズン1 完走!!
このサーガのドラマでトップクラスに面白かった!!
次々と復讐していくフランクがめちゃくちゃかっこよかったし、デヴィッドとのコンビも最高だった!!
シーズン2はルッソが復活するみたいだし、めちゃくちゃ楽しみ!!
#マーベル好きと繋がりたい #MARVEL pic.twitter.com/e2JOMpJNMQ
— ななを△ (@ultrananao) September 17, 2022
『パニッシャー』シーズン1まとめ
壮絶な復讐劇を激しいバイオレンスとアクションで描く、骨太なドラマですごくおもしろかったです。マイクロとフランクのブロマンスもよかったし、総じてクオリティが高くて大満足。
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