Netflixドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5 政治家となったトミーの前に新たな敵が現れる!

出典元:https://www.kapanlagi.com

20世紀初頭の英バーミンガムを舞台に、熾烈なギャング抗争を描いた見応えたっぷりの犯罪ドラマ。ギャングものや見応えのある犯罪ドラマが好きな方におすすめ!シーズン5のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしで紹介します♪



『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5概要

製作・配給:Netflix
原題:Peaky Blinders
ジャンル:犯罪、ヒューマン・ドラマ、アクション
製作国:イギリス
原作・制作:スティーヴン・ナイト
話数:全6話、1話約55分
日本語吹き替え:あり

『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5あらすじ(ネタバレなし)

1929年、アメリカのウォール街で株の大暴落が起き、デトロイトのシェルビー社を任されていたマイケルはイギリスへ戻って来る。

トミーはシェルビー社の株の大半をアメリカの株に投資してたため、大打撃を受けてしまう。当面の経営をしのぐため現金収入に頼ることになり、八百長試合で現金を稼ごうとする。

副財務大臣のオズワルド・モーズリーがトミーに接触してきて、モーズリーは新しいファシスト党を作ろうとしてた。

スコットランドのグラスゴーを牛耳るギャング集団「ビリー・ボーイズ」が、トミーの縄張りを狙い宣戦布告してくる。

トミーの元へチャイナタウンのアヘンビジネスを仕切るブリリアント・チャンが現れ、アヘンの運送の仕事を持ち掛けてくる。マイケルはトミーの古いやり方に異を唱え、ある行動に出る…。

シーズン4のあらすじ&レビューはこちらをチェック↓

『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5感想&評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア86% 視聴者スコア89%
IMDb:8.0(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆

シーズン5もおもしろかったですが、個人的にはこれまでのシーズンの中で一番低い評価かな…。トミーが政治家として活動するようになり、野望が大きくなるにつれギャングの汚仕事から遠ざかっていき、そこが少し物足りない気がしました。

それでもファシズムに傾倒するアブナイ政治家のモーズリーとトミーの関係、マイケルの思惑、相変わらず荒れ模様のアーサーと、それぞれの物語がじっくりと描かれて見応えたっぷり。

毎回シーズンラストはトミーの策略がいくつも重なるスリリングな展開で、シーズン最大の見せ場となりますが今回もラストがおもしろかった!

トミーはシリーズを重ねるごとに大物になっていきますが、その分敵の数も増えていきます。敵が増えた分いつどこで不意討ちにあうか分からないし、ピーキー内でも分裂を起こしそうな勢いに…。

トミーがどう事を収めていくのか、その手腕が見どころです。それにしてもいつも不思議に思うのがトミー叔母さんのモテ女路線で、何でこんなにモテるんでしょうか(笑)。

しかも45歳という設定と知ってさらに驚き!60歳くらいかと思ってました…、そこがシーズン5の一番の驚きだったかな。

フィンがすっかり大きくなって、シーズン1の頃はまだ少年だったのにと、ストーリーと関係ないところにばかり目が行ってしまいました。

それでもやっぱり『ピーキー・ブラインダーズ』はおもしろい!見応えのある骨太な海外ドラマ好きな方にぜひおすすめです。


『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5キャスト

トーマス・シェルビー(キリアン・マーフィー)

ピーキー・ブラインダーズのリーダー。常にポーカーフェイスで、冷静さを失わない。労働党の議員となり、政界にも足を踏み入れる。

ポリー(ヘレン・マックローリー)

トミー達の叔母。幼い時に引き離された息子のマイケルと再会し、一緒にピーキー・ブラインダーズの仕事をする。

アーサー・シェルビー(ポール・アンダーソン)

トミーの兄で、戦争経験の後遺症で精神的に不安定。裏稼業から足を洗いたがっている。

エイダ・シェルビー(ソフィ・ランドル)

トミーの妹。夫のフレディ亡き後は、息子のルーカスを一人で育てている。

マイケル・グレイ(フィン・コール)

ポリーと生き別れた息子。アメリカ・デトロイトのシェルビー社を任されていたが、ウォール街の株の大暴落の後アメリカに戻って来る。

リジー(ナターシャ・オキーフ)

トミーの秘書。トミーの子供を身ごもり、彼の妻となる。

アベラマ・ゴールド(エイダン・ギレン)

ピーキー・ブラインダーズの仲間になるジプシー。ポリーのことを慕っている。

オズワルド・モーズリー(サム・クラフリン)

新しいファシストの新党を作ろうと活動している、反ユダヤ主義の議員。トミーに新党の副代表にならないかと勧誘する。

ジーナ・グレイ(アニャ・テイラー=ジョイ)

マイケルの妻でアメリカ人。ギャングのマイケルの家族に会っても動じない、肝の座った女性。

ジミー・マッカバン(ブライアン・グリーソン)

スコットランドのギャング「ビリー・ボーイズ」のリーダー。モーズリーと組んでいて、アベラマの恨みを買っている。

『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

1929年、アメリカのウォール街で株の大暴落が起き、デトロイトのシェルビー社を任されていたマイケルはイギリスへ戻って来る。トミーはシェルビー社の株の大半をアメリカの株に投資してたため、大打撃を受けてしまう。当面の経営をしのぐため現金収入に頼ることになり、八百長試合で現金を稼ごうとし、元サッカー選手のビリー・グールドを仲間に引き込み八百長試合の橋渡し役を任せる。エイダは軍の情報部のヤンガーの子供を妊娠していた。

副財務大臣のオズワルド・モーズリーがトミーに接触してきて、新しいファシスト党の副代表にならないかと打診する。スコットランドのグラスゴーを牛耳るギャング集団「ビリー・ボーイズ」が、トミーの縄張りを狙い宣戦布告してくる。マイケルは北アイルランドのキャプテン・スウィングに拉致され、マイケルがアルスター義勇軍の代表と話していたとトミーに連絡するがマイケルは否定する。マイケルは船の上で恋人のジーナと結婚し、ジーナはマイケルの子を身ごもっていた。家族と再会したマイケルはジーナを紹介するが、トミーは株の暴落で損したお金をトミーに返金するよう求める。

アベラマ親子がビリー・ボーイズに襲撃され、息子のボニーが殺害されてしまう。モーズリーはリンダがアーサーを裏切って浮気していると伝え、アーサーは浮気相手とされる男を痛めつける。トミーの元へチャイナタウンのアヘンビジネスを仕切るブリリアント・チャンが現れ、アヘンの運送の仕事を持ち掛けてくる。アべラマは息子の敵を取るためビリー・ボーイズに復讐する機会を狙っていたが、モーズリーがビリー・ボーイズを操っていて、トミーはモーズリーとのビジネスが終わるまで復讐を待てと頼む。トミーはビリー・ボーイズのリーダーのマッカバンに、ジンの蒸留所を売ることになり、小切手が不渡りになった時のための保証人としてモーズリーのサインをもらう。

リジーの誕生日パーティーが盛大に開かれ、アベラマはその夜ポリーにプロポーズした。リンダはアーサーが浮気相手と思った男性を襲った件で激怒してパーティーに現れ、アーサーを撃とうとするがポリーがリンダを撃ち腕を負傷する。その騒動のさなかモーズリーはパーティーで演説し、参加者を魅了する。アーサーはリンダとやり直そうとするが、リンダは三下り半を突き付け翌朝去って行った。トミーはモーズリーにコントロールされているように見えたが、実はファシズムに傾倒するモーズリーの思想を危険視し、政府にモーズリーの組織の情報を流していた。

ヤンガーを使って軍に報告させていたが、ヤンガーの乗った車が爆破され死んでしまう。トミーはモーズリーの演説中に暗殺する計画を立て、同じ軍にいた狙撃の名手のバーニーに白羽の矢を立て精神病棟から出す。トミーはモーズリーの死後に自分が党首になるつもりだった。マイケルは中国とのアヘン取引に目を付け、ジーナとアメリカで麻薬ビジネスを始めると宣言しトミーと対立することになる。死んだと思っていたソロモンズは生きており、トミーはソロモンズにユダヤ人ギャングに演説会場で騒ぎを起こすように頼む。

演説の日、マッカバンが警護に当たることを知っていたトミーは、アべラマにモーズリーが射殺された後マッカバンに復讐しろと指示する。フィンはビリー・グールドにファシストを撃つと情報を漏らしてしまい、ビリーはその後電話に手を伸ばす。演説会場でバーニーがモーズリーを狙い撃ちする準備をしていたが何者かに射殺され、アベラマも刺殺されてしまう。モーズリーは事の次第を全く把握しておらず、他に誰か裏切り者がいることが分かるが、トミーはそれが誰か分からないままだった。


『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

トミーVSマイケル

シーズン5でトミーと対立することになるのが従弟のマイケル。トミーの命令でアメリカのシェルビー社を任されていましたが、トミーの言うことを聞かずに株の大暴落の前に株を売らなかったため、シェルビー社は大打撃を受けてしまいます。

それだけでも大問題なのに、トミーと敵対するアルジェスター義勇軍と関係があると疑われ、トミーの疑惑の目が向けられていくことに…。

トミーはアヘンチンキに依存し、幻想を見たり強迫観念にかられるようになり誰かが自分のポストを狙っていると思い込んでしまいます。

一番裏切りそうなのがマイケルだと要注意人物として注視しつつも、アヘン運搬の仕事を任せて再びイギリスでの仕事へ復帰させますが…。

アメリカという新世界を経験したマイケルにとって昔気質のギャングはもう古い!とマイケルに盾突き、アメリカの麻薬ビジネスを自分が仕切り、トミーは会長となり実権は自分が握りたいとクーデターを起こします。

マイケルとしては目をかけて育てて来たマイケルに裏切られる形となり、トミーの強迫観念が現実となってしまいました。

危険な思想を持つ政治家のモーズリー

出典元:https://www.menshealth.com

新キャラとして登場するモーズリーは、チャーチルを敵とみなしているファシズムに傾倒する政治家です。弁の立つカリスマ性のある人物で、人々はモーズリーの演説に聞き入り彼を支持していきます。

反ユダヤ主義を掲げナチス式敬礼をするなど、ヒトラーを連想させる危ない人物。チャーチルはモーズリーの演説を聞いていると、次の戦争の芽が見えると言い、トミーも彼の危険性を見抜いて組織に近づき政府に情報を流します。

このオズワルド・モーズリーは実在した政治家で、ドイツのナチ党やイタリアのムッソリーニ率いるファシスト政権に傾倒し、ファシスト新党を創設しました。

世界大恐慌後の社会不安からモーズリーの思想と新党が支持を得ていく過程など、ドラマで描かれる社会情勢は実際の歴史と一致しています。

トミーの策略

毎シーズンの最終話ではトミーの策略が描かれて盛り上がりを見せますが、シーズン5のラストもおもしろかった!

トミーはモーズリーを暗殺して新党の党首になることを目論み、実は生きていたソロモンズの息のかかったユダヤ人ギャングをモーズリーの演説に送り込みます。

反ユダヤ主義を掲げるモーズリーに、ユダヤ人ギャングをけしかける辺りがいかにもトミーらしい。モーズリーを狙う狙撃手のバーニーはトミーと一緒に軍で戦った元兵士ですが、戦争のため精神疾患を患っています。

狙撃の腕は確かながら精神的に不安定で、しかも現場ではコカインを吸わせて集中させるという危なっかしさ。アベラマも精神疾患者にコカインを吸わせて狙撃させるのか⁉と仰天していましたが(笑)。

さすがに筆者も危なすぎるだろ!とツッコミを入れたくなりました。息子のボニーをビリー・ボーイズに殺されたアべラマは、演説会場の警護に当たるマッカバンに復讐しようとチャンスを狙います。

ところがバーニーはモーズリーを暗殺する前に誰かに射殺され、マッカバンを狙うアべラマも刺殺…、とトミーの策略はすべて失敗に終わることに。

トミーの計画がすべてバレていて、一体誰が裏切り者なのか、トミーは分からずじまいという結果になってしまいます。

トミーの悩み

政界に進出したトミーですが、政治家としての手腕を発揮すると言うよりは情報屋のような役回りで、モーズリーの組織の情報を政府に流すのが仕事です。

それでもチャーチルと懇意にするなど、政界で重要なポジションを築きつつあるのは確かなよう。ただトミー自身は自分が政治家になったことで、情報局のヤンガーが爆死してしまい、10歳の少年が巻き添で亡くなったことに心を痛めることに…。

自分がただのギャングだったら、二人は死ななかっただろうと後悔の念にかられることになります。ジレンマが大きくなり、アヘンチンキに依存していくトミーは精神的にもかなり不安定の状態。

グレースの亡霊の幻想を何度も見て、グレースのところへ行きたいという死への誘惑にかられているように思えます。


『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5のネット上での評判は?

『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5まとめ

これまでのシーズンに比べると少し物足りない気もしましたが、『ピーキー・ブラインダーズ』はやっぱりおもしろい!

全シーズンが気骨に溢れた見応えのあるシリーズで、骨太なヒューマンドラマが好きな方におすすめです。Netflixに加入されいてる方は、ぜひチェックしてみてください♪

『ピーキー・ブラインダーズ』が好きな方におすすめのドラマレビュー記事↓

 

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