Netflix映画『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』ユニークな作風と、ファンタジックなストーリーがおもしろい♪

出典元:https://theplaylist.net/

イギリスの児童文学作家ロアルド・ダールの小説を基に制作された、ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画。舞台演出を思わせる、ユニークな仕上がりになっています。本作のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしで早速チェック!



『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』概要

製作・配給:Netflix
配信日:2023年9月27日
原題:The Wonderful Story of Henry Sugar
ジャンル:ヒューマンドラマ
製作国:アメリカ
原作:ロアルド・ダール『奇才ヘンリー・シュガーの物語』
監督:ウェス・アンダーソン
上映時間:39分
日本語吹き替え:あり

『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』あらすじ(ネタバレなし)

ヘンリー・シュガーは働く必要のない裕福な家庭の出身で、賭け事が大好き。ある日知人の家の書斎であるノートを見つけ、そこには目を使わずに物を見ることができる導師について書かれていた。

ヘンリーは透視能力を身に着け、ギャンブルでいかさまをして儲けようと考える。修行して透視ができるようになったヘンリーだったが、自分でも意外な思いが沸き上がってきたことに気付く。

『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』感想&海外評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア98% 視聴者スコア81%
IMDb:7.5(10点中)
おすすめ度:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆

ものすごく個性的かつユニークな作品で、かなり実験的な映画だなと感じました。おもしろいかどうかと聞かれたら正直微妙ですが、ストーリー自体はファンタジックで奇想天外な魅力に溢れています。

映画なのに40分もない短さで、対話がなく登場人物がカメラに向かって早口に語るユニークな構成が特徴。児童文学が基になっていて小さなお子様も観られる作品ですが、仕上がり的には完全に大人向けの印象です。

舞台演出を思わせるユニークなセットがおもしろく、どこか豪華な出演者の紙芝居を見ているような気分になります。

児童文学らしいちょっとした教訓のようなものもあり、一度見たら忘れられないクオリティの高い作品というのは確かです。

短い時間で観られる映画を観たい方や、ベネディクト・カンバーバッチのファンの方におすすめです。


『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』キャスト

ヘンリー・シュガー(ベネディクト・カンバーバッチ)

裕福な家庭出身の独身男性。ギャンブル好きで、透視能力を身に着けギャンブルで儲けようと考える。

ロアルド・ダール(レイフ・ファインズ)

ヘンリー・シュガーの物語を書く作家。

Z・Z・チェテルジー(デヴ・パテル)

カルカッタの病院の外科部長。透視能力のあるイムダット・カーンの記録を残す。

イムダット・カーン(ベン・キングスレー)

透視能力のある男性。奇術師の一団に加わり修行した。

 

『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

出典元:https://kayiprihtim.com/

ヘンリー・シュガーは41歳独身で、裕福な家庭出身のため働く必要がない。ある日知人の家の書斎で一冊のノートを見つけ、表紙には「イムダット・カーン面接記  目を使わずに観る男」とある。

カルカッタの病院の外科部長のZ・Z・チェテルジー医師によるもので、透視能力のある老人イムダット・カーンについての記録だった。

イムダットは1873年カシミールに生まれ、奇術師の一団に加わり宙に浮く男の元で修業し透視能力を身に着ける。記録を読んだヘンリーは透視能力を習得し、ギャンブルでいかさまをして儲けようと考える。

3年3ヶ月修行を重ね透視能力を身に着け、ロンドンのカジノで1時間で3万ポンドを稼ぎ結果は大成功。本来なら喜ぶべきなのだが、ヘンリーは興奮するどころか気が滅入ってしまう。

初めから勝つと分かっているため、スリルも緊張感もないからだった。ヘンリーはベランダから稼いだお札を投げるが、集まった人たちにより騒ぎになり警察に注意されてしまう。

警察官はお札を投げるより病院や孤児院に使うべきだと言い、ヘンリーはギャンブルで稼いだお金で病院や孤児院を建てようと考える。

ヘンリーは世界中を移動しながら毎晩カジノで大金を稼ぎ、20年間で6億4400万ポンドを稼いだ。21の小児病院や孤児院を世界中で設立し、63歳で肺塞栓で亡くなる。

作家のロアルド・ダールは死後ヘンリーの会計士のジョン・ウィンストンから連絡を受け、ヘンリーの物語を書いてほしいと依頼される。


『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

ユニークで実験的な映画

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』は映画ながら約40分と短く、原作の『奇才ヘンリー・シュガーの物語』が短編なので原作に忠実に作られたようです。

ユニークなのがシーンが変わる構成がまるで舞台演出のようで、対話形式ではなく登場人物がカメラに向かってひたすら早口で語りかけるのもおもしろい。

どこか動く紙芝居を見ているような、実験的な作品に仕上がっています。個人的にはユニークだけどすごくおもしろかった!とも言えないのですが、一度見たら忘れない記憶に残る作品なのは確かです。


ファンタジックなストーリー

原作者のロアルド・ダールは、『チャーリーとチョコレート工場』の作者として知られています。『チャーリーとチョコレート工場』の作風から分かる通り、ロアルド・ダールの作品はファンタジックかつブラック・ユーモアに効いたユニークなストーリーが特徴です。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』も、ダール特有のシニカルで奇想天外な物語が実におもしろく、ヘンリーの送る冒険に満ちた人生が人々を魅了するはずです。

物語の教訓

本作は児童文学が基になっているので、ヘンリーの人生を通じて教訓のようなものを感じとることができます。大金持ちのギャンブル好きが透視能力を習得して大儲けするも、勝つことが分かっている勝負にスリルや緊張感を感じず落ち込んでしまいます。

警官のアドバイスで病院や孤児院を建てることを思いつき、20年間カジノで稼いだお金を慈善事業につぎ込むことに。

苦労知らずの男性が初めて苦労して習得した透視能力で、善い行いをして人生を終えるという物語。最初は透視能力でギャンブルで儲けようという不届きな考えでしたが、結果的に世のため人のために尽くすことになります。

ヘンリーが自分の能力を、自己欲ではなく他の人のために使うというすごく善良な物語。子供たちに人生の教訓のようなものを、奇想天外なストーリーを通してさりげなく伝えているようにも思えます。

『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』のネット上での評判は?

『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』まとめ

一度観たら忘れられないようなユニークな作風で、かなり実験的な作品に仕上がっています。ロアルド・ダールの作品が好きな方や、ベネディクト・カンバーバッチのファンの方におすすめです。Neflixに加入されている方は、ぜひチェックしてみてください♪

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