Netflix映画『ノーウェア: 漂流』絶対絶命、手に汗握る究極のサバイバル映画!

出典元:https://www.heavenofhorror.com/

大海原にたった一人放り出された妊婦のサバイバルを描いた、超スリリングな物語。何度も手で口を覆ってしまうシーンが続出する、これまで観たことのないようなサバイバル劇を展開します。本作のあらすじ・キャスト・感想・考察などを、ネタバレあり&なしで早速チェック!



『ノーウェア: 漂流』概要

製作・配給:Netflix
配信日:2023年9月29日
原題:Nowhere
ジャンル:サバイバル、サスペンス、ヒューマンドラマ
製作国:スペイン
監督:アルベルト・ピント
上映時間:109分
日本語吹き替え:なし

『ノーウェア: 漂流』あらすじ(ネタバレなし)

ミアとニコは政情不安定なスペインから脱出しようとコンテナに潜んで出国を試みるが、途中で思いもよらないアクシデントに見舞われてしまう。

ミアは妊娠中で出産が迫る中、たった一人大海原に放り出されサバイバルを余儀なくされる。夫と再会すべく生き残りために必死に戦うミアに、ある出来事が起こる…。

『ノーウェア: 漂流』感想&海外評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア57% 視聴者スコア66%
IMDb:6.5(10点中)
おすすめ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★★☆

想像以上にスリリングで見応えがあり、ハラハラどきどきの展開に引き込まれました。主人公のミアがコンテナに閉じ込められ海を漂流するサバイバル劇なので、台詞が少ないにも関わらず本当にスリル満点でおもしろい!

ミアが妊婦というのもストーリーに活かされていたし、コンテナ内でのサバイバル劇がすごくて目が離せません。

コンテナ内にあるものでサバイバルしていくアイディアがすごいし、自分が同じような状況に陥っても同じように対処できるのか?と思いながら鑑賞しました。

これまでいろいろサバイバル作品を観たことがありますが、個人的にサバイバルという点では『ノーウェア: 漂流』がこれまでの最高点です。

劇中かなりの衝撃シーンが登場するので、そこは覚悟しておいた方がいいかもしれませんが…。海外評価が低くてびっくりなのですが、斬新なアイディアとオリジナリティが素晴らしいく筆者は大絶賛。

最後まで視聴者を引き付けてやまない究極のサバイバル映画に仕上がっていて、サバイバル作品が好きな方におすすめです!


『ノーウェア: 漂流』キャスト

ミア(アンナ・カスティーリョ)

スペインから脱出を試みる妊婦。途中コンテナに一人だけ閉じ込められ、大海原を漂流することになる。

ニコ(タマル・ノヴァス)

ミアの夫

 

『ノーウェア: 漂流』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

出典元:https://www.heavenofhorror.com/

スペインは政権をレジスタンスに奪われ食糧危機が起き、子供や妊婦が軍に連れ去られ殺害されていた。妊婦のミアと夫のニコは政情不安定なスペインを脱出すべく、コンテナに隠れて出国を試みる。途中コンテナに新たな避難民を入れるとき、人数が多く半数が別のコンテナに移動させられミアとニコは離れ離れになってしまう。

ミアの乗っているコンテナは「NOWHERE」で、ニコが載ったのは「107」。途中軍の検査が入り、コンテナは二重構造になっており壁の後ろに密出国者が隠れていたが、軍に見つかってしまう。ミアはコンテナ内の大きな木箱の上に隠れたが他の人は全員射殺され、二つのコンテナは同じ船に乗せられ出航する。

ミアは電話でニコとやりとりしていたが、船が嵐にあい電話を落として水没したため連絡が取れなくなってしまう。コンテナが海に投げ出されミアは頭を激しくぶつけて失神し、目覚めたとき漂流していることを知り絶望する。

ミアはコンテナに開いた銃弾跡から外を眺め、ニコの乗っている「107」のコンテナが沈んでいくのを見て叫ぶ。絶望したミアはナイフで手首を切ろうとするが赤ちゃんのことを考えて断念し、コンテナ内にある物資で役立ちそうなものを探す。ニコのコンテナが沈む前、他の人の持ち物の携帯電話から何度かニコに電話をかけていたが、突然ニコから電話がかかって来る。

運転手に途中で見捨てられ、コンテナには乗らなかったという。残されたわずかな食料と水で過ごすことになるが、嵐がやってきた夜産気づいて娘を出産する。過酷な状況の中で娘を守ると言う新たな責任が生まれ、ミアは生き抜くために必死に知恵を凝らす。

ミアは外に出るためコンテナ内にあった電気ドリルで天井に穴を開けようとするが、途中で充電が切れてしまう。それでもその穴から雨水が入ってきて、タッパーに水をためて飲料水の確保に成功する。ドリルで開けた穴の隙間をナイフで切り、何とか天井に穴を開け外に出ることに成功した。

天井の穴のとがった部分で足を深く切ってしまう事故があったが、自分で傷口を縫って対処した。娘のおむつはコンテナ内に置いていた商品のトレーナーを裂いて代用していたが、海に娘の便を捨てたとき魚が寄って来るのを見つける。

ロープで網を作り娘の便をえさにして魚を捕まえ、食料の確保もできた。ミアは娘のウマと外出したとき、ウマを軍に連れ去られた過去があった。ニコから電話がかかってくるが、ニコは撃たれて出血がひどく助けに行けないと言う。

ミアは娘が産まれてノアと名付け、娘にニコの声を聞かせる。漂流して26日目、カモメがコンテナにとまっているのを見て、陸が近いことが分かる。コンテナが沈んでしまう日が近づき、ミアはタッパーとコンテナ内にある物資を使っていかだを作り、コンテナが沈みいかだで漂流する。

漁師がカモメが何かにたかっているのに気づき、近づいてみると赤ちゃんがいかだに乗せられていた。繋がったロープをひっぱるとミアが海中から引き揚げられ、女性が蘇生処置を施し息を吹き返す。ミアとノアは過酷な漂流から、生き残ることに成功したのだった。


『ノーウェア: 漂流』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

スペインを脱出

出典元:https://www.bigflix.com/

『ノーウェア: 漂流』は近未来のようなスペインが舞台で、どこかディストピアな雰囲気の世界観。政権がレジスタンスに奪われ食糧危機に陥っており、子供や妊婦は軍に狙われている状況です。

そのためコンテナ内は妊婦や子供が多く、中には犬を連れた人も…。途中夫のニコと離れ離れになるというアクシデントが起こり、こんな恐ろしい世の中で国を脱出するだけでも不安なのに、夫と別行動になるとは心細いことこの上ない。

コンテナ内を軍人が検査するときは、もうハラハラどきどき。赤ちゃんが泣くんじゃないかとか犬が吠えるんじゃないとか、いろいろと不安がよぎります。

避難民は軍の説得でドアを開けますが、隠れていたミア以外全員殺害されてしまうことに…。トラウマになるような超恐ろしい出来事ですが、これ以上の試練がミアに降りかかることになります。

究極のサバイバル

出典元:https://www.moviebloc.com/

ミアはたった一人でコンテナに取り残され船に積み荷されますが、コンテナが嵐で海に投げ出されてしまいます。コンテナには軍による銃弾跡がたくさんあり、そこから海水が中に入り徐々に浸水していくことに…。

コンテナ内には積み荷がいくつかあり、中身はトレーナー・イヤホン・タッパー・ウォッカと一見役に立たないようなものばかり。妊婦なのでウォッカも飲めないし、やけ酒するわけにもいかず…。

他の避難民の持ち物もあり、水・食料・水筒・ライト・電気ドリル・ダクトテープなどが残されています。

ミアはまずタッパーのパッキンでコンテナの穴をふさぎ、ホースとタッパーを使って海水を外に出すことを思いつきます。トレーナーは着替えと、ノアが産まれてからは赤ちゃん用のベッド・おくるみ・おむつに活用。

タッパーは中にSOSのメッセージを入れて流したり、捕まえた魚を保管する水槽、雨水を貯める容器、いかだ作りにも大いに役に立つことに。

足を怪我したときイヤホンのワイヤーを縫い糸代わりに使い、ウォッカで消毒してあるもの全てを最大限に利用します。

しかも娘の便をエサにして、イヤフォンのワイヤーで作った網で魚を捕まえるなど、使えるものはすべて使うサバイバル術が素晴らしい。

自分が同じような状況に陥った時、果たしてミアのようなアイディアが浮かぶかどうか正直自信がありません…。ミアのあるものを利用するサバイバル術が見どころで、思わずスゴイ!と感心してしまうはず。


母は強し

一人コンテナに残され漂流するだけでも絶望的なのに、なんとミアは嵐の夜に産気づいて出産します。その出産シーンも壮絶ですが、後でもっとすごい衝撃シーンが登場してショックを隠し切れません…。

それでも娘に母乳をあげるためには自分も食べないといけないわけで、生きる本能がそうさせた母は強しとも言えるシーンです。

娘は母乳を飲んでくれず泣くばかりで、ミアは寝不足と疲れでストレス・マックス状態に。子育てしたことがある人なら毎晩の授乳や子供の夜泣きのつらさが分かるはずで、普通でも大変なのにこの状況での子育ては想像を絶するすごさです。

それでもミアはノアが生きる希望となり救われたと言い、娘が命の恩人だと感謝します。もしミアが一人だったら希望を捨てて死んでいたかもしれず、ノアに生きて欲しいという強い思いがサバイバルを成功させたのは確かです。

サバイバルはもちろん、ミアとノアの母子の絆と愛を強く描いたヒューマン・ドラマとしてのクオリティも高い。

母は強し!と言いたくなる映画で、母親の子供への愛をひしひしと感じてぐっと胸が熱くなってしまいます。

『ノーウェア: 漂流』のネット上での評判は?

『ノーウェア: 漂流』まとめ

想像以上にスリルがあって、予測不可能なハラハラどきどきの展開に釘付けになってしまいました。サバイバルものが好きな方は必見の作品で、Neflix に加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

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