Netflixドラマ『ルパン』パート3 過去の因縁が絡んだ復讐劇、スリリングな展開がおもしろい!

出典元:https://scpsassam.org/

怪盗ルパンに憧れるセネガルからの移民アサンが、自分を苦しめた人物への復讐劇を繰り広げるスリリングなエンタメ作。本作のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしで紹介します♪



『ルパン』パート3概要

製作・配給:Netflix
配信日:2023年10月5日
原題:LUPIN
ジャンル:犯罪、サスペンス、ヒューマン・ドラマ
製作国:フランス
原作:モーリス・ルブラン
制作:ジョージ・ケイ
話数:全7話 1話約45分
日本語吹き替え:あり

『ルパン』パート3あらすじ(ネタバレなし)

アサンはオークションでの騒動の後行方をくらまし、妻のクレールと息子のラウールに非難が集まっていた。アサンはパリに戻りクレールと会うが、自首するように言われてしまう。

アサンはベンジャマンに一世一代の計画があることを打ち明け、昔の仲間と共に壮大な計画を仕掛けていく。

計画が上手くいきかけたとき思わぬ相手から連絡を受け、アサンの計画は大きく狂うことになってしまう…。

『ルパン』パート2のレビューはこちらをチェック↓

『ルパン』パート3感想&海外評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア100% 視聴者スコア60%
IMDb:7.5(10点中)
おすすめ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆

筆者は『ルパン』の原作も未読で、日本のアニメすら見たことがない完全なルパン・オンチなのですが、本作は筆者のお気に入りのドラマのひとつです。

怪盗ルパンが大好きなセネガルからの移民アサンが、復讐を果たすため華麗な計画を実行していくところがおもしろい。

アサンによるルパンの手口を参考にした計画が見事で、イッキ見してしまうおもしろさ。計画がうまくいき過ぎて、さすがにこんなに上手く行かないだろうというシーンが多いものの、そこはご愛敬(笑)。

ツッコミを入れたくなる逆に目立つ変装も、毎回のお楽しみのひとつです。

アサンの辛い過去と復讐心がスリル満点の盗みとシンクロして、最後まで飽きさせずにぐいぐいと視聴者を引っ張っていきます。

アサンを追う警官のゲディラがルパンオタクなのもおもしろく、キャラもみんな魅力的で犬のジャキューズも大活躍。

スリリングなストーリーをテンポよく描いて、最高におもしろい痛快エンタメ作品に仕上がっています。普段ヨーロッパ圏のドラマはあまり視聴しないという方にも、ぜひ観てほしいおすすめドラマです。


『ルパン』パート3キャスト

アサン・ディオプ(オマール・シー)

セネガルからの移民で、怪盗ルパンの大ファン。自分を苦しめた人物を、華麗な計画で復讐していく。

ベンジャマン・フェレル(アントワーヌ・グイ)

アサンの親友で、アンティークショップを経営。アサンの正体を昔から知っていて、全ての計画に関わっている相棒。

クレール(リュディヴィーヌ・サニエ)

アサンの元パートナー。アサンと学生時代からの付き合いでよき理解者だが、アサンの勝手な行動に振り回されてしまう。

ラウール(エタン・シモン)

アサンの息子で、父親の影響でルパン・シリーズを愛読。父を慕っており、父子関係は良好。

ゲディラ警部(スフィアン・ゲラブ)

ルパン・オタクの刑事。ルパンが好き過ぎて周りから多少浮いているが、彼の知識が捜査に大いにに役に立つ。

ソフィア・ベルカセ(シリン・ブティラ)

ゲディラの同僚刑事。ルパン・オタクのゲディラに呆れつつも、彼の能力と知識を買っている。

ケラー

アサンが学生時代に通っていた、ボクシングジムの経営者。

ブリュレ

アサンの学生時代からの友人。親がおらず、ケラーが代父となっている。

アリアマ

アサンの母親で、25年間音信不通。

 

『ルパン』パート3全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

出典元:https://www.whats-on-netflix.com/

アサンはオークションでの騒動の後行方をくらまし、妻のクレールと息子のラウールに非難が集まっていた。2017年、アサンはアリ・ポエラヴァと呼ばれる黒真珠を盗むが途中警官に取り押さえられ、盗んだ黒真珠は警察の手に渡るがアサンは逃走する。アサンが働いた盗みで唯一の失敗だった。アサンはパリに戻りクレールと会うが、自首するように言われてしまう。アサンはベンジャマンに一世一代の計画があることを打ち明け、例の黒真珠を盗む計画を話す。

黒真珠を展示している宝石店へ真珠を盗む予告状を届け、新聞社にも情報を流す。予告状に記された名前のミッシェル・ボーモンは「水晶の栓」でルパンが使う偽名で、ゲディラはそれを見てアサンが関わっていると悟る。宝石店の前にはアサンの支持者が大勢集まり、予告時刻にアラームが鳴りアサンは黒真珠を盗んで逃走する。幼馴染のブリュレを事前にBRI指揮官として送り込み、アサンはわざとブリュレに捕まえさせ表出口から堂々と逃げたのだった。途中アサンは別行動を取り屋根を伝って逃げる途中、屋根から転落し病院に搬送される。

病院ではベンジャマンとクルーべが医師になりすまして潜入し、アサンの死を宣告する。アサンは自分が死んだことにすれば、クレールとラウールが非難されることがなくなると考え、死を偽装したのだった。1997年、アサンは友人のブリュレが通うボクシングジムに通い出し、ボクシングに熱中し自分の居場所を見つけたと感じていた。アサンの死に納得のいかないゲディラは葬式で棺を開けるが、中にアサンが横たわっていた。棺は埋葬されるがアサンは細工を施した棺の側面から脱出し、事前に掘っておいたトンネルを通って脱出する。

学生時代にアサンは母親からのハガキを受け取り行方を探すが、母は窃盗の罪で刑務所にいてそれ以来25年間連絡がないままだった。アサンは新聞でサンニ宛てのメッセージを見つけ、母はいつも自分のことをサンニと呼んでいたため、気になって連絡する。電話に出た母は自分は誘拐され、黒真珠を指定の場所に持ってこないと痛めつけられると話す。アサンは指定された場所に黒真珠を置くが、母親は解放されないままだった。

また連絡がありギャングのシスコが所有する絵画を盗むよう指示され、機転を効かせた計画で見事に盗む。絵にGPSを仕込み母を拉致した犯人を追うが失敗し、今度はタラ・ザンのブレスレットを盗むように指示される。アサンはベンジャマンと協力して念入りに計画を練るが、アサンはベンジャマンを裏切るように指示されていた。ベンジャマンは警察に捕まり、犯人の狙いはアサンに友人を裏切らせ限界を試すことだった。アサンはゲディラの前に現れ、盗品を取り戻し犯人を捕まえるのに協力してほしいと頼む。

クレールは刑務所にいるベンジャマンに会いに行き、アサンが生きているのを知っているとカマをかけベンジャマンに真実を話させる。ゲディラとアサンは絵を取り戻すことに成功し、犯人は学生時代に通っていたボクシングジムのケラーだと判明する。ケラーは親のいない子供たちを利用し盗みを働かせていた悪い奴で、アサンとブリュレにハメられ25年間服役し、アサンに復讐しようとしていた。アサンの母は自力で脱出し、アサンは母親とクレールと息子と再会し家族が揃う。

アサンはベンジャマンを釈放させるため内務大臣の弱みを握る計画を母と実行し、無事ベンジャマンを釈放させる。アサンはケラーを凱旋門におびき寄せ、自由と真珠のどちらかを選べと言い、ケラーは自由を選んで真珠をアサンに渡す。事前に連絡していたゲディラが現れ、ケラーは捕ってしまう。ブリュレが黒真珠を受け取り、アサンもゲディラに自首して手錠をかけられ刑務所に収監される。アサンは刑務所の隣人から手紙を受け取り、「カリオストロの復讐」のカードが入っており、送り主はペレグリ二だった。


『ルパン』パート3見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

華麗なる盗みの数々

 

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『ルパン』の見どころは何と言っても、アサンによる華麗な盗みの数々です。パート3では特に盗みの計画が多く、黒真珠、絵画、ブレスレット、大臣の携帯と見どころがたっぷり用意されています。

盗みのシーンはスリル満点なのですが、こんなにうまくいくはずがない、という展開が多いのが玉にきず(笑)。

特に絵画を盗むのに必要な3段階のパスコードを、その場の推測で簡単に開けてしまったのは、さすがにこれはないだろ!とツッコミたくなりました(笑)。

結構大雑把であり得ない展開があるものの盗みを働く壮大な計画がおもしろく、気になるところにツッコミを入れながら観るのも楽しいかもしれません♪

アサンの過去と復讐

これまでのシーズンでは父親のババカールと引き離され、冤罪で父を失うというアサンの辛い過去が描かれました。そのつらい思いが原動力となり、父親をはめたペレグリ二への復讐へと駆り立てます。

パート3ではこれまであまり話題に上らなかった母親が登場し、アサンに長年会えなかった理由が判明することに。

アサンの学生時代の友人ブリュレとのエピソードも印象的で、この頃からアサンは盗みに手を出し始め、当時の相棒のブリュレが黒真珠盗難計画で活躍する下りがおもしろい。

アサンが通っていたボクシングジムの経営者ケラーとの関係が描かれ、ケラーは親のいない子供たちを利用する悪い奴です。

アサンはケラーによって盗人に仕立てられていきますが、結局ケラーはアサンとブリュレにはめられて刑務所行きに…。

この事件でアサンはケラーに恨まれることになり、これまで復讐する側だったアサンが復讐の標的となります。パート3の全編を通して、アサンの過去と現在が上手くシンクロするストーリーも絶妙です。

ルパンの手口

 

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本作は毎回ルパンの原作から、多くの引用があるのも見どころのひとつです。アサンによる手紙の差出人名がルパンの利用する偽名だったり、犯行前に予告状を出したり、死を偽装したりとアサンはルパンの手口を真似していきます。

ルパンオタクのゲディラ警部が、いちいちそれに気付いて同僚のソフィアにウンチクを語るところが笑いを誘います。

盗人のアサンと警官のゲディラという対極の二人が、共にルパンオタクという設定が見事で二人が結託していく展開がおもしろい。ルパンの原作をうまく取り入れたストーリーは、原作ファンならさらに楽しめるはず。

アサンの覚悟と結末解説

アサンは自分の行動のせいで、クレールとラウールを辛い立場に追い込んだことを悔やみます。再会したクレールに自首するようにと説得され、自分の死を偽装して二人の身を守ろうとしますが、計画はケラーのせいで台無しに。

結果的にケラーから黒真珠を取り戻し警察に引き渡すことに成功しますが、アサンはクレールの希望通り警察に自首して刑務所に収監されます。

ここでうまく逃げおおせるのもルパンらしくてありかもしれませんが、アサンは自分の罪から逃げなかったのがえらい。

刑務所でアサンは隣人の囚人から「カリオストロの復讐」のカードを受け取り、差出人は因縁の相手のペレグリ二!

次シーズンはペレグリ二による、アサンへの復讐が描かれるのでしょうか?「カリオストロの復讐」はルパンシリーズ最後の作品ともいえる物語で、次シーズンが最終章となる可能性もありそうです。


『ルパン』パート3のネット上での評判は?

『ルパン』パート3まとめ

華麗なる盗みとスリリングな展開で、イッキ見してしまうおもしろさ。多少都合のいい展開があるものの、エンタメ性たっぷりの仕上がりなのでツッコミを入れながら楽しみましょう(笑)。

テンポのいいおもしろい海外ドラマが観たいときにおすすめで、Netflixに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

『ルパン』が好きな方におすすめのドラマレビュー記事↓

 

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