Amazon映画『眠りの地』善は悪に勝つ!実話に基づいた感動のストーリー

出典元:https://www.aboutamazon.com/

弱小葬儀屋と敏腕弁護士が、悪徳大手葬儀屋を告発する実話に基づいたストーリー。王道路線ながら胸熱のラストに涙…。本作のあらすじ・キャスト・感想・結末などを、ネタバレあり&なしで早速チェック!



『眠りの地』概要

製作・配給:Amazon
配信日:2023年 10月13日
原題:The Burial
ジャンル:ヒューマンドラマ、裁判
製作国:アメリカ
監督:マギー・ベッツ
上映時間:126分
日本語吹き替え:あり

『眠りの地』あらすじ

ジェレマイアはミシシッピ州ビロクシで長年葬儀会社を営んでいるが、経営が傾きカナダの大手葬儀会社ローウェン・グループから買収を持ち掛けられる。

ジェレマイアは契約に合意するが、それ以降ローウェンからは連絡がなく、ジェレマイアの葬儀会社は切羽詰まった状況に追いやられてしまう。

ジェレマイアはローウェンを契約違反で訴えることに決め、大手企業相手に勝訴を続けているウィリー・ゲイリーに弁護を依頼する。

ゲイリーは弁護を引き受けるが想像以上に困難を要し、ジェレミーとゲイリーは勝訴は難しいと諦めかけるがある事実を突き止める。

『眠りの地』感想&海外評価

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア91% 視聴者スコア85%
IMDb:7.1(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★★☆

アカデミー賞受賞俳優のジェイミー・フォックスとトミー・リー・ジョーンズが共演した話題作で、アメリカ人が大好きな王道法廷ドラマに仕上がっています。

実話が基になっているので結末は観る前から想像がつくし、善は悪に勝つという水戸黄門のようなとっても分かりやすい映画です。

最初は既定の王道路線だと感じましたが、途中から人種問題に切り込む内容に風向きが変わっていき、かなり見応えのある展開になっていきます。

ミシシッピという土地柄、黒人と白人の人種問題と南部の歴史が深く絡んでいて、アメリカが抱える人種問題の根深さを改めて感じました。

ジェレマイアとゲイリーの関係、訴訟の行方、アメリカの抱える社会問題をうまくミックスして、トータル的に見応えのある秀作に仕上がっていると思います。

アメリカの王道系映画が好きな方や、正義が勝つストーリーが好きな方は気に入るのではないでしょうか。

展開が予想できてもやっぱりこういう映画は感動するし、筆者も最後は涙が込み上げてきてしまいました。心が洗われる感動的な映画が観たいときにおすすめです。


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『眠りの地』キャスト

ウィリー・ゲイリー(ジェイミー・フォックス)

大企業相手に連勝を続けるやり手弁護士。貧しい農家の出身で、苦労して弁護士になった。

ジェレマイア・オキーフ(トミー・リー・ジョーンズ)

小さな町で葬儀屋を営んでいる。カナダの大手葬儀会社ローウェン・グループに買収を持ちかけられるが、それが大きなトラブルとなってしまう。

マイク・オルレッド(アラン・ラック)

ジェレマイアの友人で顧問弁護士。契約専門の弁護士で、ジェレマイアとローウェン・グループの訴訟を手伝う。

ハル・ドッキンズ(ママドゥ・アティエ)

大学を卒業したばかりの新米弁護士。ジェレマイアの訴訟を手伝い、大きな助けとなる。

メイム・ダウンズ(ジャーニー・スモレット=ベル)

ローウェン・グループの訴訟を担当するやり手弁護士。

レイ・ローウェン(ビル・キャンプ)

小規模の葬儀会社を買収する、カナダにある大手の葬儀会社。金儲け主義でマイノリティや貧困層を食い物にしている。

アネット・オキーフ(パメラ・リード)

ジェレマイアの妻。たくさんの子供と孫に恵まれ、夫婦仲も良好で幸せに暮らしている。

グロリア・ゲイリー(アマンダ・ウォーレン)

ゲイリーの妻。ゲイリーと同じ貧しい田舎町出身で、ゲイリーのよき理解者。

 

『眠りの地』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

出典元:https://www.gazettenet.com/

ジェレマイアはミシシッピ州ビロクシで長年葬儀会社を営んでいるが、経営が傾きカナダの大手葬儀会社ローウェン・グループから買収を持ち掛けられる。ジェレマイアと顧問弁護士のオルレッドはカナダへ行きローウェンと話し、ジェレマイアは3社を売却する代わりに、ミシシッピ南部の埋葬保険を販売しないという条件で合意する。それ以降ローウェンからは連絡がなく、ジェレマイアの葬儀会社は切羽詰まった状況に追いやられてしまう。

オルレッドと新米弁護士のハルは、ローウェンは買収する気がなく契約を引き延ばして経営を苦しくさせ、保険の販売免許が取り消されビジネス全体を手放すのを待っていると推測する。ジェレマイアはローウェンを契約違反で訴えることに決め、大手企業相手に連勝しているウィリー・ゲイリーに弁護を依頼する。ゲイリーは白人の弁護はしないと最初断るが、ハルに説得され弁護をすることになる。ゲイリーはローウェンに1億ドルを要求する訴訟を起こすが、裁判はゲイリーの思ったように進まない。

ローウェンの弁護士のダウンズが手ごわく、焦ったゲイリーは準備ができていないままジェレマイアを証言台に立たせたことで大失敗してしまう。怒ったジェレマイアはゲイリーを主任弁護士から降ろすが、オルレッドの陳述でダウンズの怒りに火をつけることになってしまう。ジェレマイアがゲイリーに謝罪し二人は仲直りするが、裁判の行方は思わしくない。オルレッドが証言台に立つが、ダウンズにオルレッドの祖父がKKKのメンバーだったことを暴露され、ゲイリーの弁護団と陪審員から反感を買ってしまう。

ゲイリーの部下たちとオルレッドが口論になり、両者とも訴訟から手を引いてしまう。ジェレマイアは訴訟を取り下げることを考えるが、ハルがローウェン・グループが黒人教会の全国バプティスト連盟と提携している事実を突き止める。ローウェン・グループをバプティスト連盟の葬儀関連の指定業者にするのと引き換えに、信者を営業者として雇うという契約を交わしていた。ローウェンは貧しい黒人を利用して貧しい黒人に商品を売りつける仕組みを作り、契約内容もローウェンが儲かる内容になっていたことが判明する。

バプティスト連盟との提携による利益は12億ドルが見込まれていたのにもかかわらず、ローウェンは教会に20万ドルの寄付をしたのみだった。ローウェンが証言に立つが、ゲイリーは容赦なくローウェンの弱みを突いてボコボコにやり負かす。ローウェン側から7500万ドルの和解金の申し出があるが、ジェレマイアはノーと答える。裁判で陪審員が出した判決は、ローウェンにジェレマイアに対し1億ドルの支払いと、4億ドルの懲罰的損害賠償を命じた。

ローウェンは解任され、その後グループは破産を申請する。ジェレマイアと妻のアネットは慈善団体を設立し、助成金は黒人教会や学校に寄付された。ジェレマイアとゲイリーの友情はジェレマイアが亡くなるまで続き、ジェレマイアの葬儀屋は今も地元で成長している。ゲイリーは全米でも屈指の弁護士として活躍している。


『眠りの地』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

見応えのある法廷ドラマ

本作は弱小葬儀屋が大企業の葬儀屋を訴え、その悪行を暴いて悪徳業者を懲らしめる水戸黄門のような映画です。とっても分かりやすいアメリカ人が大好きな王道路線ですが、途中から人種問題が絡んでいき、思ってもみない事実が判明…。

ローウェンはもともと契約違反で訴えられたのが、黒人の貧困層を狙った悪徳商法が明らかになることに。この辺りから実に見応えが増していき、アメリカの人種問題の根深さを改めて考えさせられることになります。

絶体絶命の勝ち目なしの窮地から、まさかの逆転勝訴へと持ち込む展開が実にドラマティック。主任弁護士のゲイリーより、一番のお手柄は新米弁護士のハルなのでは…?という気もしますが(笑)。

緊迫の法廷シーン、弁護団の亀裂、ゲイリーとジェレマイアの物語を巧みに絡ませ、最後まで飽きることなく引き付けます。

善が勝つと観る前から結果が見えていても、やっぱり感動してしまう胸が熱くなる感動作に仕上がっています。

『眠りの地』の意味

タイトルの『眠りの地』ですが、ジェレマイアと訴えられるローウェンが葬儀屋のため葬儀絡みのタイトルでこうなったのか?と思いましたが、映画を観てそのタイトルに納得。ちなみに原題の『The Burial』は埋葬という意味です。

舞台になっているのが南部のミシシッピ州で、ミシシッピは南北戦争での南部奴隷州11州に属しており、奴隷の歴史が色濃く残る地域です。劇中ゲイリーが訪れる黒人奴隷の埋葬地には墓石がなく、一見ただの空地のようにすら見えます。

貧しく墓石すら建てられなかった黒人奴隷が眠る地に、南部連合の記念碑や銅像の多くが建てられたと言い、1つの歴史を別の歴史で上書きするようなものだと案内した老人は嘆きます。一人の人間の歴史がなかったことにされるのだと…。

ゲイリーは奴隷が眠る地で悪徳企業の腐敗を暴き、奴隷として迫害された祖先と現状に苦しむ黒人たちの現状に一筋の光をもたらしたのではないでしょうか。

アメリカが抱える社会問題

最初はありがちな王道法廷映画という印象だったのですが、途中からアメリカの抱える人種問題に鋭く切り込んだ内容になっていきます。

南部に根強く残る人種差別と偏見が露になっていき、白人による黒人の差別だけでなく、迫害された歴史がゆえに白人に対する怒りを隠せない黒人の敵対心のようなものも描かれています。

両方がいがみ合う現実を見ると、奴隷制廃止から百数十年以上経っても、何も変わっていない現状に悔しさを隠し切れません。

人々の偏見や差別は歴史の上に成り立っていて、歴史を変えられない以上人々の意識を変えていくのは難しいのか…と色々と考えさせられました。

ゲイリーとジェレマイアの友情

人種問題を色濃く描いた本作で唯一救われた気持ちになったのが、ゲイリーとジェレマイアの友情です。ゲイリーは最初白人は弁護しないと断りますが、ゲイリーの弁護を担当し彼の人柄に触れるにつれ人間的に大きく変化していきます。

大企業相手に訴訟で連勝しプライベートジェットを乗り回すバブリー弁護士でしたが、ジェレマイアの弁護をすることで貧しい小作農家出身だった自分の原点を取り戻すことに。

訴訟に勝つことが全てだったのが、弱者を助けるために戦う正義感のある弁護士へと成長していきます。親子のような二人の友情と絆が感動的で、胸を熱くさせること間違いなし♪


『眠りの地』のネット上での評判は?

『眠りの地』まとめ

実話を基にしたリアリティのある仕上がりで、善が悪に勝つ胸がすくような映画に仕上がっています。王道路線の法廷ドラマに人種問題を絡ませた見応えのある作品で、骨太なヒューマンドラマが好きな方におすすめです。Amazonプライムに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

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