Netflix映画『ロックド・イン/囚われ』複雑な家族を取り巻く愛憎劇の行方は⁉サクッと楽しめるサスペンス・スリラー

出典元:https://www.imdb.com/

複雑な家庭環境で起こる愛憎劇は、みんなとっても病んでて怖い!スリリングな展開と、サクッと楽しめるサスペンス・スリラーに仕上がっています。本作のあらすじ・キャスト・感想・結末などを、ネタバレあり&なしで紹介します。



『ロックド・イン/囚われ』概要

製作・配給:Netflix
配信日:2023年11月1日
原題:Locked In
ジャンル:サスペンス、スリラー、ヒューマンドラマ
製作国:イギリス
監督:ヌール・ワッツィ
対象年齢:16歳以上
上映時間:1時間36分
日本語吹き替え:なし

『ロックド・イン/囚われ』あらすじ(ネタバレなし)

キャサリン・カーターはキャリアが下り坂のハリウッド女優で、養女のリナと元夫の連れ子のジェイミーと一緒に暮らしていた。

実子ではない子供二人との暮らしに満足できず、キャサリンは二人に愛情を注がず、リナとジェイミーはお互い支えあって生きてきた。

キャサリンは事故に合い意思の疎通が不可能な閉じ込め症候群となるが、看護師のマッケンジーはキャサリンの事故の背後に何かがあるとリナに問いただすと意外な事実が判明していく…。

『ロックド・イン/囚われ』感想&海外評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア% 視聴者スコア25%
IMDb:5.2(10点中)
おすすめ度:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★☆☆☆

一度観たら明日には忘れてしまうタイプの映画ですが、観ているときは楽しめるという感じの映画です。

サスペンス・スリラーとしてはストーリーが弱い印象ですが、後半は怒号の展開になっていき最後まで飽きずに視聴できると思います。

家庭環境が複雑なカーター家の人間模様は、かなり病的でみんな病んでます!共依存が凄すぎて、観終わった後は何だかお腹いっぱい状態…。

それでもサクッと観られるサスペンスに仕上がっているし、家族や友達と一緒にツッコミを入れながら観るとさらに楽しめるかもしれません(笑)。

ドロドロ系の愛憎劇が好きな方や、気軽にサスペンスやスリラーを観たいときにおすすめの海外ドラマです。


『ロックド・イン/囚われ』キャスト

リナ・カーター(ローズ・ウィリアムズ)

キャサリンの養女。母親が亡くなった後、母の友人だったキャサリンに引き取られる。

キャサリン・カーター(ファムケ・ヤンセン)

ハリウッド女優。かつては人気女優だったが、今はキャリアが下り坂。

ジェイミー・カーター(フィン・コール)

キャサリンの義理の息子。癲癇の発作持ちで体が弱く、家に閉じこもっていることが多い。

ロバート・ローレンス(アレックス・ハッセル)

ジェイミーの主治医で、カーター家の友人。ジェイミーの看病で大変なリナの相談相手になる。

ニッキー・マッケンジー(アンナ・フリエル)

神経内科の看護師。キャサリンの容態を心配し、何があったのかリナから話を聞く。

 

『ロックド・イン/囚われ』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

出典元:https://www.whats-on-netflix.com/

キャサリン・カーターはキャリアが下り坂のハリウッド女優で、養女のリナと元夫の連れ子のジェイミーと一緒に暮らしている。実子ではない子供二人との暮らしに満足できず、キャサリンは二人に愛情を注がず、リナとジェイミーはお互いを支えあって生きてきた。ジェイミーは癲癇の発作持ちで体が弱く、リナはジェイミーの元を離れることができず看病のため二人は結婚する。

キャサリンは事故に合い重度の頭部外傷を受け3日間意識不明になり、発話機能が失われる閉じ込め症候群にとなってしまう。看護師のマッケンジーはリナから話を聞くうちに、この家には何かあると感じる。リナがジェイミーと結婚したとき、キャサリンはリナが財産を奪うつもりなのではと恐れる。屋敷と財産はジェイミーの名義のため、キャサリンは居候状態になってしまう。

ジェイミーは度々癲癇の発作を起こし、リナはジェイミーの看護に明け暮れ人生を楽しむ余裕が全くない。ジェイミーが発作を起こし病院に搬送されるが、そのときの担当看護士がマッケンジーだった。ジェイミーの主治医のローレンス医師はカーター家と古くからの友人で、リナはローレンスに悩みや愚痴を話すようになり二人は男女の関係になる。

リナは密かに日記をつけていたが、ジェイミーはそのことを知っていたが読まないでいた。キャサリンの誕生日のディナーで、リナの母親のことでキャサリンとリナが口論になる。リナは人生をキャサリンとジェイミーに奪われたと言い、ローレンスのことは奪われたくないと言って泣く。ローレンスは二人の関係がバレると大変なことになると言い、ジェイミーを殺害しようと話す。

リナ、ジェイミー、ローレンスが一緒にボートでピクニックに出かけるが、ボートをわざと転覆させ泳げないジェイミーが溺死してしまう。マッケンジーはリナとローレンスが男女の関係にあると気付いていて、ジェイミーの死が事故ではないと考える。ジェイミーと離婚すると財産は手に入らないが、事故だと財産を相続できるからだ。

ローレンスはリナに屋敷を売却するように言うが、リナは彼の目的が財産だったと気付いてショックを受ける。ローレンスはリナの日記を手に入れ、そこにはリナの家族に対する思いが書かれ警察に提出すれば殺人の動機の証拠となってしまう。キャサリンが瞬きをして反応するようになり、マッケンジーは文字盤を使ってキャサリンに事故の真相を聞き出す。

キャサリンが目覚めたことを知ったローレンスとリナは、キャサリンを家に連れて帰り、薬を投与して殺そうとする。マッケンジーがリナに電話をかけ、キャサリンから事故の真相を聞いたと話す。真相はローレンスが財産目当てでカーター家に近づき、キャサリンとリナの両方と関係を持っていたのだった。そのことを知ったリナは彼から逃げるが、キャサリンは馬に乗って追いかけ、ローレンスは車で追いかけた。

キャサリンが銃でリナを狙った時、ローレンスがリナを引き殺そうとしているのを目撃する。キャサリンは落馬して怪我を負うが、ローレンスの車を撃ってリナを逃がし森へ逃げる。キャサリンは森を抜けた後道路で転倒したところを、ローレンスの車に轢かれてしまった。

ローレンスは病院から連れて帰ったキャサリンに薬を投与しようとするが、マッケンジーからの連絡を受け真相を知ったリナが、自分で注射すると言い隙を見てローレンスに注射を打つ。怒ったローレンスがリナを襲うが、リナはナイフで刺してローレンスを殺害した。


『ロックド・イン/囚われ』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

複雑な家庭環境

出典元:https://www.whats-on-netflix.com/

『ロックド・イン/囚われ』に登場するカーター家は、かなり複雑な家庭環境です。主人公のリナは母親を亡くし、母の友人でハリウッドスターのキャサリンの養子となり育てられます。

キャサリンには元夫の連れ子の息子ジェイミーがいますが、夫が亡くなった後キャサリンはジェイミーの世話をリナに押し付けてほったらかし状態。

リナは最初はハリウッドスターのキャサリンに憧れて羨望の眼差しでしたが、ジェイミーと自分に愛情を注がないキャサリンに複雑な感情を抱いていくことに…。

親の愛を求めるリナとジェイミーの絆は強くなり、病気がちなジェイミーを見捨てることができず二人は結婚。キャサリンはリナの養母であり、継母でもあるという複雑な状況に…。

愛し合って結婚したというよりは、お互いに依存することで自分の価値を見出そうとする共依存の関係となり、二人の関係はとっても不健全。

すべての遺産を継いだジェイミーの元で暮らす、落ちぶれた女優のキャサリンは居候状態となりさらに関係が複雑になっていきます。

カーター家はみんながお互いに依存しあっている共依存の関係で、みんなとっても病んでます。ラストではリナがキャサリンを救いますが、これからずっとリナがキャサリンの介護をすることになるのでしょうか?

ロックド・インの意味

出典元:https://www.whats-on-netflix.com/

ドラマ内でも説明されていますが、タイトルの『ロックド・イン』の意味は認知機能が正常な患者が意識不明になり、発話機能が失われる閉じ込め症候群のことを意味します。

キャサリンは車に轢かれ意思の疎通ができなくなった状態で病院に搬送され、何日も意思の疎通が不可能な状態になることに…。

何日も反応がなかったキャサリンですが、最後には看護師のマッケンジーと文字盤で会話できるようになり、ついに事件の真相が明かされることになります。

「ロックド・イン」はキャサリンの病状を示すと共に、病気持ちのジェイミーと結婚し囚われ状態となるリナの状況も示しています。

本当の悪役

意外だったのが本当の悪役の正体です。ジェイミーの主治医のローレンスは、カーター家と昔から家族ぐるみの付き合いですが、ローレンスは看病に疲れたリナの相談相手となります。

最初は友人だった二人が次第に距離を縮め、ついに男女の関係に。ところが愛のない結婚生活と看病に疲れ果てたリナを支えたローレンスが、実は一番の悪者だったというオチ(笑)。

ローレンスは邪魔な存在のジェイミーを溺死させた挙句、キャサリンとも関係を持っていたというトンデモ男。

彼の正体に気付いたときは時既に遅しで、リナは彼の策略にハマりさまざまな悪に手を染めてしまうことになります。一番温厚そうなキャラが、実は一番のワルだったという王道路線がツボにはまりました。


『ロックド・イン/囚われ』のネット上での評判は?

『ロックド・イン/囚われ』まとめ

単純明快なサスペンススリラーですが、最後まで飽きずに楽しめる作品です。明日になったら忘れてしまうと言えばそれまでですが、サクッと海外サスペンススリラーを楽しみたいときにおすすめです。Netflixに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

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