『THE BOYS/ザ・ボーイズ』人間VSスーパーヒーローを描いた傑作ドラマ!見どころを紹介

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Amazonプライムのオリジナルドラマ、『THE BOYS/ザ・ボーイズ』がスゴイ!いままでのヒーローものとは一線を画す、アウトローな人間VS悪のスーパーヒーローを描いたアメリカン・コミックが原作の異色作。本作のあらすじや見どころなど、『THE BOYS/ザ・ボーイズ』の魅力に迫ります!



『ザ・ボーイズ』概要

製作・配給:Amazon
ジャンル:ヒーロー、SF、アクション、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
話数:全8話、1話約60分
日本語吹き替え:あり

『THE BOYS/ザ・ボーイズ』がおもしろいワケ!

出典元:https://www.tvspielfilm.de

第1話から食いついて観てしまうのは、ほぼ100%当たりのドラマ。『THE BOYS/ザ・ボーイズ』もしょっぱなから、このドラマは何か違うぞ~!という雰囲気を感じました!クエンティン・タンティーノが、ヒーローものを撮ったらこんな感じに仕上がりそう?というのが一番の感想。

バイオレンスが炸裂するシュールな映像と、Fワード満載のちょっとダーティな世界観でこういうのが好きな人にはたまらないはず!スーパーヒーローが悪を倒す典型的なヒーローものとは全く違うところが、最高におもしろい!

『THE BOYS/ザ・ボーイズ』のあらすじ

電化店で働く普通の青年ヒューイはある日、恋人のロビンを高速移動の能力を持つスーパーヒーローのAトレインに誤って殺されてしまいます。

Aトレインはスーパーヒーローを統合する会社「ヴォート社」に属し、その中でも上位7人に属する「セブン」のメンバー。ヴォート社から謝罪と賠償を提案されるも納得がいかないヒューイ。

同じく「セブン」に恨みを持つビリー・ブッチャーと知り合い、「セブン」に復讐する集団「ザ・ボーイズ」のメンバーになるよう誘われます。ザ・ボーイズたちと行動するようになったヒューイは、「セブン」の1人トランスルーセントを始末して、「セブン」とヴォート社に宣戦布告して両社の対立が激化していきます。


『ザ・ボーイズ』評価

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア93% 視聴者スコア83%
IMDb:8.7(10点中)
おすすめ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★★★
感動:★★★☆☆

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普通の人間がヒーローに立ち向かう!「ザ・ボーイズ」のメンバーたち

「ザ・ボーイズ」のメンバーは、アメリカ人・イギリス人・日本人・フランス人と国際色豊かなのがポイント。人種や国籍はバラバラだけれど、「セブン」に恨みを持つという共通点があり「セブン」を倒すべく一致団結します。

ヒューイ・キャンベル(ジャック・クエイド)

 

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恋人をAトレインに殺されたことで、「ザ・ボーイズ」のメンバーになる普通の青年。Aトレインを調べるうちに、ヴォート社のすごい秘密にたどり着いてしまうことに…。
ヒューイを演じるジャック・クエイドは、デニス・クエイドとメグ・ライアンを両親に持つサラブレッド。笑った顔がデニス・クエイドにソックリ!親から受け継いだDNAってすごいな、と感じさせる演技力が光っています。

ウィリアム・ブッチャー(カール・アーバン)

 

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元CIA工作員で寡黙な性格ながら「セブン」を倒すためなら手段も選ばない、「ザ・ボーイズ」を仕切るリーダー。なぜ「セブン」に恨みを持つのかなかなかドラマ内で語られませんが、後半で明らかに。ブッチャーのストーリーも、後からビックリする展開なのでお見逃しなく!

演じるカール・アーバンはニュージーランド出身で、ウルバリン風のヘアスタイルと髭がよく似合っています。個人的にはブッチャーが一番好きなキャラ♡

マザーミルク/MM(ラズ・アロンソ)

 

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ブッチャーの昔なじみで家族想いの優しいお父さん。家族と一緒に幸せに暮らしていたものの、ブッチャーと再会して「ザ・ボーイズ」のメンバーに。フレンチーとは犬猿の仲で、フレンチーが仲間になることを嫌がったものの結果的には上手くいっている様子。


フレンチー(トメル・カポン)

 

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密輸業を行っていてLSDなどのドラッグを常用し、薬品関係に詳しい。危険な雰囲気ながら根はやさしく、ヴォート社に辛い目に合わされたキミコに共感し心を通わせていきます。ドラマ内ではフランス人の役ですが、演じるトメル・カポンはイスラエル出身の俳優。

キミコ(福原かれん)

 

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感知能力や身体能力が発達している「ザ・ボーイズ」のなかで唯一の能力者。言葉を話さず独自の手話を使って会話し、フレンチーと強い絆で結ばれていきます。キミコを演じる福原かれんは日系アメリカ人の女優で、日本語も英語も堪能。話さない役なのでセリフが全くないのが残念ですが、表情で全てを語る演技力に注目です!

 

私利私欲に走る腐敗したヒーローたち

民衆を助ける存在のスーパーヒーローなのに、人々を巻き添えにして死人が続出しても都合の悪いことは全て隠ぺいする胸クソ悪い奴ら。特に「セブン」のリーダーを演じるホームランダーは最低最悪。フェイクスマイルが張り付いた顔が超嘘くさくて、アメコミドラマ史上最悪のキャラに決定!

ホームランダー(アントニー・スター)

 

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「セブン」のリーダーで、スーパーマンとキャプテン・アメリカを足したようなコスチュームが特徴。空を飛び目から光線を出して、全てを焼き尽くすことができる。表向きはヒーローを演じながら、実は冷酷かつ残酷で「セブン」のメンバーからも恐れられています。

演じるアントニー・スターはニュージーランド出身で、『ザ・ボーイズ』で脚光を浴びてこれからが楽しみな俳優です。

スターライト/アニー(エリン・モリアーティ)

 

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子供の頃から「セブン」に入ることを目標として育ち、晴れてメンバーになったものの実際のスーパーヒーローの姿を知って幻滅することに…。ヒューイと知り合いお互い惹かれあっていきます。「セブン」と「ザ・ボーイズ」の中間地点にいる存在で、今後の彼女の身の振り方にも注目です。

クイーン・メイヴ ( マギー・ショウ)

 

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ホームランダーとは長年の付き合いで信頼されている存在ながら、「セブン」の在り方に疑問を持ち始めることに…。レズビアンであることを長い間隠していたものの、ホームランダーに勝手に公表されてしまいます。「ザ・ボーイズ」と連絡を取り合うスターライトのピンチをことごとく救い、「セブン」のなかでも常識のある存在。

Aトレイン(ジェシー・T・アッシャー)

 

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世界最速で走ることができるスーパーヒーロー。ヒューイの恋人のロビンを高速で走って誤って殺してしまうも、あまり反省していない様子でヒューイの怒りを買う。Aトレインが使用している「コンパウンドV」という薬から、ヴォート社の秘密が暴かれていきます。

ディープ(チェイス・クロフォード)

 

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体にエラがあり水棲生物と会話することができ、水中で呼吸できるのが特徴。セクハラ問題で「セブン」のメンバーから外されてしまい、メンバーに復帰するためカルト宗教の「共同教会」の力を借りて復帰を画策します。

ストーム・フロント(クララ・ライシンガー)

 

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100才を超えるスーパーヒーローで、1970年代は”リバティ”として知られてました。「ザ・ボーイズ」に殺されたトランスルーセントの代わりに「セブン」に加入。元ナチスのメンバーの人種差別主義者で、ホームランダーと男女の関係になります。

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『THE BOYS/ザ・ボーイズ』の見どころ

今までにないヒーロー像

『THE BOYS/ザ・ボーイズ』のすごいところは、悪をやっつけて民衆を助けるスーパーヒーローが悪役になっているところ。私利私欲にまみれ都合の悪い事実は全て隠ぺいするセブンとヴォート社を、能力者ではない普通の人間たちが倒そうと奮闘します。

普通の人間がスーパーヒーローとして描かれる異色作で、しかもその人間たちも全然完璧ではなくて欠点だらけなのがすごくいい!

作り込まれたストーリー・ライン

 

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普通の人間VSスーパーヒーローという図式だけでもおもしろいのに、それに加えて「ザ・ボーイズ」が「セブン」に恨みを持つ秘密などよく作り込まれたストーリー展開も見どころ。

「セブン」を統括するヴォート社の秘密や、最初は筋肉増強剤のように紹介されているコンパウンドVの謎、ナチスとの関係…、とハラハラどきどきの展開。「ザ・ボーイズ」と「セブン」のメンバーの人間関係もおもしろく、観だしたら止まらない中毒性の高さが魅力です。

かなりグロいのでご注意を!

「ザ・ボーイズ」のレーティングはR18+なので、相当グロいシーンが出てきます。『ゲーム・オブ・スローンズ』のグロさを想像していたとしたら、そんなもんじゃありません!

『北斗の拳』の”ひでぶ!”な場面を、実写版にしたようなシーンのオンパレードなので、グロいのが苦手な方は要注意。筆者も正直グロいのは苦手ですが、それを差し引いても絶対に観る価値がある最高におもしろいドラマです!

アメリカの抱える社会問題への風刺

 

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『ザ・ボーイズ』はただのスーパーヒーロードラマではなく、人種差別、LGBT、白人至上主義、女性蔑視、セクハラなどアメリカが抱える社会問題を思いきり風刺しているのもポイント。

「セブン」のホームランダーとストームフロントは人種差別主義者で、白人至上主義に描かれています。アメリカンヒーローと元ナチスが手を組んでしまうのだから、そりゃもう相当ヤバイ設定です。

劇中でストームフロントがすごいアジア人差別なセリフをいうシーンがあって、アジア人としてちょっと許せない!とかなり怒りを感じるのですが…。そこはボーイズの男性陣も唖然茫然になる、ガールズ・パワー炸裂のフルボッコ・シーンへとなだれ込んでスッキリ解決!となるのでご安心を。

スーパーヒーローものにそんな社会問題はいらない!と、ストレートな直球型ヒーローものを求めている人には、こういう設定は余計に感じるのかもしれません。ただダークヒーローを描いた異色作だからこそできる、切り込んだ視点がドラマをよりおもしろくしていると感じます。

『THE BOYS/ザ・ボーイズ』のまとめ

筆者としては久々の”キター!”的なドラマで興奮してしまいました!こういうドラマは絶対日本人には作れないのかもな~、と感じたのも事実。やっぱり海外ドラマはすごい!と思わされました。多分好き嫌いが分かれると思いますが、上手い具合に人間の神経を逆なでしてくれる傑作ヒーロードラマ。すでにシーズン3が待ちきれません!

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