Netflixで配信中のスペイン製ドラマ『ペーパー・ハウス』。予測不可能な展開にハマる人が続出して世界中で大ヒット中!2021年後半にファイナル・シーズンとなるシーズン5の配信も決まり、楽しみにしているファンが大勢いるはず。『ペーパー・ハウス』がどうしてこんなに世界中でヒットしているのか、その魅力を探ってみました!
『ペーパー・ハウス』概要
配信日:2017年5月2日
ジャンル:犯罪、サスペンス、ヒューマン・ドラマ
製作国:スペイン
話数:全10話、1話約50~60分
日本語吹き替え:なし
『ペーパー・ハウス』がおもしろいワケ
シーズン1&2では8人組の強盗団がスペインの造幣局に籠城し、24億ユーロを強奪するストーリー。
シーズン3&4では、スペイン銀行を舞台に金塊と国家秘密を盗み出す強盗団と警察、人質の攻防戦が描かれます。
ハリウッド顔負けのアクション・シーンはもちろん、予測不可能な展開はハラハラどきどきの連続!
「誰も血を流すことなく24億ユーロを盗み出す」というのが当初の目的。ひと癖もふた癖もある強盗団、警察、人質が絡んでくるので、そう簡単にはいきません。
強盗団の仲間割れや裏切り、警察と人質との攻防戦…、と次から次へ不測の事態が起こって強盗団はピンチに陥ります。
果たして24億ユーロを持って造幣局から脱出できるのか?そしてスペイン銀行から金塊を持ちだせるのか?びっくりするくらいの壮絶な展開が、視聴者を待ち受けています!
『ペーパー・ハウス』評価
IMDb:8.2(10点中)
おすすめ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★★★
感動:★★★★☆
Netflixで世界中に配信
もともとはスペインのテレビ局で放送されていましたが、視聴率が低下したため打ち切りに。
Netflixが放送権を獲得してプラットフォームを移して世界中で配信したところ、話題を呼んで大ヒット。
そもそも何でこんなにおもしろいのに、スペインで視聴率が低下したのか謎ですが…。
Netflixのおかげでこんなにおもしろいスペイン製ドラマがあった!と世界中の人たちが知ることになったわけです。
Netflixはやっぱりスゴイ!筆者も海外ドラマというと英語のドラマ中心なので、英語圏以外の国のドラマを観るいい機会になり、英語以外のドラマをもっと観よう!と思うきっかけになりました。
ダリのマスクと赤いジャンプスーツ
『ペーパー・ハウス』のシンボルは、何と言ってもダリのマスクと赤いジャンプスーツ!ダリはスペインを代表する画家で、くるっと上に向いたヒゲが特徴。
個性的なマスクに派手な赤色のジャンプスーツという、強盗団とは思えない奇抜なコスチュームがクール!
造幣局では警察をかく乱するために、人質にも同じマスクとジャンプスーツを着せるところも見どころです。
強盗団の呼び名
教授と呼ばれるリーダーが8人の犯罪者をリクルートして、強盗団を結成するところから物語が始まります。
強盗団はお互いを「トーキョー」「ベルリン」「ナイロビ」「デンバー」など、都市の名前で呼び合うのも特徴。
メンバーが増えるたびに新しい都市の名前を付けていくので、次にどんな都市の名前が出てくるかもちょっとしたお楽しみ。実名で呼び合わないメンバーたちの、本名と素性を隠した関係がスリリングです。
教授の計画とそのほころび
教授の立てた24億ユーロを造幣局から盗み出す、壮大な計画がスゴイ!造幣局に籠城する強盗団と、外から計画を指揮する教授と二手に分かれていれるところもユニークです。
トラブル続出で綿密な計画がほころんでいってしまうところが、何とも言えないくらいおもしろいんですよね。
しかも一番予期していなかった計算外のことが教授に起こるという、怒号の展開。これ一体どうなっちゃうの!?と全く予測できない、びっくりの展開に引き込まれっぱなしです。
魅力的なキャスト
『ペーパー・ハウス』の大ヒットの理由のひとつが、その魅力的なキャスト。強盗団・警察・人質とたくさんの登場人物が出てきて、それぞれが個性的!なかでも特に人気のあるキャラクターを紹介します!
教授
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強盗団のリーダーで24億ユーロを盗むという壮大な計画を立てる、天才的な頭脳を持つ男。教授の生い立ちやなぜこの計画を立てたのかも、次第に明かされていきます。
トーキョー
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クールなルックスでチームを引っ張る存在ながら、短気な性格でトラブルを起こしがち。年下のリオと恋に落ちてしまう、ロマンチックな一面も。トラブルメーカーながら行動力があり、外科の才能を発揮して仲間の窮地を救います。
ベルリン
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指令を出す教授から信頼されている現場のリーダー。非情な性格の持ち主ながら、人質の女性に恋心を抱く繊細な一面もあり、不治の病を抱えている。
ナイロビ
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サバサバとした男前な性格で、トーキョーとは固い友情で結ばれています。造幣局では紙幣の印刷を仕切り、強盗団のなかで一番リーダーとしての素質がある。ヘルシンキと心を通わせ、家族のような信頼を寄せています。
ラケル・ムリージョ(リスボン)
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造幣局事件の交渉人で事件を担当するも、強盗団に手を焼いて思うように捜査が進まず焦ることに。計画的に近づいてきた教授と親しくなり、思いがけない展開になってしまいます。
デンバー
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陽気な性格でちょっと下品な笑い方が特徴。父親のモスクワと強盗団に加わり、人質のモニカと恋に落ちる。暴力的な一面があるも、根はやさしく仲間想いのいいヤツ。
義賊としての強盗団
強盗団のリーダーが「教授」と名乗る謎の男性。当初は「誰も血を流すことなく24億ユーロを盗み出す」という計画で、綿密かつ完璧な計画を立てメンバーたちをしっかりと教育します。
教授の計画は紙幣を盗み出すだけが目的ではなく、大衆を味方につけ警察や政府を批判する義賊になるのが目的。
自らを「国民を味方につけた義賊」と呼び、そのためには一滴の血も流してはならないというのが教授の信念。
劇中でよくメンバーが口にする「ベッラ チャオ」という歌が、教授の信念を表しています。
この歌はイタリアのパルチザン抵抗軍のテーマ曲で、ナチズムへの抵抗を表しています。せっかくの教授の信念も、強盗団の仲間割れや、警察や人質との攻防戦であっけなく崩れてしまいますが…。
自分達で手術しちゃう!?
造幣局やスペイン銀行で長期間籠城する計画なので、もちろん怪我をするのは想定済み。怪我をしても自分たちで処置できるように、教授は傷の手当てについても事前にしっかりと手ほどきします。
籠城先では医師も看護師も居ないので、ケガをしたら自分達で手当てするしかない!と、特にトーキョーは外科の才能を開花させてシーズン4では危険な大手術もやっけのけます。
いや~、普通無理だろ!というツッコミたいところですが、”ケガをしたら自分達で何とかする”というポリシーも、シーズンを通じて大きな見どころになっています。
『ペーパー・ハウス』のまとめ
観だしたらもうイッキ見せずにはいられない、超~おもしろい傑作ドラマ。スリリングな展開に派手なアクション、絶妙に絡み合った人間関係…、とどれをとっても一級のおもしろさ!
韓国ではリメイク版が製作されるなど、世界中で旋風を巻き起こしています。まだ観ていない、という方はシーズン5が配信される前にぜひチェックしてください!太鼓判を押すおもしろさですよ。