Netflixの人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』と2011年の映画『SUPER8』。ストーリーから登場人物まで、いろいろな点が似ているので類似点をまとめてみました。すでにどちらも観た!という読者の皆さんは、いくつの類似点に気付きましたか?
『ストレンジャー・シングス』
2016年から放送開始したNetflixのSFホラードラマ。ある日中学生のウィル・バイヤーズが突然失踪し、ウィルの友達と家族、警察が必死に捜索するものの行方は分からないまま。
ウィルの友人たちの前に、町にあるホーキンス研究所から逃げ出したイレブン(エル)と名乗る謎の少女が現れます。イレブンは特殊な能力を持ち、彼女とウィルの失踪事件が関わっていることが判明。研究所によって作られた裏の世界とモンスターが、人々を襲い町に恐怖が訪れます。
『SUPER8』
J・J・エイブラムス監督とスピルバーグ製作による2011年のSF映画。自主映画制作に夢中な少年達がある日線路近くで撮影をしていると、一台の車が列車に突っ込み大事故が起こります。
その日以来町では犬が行方不明になったり、停電が続いたりと不思議な事件が相次ぎます。列車に乗っていたのは地球外生命体のエイリアンで、列車事故のときに逃げ出し町の人々を襲い始めるのでした。
あらすじを読んだだけでもなんか似てる、という感じがしますが、実際観るとここもあそこも同じ!と思わず数えてしまうほど。そんな類似点を見ていきましょう!
中西部の田舎が舞台
ストレンジャー・シングス』はインディアナ州の架空の町ホーキンスが舞台で、設定は1983年。『SUPER8』はオハイオ州が舞台で、設定は1979年。ちなみに2つの州は隣り合わせで、時代設定も近いです。
主役がナード系の少年達+女子1人
ストレンジャー・シングス
ウィル、マイク、ジャスティン、ルーカスの、ボードゲームやコミックが好きなオタク中学生4人が主人公。超能力を持つイレブン(エル)が加わって、行方不明になったウィルを探しながらモンスターのマインドフレイヤーを倒すべく行動を共にします。
SUPER8
ジョー、チャールズ、ケアリー、マーティン、プレストンの少年5人組で、自主製作映画に夢中のナード系の中学生。キュートな女の子アリスが映画撮影に加わりますが、エイリアンに連れ去られ少年たちが必死で捜索します。オタク系男子に可愛い女子が加わって一人が行方不明になるという…、ほぼ同じストーリーライン!
キャラかぶり
『ストレンジャー・シングス』のダスティンと『SUPER8』のチャールズ
『ストレンジャー・シングス』のジャスティンと『SUPER8』のチャールズが、ちょっと太めで雰囲気や性格が似ていてキャラかぶり。
『ストレンジャー・シングス』のイレブンと『SUPER8』のアリス
『ストレンジャー・シングス』のイレブン(エル)は、ホーキンス研究所で父親のブレナー博士によって実験台にされてひどい扱いを受け孤独を感じていました。『SUPER8』のアリスは、酒浸りの父親と二人暮らしで寂しい思いをしていて孤独な少女という設定が同じ。アリスとイレブンが、少年たちの一人と恋仲になる設定も一緒です。
シングルマザーとシングルファーザー
ストレンジャー・シングス
ウィルの家は父親がおらず、シングルマザーのジョイスと兄のジョナサンと3人暮らし。一方友達のマイクの家庭は、両親と姉妹のいる賑やかな雰囲気。
SUPER8
主役の少年ジョーの母親は事故で亡くなり、保安官補佐の父親と二人暮らし。母を亡くしたばかりで、父子だけの生活に慣れない二人の関係はギクシャクしています。
友達のチャールズは二人暮らしのジョーと違って、兄弟姉妹の多い騒がしい雰囲気の家族、と家族設定まで似てます。しかもマイクとチャールズの両方に、ハイティーンのきれいなお姉さんがいるところまで同じ!
保安官と警察官が活躍、軍が暗躍
ストレンジャー・シングス
ホーキンス警察署の署長ホッパーが、ウィル探しに活躍してホーキンス研究所の謎を暴くのに一役買います。シーズン3ではソ連の軍隊が裏世界へつながるゲートを開けようと目論み、軍とホッパーたちと対立する展開です。
SUPER8
ジョーの父親が保安官補佐で、映画の冒頭で起こる列車事故の後処理に軍が出動してきたことに疑問を持ちます。地球外生命体の存在に軍の関与が明らかになり、ジョーの父親は家族や町の人々を守ろうと奔走します。
ウォーキートーキー
『ストレンジャー・シングス』と『SUPER8』では、少年たちがウォーキートーキーを使って連絡を取り合うところも全く同じ!
移動手段が自転車
ストレンジャー・シングス
『E.T』『ゴースト・バスターズ』『スタンド・バイ・ミー』など80年代映画のオマージュが満載で、自転車のシーンは『E.T』を彷彿させます。
SUPER8
SUPER8は製作総指揮がスティーブン・スピルバーグなので、子供達の自転車シーンは『E.T』のセルフ・オマージュといったところでしょうか。
無線機
ストレンジャー・シングス
主役の少年4人は学校の科学教師のクラーク先生と仲良し。先生の所有している無線機を、自由に使わせてもらっていて使い方はお手のもの。シーズン3ではジャスティンが自分の無線機で、ソ連軍の無線を傍受して軍の秘密が明らかになります。
SUPER8
学校で古いフィルムを見つけ、生物教師のウッドワード先生がかつて軍の研究部にいて、エイリアンの研究にかかわっていたことが分かります。少年たちは学校の無線機室で軍の無線を傍受して…、と無線機で軍の関与を知る展開もソックリ。
エイリアンとマインドフレイヤー
ストレンジャー・シングスのマインドフレイヤーとSUPER8のエイリアン
『ストレンジャー・シングス』で登場するモンスター「マインドフレイヤー」と、『SUPER8』に出てくるエイリアンの見た目がびっくりするくらい似ています。手(脚?)が何本かあり、蜘蛛のように地面を這う姿は瓜二つ。登場シーンの音も何だか似ているんですよ。
ヤツらが出てくるときはライトが点滅
ストレンジャー・シングス
マインドフレイヤーが近づいてくると、ライトが点滅して出てくるぞ~!という合図になっていました。行方不明になったウィルと家族のコミュ二ケーションの手段もライトの点滅でしたね。
SUPER8
『SUPER8』も全く同じで、エイリアンが近づいてくるとライトが点滅したり停電になったりします。磁気が強く鉄類を吸い寄せる力があるのも特徴。
ヤツらは地下に潜んでいる
ストレンジャー・シングス
マインドフレイヤーは地下のトンネルに裏の世界を張り巡らして、そこに潜んでいました。シーズン3ではマインドフレイヤーは、町の人々を襲って宿主を増やし続けます。
SUPER8
エイリアンは地下に潜み、襲った町の人々を天井から吊るして餌として保管していました。ヤツらが潜む地下の雰囲気もすごく似ていてこれまたビックリ。
ヤツらを爆竹と花火で撃退
ストレンジャー・シングス
『ストレンジャー・シングス』のシーズン3ではルーカスのアイディアで、スターコート・モールでマインドフレイヤーを撃退するのに花火が大活躍。
SUPER8
少年たちの一人ケアリーが自主製作映画の撮影で使う爆竹と花火を常に持っていて、エイリアンの気をそらしてアリスを救出するのに利用します。
スティーブとフィルム屋の兄ちゃん
ストレンジャー・シングスのスティーブ
マイクの姉ナンシーのボーイフレンドのスティーブは、最初は超嫌な性格のいじめっこでした。それが徐々にキャラ変していって、少年たちのピンチを救う面倒見のいい兄ちゃんに変身して大活躍。
SUPER8のフィルム屋の兄ちゃん
少年たちの撮影したフィルムを現像する、フィルム屋の兄ちゃんがスティーブっぽい。現像を急ぐ少年たちに対して最初は塩対応だったのに、チャールズのお姉さんを気に入っている兄ちゃんは何かと少年たちのピンチを救ってくれるのでした。
盗作疑惑
ここまで似ているということは、もしや盗作疑惑で訴えられているのでは!?と思って調べたところ、訴えられていました!といっても訴えているのは、短編映画『モントーク』という映画ののチャーリー・ケスラー監督。
アイディアなどを『ストレンジャー・シングス』のダファー兄弟に盗まれたと訴えています。ここまで似ているのに『SUPER8』からは何も言われていないようです。
どっちもオススメ!
『ストレンジャー・シングス』はドラマだからこそできるキャラクターの掘り下げやキャラ変が巧みで、ストーリーに厚みを持たせて視聴者をぐいぐい引き込む魅力に溢れています。
『SUPER8』は2時間という限られた時間内に、おもしろさをギュっと詰め込んだ濃さを楽しめるのが魅力。超迫力の爆破シーンや派手なカーアクションなど、予算のある大作映画だからこそできる見どころがたっぷりです。『ストレンジャー・シングス』と『SUPER8』は、Netflixで配信中。ぜひ比較しながら楽しんでみてください!