10年ひと昔といいますが、30年と言えば大昔。今年30周年を迎える懐かしのヒット映画を、8作品ピックアップしてご紹介。筆者が当時映画館で観た、思い入れのある映画ばかりです♪(※本ページの情報は2021年6月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスのサイトにてご確認ください。)
ターミネーター2
1984年に公開された『ターミネーター』の続編。ジェームズ・キャメロン監督の名を世界中に知らしめた傑作SFアクションの続編として、注目を集めました。
精神病患者として警察病院に収監されたサラ・コナーの元に、未来からT-800型と-1000型の2体のターミネーターが送り込まれる。サラと息子ジョンはT-800型に助けられ、1000型のターミネーターに追われることに。サラ、ジョン、T-800のターミネーターは、人類とスカイネットの戦争を阻止するため戦います。
前作から7年の月日が経っていたにもかかわらず、世界中で大ヒット。『ターミネーター』の世界興行収入7837万ドルに対し、『ターミネータ2』は5億1984万ドルと桁外れの大ヒットとなりました。
ターミネーター全6シリーズの中でもトップの成績。興行成績でもクオリティでも、続編はオリジナルを超えられないというジンクスを打ち破った、映画史に残る傑作アクション映画です。やっぱりジェームズ・キャメロンはスゴイ!
バック・ドラフト
ユニバーサル・スタジオの人気アトラクション『バック・ドラフト』の元になっている映画がこちら。USJのアトラクションは楽しかったけど、映画は観ていないという方は多いのでは?謎の放火犯を追うサスペンスと、兄弟と家族の絆、消防士の活躍を描いた一級のエンターテイメント作品。
ブライアンとスティーブンは、シカゴの第17分署に勤める消防士の兄弟。爆発的に火が回る謎の火災(バック・ドラフト)が多発し、火災調査官のリムゲイルは放火事件であると判断します。
リムゲイルは火災の被害者たちに共通点を発見し、リムゲイル、スティーブン、ブライアン達は放火犯を突き止めるが、工場の大火災に巻き込まれてしまう。
サスペンス、アクション、ヒューマン・ドラマのおもしろさをギュッと詰め込んで、最初から最後まで息つく間のない展開に引き込まれてしまいます。これぞハリウッド映画!という仕上がりの王道作品で、観て損はしない絶対に楽しめる娯楽作です。
ケープ・フィアー
1962年の映画『恐怖の岬』のリメイク版。ロバート・デ・ニーロのサイコっぷりが超恐ろしい、サイコ・スリラー。
少女暴行の罪で刑務所に服役していたマックスは、自分が実刑判決を受けたのは弁護士のサム・ボーデンの力不足だと恨みを持っていた。出所後マックスはサムとその家族に復讐するため、執拗な嫌がらせを開始しサムの一家を恐怖に陥れていきます。
ほとんどホラーレベルのロバート・デ・ニーロの狂気じみた演技を、思う存分堪能できる作品。法律スレスレのサムの嫌がらせがエスカレートしていく過程や、じわじわと迫りくる恐怖感がたまらない!サイコパス映画が好きな方や、若い頃のロバート・デ・ニーロの映画を観てみたいという方にもおすすめです。
ハート・ブルー
原題のPoint Breakとはサーフィン用語で、その一点で崩れる波のある場所のこと。『ハート・ロッカー』で初めて女性監督としてアカデミー監督賞を受賞した、キャサリン・ビグロー監督作のアクション映画。
キアヌ・リーブス扮するFBI捜査官のジョニー・ユタが、連続強盗犯の容疑がかかっているサーファー集団に潜入捜査する。強盗団のリーダーのボーディに近づくが、ジョニーの正体がバレて恋人のタイラーを強盗団に拉致されてしまう。
サーフィンやスカイダイビングなどアドレナリンが炸裂する、スタイリッシュなアクションが見どころ。『スピード』や『マトリックス』のキアヌもかっこいいけれど、本作のキアヌはめちゃくちゃかっこいいです!
後にアカデミー賞を獲得するキャサリン・ビグローの初期の作品を観てみたい方にもおすすめで、彼女の才能のきらめきを垣間見ることができますよ。本作のリメイク版が、2016年に『X-ミッション』というタイトルで公開されています。
テルマ&ルイーズ
女性二人の傑作ロード・ムービーで、この映画がその後の女性映画に大きな影響を与えた衝撃作。テルマとルイーズは親友同士で、ルイーズはウェイトレスで生計を立てテルマは専業主婦。
二人が一緒に旅行に行く途中、テルマがバーで知り合った男性にレイプされそうになったことからとんでもないことが起き、二人の旅は逃避行になることに…。
「90年代の女性版」アメリカン・ニュー・シネマと評されている本作は、すべての女性にぜひ観てほしい傑作中の傑作。筆者は20回くらい観ました!テルマとルイーズの友情や女性としての生き方など、フェミニズムについて考えられる作品。
仰天のラストまで目が離せないこと間違いなしで、観終わった後はしばし身動きできないくらいの感情が湧き上がってくるはず。ブレイク前のブラッド・ピットのセクシーさに、クラクラすること間違いなし♪
フライド・グリーン・トマト
二組の女性の友情を描いた感動作。キャシー・ベイツは『ミザリー』のサイコなオバちゃん役がインパクトありすぎましたが、本作の普通のオバちゃん役もとっても良くて等身大の中年女性の姿に共感しまくり。
エヴリンはジョージア州に住む主婦で、叔母の面会で訪ねた老人ホームでニニーという老女と出会います。ニニーと仲良くなったエヴリンは、彼女の語る昔話に夢中になる。それは50年前アラバマ州で暮らしていた、ルースとイジーという二人の女性の友情と家族の物語だった…。
現代のエヴリンとニニー、50年前のルースとイジーの昔話がシンクロして描かれます。もうどちらの話もとっても素敵で、女性に絶対観て欲しい超おすすめ映画。観た後に爽やかな感動が残る秀作で、女性の友情を描いた映画の中でも傑出した仕上がりです。
羊たちの沈黙
1990年代を代表するサイコ・スリラーの傑作。トマス・ハリスの原作を元に映画化され、アカデミー賞の作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞の5部門を受賞。若い女性を狙った連続殺人事件が発生し、被害者は皮をはがされるという猟奇的なおぞましい事件だった。
FBIアカデミーの実習生クラリスは、主任捜査官から精神病院に収監されているハンニバル・レクター博士に会うよう命じられる。レクター博士の手引きの元、犯人を追い詰めるクラリスだったが…。
サイコ・スリラー映画が好きな方には絶対に観て欲しい、戦慄の衝撃作。スリリングな展開に素晴らしい俳優たちの演技を楽しめる、一級のサイコ・スリラーです。ミッツ・マケルセン主演でハンニバルを主役にしたドラマ版『ハンニバル』も製作されていて、こちらもおすすめです。
ロビン・フッド
伝説的英雄ロビン・フッドを描いた、ケヴィン・コスナー主演のアドベンチャー映画。英国貴族ロックスリー卿の息子ロビンは十字軍の遠征に同行した際に、ムスリム軍に捕えられ処刑されようとしていました。
脱走に成功したロビンは故郷の城に戻るも、城は焼き討ちに合い、父親はノッテンガムの代官ジョージによって汚名を着せられて惨殺されロビンは復讐を誓う。シャーウッドの森に隠れたロビンは反乱軍をまとめあげ、ジョージを倒すため決戦に挑みます。
英国の伝説的英雄を、ハリウッド流に仕上げたエンターテイメント大作。アクション、ヒューマン・ドラマ、ロマンスを絶妙に織り交ぜて、王道の中世アドベンチャーを楽しめます。主演のケヴィン・コスナーより、アクションするモーガン・フリーマンと、アラン・リックマンの悪役っぷりがとってもいい!