『ペーパー・ハウス』教授にも都市名がある!? あなたが知らないかもしれないトリビア16選♪

ペーパーハウス

出典:https://www.netflix.com/

いよいよシーズン5の前半が9月に配信され、残すは12月に配信される後半パートでシリーズは終了。シーズン・ファイナルを見届ける前に、これを知っておくと『ペーパー・ハウス』がさらにおもしろくなる、あなたが知らないかもしれない裏話やトリビアを16選紹介します♪


教授の都市名は?

『ペーパー・ハウス』のユニークなところは、強盗団の名前が世界の都市名になっているところ。トーキョー、デンバー、ナイロビ、モスクワなどお互いを都市名で呼び合うのがとってもクール。

ただ一人だけ都市名のない登場人物が「教授」。みんなから教授と呼ばれているのであまり深く考えていませんでしたが、言われてみれば教授だけ何で都市名がないの?という疑問が。

海外サイトで紹介されていたのを見つけて驚いたのですが、教授にも実は都市名があった!教授の都市名は「バチカン市国」なんだそう。

バチカン市国はカトリックの総本山で、ローマ教皇によって統治される国家です。世界最小の国土面積を持ち、国籍は聖職に就いている間に限り与えられるという神秘溢れる場所。教養に溢れ、ミステリアスな魅力を持つ教授の都市名ににぴったりですよね。

ドラマのタイトル

ドラマのタイトルは元々『 La Casa de Papel』ではなく、追放者や流れ者を意味する『LosDesahuciados』でした。

ドラマの強盗団は元犯罪者の社会的追放者のためこのタイトルが選ばれましたが、強盗団が襲う造幣局は本質的に紙幣を印刷する「紙の家」に他ならない、ということから番組名を「La Casa de Papel(紙の家)」に変更することになりました。

もろく崩れ落ちそうなペーパー・ハウスというタイトルのほうが、何だか危うげでドラマの雰囲気に合っているのは確かです。 

強盗団の都市名のアイディア

本作ののディレクター兼プロデューサーであるジーザス・コルメナーは、ある日制作者のアレックス・ピナが、「東京」とプリントされたTシャツを着て仕事に来たことにインスピレーションを受け、登場人物に都市名を付けるアイディアが浮かんだそう。

トーキョーが一番に決まり、その15分後にはモスクワ、デンバー、ベルリンなどの都市名が決まったそうです。

スペイン王立造幣局

出典:https://www.atlasofwonders.com/

シーズン1&2の舞台になる造幣局の撮影は、スペイン経済産業省が管理する「スペイン王立造幣局」で撮影しようと考えていましたが、残念ながらここでの撮影許可は下りませんでした。

造幣局は制作スタッフが実際の建物を訪れてセットで再現することを許可しなかったため、内部のセットはほとんどが架空のデザインになっています。

マドリードには似たような歴史的建造物がたくさんあるため、造幣局の外観はスペイン国立研究評議会で撮影し残りはスタジオのセットで撮影されました。

確かに造幣局の中身を撮影してしまうと造営局内の作りが分かってしまい、実際に強盗を計画する人が出るかもしれないですよね。


デンバーの笑い

ハイメ・ロレンテ演じるデンバーの、独特の変な笑い方がとっても印象的。脚本には”下品な笑い方”と書かれていて、オーディションを受けた俳優達はそれぞれの解釈で下品な笑いを演じたそう。

もしかしたらハイメ・ロレンテが演じた笑い方が、一番製作者側のツボにはまったのかもしれませんね。

プラットフォームの変更

ドラマは2017年5月にスペインの放送局で放送され、シーズン1は好評で視聴率も好調だったものの、シーズン2は開始時の400万人の視聴者数の半分未満になってしまい打ち切りに。

Netflixが放送権を獲得してプラットフォームを移して世界中で配信したところ、話題を呼んで大ヒット。そもそも何でこんなにおもしろいのに、スペインで視聴率が低下したのか謎ですが…。

Netflixに移ってからはシーズン3~5が制作されました。Netflixのおかげでこんなにおもしろいスペイン製ドラマがあった!と世界中の人たちが知ることになったわけです。Netflixはやっぱりスゴイ!

トーキョーのキャラは誰にインスパイアされている?

出典:https://www.reddit.com/

『ペーパー・ハウス』で一番人気のトーキョーのキャラは、ヘアスタイルから服装まで1994年のリュック・ベッソン監督作『レオン』でナタリー・ポートマン演じるマチルダにインスパイアされているのだとか。

確かに短い前髪のボブヘアもそっくりだし、マチルダもトーキョーもチョーカーを愛用しています。ジャケットにミニスカートのスタイルも似ているますよね♪

ジャンプスーツの数

衣装デザイナーであるカルロス・ディエズによると、全5シーズンで600着以上の赤のジャンプスーツがキャストの衣装として使用されたとのこと。同じジャンプスーツでもキャラクターによって着こなし方も異なり、それぞの個性が出ていると語っています。

ドラマのロケ地

『ペーパー・ハウス』の舞台はスペインのマドリードですが、世界中で撮影されました。シーズン1&2はスペインの放送局で制作されたため、スペイン国内で撮影されました。

Netflixが参入した後はタイ、デンマーク、パナマ、ポルトガル、イタリアなど世界7ヶ国、300ヶ所のロケ地で撮影され大幅にスケールアップ。スペイン銀行の金庫が浸水するシーンは、イギリスのスタジオで撮影されました。

金塊と偽札

出典:https://money-heist.fandom.com/

シーズン3&4の舞台はスペイン銀行で、番組制作側は6000個の金塊を小道具として用意し、マドリードの街中で紙幣が散乱するシーンでは100万枚の偽物の50ユーロ札を印刷して使用しました。

トーキョーがナレーションを担当した理由

ドラマ内でナレーションを担当しているのが、トーキョー役のウルスラ・コルベロ。スペインのサイト「El Mundo」によると、当初はトーキョーがナレーションを担当する予定ではありませんでしたが、教授が担当するとナルシストな印象を与えると考えたのだとか。

男性キャストが多い中で女性の声でナレーションを担当するほうがいいのでは、ということからトーキョーが選ばれました。


ベッラ チャオ

シリーズで使われている楽曲「ベッラ チャオ」は、19世紀後半のイタリアの古民謡を元にしたパルチザン抵抗軍のテーマ曲。

第二次世界大戦中のムッソリーニに対するイタリアの抵抗を表し、反ファシストの賛歌として世界中で使用されいる曲です。多くの有名な歌手によって歌われており、数多くの言語に翻訳されています。

ダリのマスク

ドラマ内で強盗団がかぶっているマスクは、スペインの芸術家サルバドール・ダリの顔を模したもの。ダリはスペインのシュールレアリスムの芸術家で芸術の世界に貢献し、スペインと世界のアートシーンに大きな足跡を残しました。

スペインの誇り高き芸術家の作品に敬意を払い、再び注目を集めるという意味でダリのマスクを使用することにしたそうです。

加えてシュールレアリズムは現代の資本主義社会を批判するという見解があるため、政府や権力に対する抗議の意味を込めるという意味でも、強盗団のマスクにぴったりだということで選ばれました。

ベルリンの病気

ドラマ内でベルリンは、不治の病を患っているという設定でした。オリジナルのアイディアでは当初強盗団全員が、末期の病気を患っている設定だったのだとか。

死期が近いため全員が団結して強盗をするという展開にする予定でしたが、最終的にはベルリンだけが病気という設定になりました。

確かに全員末期の病気だったらあんなにすごい銃撃戦はできないし、ストーリーに無理が生じること間違いなし(笑)。

ネイマールがゲスト出演

シーズン3でブラジル出身のサッカー選手ネイマールが登場して、驚いた人も多いはず。修道士役で計2話に出演し、以前から本作の大ファンを公言していたネイマールは自ら出演を希望。

シリーズにちょっとした遊び心をプラスしたかった制作者のアレックス・ピナとの意見が一致し、ドラマ出演が実現しました。

キャラクターの運命

ドラマ・シリーズではパイロット版が放送される前に、最初から最後まで全てのストーリーが書き上げられているものがあります。

『ペーパー・ハウス』はそれとは異なり、撮影と並行して少しずつストーリーを練っていくという方法を取っています。物語上の出来事やシーンに対する視聴者の反応を見てから、次にどういう展開にするかを決めるのが『ペーパー・ハウス』流なのだとか。

撮影直前に脚本が仕上がることもめずらしくなく、キャスト達は自分のキャラクターがエピソード内でどうなるのか直前まで知らないことも多かったのだそう。

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