サンドラ・オー主演のNetflixオリジナル・ドラマ。初のアジア系学科長として、学科立て直しのために奔走するコメディ・ドラマ。サクッと楽しめるけれど、実は奥が深いドラマだったります。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしでレビューします♪
『ザ・チェア ~私は学科長~』あらすじ
ペンブローク大学の初の女性学科長として就任したジユン・キムは、早速ラーソン学部長から人員削減を強いられます。
できるだけリストラは避けたいジユンは、学生に人気のない老教授達に生徒を引き付ける抗議をしてもらおうと策を練りますがなかなか上手くいきません。
ジユンの友人で大学で教授を務めるビル・ドブソンは、妻を亡くして以来精神的に不安定で授業に遅刻するなど問題行動が目立ちある行いが大問題に発展。
ビルと親しいジユンはビルと学校の板挟みになってしまう。養子の娘ジュジュも学校や家で問題を起こし、就任早々仕事でもプライベートでも奔走することに…。
『ザ・チェア ~私は学科長~』を観た感想
多分本作を観て退屈と思う人もいるのかもしれないけれど、筆者はすごく気に入ってツボにハマりました。自分の専攻が英文学だったし、海外在住者なので主人公のジユンが経験する人種の壁みたいなものがすごく分かって共感できました。
ジユンの父親が韓国語で話しジユンが英語で話しているのに、しっかり会話が成り立っているところとか我が家と全く同じで海外あるあるだわ~、と思ったり。登場する韓国ネタもおもしろかったですね。
さりげなく人種や性差別問題に切り込んで、ライトなコメディだけれど色々と考えさせられます。社会問題をうまくコメディに織り交ぜた切り口がおもしろく、重くないけど学べるドラマです。それに高齢の教授達がユーモアたっぷりで、何だか可愛いんですよね♪
『ザ・チェア ~私は学科長~』キャスト
ジユン・キム(サンドラ・オー)
ペンブローク大学の初の女性学科長として就任する。旧体制の大学に新しい風を吹き込もうとするが、次々に問題が起きてしまう。自分を受け入れてくれない、養女のジュジュとの関係にも悩みます。
ビル・ドブソン(ジェイ・デュプラス)
ペンブローク大学の教授で講義内容は学生に人気だが、妻を亡くして以来問題行動が目立っている。授業中のある行動が大問題になり、ピンチに陥ります。
ジョーン・ハンブリング(ホーランド・テイラー)
ペンブローク大学に30年以上務めるベテラン教授だが、学生に人気がなく別棟の地下に追いやられてしまう。
ラーソン学部長(デビッド・モース)
ペンブローク大学の学部長を務め、就任したジユンに人員削減と生徒数の増加という難題をつきつけます。理事長の言いなりで、理事長の案を優先しジユンのせっかくの計画を邪魔することに。
ジュジュ(エヴァリー・カルガニージャ)
ジユンの養女で自分とジユンに血のつながりがないことに悩み、学校でも家庭でも問題行動が目立ちジユンを悩まします。
デビッド・ドゥカブニー
大学の特別講師として白羽の矢が当たるハリウッド俳優で、デビッド・ドゥカブニーが本人役で出演。
『ザ・チェア ~私は学科長~』見どころ
大学にも多様性を
舞台になるペンブローク大学は白人教授が多く占める旧体制の大学で、ジユンが初のマイノリティー出身の女性学科長として就任します。
受講生徒を増やすために有色人種で若い女性の講師を抜擢するなど、ジユンなりの改革を計画していきます。教授や生徒の意見からも、アメリカに根付いている人種差別の深さを垣間見ることができて興味深い。
古い考えとやり方を通す老教授達を変えていくのも大変で、授業内容を見直してもらったり生徒の意見を取り入れてもらおうと必死。
初の女性学科長として張り切り、大学に多様性を持たせて生徒数を増やそうと努力するジユンを応援したくなります。
子育ての悩み
ジユンは養女のジュジュを育てるシングルマザー。ジュジュはアジア人ではないため自分と見た目が違うことや、血がつながっていないことが気になっている様子。
母親として受け入れてもらおうと必死のジユンですが、仕事も忙しくジュジュの問題行動でシッターはすぐに辞めてしまうなど問題が山積み。
自分より友人のビルになついてしまうなど、母親としてトホホな展開もあったり…。働きながら子育てするワーキングマザーは、仕事と子育ての両立の大変さが分かるだけに思わず共感してしまうはず。
デビッド・ドゥカブニー
In Cattedra con Mulder.
Venerdi arriva su Netflix #TheChair, la miniserie con #SandraOh, che vanterà una guest star d’eccezione, #DavidDuchovny!https://t.co/dZUltjjHJ7#LaDirettrice #TheChairNetflix #SerieTV pic.twitter.com/m9MCguA7cp— Il Nerdastro (@Il_Nerdastro) August 17, 2021
大学の特別講師にスカウトされる役で、本人役で出演しているのがデビッド・ドゥカブニー。プリンストン大学とイェール大学で学んだ高学歴の持ち主で、作家としても活躍するなどドラマの設定は本当です。
デビッド・ドゥカブニーの名前が何度も上るので、本当に出てくるのか?と思っていたらちゃんと登場してくれました!
筆者は『Xファイル』をリアルタイムで視聴した世代で、当時はデビッド・ドゥカブニーにハマっていたのでうれしいサプライズでした♡
『ザ・チェア ~私は学科長~』のネット上での評判は?
すごいドラマだった。単に面白いだけでなく、色んなキャラクター、テーマが濃縮されてて。
The Chair | Official Trailer | Netflix https://t.co/rEpyZqk84K @YouTubeより
— 石井和良@「筒井康隆論」kindle Unlimited (@ango_net) October 15, 2021
昨日、ネットフリックスで「ザ・チェア 私は学科長」を鑑賞。一話三十分で、エピソード六本と見やすかった。#ネットフリックス #ザチェア私は学科長 #サンドラオー pic.twitter.com/VZDjc30VTR
— 三宅輝明 (@terrymiyake78) September 25, 2021
『ザ・チェア ~私は学科長~』まとめ
コメディなので笑えるシーンがたくさんあって、サクッと楽しめるドラマです。1話が約30分で全6話と短いので、シリアスな長寿シリーズの箸休めとして観るのにぴったりかも♪