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本年度の第73回エミー賞で作品賞、主演男優賞、主演女優賞など主要6部門を総なめにした、Netflixオリジナル・ドラマ『ザ・クラウン』。チャールズ皇太子&ダイアナ妃の結婚、エリザベス女王とサッチャー首相との確執など、見応えたっぷりでまさに神シーズンだったシーズン4。ますます王室の人間模様から目が離せない、シーズン4の見どころをネタバレなしでレビュー!
『ザ・クラウン 』シーズン4概要
配信日:2020年11月15日
ジャンル:ヒューマン・ドラマ、王室ドラマ
製作国:イギリス
話数:全10話、1話約55分
日本語吹き替え:あり
『ザ・クラウン 』シーズン4のあらすじ
チャールズは30代目前になり、そろそろ結婚相手を見つけるように家族に言われる。チャールズはセーラ・スペンサーと付き合っていた時に、妹のダイアナと出会う。
セーラと破局した後ダイアナと再会し、お互いを意識するようになる。イギリスはアイルランド共和国軍のテロが横行する不安定な情勢で、マーガレット・サッチャーがイギリス発の女性首相となり話題となっていた。
チャールズは昔の恋人カミラのことを今も想い続けていたが、ダイアナと結婚することになり盛大な結婚式が行われる。
子供に恵まれた二人だが、愛のないまま結婚した二人の結婚生活はトラブル続きだった。フォークランド紛争や南アフリカのアパルトヘイトの問題を通じて、エリザベスとサッチャー首相の意見が対立し二人の確執は次第に大きくなっていく…。
シーズン3のキャスト&レビューはこちら ↓
『ザ・クラウン 』シーズン4感想&評価
IMDb:8.6(10点中)
総合評価:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆
『ザ・クラウン 』のシーズンの中で、シーズン4がダントツおもしろかったです。チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚やエリザベス女王とサッチャー首相との確執などが、世界情勢を踏まえて描かれ本当に見応えありました。
筆者はアラフィフ世代でシーズン4で描かれた80年代は中学生だったので、チャールズとダイアナの結婚やダイアナ人気をリアルタイムで見てきたため何だか懐かしかったです。
チャールズとダイアナ妃の結婚についても、ダイアナ妃のあの笑顔の裏にこんな物語があったのか…、と興味深く鑑賞しました。
全シーズンに渡って王室の人間関係をその時代に起きた出来事と絡ませながら、絶妙に進むストーリー構成が本当にお見事です。シーズン5への期待がますます高まります!
『ザ・クラウン 』シーズン4の新キャスト
ダイアナ・スペンサー(エマ・コリン)
イギリスの名門貴族スペンサー伯爵家の令嬢で、チャールズ皇太子が姉のセーラと付き合っていた時セーラの家を訪れた際初めてチャールズと出会う。その後チャールズと頻繁に会うようになり、プロポーズを受けて結婚する。
マーガレット・サッチャー(ジリアン・アンダーソン)
イギリス初の女性首相として就任し、11年間任期を務める。サッチャー首相の政策で失業率が上がり国民の間で不満が高まるが、強硬なその政治姿勢から「鉄の女」と呼ばれた。
『ザ・クラウン 』シーズン4の見どころ
チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚
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シーズン4の一番の見どころがチャールズとダイアナの結婚で、二人の馴れ初めから結婚生活についてが詳しく描かれています。
チャールズはカミラに未練があるまま周りに流されて結婚を決め、愛のない結婚が上手くいくはずがなく二人の結婚生活はトラブル続きでダイアナは摂食障害に悩むことに…。
カミラへの想いを断ち切れないチャールズのヘタレっぷりに、イラっとさせられた女性視聴者も多いのでは?ダイアナ妃は自己顕示欲の強い、目立ちたがり屋として描かれているのも意外で驚きでした。
何度も離婚の危機に直面しながらも、未来の王と王妃として関係を修復しようと努力する二人の物語にぐいぐいと引き込まれてしまいます。
女王と首相の確執
エリザベスはチャーチル首相やウィルソン首相といった歴代首相といい関係を築いてきましたが、イギリスで初の女性首相サッチャー首相との間に確執ができてしまいます。
サッチャーが首相になったとき。フィリップは二人の女性が国のトップにいると上手くいかないのでは?と心配しますがまさに現実になることに。
サッチャー首相は今までの上流階級出身の首相達とは違い、庶民出身の叩き上げのキャリアの持ち主。サッチャー首相は王室関係者を無礼で洗練されていないと形容し、二人の生まれと育ちの違いが考え方の違いを生み二人の間に大きな溝を作ることになります。
チャールズとアンの兄妹関係
チャールズ皇太子には、妹のアンと弟のエドワードとアンドリューがいます。シーズン4から下の弟二人も物語に登場し、チャールズ皇太子との間に距離があることが描写されているのも見どころです。
弟二人とは年が離れているせいかあまり仲良しとは言えない関係ですが、妹のアンとは仲が良く何でも話せる良き相談相手。
アンはさばさばとした性格ではっきりとした物言いのため、チャールズとカミラの関係について他の人では言いにくいこともズバっと意見します。
言いにくいことをはっきりと言ってくれる相手がいることは幸せなことで、特に優柔不断でヘタレなチャールズにとってアンは必要不可欠な存在です。
ジリアン・アンダーソンの演技が圧巻!
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サッチャー首相を演じているのが、アメリカ人女優のジリアン・アンダーソン。本作の演技で、第73回エミー賞ドラマシリーズ部門助演女優賞を受賞しました。
ジリアン・アンダーソンと言えば『Xファイル』のスカリー捜査官役で有名ですが、改めてその演技力の高さに感銘を受けました。
サッチャー首相の威厳と揺るぎない意志を見事に演じ、その素晴らしい演技がとにかく圧巻でした。
エミー賞を総なめ!
『ザ・クラウン』は第73回エミー賞のドラマシリーズ部門の、作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞など主要部門を総なめという快挙を成し遂げました。
主要部門を同じドラマが総なめ受賞というのはあまりないことなので、本作の完成度の高さが証明されました。
スケールの大きさと俳優の演技は本当に素晴らしく、エミー賞総なめというのも納得できるクオリティの高い作品に仕上がっています。
『ザ・クラウン 』シーズン5の情報
シーズン5の配信はいつ?
現在シーズン5が撮影中で、配信は2022年11月に配信予定と海外サイト「Town&Countrry」が報じています。
元々は6シーズン制作される予定だったのが、シーズン5がファイナル・シーズンになることが報じられていました。原案と脚本を担当するピーター・モーガンは「シーズン5のストーリーを議論し始めたとき、物語の豊かさと複雑さを正当に表現するためには、当初の予定通りシーズン6を制作すべきだと考えるようになった。」と語っています。
新シーズンを迎えるたびにレベルを上げている本作は、シーズン6への制作に向けて全面的な見直しを行うようです。このままヘンリー王子とメーガン妃の結婚と、二人の王室離脱まで描いてほしいですよね。
シーズン5の新キャストは?
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シーズン1&2のキャストが、シーズン3&4で一新されたようにシーズン5でもキャストが総入れ替えになります。
エリザベス女王を演じるのは『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』『マレフィセント』のイメルダ・スタウントン、マーガレット王女は『ロミオとジュリエット』『マレフィセント』のレスリー・マンヴィルが演じます。
フィリップ王子は『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョナサン・プライスが演じ、ダイアナ妃は『華麗なるギャツビー』『テネット』のエリザベス・デビッキが演じます。
各シーズンで重要な役柄として登場する首相は、シーズン5ではジョン・メジャー首相が登場。メジャー首相役には、『エレメンタリー』『トレインスポッティング』で知られるジョニー・リー・ミラーが決定しています。
『ザ・クラウン 』シーズン4のネット上での評判は?
昨日シーズン4観終わった。どんどんチャールズが暗黒面に引きずり込まれていくぞ。「ザ・クラウン」はもちろんフィクションなのだが、実際の出来事の間をうまいことフィクションで埋めてくんだよなー。 pic.twitter.com/KXClwjYYys
— oga (@oga_gicho) November 18, 2020
おはようございます。3連休ですね。夜更かし&早起きで『ザ・クラウン』シーズン4を視聴しまくり。今シーズンは映像も素晴らしく、チャールズ&ダイアナ、サッチャー首相それぞれの崩壊劇を描いていて見応えあります。辞任するサッチャーへ女王が勲章を授けるシーンにはついウルっときてしまった。
— 手塚るみ子 (@musicrobita) November 20, 2020
『ザ・クラウン 』シーズン4まとめ
舞台が1980年代に入ったことで、チャールズ皇太子やダイアナ妃など王族の中でもよく知っている人物が物語のメインになったことでさらにおもしろくなってきました。
二人の結婚生活が破綻していく過程や、女王と首相の確執などドラマ性の高い展開で視聴者をぐいぐいと引き込んでいきます。
シーズン5はチャールズとダイアナ妃の別居と離婚が描かれるとのことで、さらにおもしろくなりそうです!
参照記事:Season 5 of The Crown: Everything We Know So Far